40 / 97
第2章
目覚め
しおりを挟む
太一はうわーと叫びながら目覚めたが、そこにはシャロンとエリカがいた。
状況を確認していたが、最後に記憶の有った場所と今いる場所が違う。つまり誰かに運ばれたのだ、
「そうか、俺は気絶したのか。済まない。どれ位の時間が経ったんだ?それとフローラ様はご無事か?」
エリカはそうでもないが、シャロンは俯いていおり、大粒の涙を流していた。
シャロンに変わりエリカが話してくれた。
「ロイはね1日半倒れていたの。あの極大魔法で魔物を駆逐できたから町の被害は小さかったよ。それでも冒険者の死亡が110名、街の住人の死亡が1500名位だったと聞いているの。あと30分遅かったら城も落とされ、街にも甚大な被害が出て、全滅してもおかしくなかったって。あの時既に破滅に向かっていたの。
今私達が生きているのは貴方のお陰よ。フローラ様に言われたのだけれども、誰の魔法だったかというのを聞かれた場合、フローラ様の魔法という事にしなさいと言われているの。フローラ様は手柄を取りたいのではなく、ロイがやった事だとばれてしまうと、城の方から追っ手が差し向けられてしまうからと言っていたの。フローラ様の命と引き換えに放った究極の魔法だったとすれば皆納得するでしょ?ただね、フローラ様はただでさえ弱っているのに街の人達を守る為に最後の力を振り絞り、魔法を放っていたわ。あの後フローラ様は無事だったけれども、残り少ない寿命を更に縮めてしまったの。そしてあの極大魔法が放たれた半日後に亡くなられたわ。私は遠慮したけれども、今屋敷にいる弟子達に看取られながら、穏やかに逝ってしまわれたの。最後にフローラ様はあなたに感謝していたのよ。最後の時を愛する者達に看取られて穏やかに逝ける事を感謝していたの。亡くなられたフローラ様の顔は穏やかで安らかだったわ」
「そうか。やはりこの様な事だったのか。おかしいなと思ったんだ。フローラ様は俺に今生の別れのような事を言っていたから。そうか、無事だったが逝ってしまわれたのか。まだまだ教えて欲しい事が山程有ったのにな。でも穏やかに逝けたんだね」
暫く俯き黙っていたが
「エリカはこの後どうする?何か聞いているのか?」
「私はロイに従い、シャロンと一緒に旅をするつもりなの。フローラ様はね、シャロンと私にロイについて行きなさいと言っていたの。ロイが起きたらすぐに屋敷を出なさいと言われているの。フローラ様は以前宮廷魔術師として国に多大な貢献をなさった方なの。今回の事もありおそらく国葬になるのよ。その為に国の重鎮の方達が間もなくこの屋敷にお悔やみの言葉を伝えにくると思うの。今はカエデ様達が皆様の対応をしてくれているけど、時間的な余裕がない筈よ」
「そうか。シャロンはどうだ?」
「分からないの。今の私には何も分からないの。だってフローラ様が、フローラ様が死んじゃったのよ」
ただ泣くだけだった。無理もないよなとシャロンの頭を撫でていたが、タイチはふと思い出し、フローラから託された手紙を開ける。フローラが亡くなったと分かった段階で開けるようにと言われた手紙だ。そこにはこうあった
「貴殿がこれを見ているという事は私は既に亡くなっている筈です。貴方は私との約束を守り、私が亡くなるまでこの手紙は見ないでしょう。本来は貴方の行き先について示唆したくはありませんでした。ですが危険が迫っております。エリカさんの危険が一番大きいのです。この屋敷にいれば、この屋敷に出入りする者に正体が見破られ、刺客を差し向けられるでしょう。そして貴方も同じです。城の者が多くこの屋敷に訪れるでしょう。そうすると貴方の正体についてバレる可能性が高くなってきます。
