漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

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第1章 王都編

第109話 今後の話し

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 オルシーナ姫は別室に入ると俺にベッタリで、谷間が堪らん!

 段々当時の事を思い出したが、まさかこんな美人になるとは思いもよらなかった。
 そばかすがあり、男勝りの元気っ子だったような気がする。
 気の利いた言葉を掛けないとだな。

「大人の綺麗な女になったね。あの時のお転婆娘がこんな美人になるとは思わなかったよ」

「今でもお転婆でしてよ。私との約束を守って頂きたいのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?」

「さっき言っていた攫う事ですか?」

「ランスタッド様、今ここには私達しかおりませんから、普通に話してください!」

「いやいやいやいや、陛下がいらっしゃいますよ?」

「ランスタッド様のパーティーと私の家族しかおりませんわ」

「ランスタッド君、オルシーナの言う通りだ。君は私達家族の命を救ってくれた恩人なのだよ。人前ではともかく、そうでない時は敬語はいらないよ」

 俺はベッカード先輩とクラシス姉を見たが、その途端に視線を外された・・・

「私達は恩人にお礼を言えていないのですよ。5年前は助けてくれてありがとう。先程の事は取り消さねばならないな。5年前に既に娘と婚姻する約束をしていたとなると、どうしたものか」  

「えっと、私がオルシーナ姫を・・・」

「オルシーナです。姫はいりません」

「じゃあオルシーナさん」 

「さんが余分です」 

「オルシーナで良いのですか?」

「はい。ランスタッド様」

「一応聞くけどギルドの受付嬢のヤーナとこのソシアと既に実質的な婚姻関係にあり、マリニアとスニシスも18歳になったら多分娶る事になるが良いのか?」

「お父様は1人ですが、お祖父様より少ないので問題ありませんわ」

 確か先代の国王は・・・

「少し時間が欲しいけど、オルシーナの気持ちは揺るぎないんだね」

 頷くオルシーナの意志は変わらない。

「ランスタッド君、取り敢えず座り給え」

 テーブルに皆座っていく。

「君の事を調べたよ」

「私の事を?」

「夜な夜な黒服で出掛けている事も」

「誰から聞いたのですか?」

「情報屋は背景を言わなかったのだね。クルシュもマーチスもその昔一緒に冒険者をしていてね、お互い引退した時に組織を作ったのだよ」

「全て仕組まれた事だったのですか?」

「引き込むつもりはなかったのだけれども、君がしている事をしている者は他にもいるのだよ。尤も君程の力はないがね。私刑人ではなく、掃除人と呼ばれている者だがね。残念ながらこの国は病んでいてね。私が国王となった時に組織したのだよ」

 いつの間にか違うと言うか、変な方向に話が振られ、オルシーナを娶るのは決定事項らしい。

 取り敢えずじゃないんだが、決定事項としてサンタナの話になった。

 奴隷にして魔王討伐に旅立たせるようだ。
 他の犯罪者と組ませて送り出す事にし、討滅したら恩赦で放免する事になった。

 なので後日欠損修復を頼まれた。
 ソシアの事はバレバレだった。
 ただ、討てなかったら俺に討伐をして欲しいと。

 翌日又登城して今後の話をする事になり、本日は館に戻る事になった。、
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