モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ＆チート持ちだった！カードから美少女を召喚します！強いカード程１癖２癖もあり一筋縄ではない〜

第３章

第169話 １人多い

　帰りは明日香さんが手配したバスにて帰った。

　引き渡し時に立食形式でお　昼が用意されているそうで、殆どの黒服さん達と友里愛以外にもグループ員プラスアルファと全員揃って向かうからだった。

　家に着くと、家族と護衛の黒服さんを含め屋敷に向かう。

　弱火にある表札だけは隠してあり、南庭で整列して待つ。
　僕と明日香さんが話し込み、明日香さんが持っている端末で支払い処理を行っていくけど、手紋と暗証番号を入力し、本人確認が完了し、支払いとそれに伴う鍵の引き渡しが終わった。

　明日香さんはギルドの代表として屋敷を引き渡してくれる。
　父さんはギルドの施設だと思ったようだ。

「皆様、これより浅沼斗升邸の引き渡しをさせて頂きます！」

　僕の前で鍵の入った未開封の封筒を出し、渡してきた。
　それと工事用の鍵だ。
　まず工事用の鍵でドアを開閉する。
　工事用の鍵でドアを締め、封筒から鍵を出す。
　その鍵を使いドアを開閉し、工事用の鍵を使う。
　しかしあら不思議！工事用の鍵ではもう回らない。

　再確認しドアを開けると、黒服さんの１人が紐を引くとパンパンと音がし、更にくす玉が開いた。

　そしてパチパチと拍手。
　明日香さんに導かれ皆も中に入る。
　父さんがどういう事だ！と唸っていたがスルーである。

「凄いお屋敷ですね！流石先輩です！惚れました！お嫁さん、いや、妾でも良いから一生ついていきます！」

　何やら変な事を言う者がいるなと思ったら、真澄ちゃんの発言だった。

　友里愛達は驚いていなかった。
　明日香さん達と間取りの打ち合わせをしていたと思われる。

　将来を見据えて、彼女達の部屋もあるのは不思議で、僕の奥さんになる事が確定しているらしい。
　まあ、男として取るべき責任から逃れるつもりはないけど、僕はまだプロポーズしてないよ？
　１階は水回りと、父さんと母さんの寝室、リビングとキッチン、風呂その１がある。
　２階は家族の個室、僕の使う執務室？や寝室、ゲストルーム、将来僕の奥さんになる人の部屋もある。
　勿論２階にはトイレが男女別にある。

　なんか部屋の数が多いのは気の所為？
　３階には護衛の黒服さん達の部屋と黒服さん達が使うキッチンとお風呂がある。

　父さんと母さんが使う趣味の部屋は個別にある。
　更に３階にはジムがある！
　事務ではなく、トレーニング機材のあるジムだよ！
　また、屋上は階段があるだけで、１面何もない広間になっている。
　庭もあるけど、屋上に広いスペースがあるのは凄い！

　友里愛達に真澄ちゃんの事を聞かれた。
　確か学校が終わったらラビリンスの事についての相談というか、頼まれた事を友里愛達と話すから、紹介するね！と言っていた。
　だけど忘れていたから、一緒に来るようにと言われたのだと思いついてきたっぽい。

　グループに入りたいと言っていたけど、満員なのでどうするかと頭が痛かったんだ。

　取り敢えず、１階のリビングにて立食パーティーの用意があるので、食べながらお互いの紹介や、グループの事について話始めようとしたんだ。

「あれ？貴女新入生代表よね？」

　みっちゃんが真澄ちゃんへ質問から始まった。

　それまで誰も真澄ちゃんの存在に疑問を抱く者はいなかった。

　妹とも時折遊んでいたし、母さんとも面識はあるから、家族は誰も何も言わなかったんだ。

　まあ良いけど、招かれざる客がいてもさ。