それとシャロンは世の中の事について関心が薄く、世情に疎いのです。ですからあちこちを見て周り、見聞を広めて欲しいのです。この手紙を読んだ後、シャロンとエリカを連れて早々に旅立ちなさい。行き先は伝えません。貴方が考えるのです。しつこいようですが、私に言える事は私の葬儀に参加せず、今直ぐに屋敷を出なさいという事だけです。これより下はシャロン宛ての手紙になります。出来れば読まずにシャロンに渡して頂けると有り難いです。
追伸。最後の時を穏やかに過ごす事が出来た筈です。これも全て貴方のお陰です。感謝しております。できたらシャロンを娶り幸せにしてあげてください」
太一はシャロンに宛てた手紙の内容が気になったが、シャロンへと書かれた先は読まなかった。読まずにシャロンに渡す事にした。
「シャロン。この手紙はフローラ様が予め俺に託していて、亡くなった時に直ぐに読むようにと言われてたんだ。この後すぐに屋敷を出ろと書いてある。俺達に危険が迫っているそうだ。それとこの手紙の終わりにシャロン宛の手紙が書いてある。俺は読んでいないからまずはこれを読むんだ」
シャロンは受け取った手紙を読み、更に涙を流していた。一通り読んだ後シャロンは少し明るい顔になり、太一に手紙を渡す。
「荷物を持ってきます」
そう言って自室に戻って行った。ちょっとした着替えや大切な物を持ってくる、そんな感じで5分程で戻って来た。
そして安置されているフローラの遺体の前に行き、3人で手を合わせた。
「葬儀にも出れず申し訳ない。俺達は言いつけに従いこれで失礼させて頂きます。フローラ様安らかにお眠り下さい」
太一は両手を合わせ短い別れの言葉を述べた。各々フローラに別れの言葉を述べ、屋敷を出る。今ならまだ間に合う筈だった。カエデが玄関先に馬車を引き連れてきた。そうシャロンを救助した時の馬車だ。
中を掃除し、荷物を入れ替えて旅に出られるようにして、馬を繋げてくれていた。
カエデは街の入り口まで同行すると言っていた。そう見送りをしてくれるのだ。その前にギルドに採取依頼の達成報告と、採取した薬草の提出及び販売、それとパーティー登録を変更しカエデを外す。街を去る前にそれをしなければならなかった。
そして馬車でギルドに向かい、粛々と手続きやランクアップ等をしていく。そしてたまたまギルドマスターが2階から降りてきている所で、太一達の存在に気付いていた。くいくいと手招きされ、ギルドマスターの部屋で少し話をした。これから町を出るのに了承をもらう。必ず戻ってくるんだぞと言い、エリカとハグをし別れた。
そして今は街の入り口の方に向かっていた。
入り口にてカエデが太一にロングソードを返そうとしたが、
「カエデさん、この剣をどうぞ使ってください。僕にはまだまだ使いこなせないような代物でしょうが、貴女になら使いこなせるでしょう?」
「いいのかい?これは相当値が張る物なんだよ」
「はい。だからこそ大切な人に貰って欲しいんです。いずれこの屋敷に戻ってくるでしょう。それまでお屋敷の事をお願いします。街に戻ってきた時に僕はともかく、シャロンの戻ってくる場所を用意しておいてあげたいんです」
「分かった。お願いされた。必ず生きて戻ってくるんだぞ!いいな?」
「勿論です。僕はカエデさんを娶らなきゃいけないんでしょ?大丈夫、それまではちゃんと生き抜きますから」
「そうだな。じゃあ元気で行っておいで」
そういうとカエデはいきなり太一にキスをした。頬にではなく唇にだ。シャロンもエリカも口を大きく開け驚いていた。そう太一のファーストキスであった。太一も固まっている
「あたいのファーストキスだよ。必ず戻ってくるんだよ。必ずあたいを娶る為だけに戻るんだぞ。だからあたいを娶るまでは絶対に死ぬなよ」
太一は初めての唇の感触に真っ赤になりながら
「はい必ず戻ってきます。僕も今のがファーストキスでした。太一は真っ赤になりながら馬車に乗る。
太一は馬車を操れない。その為エリカとシャロンのどちらかが御者をする事になる。そして馬車を出し、街を出るのであった。
