漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

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序章 私刑人誕生編

第33話 少女を拾う

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 俺は組み伏せた小太りの男を縛り上げると床に転がした。
 そして床に座り込み、手で必死に身体を隠すべく胸や股間を隠している女の所に行く。
 残念ながら落ちている服は破られ、着られそうにない。

 俺を見るとブルブルと震えている。
 よく見ると耳が尖っており、金髪の美少女だと分かる。
 収納からマントを出しそっと体を隠してやる。

「大丈夫か?待っていろ。こいつを尋問したら安全な所に連れて行ってやる」

 俺は転がっている男を蹴飛ばした。

「赤文字が何で堂々と町へ入れた?ちゃんと答えないとお前のxxxxがお前の元を去るぞ!」

 俺はそいつの股間にナイフを当てた。

「言う!言うからやめてくれ!も、門番のダイザリスだ。奴を買収しているんだ。だから町へ出入り可能なんだ!や、奴は明日の昼の当番だ!なっ!話したろ!その女とやらせてやるから命だけは助けてくれ!」

「いや、子供とやる趣味はねえよ。ただ、この子は俺が連れて帰る。そうだな。俺が他に知りたいのは闇市の参加者は他にいるのか?だ。ちゃんと話せば俺はお前のxxxを切り取らないと約束する」

「誰がそうか知らん!闇市は仮面を被るんだ!」

 俺はナイフを強く押し当てる。

「じゃあ誰が知っている?」

「ど、奴隷商だ!奴が主催だ!奴に聞けば分かる!なっ!話したからもういいだろ?」

「そうだな。この子にお前の事を決めさそうか」

 俺はその少女の足元にナイフを投げると床に刺さり、少女はヒィィィと唸った。

「ナイフを取れ。それでこいつに対しお前がどうしたいか教えてくれ」

「な、何もできません。私はこの人の奴隷です。殺したいけど首輪の所為で無理です」

「首輪か・・・動くなよ」

 俺はクルシュがやったやり方で首輪を破壊した。

「ほら、首輪を外したぞ」

「お、女の敵!」

 デブ貴族の股間にナイフを突き立てた。

「ヒィギィアアアアアア!痛い!痛い!うがああああ!私のxxxがああ!」

 更に腹に突き刺す。

「これ以上は君がする必要はない」

 俺はデブ貴族の首を刎た。

「取り敢えず俺の上着で悪いが、君の背丈ならお尻位までカバー出来るだろ?」

「私を抱かないの?15歳になったからもう違法じゃないの。貴方強いのね。どう足掻いても逃げられなさそうよね・・・せめて乱暴にしないで・・・殺さないで・・・」

「まだ奴隷のつもりなのか?君はもう自由だ。今晩位は寝床を確保するが、コイツラの金を渡すから好きにするんだ。取り敢えず服を着ろ。俺は死体を片付けて来る。ってすまん。間に合わなかったか・・・純潔を守ってやれなくて悪かったな」

 俺はお又から血が垂れているのを見てしまった。

「ち、違うの!間に合ったわ!これはその、そいつを刺した時の返り血よ!勝手にやられた事にしないでよね!ちゃんと処女は守ったわよ!」

 俺は彼女の肩に触れながらクリーンを使った。

「取り敢えずクリーンを掛けたからな。ここも火を掛けるから外に出られるように準備をしろ」

 俺はカードを回収してから死体を回収して回り、建物の中に入れた。
 金目の物を物色したりしたが、金貨が3000枚程出て来た。

 これで違法奴隷を買おうとしたのか・・・
 赤文字の所有物は殺した者に有るから有り難く頂く。

 一通りやる事を終えると俺は少女の所に行った。

「まずはここを出よう。後で金を渡すから、それで当面の生活は何とかなるだろう。取り敢えず俺に掴まれ」

 俺は建物に撒いた油に火をつけると、ひょいっと少女を抱き上げると、結界で壁を破り外に飛んだ。

 正確には足場を使いトントンと掛けていった。
 少女はギュッと俺の首にしがみついている。

 俺はそのまま情報屋に向かう事にした。
 情報屋に着くともう日付けが変わっているにも関わらず俺を待っていた。

「おや?その子は奴隷だった子でやすか?」

「ああ。コイツが買っていて、勿論殺してきたよ。護衛は・・・」

 俺はカードを見せて何があったかを話した。

「今晩この子を何処かで休ませてやりたい。何処かないか?」

「アッシの知り合いがやっている連れ込み宿ならこの時間でも泊まれやすぜ」

「それで構わない。案内してくれ」

 そこは今風で言うラブホテルだ。
 主に客を取った娼婦が使う所だが、訳アリの密会等にも使われる。

「いかがわしい宿で悪いが今日はここで休め。明日の朝、いや、今日の朝か。取り敢えず入口に来るから」

「私を仲間にして!」

「仲間か・・・明日話をしようか。いや、もう今日か。色々あって疲れただろうから早く休め」

 俺は少女を連れ込み宿に押し込むと、マリニア達の所に向かうのであった。
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