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第142話 対ミノタウロス
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倒れた男はその場にいた騎士に介抱されたが、俺はルシアスに回復を頼んだ。
「何があった?」
周りの者は遠巻きに見るだけで、積極的に関与しようとはしない。
「仲間があり得ない、あり得ない事が起こったんだ!」
バゴッ!
俺は殴り付けた。
「落ち着け」
「あっ!!!?えっと!?」
「お前は1階に転移してきたんだ。転移したと同時に助けてくれと言ってから気絶し、回復魔法を使ったところだ。まあ落ち着け!」
「す、すいません。その、22階層を抜けて23階層へあと少しといった所でミノタウロスの集団が現れたんです・・・1番足の早い自分が何とか突破して救援を求めに来たんです」
「本来その階層はミノタウロスは出ないんだな?」
「は、はい。オークの上位種やリザードマン程度、出てもトレント位のはずで、私達がずっと狩り場にしていた階層です」
「よし、助けに行こう。23階層だな?」
「良いので?」
「構わない。1度俺があんたと23階層へ行き直ぐにここに戻るぞ。このタワーについては俺達、23階層へ行っていないからな」
「お、お願いします」
俺は一旦パーティーを抜け、この人へとパーティー加入申請をした。
「すぐ戻る。戦闘準備を」
「仕方ないわね。早く戻ってくるのよ」
「行きますよ!」
そうして23階層へ行き、パーティーから抜けて俺だけすぐに戻る。
リーダーになったルシアスに加入申請を送り、パーティーに戻った。
「アロン、いちいちパーティーを抜けたり入ったりしなくても良いのよ。触れている人だけ転移するんだから」
俺はえっ!?と唸るが、6人が触れている状態で23階層へ行く。
シルフィスよそんな話は早く言ってくれよ!
すると貧乏ゆすりをしている先の男がいた。
「ミリア、この人を守ってくれ。イリーヌはカレンを!」
「了解!」
2人がハモる。
「よし、案内してくれ。俺はオリオンのアッテンボローだ」
「あ、貴方は!私はルクソルのギャレッドです。先ずは階段を降りたら右です」
そこから進むと2分ほどで戦いの音が聞こえた。
「近いぞ!」
「皆、どうか無事で!」
そこは袋小路で背後を壁にして2人が戦っていた。
1人は大盾で攻撃を受け止めているが、2人共血まみれだ。
魔石がいくつか落ちている事からミノタウロスが数匹いたようだ。
今は2匹残っている。
奥を見ると瀕死の者へ必死になり回復魔法を掛けている者がいるが、そいつも血まみれだ。
「うりゃあー」
俺はわざと叫びながら突っ込む。
1匹がこちらを向き「ブモー」と唸り声を出しながら手に持った棍棒を振りかぶり威嚇をしている。
トルネアはナイフを抜くともう1匹に投げたが、あっさり左腕に刺さりギロリとこちらを睨む。
ようし!ヘイトを稼ぐ事が出来たぞ。
そして懐に入り込むと奴は棍棒を振るう。
しかし、俺はフラガラッハを振り抜き棍棒共々ミノタウロスを切断した。
もう1匹はシルフィスが放った矢にて目を射抜かれて暴れていたが、ルシアスが魔法で牽制している間にカレンが駆け出す。
慌ててミリアも続き、投げたナイフが残った方の目に突き刺した。
ギャオオオオー!
ミノタウロスは叫びながら棍棒を必死に振るうが、カレンがミナモンを投げるとミノタウロスの額に当たり、霧散したのだった。
「何があった?」
周りの者は遠巻きに見るだけで、積極的に関与しようとはしない。
「仲間があり得ない、あり得ない事が起こったんだ!」
バゴッ!
俺は殴り付けた。
「落ち着け」
「あっ!!!?えっと!?」
「お前は1階に転移してきたんだ。転移したと同時に助けてくれと言ってから気絶し、回復魔法を使ったところだ。まあ落ち着け!」
「す、すいません。その、22階層を抜けて23階層へあと少しといった所でミノタウロスの集団が現れたんです・・・1番足の早い自分が何とか突破して救援を求めに来たんです」
「本来その階層はミノタウロスは出ないんだな?」
「は、はい。オークの上位種やリザードマン程度、出てもトレント位のはずで、私達がずっと狩り場にしていた階層です」
「よし、助けに行こう。23階層だな?」
「良いので?」
「構わない。1度俺があんたと23階層へ行き直ぐにここに戻るぞ。このタワーについては俺達、23階層へ行っていないからな」
「お、お願いします」
俺は一旦パーティーを抜け、この人へとパーティー加入申請をした。
「すぐ戻る。戦闘準備を」
「仕方ないわね。早く戻ってくるのよ」
「行きますよ!」
そうして23階層へ行き、パーティーから抜けて俺だけすぐに戻る。
リーダーになったルシアスに加入申請を送り、パーティーに戻った。
「アロン、いちいちパーティーを抜けたり入ったりしなくても良いのよ。触れている人だけ転移するんだから」
俺はえっ!?と唸るが、6人が触れている状態で23階層へ行く。
シルフィスよそんな話は早く言ってくれよ!
すると貧乏ゆすりをしている先の男がいた。
「ミリア、この人を守ってくれ。イリーヌはカレンを!」
「了解!」
2人がハモる。
「よし、案内してくれ。俺はオリオンのアッテンボローだ」
「あ、貴方は!私はルクソルのギャレッドです。先ずは階段を降りたら右です」
そこから進むと2分ほどで戦いの音が聞こえた。
「近いぞ!」
「皆、どうか無事で!」
そこは袋小路で背後を壁にして2人が戦っていた。
1人は大盾で攻撃を受け止めているが、2人共血まみれだ。
魔石がいくつか落ちている事からミノタウロスが数匹いたようだ。
今は2匹残っている。
奥を見ると瀕死の者へ必死になり回復魔法を掛けている者がいるが、そいつも血まみれだ。
「うりゃあー」
俺はわざと叫びながら突っ込む。
1匹がこちらを向き「ブモー」と唸り声を出しながら手に持った棍棒を振りかぶり威嚇をしている。
トルネアはナイフを抜くともう1匹に投げたが、あっさり左腕に刺さりギロリとこちらを睨む。
ようし!ヘイトを稼ぐ事が出来たぞ。
そして懐に入り込むと奴は棍棒を振るう。
しかし、俺はフラガラッハを振り抜き棍棒共々ミノタウロスを切断した。
もう1匹はシルフィスが放った矢にて目を射抜かれて暴れていたが、ルシアスが魔法で牽制している間にカレンが駆け出す。
慌ててミリアも続き、投げたナイフが残った方の目に突き刺した。
ギャオオオオー!
ミノタウロスは叫びながら棍棒を必死に振るうが、カレンがミナモンを投げるとミノタウロスの額に当たり、霧散したのだった。
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