状況を確認していたが、最後に記憶の有った場所と今いる場所が違う。つまり誰かに運ばれたのだ、
「そうか、俺は気絶したのか。済まない。どれ位の時間が経ったんだ?それとフローラ様はご無事か?」
エリカはそうでもないが、シャロンは俯いていおり、大粒の涙を流していた。
シャロンに変わりエリカが話してくれた。
「ロイはね1日半倒れていたの。あの極大魔法で魔物を駆逐できたから町の被害は小さかったよ。それでも冒険者の死亡が110名、街の住人の死亡が1500名位だったと聞いているの。あと30分遅かったら城も落とされ、街にも甚大な被害が出て、全滅してもおかしくなかったって。あの時既に破滅に向かっていたの。
今私達が生きているのは貴方のお陰よ。フローラ様に言われたのだけれども、誰の魔法だったかというのを聞かれた場合、フローラ様の魔法という事にしなさいと言われているの。フローラ様は手柄を取りたいのではなく、ロイがやった事だとばれてしまうと、城の方から追っ手が差し向けられてしまうからと言っていたの。フローラ様の命と引き換えに放った究極の魔法だったとすれば皆納得するでしょ?ただね、フローラ様はただでさえ弱っているのに街の人達を守る為に最後の力を振り絞り、魔法を放っていたわ。あの後フローラ様は無事だったけれども、残り少ない寿命を更に縮めてしまったの。そしてあの極大魔法が放たれた半日後に亡くなられたわ。私は遠慮したけれども、今屋敷にいる弟子達に看取られながら、穏やかに逝ってしまわれたの。最後にフローラ様はあなたに感謝していたのよ。最後の時を愛する者達に看取られて穏やかに逝ける事を感謝していたの。亡くなられたフローラ様の顔は穏やかで安らかだったわ」
「そうか。やはりこの様な事だったのか。おかしいなと思ったんだ。フローラ様は俺に今生の別れのような事を言っていたから。そうか、無事だったが逝ってしまわれたのか。まだまだ教えて欲しい事が山程有ったのにな。でも穏やかに逝けたんだね」
暫く俯き黙っていたが
「エリカはこの後どうする?何か聞いているのか?」
「私はロイに従い、シャロンと一緒に旅をするつもりなの。フローラ様はね、シャロンと私にロイについて行きなさいと言っていたの。ロイが起きたらすぐに屋敷を出なさいと言われているの。フローラ様は以前宮廷魔術師として国に多大な貢献をなさった方なの。今回の事もありおそらく国葬になるのよ。その為に国の重鎮の方達が間もなくこの屋敷にお悔やみの言葉を伝えにくると思うの。今はカエデ様達が皆様の対応をしてくれているけど、時間的な余裕がない筈よ」
「そうか。シャロンはどうだ?」
「分からないの。今の私には何も分からないの。だってフローラ様が、フローラ様が死んじゃったのよ」
ただ泣くだけだった。無理もないよなとシャロンの頭を撫でていたが、タイチはふと思い出し、フローラから託された手紙を開ける。フローラが亡くなったと分かった段階で開けるようにと言われた手紙だ。そこにはこうあった
「貴殿がこれを見ているという事は私は既に亡くなっている筈です。貴方は私との約束を守り、私が亡くなるまでこの手紙は見ないでしょう。本来は貴方の行き先について示唆したくはありませんでした。ですが危険が迫っております。エリカさんの危険が一番大きいのです。この屋敷にいれば、この屋敷に出入りする者に正体が見破られ、刺客を差し向けられるでしょう。そして貴方も同じです。城の者が多くこの屋敷に訪れるでしょう。そうすると貴方の正体についてバレる可能性が高くなってきます。
それとシャロンは世の中の事について関心が薄く、世情に疎いのです。ですからあちこちを見て周り、見聞を広めて欲しいのです。この手紙を読んだ後、シャロンとエリカを連れて早々に旅立ちなさい。行き先は伝えません。貴方が考えるのです。しつこいようですが、私に言える事は私の葬儀に参加せず、今直ぐに屋敷を出なさいという事だけです。これより下はシャロン宛ての手紙になります。出来れば読まずにシャロンに渡して頂けると有り難いです。
