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第2章
第85話 キャサリンの覚悟【呪いの影響
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キャサリンが思い詰めていた。
どうやら呪われている最中の記憶が戻ったようで、食事の後俺が横になっているとアイハとレイラをテントの外に追いやって俺に土下座をしてきた。
「姫様の婚約者様に対する数々の無礼、万死に値します。されど私は償う対価を持ち合わせてはおりません。さすればこの身を差し出すしかございません。聞けばまだ女性経験がないとお聞きします。私も経験がありませんが、同じく経験の無い姫様といずれ結婚され、初夜を迎える事になります。姫様をお抱きになる方が女性経験がないというのは頂けません。私で練習なさってください。私にできる唯一のお詫びになります」
装備を外しており、寝間着姿だったのもあり止める間もなく全裸になり土下座をしていた。俺は思考回路が飛んでおり、あそこが立ったままキャサリンを立たせたが、はっとなり手近にあった外套を掛けて体を隠した。その均整の取れた裸体に興奮してしまったが、これは呪いの副作用が出ている為に、鬱になっており選択した行動だと分かっている。
不器用だが真っ直ぐな騎士のようだ。残念さんだったのは呪いに依る干渉だと理解している。アイハとレイラには自殺をしないように見張って欲しいとお願いしたが、まさか俺にぶつけるとは思わなかった。だが、こういう行動に出るのは分かっていた筈だ。この世界の上流階級の思考が分からない。
特に貴族と結婚する時に、男が未経験だというのは相手の家に泥を塗るのと同じだとトーマスが言っていた。
その為に処女の奴隷を購入して筆卸をしたり、母親が貴族の未亡人に筆卸を頼んだりする事も有るそうだ。
トーマスはその相手がメイドだったらしい。中には母親が市井に初夜を買うと告知し、かなりのお金を積み、処女検査までする場合があると言っていたが、そんな馬鹿な、からかっているだろう?とトーマスと話していたが、揃って言われたのは商売女で筆卸をするのは駄目だと。
性癖を暴露していたのだと思ったら違うようだ。倫理観が違い過ぎる。
「キャサリン。君はまだ呪いの影響から回復している最中だ。言っている意味も分かるが、とてもではないが今の君を抱けない。外にアイハとレイラがいるんだ。そんな事をしたら彼女達を失う。駄目だ」
「それは大丈夫です。彼女達に償いについて相談し、提案された事ですから」
あの2人は後でお仕置きだ!本気か、俺なら躱すと思ったのか、厄介事を押し付けやがって!
と唸っていたが、沈んだキャサリンの面倒を押し付けており、反撃にあっただけだ。レイラは本気だったりするが、アイハは紳士的に振る舞うとトニーを信じていた。
「あいつらめ!とにかく駄目だ。俺に惚れたのなら別だが、お前からされなければならない詫びなどないからな!」
それでも食い下がってくるので仕方がないなと、落ちている下着を拾い、ほら、右足を上げて・・・
下着を穿かせたり、寝間着を着せてやった。思考力が落ちているから、言いなりだった。
「よし、じゃあ、ここに横になれ。それで俺の背中に抱きつけ。暫くそうやっていろ」
畏まりましたとなり、俺の背中に抱きつかせると、直ぐに寝息を立てた。
いや、寝かせたのだ。闇魔法で。仕返しとばかりにアイハとレイラは暫く放置プレイだ。俺はそっとキャサリンの額にキスをした。
「君の忠義は見事なもんだ。システィーナを頼むよ」
そうして間を空けた位置の布団に入った。そうそう、無限収納様々で布団を入れていた。だから結構快適なキャンプ状態だ。
そうしていると、会話が止まり、喘ぐ声も聞こえない。あれっ?と思いテントの中を覗くと2人が普通に寝ていてレイラは呆れ、アイハは更に好感度が上がり、諦めて布団に入った・・・
ダンジョンのボス部屋はセーフエリアだと広く知られており、見張りを立てなかった。
