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第1章 王都編
第93話 サンタナの情報
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サンタナの目撃情報によりピリピリとしている。
俺は相変わらず子供達と戯れ、お馬さんになっている。
子供と遊ぶと疲れるが、心は癒やされる。
子供達が寝るとサンタナの話をしたが、ヤーナはりサンタナ達を見たと言っていた。
ヤーナはトラブルを恐れ、休憩と称して隠れてやり過ごしていたそうだ。
専属契約を結んだのが俺だと分かると発狂し兼ねない。
俺はもし戦ったら間違いなく勝てると思っている。
問題は殺さずに勝つのが難しい事だ。
明日はヤーナは休む事にした。
あまりしたくはないが、館にこもり接触を避けるのが1番だろう。
そして子供達が寝静まると、まだ起きているヤーナとソシアに情報屋に行き、にサンタナについて確認するとして出掛けた。
・
・
・
「いらっしゃいませ~」
「何か良い事でもあったのか?」
「分かりやすか?」
「お前はいらっしゃいませ~なんて言わんだろ?」
「先日ソシア嬢にクルシュを治療してもらいやしてね、子供を作れる体になりやしてね」
あかん・・・これ以上は聞きたくないな・・・
「ったく、いつの間にそんな事をさせていたんだよ。それよりサンタナの情報をくれ」
「2日前に王都に来たようでやすぜ。何でも最近依頼を失敗して、新メンバーをスカウトしに来たとからしいでやす。失敗した時に新加入したA級冒険者が死んだとか」
「他のメンバーは?」
「5人は怪我をしたものの、命だけは無事らしいですが、腕をなくしたメンバーもいるとか」
「誰だ?」
「まだそこまでの情報はないですぜ。サンタナ以外は宿に引き籠もっているとの噂で、確認できやしません。腕の良い治療師か欠損修復可能なポーションを探していると聞いておりやす」
「ハーニャには無理なのか?」
「残念ながらソシア嬢程の才はありませんぜ。やはり気になりますか?」
「俺が今何をしているか知っているか?」
「後1日か2日でダンジョン攻略が終わる事でやすか?」
「知っているなら話が早い。明日は49階層だ。そのまま50階層に行くかもな。サンタナの妨害が気になるんだよ」
「しかし、50と言えば最奥のボスなのでは?」
「最古のダンジョンは未だどこも攻略されていないんだろ?」
「旦那達が最有力でやしたが、途中で断念しやしたのでしょ?」
「ああ。サンタナが俺の指示を無視しなきゃ行けたはずなんだよ。馬鹿なやつだ」
「因みに何故あのダンジョンを攻略するのでやすか?」
「流石に知らないか?」
「目的は分かりやせん」
「王都に来たと言うのが1番で、サンタナが1番悔しがる事をしたいんだよ。俺は皆が思っているような良い奴じゃないんだ。ざまあみろと、俺を追放したのは誤りだったと愕然とするか、悔しがる姿を見たいんだ。それを可能にする力を得たから復習したいだけさ。幻滅したろ?」
「旦那らしからぬ理由でやすね。嫌いじゃないですぜ。それとサンタナは旦那を追放する前から良からぬ事をしているようですぜ。もし・・・黒で私刑依頼が来たらどうしやす?」
「珍しいな。お前が俺に殺るか殺やらないかを聞いてくるなんて。そうだな。力だけで言ったら暗殺はちょろい。それに俺は選り好みをしていないから、依頼料を貰えば誰でもな。それが私刑に値するとなればな。他にはないか?」
「今の所は。ヤーナ嬢はどうするので?」
「屋敷に置いておくさ。ストーカー行為をしていたらしいからな」
俺はそう告げると、金貨の入った財布ごと投げてから情報屋を後にしたのであった。
俺は相変わらず子供達と戯れ、お馬さんになっている。
子供と遊ぶと疲れるが、心は癒やされる。
子供達が寝るとサンタナの話をしたが、ヤーナはりサンタナ達を見たと言っていた。
ヤーナはトラブルを恐れ、休憩と称して隠れてやり過ごしていたそうだ。
専属契約を結んだのが俺だと分かると発狂し兼ねない。
俺はもし戦ったら間違いなく勝てると思っている。
問題は殺さずに勝つのが難しい事だ。
明日はヤーナは休む事にした。
あまりしたくはないが、館にこもり接触を避けるのが1番だろう。
そして子供達が寝静まると、まだ起きているヤーナとソシアに情報屋に行き、にサンタナについて確認するとして出掛けた。
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「いらっしゃいませ~」
「何か良い事でもあったのか?」
「分かりやすか?」
「お前はいらっしゃいませ~なんて言わんだろ?」
「先日ソシア嬢にクルシュを治療してもらいやしてね、子供を作れる体になりやしてね」
あかん・・・これ以上は聞きたくないな・・・
「ったく、いつの間にそんな事をさせていたんだよ。それよりサンタナの情報をくれ」
「2日前に王都に来たようでやすぜ。何でも最近依頼を失敗して、新メンバーをスカウトしに来たとからしいでやす。失敗した時に新加入したA級冒険者が死んだとか」
「他のメンバーは?」
「5人は怪我をしたものの、命だけは無事らしいですが、腕をなくしたメンバーもいるとか」
「誰だ?」
「まだそこまでの情報はないですぜ。サンタナ以外は宿に引き籠もっているとの噂で、確認できやしません。腕の良い治療師か欠損修復可能なポーションを探していると聞いておりやす」
「ハーニャには無理なのか?」
「残念ながらソシア嬢程の才はありませんぜ。やはり気になりますか?」
「俺が今何をしているか知っているか?」
「後1日か2日でダンジョン攻略が終わる事でやすか?」
「知っているなら話が早い。明日は49階層だ。そのまま50階層に行くかもな。サンタナの妨害が気になるんだよ」
「しかし、50と言えば最奥のボスなのでは?」
「最古のダンジョンは未だどこも攻略されていないんだろ?」
「旦那達が最有力でやしたが、途中で断念しやしたのでしょ?」
「ああ。サンタナが俺の指示を無視しなきゃ行けたはずなんだよ。馬鹿なやつだ」
「因みに何故あのダンジョンを攻略するのでやすか?」
「流石に知らないか?」
「目的は分かりやせん」
「王都に来たと言うのが1番で、サンタナが1番悔しがる事をしたいんだよ。俺は皆が思っているような良い奴じゃないんだ。ざまあみろと、俺を追放したのは誤りだったと愕然とするか、悔しがる姿を見たいんだ。それを可能にする力を得たから復習したいだけさ。幻滅したろ?」
「旦那らしからぬ理由でやすね。嫌いじゃないですぜ。それとサンタナは旦那を追放する前から良からぬ事をしているようですぜ。もし・・・黒で私刑依頼が来たらどうしやす?」
「珍しいな。お前が俺に殺るか殺やらないかを聞いてくるなんて。そうだな。力だけで言ったら暗殺はちょろい。それに俺は選り好みをしていないから、依頼料を貰えば誰でもな。それが私刑に値するとなればな。他にはないか?」
「今の所は。ヤーナ嬢はどうするので?」
「屋敷に置いておくさ。ストーカー行為をしていたらしいからな」
俺はそう告げると、金貨の入った財布ごと投げてから情報屋を後にしたのであった。
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