漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

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序章 私刑人誕生編

第34話 スニシスは混乱していた

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 俺は眠い目をこすりつつ、顔を晒していたなと唸り、このカードどうしようか?と少し悩んだ。
 子供達を助けたのが俺だとバレているだろうから、起きたらあの子と話をしつつギルドにカードを出そうと決めた。

 宿に着くと皆寝静まっていたが、物音からリリアーナが目覚めたようだ。

 俺が帰ってきたと分かると小声で告げてきた。

「お帰りなさい。その、あの子達多分おしっこを漏らしていると思うの。それとあれは着替えた後の服・・・」

 俺はため息をつきつつ、おこちゃま2人にクリーンを使い、シーツも綺麗に。
 そして籠に入れられた服や下着も綺麗にした。

「これで大丈夫だ。俺も眠いから寝ようか」

「あのう・・・一緒に寝ても良いですか?」

「勿論だ。リリアーナおいで」

 リリアーナは嬉しそうに俺の布団に入ってきておやすみなさいと言うと直ぐに寝息を立て、俺も子供は温かいなぁと守ってやらなきゃなぁと思うもあっという間に眠りに落ちた。

 朝・・・おこちゃま2人が布団にダイブして来たので目覚めた。

「おー!起きたー」

「おはようおぢちゃん!じゃなくてパパ!」

「おう!おはよう!よく寝られたか?」

「うん!」

「ランスタッド、無事に帰ってきたんだね」

「マリニア、子供達を見てくれてありがとうな」

「で、どうだったの?」

「詳しくは後で話すが、この子らを連れてきた奴らに町に入るのを見られ、逃げていったよ。ただ、この子らを買おうとしていた奴は赤文字だったからきっちり殺してきたよ。それと犯されそうになっていたエルフの少女を助けたよ。今日15歳になったらしいが、リリアーナ、そんな奴隷の少女を知っているか?」

「えっと、マリニアさん位の背丈で綺麗な人ですよね?」

「綺麗?ああ。確かに美人になりそうな整った顔立ちだな。その子を保護して、取り敢えず連れ込み宿が空いていたからそこに押し込んだ。これから迎えに行くが、仲間にして欲しいと言われたよ」

「今日はどうするの?」

「エルフの女の子を連れてくるから仲間にするか話をして決めよう。その後ギルドに行って報告だ。マリニア、悪いが着替えをくれ。その子はな服を破られていて俺の上着を着せているから今のままだと外に行けないんだ。後で新しいのを買うから」

「う、うん。どうぞ」

「それと悪いが朝食を1人分追加して貰って欲しい」

 リリアーナとマリニアに子供を託して俺は昨夜の連れ込み宿に行く。
 エルフの少女の泊まっている部屋に行くと、俺が来たと分かるとドアを開いてくれたので中に入る。

 よく見ると。辛うじて互換が隠れる程度だった。俺を見ると泣きながら抱き着いてきた。
 俺は暫くギュッと抱きしめて泣き止むのを待った。

「助けてくれありがとうございます」

「寝られたか?出掛けるから取り敢えずこれを着ろ」 

 マリニアの服を渡すと俺は背中を向けた。

 直ぐに着替え、着替え終わると綺麗に畳んだ俺の上着を渡してきた。

 改めて見ると幼いが綺麗系な美少女だ。
 肩までの金髪をなびかせ、昨夜もう見ているが、中々のスタイルで胸もそこそこある。

 誰だよエルフはちっぱいだって言ったのは!
 コートの丈をナイフで切り調整して羽織らせた。

「違法奴隷だった子供を3人保護していて、一緒に仲間が1人いるから泊まっている宿に行きそこで朝を食べる。その後今後の事を話そうか?」

「あのう、私名前言っていなかったですよね!?スニシスと申します。御主人様の御名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「御主人様?って?俺はランスタッドだ」

「私の主を殺され、新たな主となったのがランスタッド様ですから。出来れば優しくして頂ければ嬉しいです。ど、奴隷が我儘を申し訳有りません」

「取り敢えずスニシス、俺の仲間の所に行こうか。道すがら話すから」

 スニシスは俺の斜め後ろを歩こうとする。

「その位置だと話しにくいな。横を歩けないか?」

「畏まりました」

「スニシス、まだ混乱しているのだろうが、首を触ってみろ。そうだ。もう首輪はないから奴隷じゃないぞ」

「あっ!無い!あっ!そうでした・・・昨夜の事は夢では無いのですよね?」

「奴隷商には逃げられたが、今後王都に行くから追い詰めてやる!ああ。君を犯そうとしていた奴はきっかり俺が殺したぞ」

 スニシスはぎゅっと腕を組み俺の袖で涙を拭く。
 取り敢えずポロポロと涙を流しているので、腕を組ませるに任せ宿に向かうのであった。

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