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第1章
第71話 スラナシスカの策略
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3人は困っていた。トーマスの母親がトニーに3人は告白されるのを待っているから、俺の女になれとビシッと言うように伝えたと聞いていたが、そんな素振りは全くしない。
そこでトニーが寝ている間に作戦会議をシスティーナ主導にて始めた。
「レイラ、トニー君は奥手なの?」
「私とは一度気不味くなったから、慎重なのかも」
「いえ。女性に慣れていないような事を言っていましたよ」
「つまり、駄目な人なの?」
「困ったわね。こちらからは言えないし」
「仕方がないわね。こうしましょうか。それは・・・」
女性陣はトニーが目覚めると行動開始だと話し合っていた。
俺ははっとなった。馬車の中でうとうとしていたのだ。
俺は夢を見ていた。というか、シミュレーションをしていた。
夢の中では問い詰められたけど、3人が彼女になった。妄想だな。
俺が目覚めてから一言も発しないので3人がじっと見てくる。
肉食系美女?目が怖いんですが!?俺なにかやった?
「違うぅ!何やっているのよ!いや、何もしなかったからじゃない!トニー、女に恥をかかせちゃだめよ!もう!見てらんないよ!このままだと私、負けるじゃない!3人とお付き合いする方に賭けたのに!」
スラナシスカがふとトニーの様子を天界から見ていて、トニーのヘタレ具合に呆れ返っていた。折角彼女達を焚き付け、その気にさせたのに、いざ目覚めるとコミュ障で告れない。
しかし、レイラが動いた。
「ちょっと!さっきのあれは何よ!本気なの?本気なら実行しなさいよ!」
「何って?」
「レイラ好きだ!アイハもシスティーナも好きだ!でも好きなんだ!3人共俺の女にしたい!って寝言を言っていたから、遂に告白されるのねって期待して待っているのになぜ言わないのよ!馬鹿じゃないの!?」
「お、俺、そんな事言った?」
アイハとシスティーナは首を縦に振る。首をただ振っているだけだ。
嘘である。しかし、否定はしない。
「期待させておいて違うんだって言わないわよね!?」
俺は心当たりが無いが、確かにそのような夢を見た。ひょっとしてその時に口走っていたのか?あかん!でもあの感じたと脈あり?
ううう。勘違いじゃないよな?
俺は頬をつねった・・・い、痛い。
俺の事を好いてくれるのかな?確かに下の世話もしてくれた。メイドがいたからそれにさせれば良いのに自分達でしていた。嫌いな奴の世話は無理だよな。行くか!・・・っつう!何だ?一瞬頭が痛くなったぞ!
スラナシスカはトニーの心の緊張を少し、少しだけ?解いてやった。これくらいしか出来ない。
トニーは急激にいつも以上に3人が愛おしくなり、いつ告るの?今でしょう!と自問自答していた。いつもの嫌われたらどうしよう?という気持ちが消え失せたのだ。スラナシスカのしわざだが。
「あのな!そのな!ふざけんなって話かもだけど、俺の正直な想いを告げるよ!俺は3人が好きだ!誰が1番とか言えないし、都合の良過ぎる話だとは、男として最低だと思うけど・・・」
3人が俺の手を握ってきたよ!ヒィー
「思うけど?続きは?」
「彼女になって欲しいなって?ご、ごめん。変な事を言っちゃった ね・・・俺なんかじゃ迷惑だよね・・!」
スラナシスカの干渉の効果が切れてしまった。最後はかなり弱気だが、3人には十分だった。
「キャー!トニーから告白されたわよ!」
「私も聞きましたよ!」
「私も聞きましたわ。トニー様。勿論3人共トニー様の彼女になりますわ。ただ、私は立場上婚約して頂かないとですが、形式だけですわ」
えっ?俺は訳が分からなかった。からかわれているのか?きっとそうだ。彼女達じゃあ俺には釣り合わない。勿論俺がショボ過ぎるから。
でも、3人は俺の目の前に並んで座り、手を握っている。
「トニー、言っておくけどね、まだお付き合いをするだけなんだからね!エッチな事を許したんじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」
俺はオロオロとえっ?とか、はい!と唸るしかなかった。
ど、どうしよう?初めての彼女が出来たけど、しかも美女3人!どうなる俺!?
