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第1章
第70話 告白しなさい!
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システィーナはなぜ今ここにいるのかを思い出した。
神託に従ったのだ。正直トニーの事は青臭いけど放っておけない、なんとなく世話を焼かないと!と思う。信託に従って手助けをしなければと思っていたが、いつの間にかこの冴えない男に惹かれてしまった。
王族の、それもトウの立った行き遅れの自分に臆する事なく接する。元は父親である国王から人となりを見極めろとの命に従い、メイドに扮していたが、あっさりと見破られてしまった。その洞察力と、王族どころか、一国の主を目の前にして臆する事のないその胆力にドキッとし、町で助けてくれたのもあり完全に惚れたのだ。
既にレイラとアイハには好きになった事を話てある。それと、早々にトニーは王都に移り住む事になるのだと告げて、2人はどうするのか?と聞いていた。
勿論行くと聞いており、トニーが準男爵の爵位を授かり、恐らく今回の功績で子爵になると。
そして3人共困っていた。爵位を得ているので問題はないのだが、この世界の女性は男性に対して告白は出来ない。アイハは賭けという名で一度付き合を賭けたが、それは白紙になった。
だが、結局一緒にいるし、下の世話までした。やはり好きなんだと思うも、レイラと取り合うのも折角友達になれたのにと悩んでいたが、システィーナに爵位を得たと聞いて小踊りしていた。
しかし口説いてこない。一言アイハとレイラに俺の妻になってくれと言われれば、三つ指付いて受託するのだが、その気配がない。
確かにまだ知り合ってから僅かだ。顔はともかく、その能力はピカイチだ。己を強くしてもらったし、これからもお互いに強くなる。
ただ、レイラの癇癪により、王都に来て欲しいと言われて嬉しかった。なんでこんな鈍い人を好きになったのか頭がいたい。それとなく誘導しようと心に誓う。
そしてシスティーナのお陰でトニーが目覚めてから2週間。トニーの回復がある程度進み、いよいよ明日出発となった。
3人はトニーのリハビリに献身的に協力していた。
トニーはその好意に甘えていたが、同感謝の意を示せばよいのか分かっていなかった。
そして馬車の中でこの後どうしていくのかの話になった。前日にトーマスの母親に俺は怒られた。
「トニーさん、貴方はまだシスティーナ様、レイラ嬢、アイハ嬢にちゃんと妻にしたいと伝えていないのでしょ。何故ですか?」
「俺なんか、そんな事を言ったら嫌われるでしょ?」
「何を馬鹿な事を言っているのですか?あの3人を見てみなさい。貴方を愛しているからこそあそこ迄出来るのですよ。女に恥をかかせてはなりません。待っているのですよ」
「でも誰か一人を選ぶなんて・・・」
「システィーナ様を正妻として、2人を第2、第3婦人とすれば良いのよ。貴方は爵位を授かったのよ。私の夫も私以外に3人の妻を持つのよ。それ位の甲斐性を見せなさい」
俺は追い込まれていた。
「システィーナはどうするの?」
「私はトニーと行動を共にするわ。但し掃除人にはなれないわね」
少し考えた。
「あのう、3人共、かなり俺にとって都合の良い話で、その、ふざけた事を言うけど、その・・・」
「トニー、ちゃんと言って欲しいわ」
「うん。その、3人共、俺の彼女になってください」
「待っていましたよ!」
「不束者ですが宜しくお願いしますね!」
「遅いわよ!私をちゃんと剣姫にしてよね。」
「えっと!?」
意味を理解できないコミュ障のトニーだ?
「えっとじゃないわよ。OKだって事よ!」
本当に良いのかな?と思うが、トーマスの母親に言われた通りに告白したらあっさりと受け入れられたが、女の子と付き合った事が無いから、どう接して良いのか、嬉しくも、悩みが減らないトニーだ。
しかし、これにもオチが待っているのであった。
神託に従ったのだ。正直トニーの事は青臭いけど放っておけない、なんとなく世話を焼かないと!と思う。信託に従って手助けをしなければと思っていたが、いつの間にかこの冴えない男に惹かれてしまった。
王族の、それもトウの立った行き遅れの自分に臆する事なく接する。元は父親である国王から人となりを見極めろとの命に従い、メイドに扮していたが、あっさりと見破られてしまった。その洞察力と、王族どころか、一国の主を目の前にして臆する事のないその胆力にドキッとし、町で助けてくれたのもあり完全に惚れたのだ。
既にレイラとアイハには好きになった事を話てある。それと、早々にトニーは王都に移り住む事になるのだと告げて、2人はどうするのか?と聞いていた。
勿論行くと聞いており、トニーが準男爵の爵位を授かり、恐らく今回の功績で子爵になると。
そして3人共困っていた。爵位を得ているので問題はないのだが、この世界の女性は男性に対して告白は出来ない。アイハは賭けという名で一度付き合を賭けたが、それは白紙になった。
だが、結局一緒にいるし、下の世話までした。やはり好きなんだと思うも、レイラと取り合うのも折角友達になれたのにと悩んでいたが、システィーナに爵位を得たと聞いて小踊りしていた。
しかし口説いてこない。一言アイハとレイラに俺の妻になってくれと言われれば、三つ指付いて受託するのだが、その気配がない。
確かにまだ知り合ってから僅かだ。顔はともかく、その能力はピカイチだ。己を強くしてもらったし、これからもお互いに強くなる。
ただ、レイラの癇癪により、王都に来て欲しいと言われて嬉しかった。なんでこんな鈍い人を好きになったのか頭がいたい。それとなく誘導しようと心に誓う。
そしてシスティーナのお陰でトニーが目覚めてから2週間。トニーの回復がある程度進み、いよいよ明日出発となった。
3人はトニーのリハビリに献身的に協力していた。
トニーはその好意に甘えていたが、同感謝の意を示せばよいのか分かっていなかった。
そして馬車の中でこの後どうしていくのかの話になった。前日にトーマスの母親に俺は怒られた。
「トニーさん、貴方はまだシスティーナ様、レイラ嬢、アイハ嬢にちゃんと妻にしたいと伝えていないのでしょ。何故ですか?」
「俺なんか、そんな事を言ったら嫌われるでしょ?」
「何を馬鹿な事を言っているのですか?あの3人を見てみなさい。貴方を愛しているからこそあそこ迄出来るのですよ。女に恥をかかせてはなりません。待っているのですよ」
「でも誰か一人を選ぶなんて・・・」
「システィーナ様を正妻として、2人を第2、第3婦人とすれば良いのよ。貴方は爵位を授かったのよ。私の夫も私以外に3人の妻を持つのよ。それ位の甲斐性を見せなさい」
俺は追い込まれていた。
「システィーナはどうするの?」
「私はトニーと行動を共にするわ。但し掃除人にはなれないわね」
少し考えた。
「あのう、3人共、かなり俺にとって都合の良い話で、その、ふざけた事を言うけど、その・・・」
「トニー、ちゃんと言って欲しいわ」
「うん。その、3人共、俺の彼女になってください」
「待っていましたよ!」
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「えっと!?」
意味を理解できないコミュ障のトニーだ?
「えっとじゃないわよ。OKだって事よ!」
本当に良いのかな?と思うが、トーマスの母親に言われた通りに告白したらあっさりと受け入れられたが、女の子と付き合った事が無いから、どう接して良いのか、嬉しくも、悩みが減らないトニーだ。
しかし、これにもオチが待っているのであった。
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