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第1章(高校生入学編)
第32話 グループの出来上がりとクラス分け
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教師は黒板の前に立つと、バンッ!と叩いた。
「まだ適性検査をやっている連中が多いからもう少し待て。今ここにいるのは少なくともギルドで適正があり仮のギルド証を発行された奴だ。中には合格して更にラビリンスに潜った奴もいるだろう。ってお前!何でバトルスーツを着込んでやがる!」
僕の事かな?と思ったら別の男子が制服の上を脱ぎ、バトルスーツを周りにひけらかすようにしていた。
その男子は何?ボク?って感じに驚いていた。
「入学式に着てくる奴があるか!?あー!バトルスーツなぁ、親とかに買ってもらったのは禁止だ。自分の稼ぎで買ったのしか学校に着てくるんじゃねえ!校則だ!」
渚さんが手を挙げる。
「何だ?」
「親の形見は駄目ですか?」
「お前2世か?」
「私は違いますけど、クラスに1人位いますよね?」
「まあそれなら着てもよいが、それだとかなり旧式だぞ?」
「ありがとう御座いました」
僕は冴えない感じの男子が近くにいたから少し話していたけど、渚さんは早速数人の女子に囲まれてキャッキャッ!と話し込んでいた。
「僕は淺沼斗枡って言います。何中?」
「どうも。僕は田仲 大祐。隣のxx中だよ。もうラビリンスに入っているの?」
「うん。何かシケラビが封鎖されたみたいだけど、最短の日程で行ったからギリギリ行けたんだ」
「渚さんとは知り合いだったの?」
「ううん。話をしたのは今日が初めてかな。田仲君は知っているの?」
「同じ中学のマドンナだしね。それにしても凄いね。彼女の方から話し掛けてきたなんて」
「それな、彼女は僕の次にシケラビに入ったとかで、彼女が異変を伝えたそうなんだ。その時に僕を見掛けていたんだって。翌日に同じく風曲の森にはいった時に彼女のパーティーと遭遇していたから声を掛けられたようなんだ」
「大祐で良いよ」
「じゃあ僕の事は斗升かトーマスで」
「トーマス?機関車の?」
「ほら、さっき審判をした仲本君がいたでしょ。彼が最初にトーマスって言っていつの間にか定着したんだ」
「ははは」
もう2人来て挨拶やらを始めたんだ。
外観から類を呼びグループが構成され、さっきの彼も戻って来て同じ中学の出身者と話し込み、僕と目が合うと目を逸らした。
「やっぱり実際に探索者になると強くなるって本当なんだね。でも斗枡は凄いね。普通避けたりするのに敢えて打たせてさ、そんなの効かないから避けるまでもない感じだったし、しかも手足を痛めたようで圧巻だったよ!」
渚さんが気になるけど、取り巻きの子達も僕をちらりと見る。
きっと僕みたいに無謀な奴は早死するからとか、私が躾けないとねとか言っているんだろうな。
それに大祐はああ言ってくれたけど、さっきのもビクついて避けられなかったヘタレだと思われたんだろうな。
幸い怪我をしていたからなんともなかったけど、そう言えば着替えていないからおしっこは間に合ったんだろうな!
皆のヒソヒソ話が気になる・・・穴があれば入りたい。
モブらしく大人しく平凡な高校生活を送りたかったのに、初っ端からやってしまった・・・
こうなったらクラス内カースト上位の渚さんの仲間となり、彼女を盛り立てて行く路線に変更しなくては!
