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第2章
入居
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早速新居に赴き、まずは家を見て最低限の生活をするのに不足している物や、取り急ぎ必要な物を確認し、買い物リストをまとめる事とした。
ある程度の家具は作り付けで、最小限の物で生活をスタートできそうだった。
各部屋にはベッド、机と椅子、クローゼット、クローゼット内にタンスが有る。寝具はそのままだった。ベッドが作り付けで固定されており、寝具はこのベッド用のサイズなのだろう。クリーンを使えば問題ない。幸い現在皆は宿屋暮らしだったので、新品の布団じゃないと寝れないような潔癖症もいないので、取り敢えずクリーンで綺麗にすれば大丈夫だ。
リビングにはテーブルもあった。
玄関脇にはシューズボックスが設置されたちょっとした空間がある。
食器棚はカップボードが壁に据えられている。キッチンにはちょっとした収納があり収納力は問題ないが、流石に食器や鍋等の調理器具は全く無かった。食器棚はそこそこの大きさがあり、客用の食器を置いても問題なさそうだ。
風呂場は桶や椅子がないが、使うには最低限桶だけは必要だ。
当然だがバスタオルやタオルが無いので買う必要がある。旅などの時の持ち歩き用の手荷物にごく僅かなタオルがある位だった。
洗濯は洗濯室があった。水を流し込み、魔道具で中を回転させる単純な装置だが、手洗いよりは楽だろう。クリーンを使えば洗濯が要らないが、洗濯をして天日で干した方が気持ちよく着れるので、この洗濯室は有難かった。因みにクリーン等の生活魔法は誰でも取得出来るが、取得に1年、私塾等で授業料が金貨500枚も掛かるので一般的には中々普及していない。持っているのは100人中1人いるくらいで、ソロの冒険者がこの魔法を持っているとパーティーに来ないかとひっきりなしにスカウトされるのだ。
それはそうだ。まず嵩張る飲料水が殆ど要らない。手持ちの小さい水筒があればそれで良い。温水が作れるので湯浴みに困らない、簡単に着火できる等、威力は弱いが確実に旅の荷物が減らす事が出来るのだ。護衛任務等でも優遇される。
着る物も調達する必要がある。特に寝間着だ。宿暮らしだと寝間着は宿で用意されているのが有るが、自宅だとそうはいかない。
普段着も欲しい所だ。女性陣は服もおしゃれなのが欲しいだろう。シャクラ達の荷物ははっきり言って宿屋暮らしという事を差し引いても無さ過ぎた。当夜はおかしいなとは思っていたのだ。装備も元々出会った時のはしょぼすぎたからだ。
シャクラ達は村が襲われた時は冒険者が着るような服を着ていた。隣町に用事があり、久し振りの隣町なので村や親から頼まれた買い物をする分のお金と、それとは別に小遣いも少々持っていた。用事を済ませてから自分の買い物をしてから帰る予定だったのだ。早い時間じゃないと取れな山菜を採取して、それを町で売ってそのお金で父や母にお土産を買ってあげようと思い、2時間程早く村を出ていた。それが生死を分けたのだ。15分位歩いた所の山菜の採取ポイントで山菜と薬草を採取し始め、30分位でそろそろ終わろうと思った時に異変に気が付き、村を観下ろす崖の上から村を見ると村が襲われ、火をつけられていた。自分達の家が燃やされており、2時間位で金目の物を奪い取り、陵辱の限りを尽くし、そして火を放って蛮族は去って行ったのだ。
彼女達は逃げた。恐ろしかったので急いでその場を去り町に救援を求めに行く選択をした。町に着き騎士団の分隊に知らせ、兵士と共に村に行くも既に全滅しており、両親の変わり果てた姿を見たのだ。僅かな燃え残りを形見とする事となった。その為に服は殆ど持っていなかったのだ。レグナスは村の残骸の中にあった父の使っていた剣を探し出し、三人共元々短剣だけは道中の魔物の対処の為持っていただけだった。彼女達が持っているのは殆どが当夜に買って貰った服なのだ。
服が少な過ぎるな!そう当夜は思い、買い物に行く事とした。ただ、調理はまだ今日は厳しいので、外食にする。
地理不案内なので全員で纏まって行動する事になった。効率を考えるとバラバラの方が良いのだが、敢えて全員でとなったのだ。一つは誰が当夜と行動を共にするかで揉めそうなので、それを考えて当夜が決断したのだ。
まずは日用雑貨を売っている店に来ている。リストではタオル類、バスタオル、洗濯物を干すロープやハンガー類、かご、食器類だ。
食器は統一をする事になり、皿なら皿で同じ種類を10づつ購入する。5つは予備兼来客用だ。
レグナスはグラスを探していた。彼女はセンスが良くお洒落なのだったが、洗いにくいとシャクラに却下されてしょぼんとしていた。そこで当夜が助け舟を出す。
グラスは各自好きなのを選び、各自の専用のを買うとした。デザインが違うので皆バラバラにすると。
