漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

文字の大きさ
94 / 119
第1章 王都編

第94話 ヤーナを守りたい

しおりを挟む
 部屋に戻るとヤーナは寝ずにまっていた。
 サンタナの事が気掛りだからだろう。
 食堂で少し話をする事にした。

 依頼を失敗して俺の代わりに入った者を死なせた事、王都には新メンバーの募集と腕を失くした仲間の腕を再生させるのにポーションか回復師を求めて来た事を伝えた。

 以前はストーカ行為に本当に困りギルドの宿舎から暫く出られなくなり、1週間休んだと。

 目をうるうるさせて・・・いや、涙を流しながら抱き着いて来た。
 暫く背中を擦り、それからキスをする。
 今日のキスはもう終わっていたけど、怒られないよね?
 本気で専属契約をするとキスをするのが義務付けられていると信じていたりする。

 もう1度ヤーナを抱きしめ、手を握りながらベッドに戻る。
 子供達に布団を掛け直したりしてからベッドに入ると、ヤーナはありがとうと言ってから寝た。
 ずっとグイグイ来ていたが、こんなしおらしいヤーナも良いな。

 ・
 ・
 ・

 ヤーナの頭を撫でていたら寝落ちした。
 明るくなり目覚めたが、いつもの早朝訓練から始まる。

 しかし、今日の予定は変更だ。
 ダンジョンクリアを明日にしようとしていたが、サンタナの動向が気になるから一気に終わらせる。
 どうせ50階層はボスのみだ。

 まあ、大丈夫だとは思うが、ヤーナはメイドに変装してメイド長の部屋で過ごす。
 まさか俺が館持ちだとは思うまい。

 今日は祝の席になると思うと告げ、俺はパーティーメンバーと円陣を組んだ。

 そこでサンタナの事を告げ、一気に攻略すると告げた。
 俺の予定変更の告知に皆驚きはしたが、特にベッカードがやる気満々だった。

 俺達はメイド達と子供達に見送られながらダンジョンへと向かう。
 途中でクルシュさんと遭遇したが、頑張ってこいと言われ、ヤーナの護衛の為にメイドと共に俺の館に向かっているようだ。
 借りがどうのと言っていたが、背中越しにお辞儀をする。

 マーチスがクルシュさんに伝えたのだろう。

 俺達がダンジョンに着くと騒ぎがあった。

 転移石があり、それに触れて続きの階層へ行くのが普通の事で、特に朝はダンジョンへの入り待ちで皆並んでいる。

 周りの者達に聞くと、サンタナのパーティーが並ばずに列を無視し、転移石に無理やり触れて中に入って行ったそうだ。

「相変わらず自分勝手だな」

 とは言え、ここにいる者達ではサンタナに勝てないのと道理だ。
 なので不機嫌そうなサンタナが入るのを黙って見るしかなかったのは仕方がないか。

 俺達は最後尾に並び、10分程で順番が来た。
 俺達は躊躇する事なく49階層へ飛んだ。

 転移石の前はセーフエリアだ。
 念の為、ソシアに各種バフを掛けて貰った。

 しかし、出て来る魔物について、今日は全て結界を使って倒すので余裕で進んでいたのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた

黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆ 毎日朝7時更新! 「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」 過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。 絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!? 伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!? 追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します

すもも太郎
ファンタジー
 伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。  その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。  出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。  そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。  大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。  今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。  ※ハッピーエンドです

処理中です...