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第1章
生き残ったら
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どれ位の時間が経過しただろうか?太一はふと目覚めた。
そこはだだっ広い空間で誰もいなかった。魔物等動いている者はいなかったが、辺りは物で散乱していた。そう、ドロップ品である。一際大きな宝石ではなく魔石が床に鎮座し、その周りにアイテムと思われる物が散乱している。また小さなと言っても先程から拾っていた魔石とは違い、ソフトボール位の魔石がゴロゴロ転がっていた。暫く気絶していたと言うか寝ていたおかげで太一は動く事が可能になっていた。
怪我が酷かった筈なのだが、いつのまにか血が止まっていた。ほぼ丸焼け状態になっていたのだが、レベルアップのと言うか、レベル100に到達し、ドラゴンを倒した特典でレベル100からの限界突破をしていた。限界突破の特典で肉体を再生し、抱えている不具合も治してくれたのだ。腕が本来の健康なボルトなしになっていたのである。
また太一の今の格好は裸である。絵的に良くないので腰布がかろうじて大事な所を隠している事にしよう。自分の体などを確認し、体を動かしたり今の状況を判断するのを兼ねて落ちている物を確認しつつ収納に入れて行く。
すると宝箱のような物があり、まだ頭がはっきり回っていない太一が何も考えずに開けてしまう。開けて悪い物ではなかったのだが、本来警戒すべきであったのだ。
警戒を怠っていたのだ。そこには黒い軍服のような丈夫な素材の服が入っていた。触れるとそれがかなりの業物であり、防御力の高い服兼鎧である事が分かった。超軽量だが、分厚い皮でできているかのような重厚感があり、しなやかで軽い。そして何より動きやすそうだ。正直今裸であるのでサイズが合うかどうか分からないが袖を通してみる。すると微調整位で済むような大きさであった。着る時に足がもつれて倒れてしまい、その拍子にどこかを切ったようで、血が服に垂れていく。
その血が服に付くと、その服がプシューと音を立てながら太一の体に合った大きさに変化していった。
たまたま傷が付いたのだが、どうやら血を垂らす事により最初に血を垂らした者の体格に合わせて変化してくれるという優れ物のようであった。そして色々なアイテムもそのボックスには入っていて、とりあえず収納の中に入れて行く。
全ての剣に鞘や剣帯も付随していて、太一は取り敢えずショートソードと言われる大きさの剣を選び装備する。
何かのポーションも入っていて、それも一通りしまっていた。落ちている物を一通り回収すると部屋の中心部に何やら意味ありげな扉が発生している事に気が付く。元の入り口がなくなっていた。新たに発生したこの扉を開ける以外手がないというのを理解し、呼吸を整えてからその扉を開けた。
そこは真っ白な20畳位の大きさの部屋だった。真ん中に菱形をした巨大な石が光り輝き鎮座していた。
不思議な事に浮いているのだ。この部屋でも特にやる事がなさそうだが、一通り観察した後その石に触れてみた。おそらく触れなければならないのだろうと半ば理解したからである。すると頭の中にダンジョンの所有権を得られましたと訳の分からない声が聞こえてきた。
左手に違和感があるりふと見ると左手にこの鎮座している石の小型版の物が出てきた。
とりあえずまだ頭がちゃんと回っておらず、この石を収納したらどうなるんだろうなと単純に思ってしまい、ついつい収納してしまった。すると太一はまだ薄暗い日の登り始めた山中にポツンと一人で立っていた。そして大量の魔石やら武器防具、得体の知れぬアイテムに埋もれていた。説明を確認せずに石を収納してしまった為、ダンジョンを潰してしまったのである。
取り敢えず魔石を踏んでしまうと転倒する危険がかなりあり、薄暗い中不用意に歩けそうにないので、片っ端から魔石等を収納に入れていく。
そう先ほど極大魔法を放った時に倒した魔物の魔石やアイテム等のドロップが落ちていたのである。ダンジョン内にあったのだが、ダンジョンが無くなり地上にばら撒かれたのだ。
30分殆でめぼしい物を回収し、小さい物がまだ若干転がっていたが、疲れも有りめんどくさいので放置である。ただ、何となく貴重な物が分かり、貴重な物は回収しきっていた。
チンピラの死体も転がっていたのだが、魔石が殆ど無い所に放り出されていて太一は気が付かずに、結果として見過ごしてしまった。
それはともかく、ここからどこか人里に降りなければ今度は飢え死にする、そうでなくてもこんな山の中で魔物、もしくは獣に襲われればひとたまりもないと判断し、取り敢えずその場を後にする。
ひたすら進むが今いるのは山中の奥深い所である。かつて道であったような所にたまに出くわすが、今では使われておらず、どちらかと言うと獣が通る本物の獣道になっていた道の名残りがあった。
ひたすら歩いたが、腹が減ってきたので収納の中にあった食べ物を少しづつ食べ、お茶おちょびりちょびり飲んでいた。ただ歩き出して4時間位経っただろうか、最後の一口を飲んでしまった。ただペットボトルに生活魔法で出したウォーターを入れ、また収納に入れておけば飲水には困らない。
自らの顔にでもウォーターを掛けてしまえば飲み水には苦労しない。だがやはりいちいち顔や体を濡らしているのは不便なので、ペットボトルを水筒代わりとし、水を入れていくのだ。
