奴隷勇者の転生物語

KeyBow

文字の大きさ
7 / 92
第一章 リスタート編

第5話 薬草採取

しおりを挟む
 受付嬢のカレン聞いたお勧めの薬草採取の場所は、新緑の森の手前の草原だそうだ。まるで新緑のような瑞々しい葉をつける木々があるので新緑と名付けられているとウンチク話をしていた。

 そこは魔物の少ない草原で、冒険者に成り立ての初心者にうってつけの場所だった。但し、その奥に有る新緑の森にはそこそこ強い魔物がいるので近付かない方が良いとアドバイスを貰っていた。間違っても森には入らないようにとも釘を刺されたくらいだ。

 そこはだだっ広い草原で、所々女性を中心に若い冒険者が薬草を採取しているのが分かる。

 他の人と少し距離を置くのがマナーだと教えてくれた。

 ここら辺かな?と場所を定め薬草の採取を開始した。

 薬草採取ポイントというかマナーは、葉っぱを2枚を残す事によりその株を裸にしない事だ。葉が2枚残っていれば翌日にはまた採れるのだという。

 僕は少し出遅れたようで、仕方がないのであまり人のいない森の近くに行ったんだ。案の定まだ手付かずで面白いように薬草が取れていたんだ。

 ジークは途中でお昼休憩を挟んでからも採取を続けた事も有り、かなりの量が取れた。この場所は回復ポーションと毒消しポーションの材料になる薬草が豊富との事だったが、採取してみると聞いた通りだったのが判った。時折薬草だとは判るが、何に使う薬草なのかや、価値が分からないのが有った。価値のある薬草だったらラッキーだよなと取りあえず取ってみた。どうやらいつの間にか獲得していた鑑定のスキルが薬草とそうではないのを見分けてくれるが、薬草の名前自体は分かるが、知識がなかったからあまり意味をなさなかった。だから後でカレンさんに教えて貰おうと思ったんだ。まあ、ストレージに入れといて、価値がないと判れば捨てれば良いとして取っていったんだ。

 小休憩をしている時に僕はギルドでステータスを見る事が出来るのなんて知らなかったな!等と少し考え事をしていた。

 孤高の剣にいた時はリーダーが依頼達成の報告をする時に皆のカードを集め、そのままリーダーが手続きをするのがいつもの事だった。
 僕は知らない事が多いのだと先のカレンさんの反応から分かった。普通はリーダーはそんな事をしない。各自で自分のカードを受付嬢に渡し、そこで貢献具合の配分をパーティー全員の前で受付嬢に告げ、不公平や決めている事を無視されるトラブルを避けるのが普通だと。どうやら僕のギルドランクが上がらないのは、貢献値の配分に悪意を込められているとしか思えないとカレンに言われたのだ。つまり騙されていたのだと。言われてみれば心当たりが多々ある。

 過ぎた事をあれこれと考えても仕方がないので、自分の事を考えるようにした。

 スキル統べる者ってなんだろう?冒険者に成り立ての時は全属性適正しか無かったのに、いつの間にか増えてるし。

 この統べる者ってなんだろう?と思うと頭の中にスキルの詳細が思い浮かんだ。どうやら鑑定のスキルが発動したようだ。

 スキル統べる者
 行い次第で人心を把握し、偉大なリーダーになる素質の持ち主に現れるスキル。成長と共に人々を支配しうるだけの絶対的な力を得る事が可能な程に、心身の成長を促す成長補正。

 正直僕にはよく分からなかった。ただ、能書きはともかくとして、最後の成長補正が気になった。だが、まだ追放されたショックからか僕が若いからか、そのスキルの意味するチートとしか思えない内容について気が付いていなかったんだ。

 所がダニーはいち早くこれに気がついており、自分の立場が危うくなると見抜いていたのだ。ジークがいずれ勇者のギフトを超える力を得て、パーティーを奪われると思い、しょぼい装備しか与え無いなどと小細工をしたりしていた。そうやって活躍をさせないようにわざとサポーターに徹しさせていたり、窮地に追い込んであわよくば魔物に殺させようとしたのだ。追放された日のサイクロプスとの戦いも、男3人が結託してわざとサイクロプスをジークの方に誘導していた。手こずったのは怪しまれずにジークの方に誘導する事だった。残念ながら女性陣が倒してしまい、ジークの始末に失敗したのだ。

 だが、依頼達成報告時にSランクへの昇格の話を聞かされた。今だ!と思いジークの追放の理由を無理やり考え、遂に念願の追放をしたのだ。

 ジークは薬草採取も中々面白いなと思いながら採取をしていたが、ふと周りを見るともう誰もいなかった。やばい!と思い慌てて撤収し、町に戻り始めた。

 帰り道に一度ホーンラビットと偶然鉢合わせになりさくっと倒したが、それ以外は特に何事も無く無事に町に戻ったのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

処理中です...