奴隷勇者の転生物語

KeyBow

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第三章 リブート編

第54話 明日の事を決めよう!

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 カレンの話だと、そもそもこの国のギルドに聖女が想定した人物が来るかどうかも分かっていなかった。ただ、想定した人物ならば冒険者になると判断したらしい。全ての町のギルドに弟子を派遣した。

 もしも聖女が求めている者と接触する事があれば、その受付嬢が勇者のサポートを全力でする、それが無かった者はギルドの受付嬢として普通に過ごす。そういう事になっていたと言うのだ。

 ジークがカレンの受付能力が他の受付の者よりもおそらく高いのだろうと、最初に見た時からできる子と思っていた。ギルドの教育は凄いなと。カレンが普通の受付嬢の対応だと思っていたのだ。

 だがどうやらそうではない。カレンは聖女の下で高等教育を受けている弟子の一人だ。魔王復活の予言が出た時に、即席でギルドの受付嬢の教育をし、ギルドマスター経由で無理やり受付嬢にねじ込んだ。そういう顛末があると言っていた。

 その為、他の受付嬢が中々出来ない計算能力も持っていた。それでもこの世界の標準的な計算能力よりやや上程度で、カレンは難しい計算もできるが、暗算は中々できない。

 他の受付嬢に至っては後方の職員が弾き出した数字をそのまま冒険者に伝えている状況である。よくよく考えると、シャリンの応対が普通であり、本来はこちらから、何か危険な事や注意事項が無いか聞かないといけなかったのだ。聞けば話してくれるが、聞かれなければ普通は話さないのだ。カレンは教育の賜物でそういうひとつ上の応対が出来ていた。

 シャリンに対して、この者が怠惰により手を抜いたのだと思っていたから、辛辣に当たったのだ。しかし、段々分かってきた。いきなり受付嬢をし始めて、更に能力が有るから嫉妬したのだと。

 更によくよく考えるも、シャリンには白狼の牙のような熱烈なファンがいるから、本来は有能な受付嬢の一人なのだとようやく理解した。

 魔王のあの状態については皆で協議した結果魔王として旗揚げするのは、恐らく数年後であろうと。今現在は取り憑いた者の能力しか発揮できないので、少し強い冒険者程度になる。一応カレンの方からギルドマスターと聖女の方に報告をするとは言っていたが、それでも数年間の猶予がある筈だ。

 明日は皆との約束した手前3パーティーでの薬草採取を行う。
 それは周りには知られないようにする必要がある為というのもある。その為、何かがあったというのは、あくまでもこの二人がジークに嫁ぐべく孤高の剣から抜け、こちらに来たからそれが大きなイベントというだけにしなければならない。

 死にそうなったというのは伏せる。万が一そういう話がダニーの所に伝われば、彼に喧嘩を売ったと思われるが、好きな男の為にとなればまだ体面は保たれる。勿論寝取られたと逆上する可能性もある。

 そんな感じで、出来るだけ平常のそれを保つようにしようとなった。また、自分達のパーティーメンバーを含め、今後魔王が本格的に活動してきた時にそれを討伐する中心にジークがなるのだろうと。

 その事実をシリウスにだけは伝えようと皆に話した。そして彼ならば大丈夫だろうという結論にもなった。

 それと、アイシアとマリーシスは大地の絆のメンバーとして加入するそういう事にしたいと、それをジークが提案すると二人は泣いて感謝をしていた。勿論リースティアは快諾した。そんなこんなで明日の朝は元々ギルドで集合だが、この二人の加入手続きは朝一番で済ませる。皆と合流し、打ち合わせやちょっとしたミーティングをしている間に加入手続きは終わるだろうという事になった。

 最終確認として、朝一番で二人の加入手続きをし、その後出発だが、全員と合流した後の点呼やミーティング、それらをやっている間に十分加入手続きが完了している筈だ。

 カレンが問題無いと相打ちをした。

 また、二人はジークと同じで薬草採集をした事がなかった。その為にまずは、皆に混じって薬草を採取する方に回る。その後護衛班に加わる。そんな形で行こうとなった。

だが、ジークは別の事を考えていた。その2パーティーの者達もなんとか強くしてあげたい、その為には何が近道か?というのを考えていた。そこで考えたのはちょっとズルかなと思うような内容だった。
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