翌朝トニーはキャサリンにこんな事は考えなくても良いと諭し、手を出してこなかったトニーに感謝していた。
そして朝食の後ダンジョンに繰り出し、最短で突き進み、20階層のボス部屋の扉を開くのであった。
どうやら呪われている最中の記憶が戻ったようで、食事の後俺が横になっているとアイハとレイラをテントの外に追いやって俺に土下座をしてきた。
「姫様の婚約者様に対する数々の無礼、万死に値します。されど私は償う対価を持ち合わせてはおりません。さすればこの身を差し出すしかございません。聞けばまだ女性経験がないとお聞きします。私も経験がありませんが、同じく経験の無い姫様といずれ結婚され、初夜を迎える事になります。姫様をお抱きになる方が女性経験がないというのは頂けません。私で練習なさってください。私にできる唯一のお詫びになります」
装備を外しており、寝間着姿だったのもあり止める間もなく全裸になり土下座をしていた。俺は思考回路が飛んでおり、あそこが立ったままキャサリンを立たせたが、はっとなり手近にあった外套を掛けて体を隠した。その均整の取れた裸体に興奮してしまったが、これは呪いの副作用が出ている為に、鬱になっており選択した行動だと分かっている。
不器用だが真っ直ぐな騎士のようだ。残念さんだったのは呪いに依る干渉だと理解している。アイハとレイラには自殺をしないように見張って欲しいとお願いしたが、まさか俺にぶつけるとは思わなかった。だが、こういう行動に出るのは分かっていた筈だ。この世界の上流階級の思考が分からない。
特に貴族と結婚する時に、男が未経験だというのは相手の家に泥を塗るのと同じだとトーマスが言っていた。
その為に処女の奴隷を購入して筆卸をしたり、母親が貴族の未亡人に筆卸を頼んだりする事も有るそうだ。
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性癖を暴露していたのだと思ったら違うようだ。倫理観が違い過ぎる。
「キャサリン。君はまだ呪いの影響から回復している最中だ。言っている意味も分かるが、とてもではないが今の君を抱けない。外にアイハとレイラがいるんだ。そんな事をしたら彼女達を失う。駄目だ」
「それは大丈夫です。彼女達に償いについて相談し、提案された事ですから」
あの2人は後でお仕置きだ!本気か、俺なら躱すと思ったのか、厄介事を押し付けやがって!
と唸っていたが、沈んだキャサリンの面倒を押し付けており、反撃にあっただけだ。レイラは本気だったりするが、アイハは紳士的に振る舞うとトニーを信じていた。
「あいつらめ!とにかく駄目だ。俺に惚れたのなら別だが、お前からされなければならない詫びなどないからな!」
それでも食い下がってくるので仕方がないなと、落ちている下着を拾い、ほら、右足を上げて・・・
下着を穿かせたり、寝間着を着せてやった。思考力が落ちているから、言いなりだった。
「よし、じゃあ、ここに横になれ。それで俺の背中に抱きつけ。暫くそうやっていろ」
畏まりましたとなり、俺の背中に抱きつかせると、直ぐに寝息を立てた。
いや、寝かせたのだ。闇魔法で。仕返しとばかりにアイハとレイラは暫く放置プレイだ。俺はそっとキャサリンの額にキスをした。
「君の忠義は見事なもんだ。システィーナを頼むよ」
そうして間を空けた位置の布団に入った。そうそう、無限収納様々で布団を入れていた。だから結構快適なキャンプ状態だ。
そうしていると、会話が止まり、喘ぐ声も聞こえない。あれっ?と思いテントの中を覗くと2人が普通に寝ていてレイラは呆れ、アイハは更に好感度が上がり、諦めて布団に入った・・・
ダンジョンのボス部屋はセーフエリアだと広く知られており、見張りを立てなかった。
翌朝トニーはキャサリンにこんな事は考えなくても良いと諭し、手を出してこなかったトニーに感謝していた。
そして朝食の後ダンジョンに繰り出し、最短で突き進み、20階層のボス部屋の扉を開くのであった。
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