追伸。最後の時を穏やかに過ごす事が出来た筈です。これも全て貴方のお陰です。感謝しております。できたらシャロンを娶り幸せにしてあげてください」
太一はシャロンに宛てた手紙の内容が気になったが、シャロンへと書かれた先は読まなかった。読まずにシャロンに渡す事にした。
「シャロン。この手紙はフローラ様が予め俺に託していて、亡くなった時に直ぐに読むようにと言われてたんだ。この後すぐに屋敷を出ろと書いてある。俺達に危険が迫っているそうだ。それとこの手紙の終わりにシャロン宛の手紙が書いてある。俺は読んでいないからまずはこれを読むんだ」
シャロンは受け取った手紙を読み、更に涙を流していた。一通り読んだ後シャロンは少し明るい顔になり、太一に手紙を渡す。
「荷物を持ってきます」
そう言って自室に戻って行った。ちょっとした着替えや大切な物を持ってくる、そんな感じで5分程で戻って来た。
そして安置されているフローラの遺体の前に行き、3人で手を合わせた。
「葬儀にも出れず申し訳ない。俺達は言いつけに従いこれで失礼させて頂きます。フローラ様安らかにお眠り下さい」
太一は両手を合わせ短い別れの言葉を述べた。各々フローラに別れの言葉を述べ、屋敷を出る。今ならまだ間に合う筈だった。カエデが玄関先に馬車を引き連れてきた。そうシャロンを救助した時の馬車だ。
中を掃除し、荷物を入れ替えて旅に出られるようにして、馬を繋げてくれていた。
カエデは街の入り口まで同行すると言っていた。そう見送りをしてくれるのだ。その前にギルドに採取依頼の達成報告と、採取した薬草の提出及び販売、それとパーティー登録を変更しカエデを外す。街を去る前にそれをしなければならなかった。
そして馬車でギルドに向かい、粛々と手続きやランクアップ等をしていく。そしてたまたまギルドマスターが2階から降りてきている所で、太一達の存在に気付いていた。くいくいと手招きされ、ギルドマスターの部屋で少し話をした。これから町を出るのに了承をもらう。必ず戻ってくるんだぞと言い、エリカとハグをし別れた。
そして今は街の入り口の方に向かっていた。
入り口にてカエデが太一にロングソードを返そうとしたが、
「カエデさん、この剣をどうぞ使ってください。僕にはまだまだ使いこなせないような代物でしょうが、貴女になら使いこなせるでしょう?」
「いいのかい?これは相当値が張る物なんだよ」
「はい。だからこそ大切な人に貰って欲しいんです。いずれこの屋敷に戻ってくるでしょう。それまでお屋敷の事をお願いします。街に戻ってきた時に僕はともかく、シャロンの戻ってくる場所を用意しておいてあげたいんです」
「分かった。お願いされた。必ず生きて戻ってくるんだぞ!いいな?」
「勿論です。僕はカエデさんを娶らなきゃいけないんでしょ?大丈夫、それまではちゃんと生き抜きますから」
「そうだな。じゃあ元気で行っておいで」
そういうとカエデはいきなり太一にキスをした。頬にではなく唇にだ。シャロンもエリカも口を大きく開け驚いていた。そう太一のファーストキスであった。太一も固まっている
「あたいのファーストキスだよ。必ず戻ってくるんだよ。必ずあたいを娶る為だけに戻るんだぞ。だからあたいを娶るまでは絶対に死ぬなよ」
太一は初めての唇の感触に真っ赤になりながら
「はい必ず戻ってきます。僕も今のがファーストキスでした。太一は真っ赤になりながら馬車に乗る。
太一は馬車を操れない。その為エリカとシャロンのどちらかが御者をする事になる。そして馬車を出し、街を出るのであった。
1
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる