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第2章
第114話 コンドームと人影
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ニコニコしているアイリーンに俺は交渉の切り札として使える物を伝えた。
「コンドームがダース以上欲しい」
アイリーンはヘッ?という感じになった。
「あのう、レオン、私ちゃんと聞こえなかったようなのでもう一度お願い!」
「コンドームだよ。男が装着する避妊具ってやつだよ」
アイリーンは真っ赤だ。
「あんた最低ね。女の子に何を買わすのよ!買った当人を襲うのに使おうとしたら許さないわよ!」
みっちゃんが吠えた。
「何か変な事を言ったか?さくらって子とその仲間を救う切り札だよ」
「アイリーンの次はさくらも手籠めにする気!?最低ね!」
「何を馬鹿な事を言っているんだ?俺は真面目に話しているんだぞ」
「あんた私達を襲う気ね!」
「あほな事を言っていないで、敵の事を考えろよ。シャルルの話だとかなりのクズだが、身分の高い男なら絶対に欲しがるぞ!」
「レオンさん、女性が3人いる中でそのような物の話をするのはどうかと思いますわよ!」
「シャルル、もしも公爵が奥さんと不仲だったら?鏡なんてどうでも良いと思われたら、鏡を餌にしてもどうにもならないけど、男なら避妊具は絶対欲しがる。死んだ息子の事を不問にしてでも欲しがる物だぞ」
「そんなに良い物なのですか?」
「まあ、未婚の女性に聞く内容じゃないのだろうけど、この世界の避妊の手段ってなんだ?」
「効果の程は分かりませんが、避妊用の薬を飲むと身籠りにくいと聞きます。それと、何かの動物の腸から作った男性器に装着する物があるらしいのですが、結び目が解けて意味をなさない事が多いと聞きます。何よりお互いに不快な物らしいです。しかし、必要とするのは貴族位ですよ」
「だろうね。世継ぎは必要だろうけど、下手に町娘やメイドに手を出して子が増えると厄介だから、飛び付くと思うんだよ」
「アイリーンさん、使用感はどうなのですか?」
「いえ、そのような物を使った経験はないので・・・」
「これは失礼。奥様でしたら避妊などする事もないですよね」
「あっ、シャルル、この中の女性は皆経験ないから」
「何故?」
「俺とアイリーンはまだ本当の夫婦じゃないんだ・・・。旅の道中に必要と夫婦を装っていたんだ」
「へー・・・そうなのですね」
シャルルは意外そうな目で俺を見る。
多分王都と隣町の半分位の所に来たのだが、そこはちょっとした谷間で、道の両側が崖になっている。
そうしていると、突然みっちゃんが警告をしてきた。
「ニーナからの警告よ。崖の上に人影を見たと」
「私達が襲われたのは丁度この辺りでしたわ」
「みっちゃん、ニーナに聞いてくれ。どう思うかと。シャルルがこの辺りで襲われたのだと言っていた事も伝えて欲しい」
「分かったわ」
みっちゃんはウンウンと頷いていた。
「えっとね、多分盗賊だろうと言っていたわ」
「よし、今後の事も有るから倒そう。ニーナには最低でも1人は生きて捕らえるよう伝えて欲しい。みっちゃんはシャルルと馬車で警戒と守りを。アイリーンは弓で対処出来るか?勿論殺す必要はない。手足を撃てば良い」
「問題ないわ!」
「俺は先ず偵察をするから、皆、命大事でな!」
そうして俺は外に出て周りを見ると、確かに何かの動きが見える。
また、アイリーンは御者席にて矢をいつでも放てるように警戒をする。
俺はと言うと、人影を見た崖の上を中心に偵察する為に飛んでいくのであった。
「コンドームがダース以上欲しい」
アイリーンはヘッ?という感じになった。
「あのう、レオン、私ちゃんと聞こえなかったようなのでもう一度お願い!」
「コンドームだよ。男が装着する避妊具ってやつだよ」
アイリーンは真っ赤だ。
「あんた最低ね。女の子に何を買わすのよ!買った当人を襲うのに使おうとしたら許さないわよ!」
みっちゃんが吠えた。
「何か変な事を言ったか?さくらって子とその仲間を救う切り札だよ」
「アイリーンの次はさくらも手籠めにする気!?最低ね!」
「何を馬鹿な事を言っているんだ?俺は真面目に話しているんだぞ」
「あんた私達を襲う気ね!」
「あほな事を言っていないで、敵の事を考えろよ。シャルルの話だとかなりのクズだが、身分の高い男なら絶対に欲しがるぞ!」
「レオンさん、女性が3人いる中でそのような物の話をするのはどうかと思いますわよ!」
「シャルル、もしも公爵が奥さんと不仲だったら?鏡なんてどうでも良いと思われたら、鏡を餌にしてもどうにもならないけど、男なら避妊具は絶対欲しがる。死んだ息子の事を不問にしてでも欲しがる物だぞ」
「そんなに良い物なのですか?」
「まあ、未婚の女性に聞く内容じゃないのだろうけど、この世界の避妊の手段ってなんだ?」
「効果の程は分かりませんが、避妊用の薬を飲むと身籠りにくいと聞きます。それと、何かの動物の腸から作った男性器に装着する物があるらしいのですが、結び目が解けて意味をなさない事が多いと聞きます。何よりお互いに不快な物らしいです。しかし、必要とするのは貴族位ですよ」
「だろうね。世継ぎは必要だろうけど、下手に町娘やメイドに手を出して子が増えると厄介だから、飛び付くと思うんだよ」
「アイリーンさん、使用感はどうなのですか?」
「いえ、そのような物を使った経験はないので・・・」
「これは失礼。奥様でしたら避妊などする事もないですよね」
「あっ、シャルル、この中の女性は皆経験ないから」
「何故?」
「俺とアイリーンはまだ本当の夫婦じゃないんだ・・・。旅の道中に必要と夫婦を装っていたんだ」
「へー・・・そうなのですね」
シャルルは意外そうな目で俺を見る。
多分王都と隣町の半分位の所に来たのだが、そこはちょっとした谷間で、道の両側が崖になっている。
そうしていると、突然みっちゃんが警告をしてきた。
「ニーナからの警告よ。崖の上に人影を見たと」
「私達が襲われたのは丁度この辺りでしたわ」
「みっちゃん、ニーナに聞いてくれ。どう思うかと。シャルルがこの辺りで襲われたのだと言っていた事も伝えて欲しい」
「分かったわ」
みっちゃんはウンウンと頷いていた。
「えっとね、多分盗賊だろうと言っていたわ」
「よし、今後の事も有るから倒そう。ニーナには最低でも1人は生きて捕らえるよう伝えて欲しい。みっちゃんはシャルルと馬車で警戒と守りを。アイリーンは弓で対処出来るか?勿論殺す必要はない。手足を撃てば良い」
「問題ないわ!」
「俺は先ず偵察をするから、皆、命大事でな!」
そうして俺は外に出て周りを見ると、確かに何かの動きが見える。
また、アイリーンは御者席にて矢をいつでも放てるように警戒をする。
俺はと言うと、人影を見た崖の上を中心に偵察する為に飛んでいくのであった。
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