そこでトニーが寝ている間に作戦会議をシスティーナ主導にて始めた。
「レイラ、トニー君は奥手なの?」
「私とは一度気不味くなったから、慎重なのかも」
「いえ。女性に慣れていないような事を言っていましたよ」
「つまり、駄目な人なの?」
「困ったわね。こちらからは言えないし」
「仕方がないわね。こうしましょうか。それは・・・」
女性陣はトニーが目覚めると行動開始だと話し合っていた。
俺ははっとなった。馬車の中でうとうとしていたのだ。
俺は夢を見ていた。というか、シミュレーションをしていた。
夢の中では問い詰められたけど、3人が彼女になった。妄想だな。
俺が目覚めてから一言も発しないので3人がじっと見てくる。
肉食系美女?目が怖いんですが!?俺なにかやった?
「違うぅ!何やっているのよ!いや、何もしなかったからじゃない!トニー、女に恥をかかせちゃだめよ!もう!見てらんないよ!このままだと私、負けるじゃない!3人とお付き合いする方に賭けたのに!」
スラナシスカがふとトニーの様子を天界から見ていて、トニーのヘタレ具合に呆れ返っていた。折角彼女達を焚き付け、その気にさせたのに、いざ目覚めるとコミュ障で告れない。
しかし、レイラが動いた。
「ちょっと!さっきのあれは何よ!本気なの?本気なら実行しなさいよ!」
「何って?」
「レイラ好きだ!アイハもシスティーナも好きだ!でも好きなんだ!3人共俺の女にしたい!って寝言を言っていたから、遂に告白されるのねって期待して待っているのになぜ言わないのよ!馬鹿じゃないの!?」
「お、俺、そんな事言った?」
アイハとシスティーナは首を縦に振る。首をただ振っているだけだ。
嘘である。しかし、否定はしない。
「期待させておいて違うんだって言わないわよね!?」
俺は心当たりが無いが、確かにそのような夢を見た。ひょっとしてその時に口走っていたのか?あかん!でもあの感じたと脈あり?
ううう。勘違いじゃないよな?
俺は頬をつねった・・・い、痛い。
俺の事を好いてくれるのかな?確かに下の世話もしてくれた。メイドがいたからそれにさせれば良いのに自分達でしていた。嫌いな奴の世話は無理だよな。行くか!・・・っつう!何だ?一瞬頭が痛くなったぞ!
スラナシスカはトニーの心の緊張を少し、少しだけ?解いてやった。これくらいしか出来ない。
トニーは急激にいつも以上に3人が愛おしくなり、いつ告るの?今でしょう!と自問自答していた。いつもの嫌われたらどうしよう?という気持ちが消え失せたのだ。スラナシスカのしわざだが。
「あのな!そのな!ふざけんなって話かもだけど、俺の正直な想いを告げるよ!俺は3人が好きだ!誰が1番とか言えないし、都合の良過ぎる話だとは、男として最低だと思うけど・・・」
3人が俺の手を握ってきたよ!ヒィー
「思うけど?続きは?」
「彼女になって欲しいなって?ご、ごめん。変な事を言っちゃった ね・・・俺なんかじゃ迷惑だよね・・!」
スラナシスカの干渉の効果が切れてしまった。最後はかなり弱気だが、3人には十分だった。
「キャー!トニーから告白されたわよ!」
「私も聞きましたよ!」
「私も聞きましたわ。トニー様。勿論3人共トニー様の彼女になりますわ。ただ、私は立場上婚約して頂かないとですが、形式だけですわ」
えっ?俺は訳が分からなかった。からかわれているのか?きっとそうだ。彼女達じゃあ俺には釣り合わない。勿論俺がショボ過ぎるから。
でも、3人は俺の目の前に並んで座り、手を握っている。
「トニー、言っておくけどね、まだお付き合いをするだけなんだからね!エッチな事を許したんじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」
俺はオロオロとえっ?とか、はい!と唸るしかなかった。
ど、どうしよう?初めての彼女が出来たけど、しかも美女3人!どうなる俺!?
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