最悪食べ物がなくなっても水だけは確保できる。これでなんとか人里まで歩けるかなあと思っていたのであった。
そこはだだっ広い空間で誰もいなかった。魔物等動いている者はいなかったが、辺りは物で散乱していた。そう、ドロップ品である。一際大きな宝石ではなく魔石が床に鎮座し、その周りにアイテムと思われる物が散乱している。また小さなと言っても先程から拾っていた魔石とは違い、ソフトボール位の魔石がゴロゴロ転がっていた。暫く気絶していたと言うか寝ていたおかげで太一は動く事が可能になっていた。
怪我が酷かった筈なのだが、いつのまにか血が止まっていた。ほぼ丸焼け状態になっていたのだが、レベルアップのと言うか、レベル100に到達し、ドラゴンを倒した特典でレベル100からの限界突破をしていた。限界突破の特典で肉体を再生し、抱えている不具合も治してくれたのだ。腕が本来の健康なボルトなしになっていたのである。
また太一の今の格好は裸である。絵的に良くないので腰布がかろうじて大事な所を隠している事にしよう。自分の体などを確認し、体を動かしたり今の状況を判断するのを兼ねて落ちている物を確認しつつ収納に入れて行く。
すると宝箱のような物があり、まだ頭がはっきり回っていない太一が何も考えずに開けてしまう。開けて悪い物ではなかったのだが、本来警戒すべきであったのだ。
警戒を怠っていたのだ。そこには黒い軍服のような丈夫な素材の服が入っていた。触れるとそれがかなりの業物であり、防御力の高い服兼鎧である事が分かった。超軽量だが、分厚い皮でできているかのような重厚感があり、しなやかで軽い。そして何より動きやすそうだ。正直今裸であるのでサイズが合うかどうか分からないが袖を通してみる。すると微調整位で済むような大きさであった。着る時に足がもつれて倒れてしまい、その拍子にどこかを切ったようで、血が服に垂れていく。
その血が服に付くと、その服がプシューと音を立てながら太一の体に合った大きさに変化していった。
たまたま傷が付いたのだが、どうやら血を垂らす事により最初に血を垂らした者の体格に合わせて変化してくれるという優れ物のようであった。そして色々なアイテムもそのボックスには入っていて、とりあえず収納の中に入れて行く。
全ての剣に鞘や剣帯も付随していて、太一は取り敢えずショートソードと言われる大きさの剣を選び装備する。
何かのポーションも入っていて、それも一通りしまっていた。落ちている物を一通り回収すると部屋の中心部に何やら意味ありげな扉が発生している事に気が付く。元の入り口がなくなっていた。新たに発生したこの扉を開ける以外手がないというのを理解し、呼吸を整えてからその扉を開けた。
そこは真っ白な20畳位の大きさの部屋だった。真ん中に菱形をした巨大な石が光り輝き鎮座していた。
不思議な事に浮いているのだ。この部屋でも特にやる事がなさそうだが、一通り観察した後その石に触れてみた。おそらく触れなければならないのだろうと半ば理解したからである。すると頭の中にダンジョンの所有権を得られましたと訳の分からない声が聞こえてきた。
左手に違和感があるりふと見ると左手にこの鎮座している石の小型版の物が出てきた。
とりあえずまだ頭がちゃんと回っておらず、この石を収納したらどうなるんだろうなと単純に思ってしまい、ついつい収納してしまった。すると太一はまだ薄暗い日の登り始めた山中にポツンと一人で立っていた。そして大量の魔石やら武器防具、得体の知れぬアイテムに埋もれていた。説明を確認せずに石を収納してしまった為、ダンジョンを潰してしまったのである。
取り敢えず魔石を踏んでしまうと転倒する危険がかなりあり、薄暗い中不用意に歩けそうにないので、片っ端から魔石等を収納に入れていく。
そう先ほど極大魔法を放った時に倒した魔物の魔石やアイテム等のドロップが落ちていたのである。ダンジョン内にあったのだが、ダンジョンが無くなり地上にばら撒かれたのだ。
30分殆でめぼしい物を回収し、小さい物がまだ若干転がっていたが、疲れも有りめんどくさいので放置である。ただ、何となく貴重な物が分かり、貴重な物は回収しきっていた。
チンピラの死体も転がっていたのだが、魔石が殆ど無い所に放り出されていて太一は気が付かずに、結果として見過ごしてしまった。
それはともかく、ここからどこか人里に降りなければ今度は飢え死にする、そうでなくてもこんな山の中で魔物、もしくは獣に襲われればひとたまりもないと判断し、取り敢えずその場を後にする。
ひたすら進むが今いるのは山中の奥深い所である。かつて道であったような所にたまに出くわすが、今では使われておらず、どちらかと言うと獣が通る本物の獣道になっていた道の名残りがあった。
ひたすら歩いたが、腹が減ってきたので収納の中にあった食べ物を少しづつ食べ、お茶おちょびりちょびり飲んでいた。ただ歩き出して4時間位経っただろうか、最後の一口を飲んでしまった。ただペットボトルに生活魔法で出したウォーターを入れ、また収納に入れておけば飲水には困らない。
自らの顔にでもウォーターを掛けてしまえば飲み水には苦労しない。だがやはりいちいち顔や体を濡らしているのは不便なので、ペットボトルを水筒代わりとし、水を入れていくのだ。
最悪食べ物がなくなっても水だけは確保できる。これでなんとか人里まで歩けるかなあと思っていたのであった。
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