僕のいる市は元々母さんの実家に近く、父は単身赴任状態だったらしい。
自衛隊の駐屯地からそれなりに距離があるから、2世は少ないかも。
僕のグループは田仲君、中芝君、鮫口君になりそうだった。
シケラビが再開し、3人がシケラビを終わった後、ラビリンスに一緒に入ってくれないかなぁと言われた。
渚さんに断りを入れるねとなり、ラビリンスについて情報交換を行っていると先の先生がまた来た。
今いるのは30人ほどだ。
グループができているのを見てフムフムと頷き、仲本君と先の怪我人、女子の1グループを見て声を掛け、声を掛けられた者とそうではない者で別けた。
「あー!今俺が選んだ奴らは2組な。適正のある奴と適性がないがラビリンス専攻科を希望する奴の人数が決まってな。10月にクラス替えをするまでは適正者を半分に分散するのに適当に選んだだけだ。1人二世がいるようだが、どちらにいるのか俺は知らないから恨むなよ。入学式の後のオリエンテーションの時に決まった教室に入れ。取り敢えず1組に残る奴の名前を教えろ」
かなり雑なクラス決めをするなあと思いつつ、取り敢えず渚さんと一緒のクラスなのを良かったと思うものなのか、面倒事がついて回りそうだと思うべきか分からないな・・・
「まだ適性検査をやっている連中が多いからもう少し待て。今ここにいるのは少なくともギルドで適正があり仮のギルド証を発行された奴だ。中には合格して更にラビリンスに潜った奴もいるだろう。ってお前!何でバトルスーツを着込んでやがる!」
僕の事かな?と思ったら別の男子が制服の上を脱ぎ、バトルスーツを周りにひけらかすようにしていた。
その男子は何?ボク?って感じに驚いていた。
「入学式に着てくる奴があるか!?あー!バトルスーツなぁ、親とかに買ってもらったのは禁止だ。自分の稼ぎで買ったのしか学校に着てくるんじゃねえ!校則だ!」
渚さんが手を挙げる。
「何だ?」
「親の形見は駄目ですか?」
「お前2世か?」
「私は違いますけど、クラスに1人位いますよね?」
「まあそれなら着てもよいが、それだとかなり旧式だぞ?」
「ありがとう御座いました」
僕は冴えない感じの男子が近くにいたから少し話していたけど、渚さんは早速数人の女子に囲まれてキャッキャッ!と話し込んでいた。
「僕は淺沼斗枡って言います。何中?」
「どうも。僕は田仲 大祐。隣のxx中だよ。もうラビリンスに入っているの?」
「うん。何かシケラビが封鎖されたみたいだけど、最短の日程で行ったからギリギリ行けたんだ」
「渚さんとは知り合いだったの?」
「ううん。話をしたのは今日が初めてかな。田仲君は知っているの?」
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「それな、彼女は僕の次にシケラビに入ったとかで、彼女が異変を伝えたそうなんだ。その時に僕を見掛けていたんだって。翌日に同じく風曲の森にはいった時に彼女のパーティーと遭遇していたから声を掛けられたようなんだ」
「大祐で良いよ」
「じゃあ僕の事は斗升かトーマスで」
「トーマス?機関車の?」
「ほら、さっき審判をした仲本君がいたでしょ。彼が最初にトーマスって言っていつの間にか定着したんだ」
「ははは」
もう2人来て挨拶やらを始めたんだ。
外観から類を呼びグループが構成され、さっきの彼も戻って来て同じ中学の出身者と話し込み、僕と目が合うと目を逸らした。
「やっぱり実際に探索者になると強くなるって本当なんだね。でも斗枡は凄いね。普通避けたりするのに敢えて打たせてさ、そんなの効かないから避けるまでもない感じだったし、しかも手足を痛めたようで圧巻だったよ!」
渚さんが気になるけど、取り巻きの子達も僕をちらりと見る。
きっと僕みたいに無謀な奴は早死するからとか、私が躾けないとねとか言っているんだろうな。
それに大祐はああ言ってくれたけど、さっきのもビクついて避けられなかったヘタレだと思われたんだろうな。
幸い怪我をしていたからなんともなかったけど、そう言えば着替えていないからおしっこは間に合ったんだろうな!
皆のヒソヒソ話が気になる・・・穴があれば入りたい。
モブらしく大人しく平凡な高校生活を送りたかったのに、初っ端からやってしまった・・・
こうなったらクラス内カースト上位の渚さんの仲間となり、彼女を盛り立てて行く路線に変更しなくては!
僕のいる市は元々母さんの実家に近く、父は単身赴任状態だったらしい。
自衛隊の駐屯地からそれなりに距離があるから、2世は少ないかも。
僕のグループは田仲君、中芝君、鮫口君になりそうだった。
シケラビが再開し、3人がシケラビを終わった後、ラビリンスに一緒に入ってくれないかなぁと言われた。
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今いるのは30人ほどだ。
グループができているのを見てフムフムと頷き、仲本君と先の怪我人、女子の1グループを見て声を掛け、声を掛けられた者とそうではない者で別けた。
「あー!今俺が選んだ奴らは2組な。適正のある奴と適性がないがラビリンス専攻科を希望する奴の人数が決まってな。10月にクラス替えをするまでは適正者を半分に分散するのに適当に選んだだけだ。1人二世がいるようだが、どちらにいるのか俺は知らないから恨むなよ。入学式の後のオリエンテーションの時に決まった教室に入れ。取り敢えず1組に残る奴の名前を教えろ」
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