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第2章
第81話 不機嫌だった
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アイリーンは不機嫌だった。
暗くなった頃、漸く初回の面談が終わった。ニーナには最初の数名が終わった時点で、師匠の所へ帰着の報告をしに行かせた。今晩は帰らなくても良いと伝えたが、朝食の時間には一旦戻って欲しいと伝えてある。
そして俺とアイリーンの2人がニーナの師匠の所に挨拶に伺いたいからと、アポイントをお願いした。
そんな訳で、面談が終わりフリオールが食堂に行ったので、アイリーンと2人きりだ。
「モテモテで良かったですね。で、何人を侍らすのですか?みんなとですか?ムッツリさんですね」
「あのう?怒っているの?」
「別に怒ってなんかいません!」
何故?なんで怒っているのかな?
「あの子達のあれは全部断っていたでしょ?」
「でも、鼻の下が伸びまくっていましたよ!」
「断るとはいえ、ああやって言い寄られたらさ、まあ悪い気はしないよ。俺は甘く見ていたよ。気が付いていないのかい?彼女達は売られるかもと危惧し、俺の女になりそれを防ぐつもりで媚びへつらっていたんだ。ああは言ったけど、中々信じないだろうさ。だから許してあげてね。ただ、後でエンピアルと話をしたいな。彼女はどう思う?」
「スタイルもよく、まるでお人形さんのように綺麗ですよね」
「見た目の話じゃなくて、能力だよ」
「私に分かる訳がないじゃないですか。おかしな事を聞きますね」
「人となりは?」
「まあ、その、彼女は悪い人じゃなさそうよね」
「うん。確認だけど、クラスメイトを探す旅はアイリーンも一緒に行くんだよね?」
「当たり前じゃないですか。前にも言いましたけど、来るなと言われても行きますよ!」
「エンピアルも嫌がらずに来るかな?」
「さっきのあれを見たでしょ?特に彼女の様子はレオンの事を崇拝している目だったわ。なぜなのかしら?」
「多分、あの子達は俺達召喚者に充てがわれるはずだったんだと思うぞ。特にあの4人はな」
「どういう事ですか?」
「エンピアル達4人は飛び抜けて美人でスタイルも良い。おまけに教養もある。あんな女性を好きにしても良いと、エッチな事をし放題だと知ったら君のクラスメイトの男子はどうなる?強い者順とか、魔物を多く倒した者へ褒美として与えると言われたら?」
「あっ!そういう事ですか!いやらしい!不潔だわ!」
「多分召喚者の誰かの所に近々与えられるからと言われていたんだと思うよ。美人奴隷欲しさに色めき立って頑張るだろ?」
「レオンもそう・・・なの?」
「俺は結婚していたんだぞ。女をあてがわれても抱かないぞ。そんな初じゃないし、女に飢えていないさ。高校生があんな美人を抱けるとなると、ひとたまりもないだろうな。それにそんな可哀想な女を抱けないよ。精々身の回りの世話や助けを頼むかもだけどさ」
「ご、ごめんなさい。やっぱり私って嫌な子ですよね」
「1人の人として、ちゃんと見られて好きだと告白されたら心が揺らぐかもだけどね。まあ、今は娼婦にならずに生きられる段取り位したいと思うな。金はあるし!」
「やっぱりレオンはズルいな」
フリオールが出てから5分位でメイドの1人が呼びに来た。皆が待っているからと、食堂に来るように言われたんだよね。
待たなくて良いと言ったのに。
そうして何故かいちいち腕を組むアイリーンと夕食の為、食堂へ向かうのだった。
暗くなった頃、漸く初回の面談が終わった。ニーナには最初の数名が終わった時点で、師匠の所へ帰着の報告をしに行かせた。今晩は帰らなくても良いと伝えたが、朝食の時間には一旦戻って欲しいと伝えてある。
そして俺とアイリーンの2人がニーナの師匠の所に挨拶に伺いたいからと、アポイントをお願いした。
そんな訳で、面談が終わりフリオールが食堂に行ったので、アイリーンと2人きりだ。
「モテモテで良かったですね。で、何人を侍らすのですか?みんなとですか?ムッツリさんですね」
「あのう?怒っているの?」
「別に怒ってなんかいません!」
何故?なんで怒っているのかな?
「あの子達のあれは全部断っていたでしょ?」
「でも、鼻の下が伸びまくっていましたよ!」
「断るとはいえ、ああやって言い寄られたらさ、まあ悪い気はしないよ。俺は甘く見ていたよ。気が付いていないのかい?彼女達は売られるかもと危惧し、俺の女になりそれを防ぐつもりで媚びへつらっていたんだ。ああは言ったけど、中々信じないだろうさ。だから許してあげてね。ただ、後でエンピアルと話をしたいな。彼女はどう思う?」
「スタイルもよく、まるでお人形さんのように綺麗ですよね」
「見た目の話じゃなくて、能力だよ」
「私に分かる訳がないじゃないですか。おかしな事を聞きますね」
「人となりは?」
「まあ、その、彼女は悪い人じゃなさそうよね」
「うん。確認だけど、クラスメイトを探す旅はアイリーンも一緒に行くんだよね?」
「当たり前じゃないですか。前にも言いましたけど、来るなと言われても行きますよ!」
「エンピアルも嫌がらずに来るかな?」
「さっきのあれを見たでしょ?特に彼女の様子はレオンの事を崇拝している目だったわ。なぜなのかしら?」
「多分、あの子達は俺達召喚者に充てがわれるはずだったんだと思うぞ。特にあの4人はな」
「どういう事ですか?」
「エンピアル達4人は飛び抜けて美人でスタイルも良い。おまけに教養もある。あんな女性を好きにしても良いと、エッチな事をし放題だと知ったら君のクラスメイトの男子はどうなる?強い者順とか、魔物を多く倒した者へ褒美として与えると言われたら?」
「あっ!そういう事ですか!いやらしい!不潔だわ!」
「多分召喚者の誰かの所に近々与えられるからと言われていたんだと思うよ。美人奴隷欲しさに色めき立って頑張るだろ?」
「レオンもそう・・・なの?」
「俺は結婚していたんだぞ。女をあてがわれても抱かないぞ。そんな初じゃないし、女に飢えていないさ。高校生があんな美人を抱けるとなると、ひとたまりもないだろうな。それにそんな可哀想な女を抱けないよ。精々身の回りの世話や助けを頼むかもだけどさ」
「ご、ごめんなさい。やっぱり私って嫌な子ですよね」
「1人の人として、ちゃんと見られて好きだと告白されたら心が揺らぐかもだけどね。まあ、今は娼婦にならずに生きられる段取り位したいと思うな。金はあるし!」
「やっぱりレオンはズルいな」
フリオールが出てから5分位でメイドの1人が呼びに来た。皆が待っているからと、食堂に来るように言われたんだよね。
待たなくて良いと言ったのに。
そうして何故かいちいち腕を組むアイリーンと夕食の為、食堂へ向かうのだった。
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