来客用のをレグナスに選ばせて、皿はシャクラ、フォークとスプーンをアモネスが選ぶ。
当夜は箸を探したが、残念ながら箸がない。店での食事もそうだが見た事が無いので、そうだろうとは思っていたが、現実を知り少し寂しかった。マイ箸を作ろうと心に誓う。
ルナにはバスタオルを選んで貰う。当夜はタオルだ。
ルナは可もなく不可もなくとオーソドックスなのを選んでいる。
ひとまず会計を済ませて、一旦店を出て脇道に入ると当夜の収納に入れて行った。
次に道具屋で調理道具を揃える。調理経験のない当夜とルナは荷物持ちだ。
シャクラが喜々として駆け回り、レグナスとアモネスが鍋敷きや鍋掴み等の補助的な道具を選んでいた。
正直かなりの量だ。鍋も浅いの、深いの、小さいの、フライパンや各種蓋、等々だ。
そしてここからが問題だ。服屋に出掛けるからだ。時間が掛かるだろうなと覚悟を決め服屋に向かうのであった。
ある程度の家具は作り付けで、最小限の物で生活をスタートできそうだった。
各部屋にはベッド、机と椅子、クローゼット、クローゼット内にタンスが有る。寝具はそのままだった。ベッドが作り付けで固定されており、寝具はこのベッド用のサイズなのだろう。クリーンを使えば問題ない。幸い現在皆は宿屋暮らしだったので、新品の布団じゃないと寝れないような潔癖症もいないので、取り敢えずクリーンで綺麗にすれば大丈夫だ。
リビングにはテーブルもあった。
玄関脇にはシューズボックスが設置されたちょっとした空間がある。
食器棚はカップボードが壁に据えられている。キッチンにはちょっとした収納があり収納力は問題ないが、流石に食器や鍋等の調理器具は全く無かった。食器棚はそこそこの大きさがあり、客用の食器を置いても問題なさそうだ。
風呂場は桶や椅子がないが、使うには最低限桶だけは必要だ。
当然だがバスタオルやタオルが無いので買う必要がある。旅などの時の持ち歩き用の手荷物にごく僅かなタオルがある位だった。
洗濯は洗濯室があった。水を流し込み、魔道具で中を回転させる単純な装置だが、手洗いよりは楽だろう。クリーンを使えば洗濯が要らないが、洗濯をして天日で干した方が気持ちよく着れるので、この洗濯室は有難かった。因みにクリーン等の生活魔法は誰でも取得出来るが、取得に1年、私塾等で授業料が金貨500枚も掛かるので一般的には中々普及していない。持っているのは100人中1人いるくらいで、ソロの冒険者がこの魔法を持っているとパーティーに来ないかとひっきりなしにスカウトされるのだ。
それはそうだ。まず嵩張る飲料水が殆ど要らない。手持ちの小さい水筒があればそれで良い。温水が作れるので湯浴みに困らない、簡単に着火できる等、威力は弱いが確実に旅の荷物が減らす事が出来るのだ。護衛任務等でも優遇される。
着る物も調達する必要がある。特に寝間着だ。宿暮らしだと寝間着は宿で用意されているのが有るが、自宅だとそうはいかない。
普段着も欲しい所だ。女性陣は服もおしゃれなのが欲しいだろう。シャクラ達の荷物ははっきり言って宿屋暮らしという事を差し引いても無さ過ぎた。当夜はおかしいなとは思っていたのだ。装備も元々出会った時のはしょぼすぎたからだ。
シャクラ達は村が襲われた時は冒険者が着るような服を着ていた。隣町に用事があり、久し振りの隣町なので村や親から頼まれた買い物をする分のお金と、それとは別に小遣いも少々持っていた。用事を済ませてから自分の買い物をしてから帰る予定だったのだ。早い時間じゃないと取れな山菜を採取して、それを町で売ってそのお金で父や母にお土産を買ってあげようと思い、2時間程早く村を出ていた。それが生死を分けたのだ。15分位歩いた所の山菜の採取ポイントで山菜と薬草を採取し始め、30分位でそろそろ終わろうと思った時に異変に気が付き、村を観下ろす崖の上から村を見ると村が襲われ、火をつけられていた。自分達の家が燃やされており、2時間位で金目の物を奪い取り、陵辱の限りを尽くし、そして火を放って蛮族は去って行ったのだ。
彼女達は逃げた。恐ろしかったので急いでその場を去り町に救援を求めに行く選択をした。町に着き騎士団の分隊に知らせ、兵士と共に村に行くも既に全滅しており、両親の変わり果てた姿を見たのだ。僅かな燃え残りを形見とする事となった。その為に服は殆ど持っていなかったのだ。レグナスは村の残骸の中にあった父の使っていた剣を探し出し、三人共元々短剣だけは道中の魔物の対処の為持っていただけだった。彼女達が持っているのは殆どが当夜に買って貰った服なのだ。
服が少な過ぎるな!そう当夜は思い、買い物に行く事とした。ただ、調理はまだ今日は厳しいので、外食にする。
地理不案内なので全員で纏まって行動する事になった。効率を考えるとバラバラの方が良いのだが、敢えて全員でとなったのだ。一つは誰が当夜と行動を共にするかで揉めそうなので、それを考えて当夜が決断したのだ。
まずは日用雑貨を売っている店に来ている。リストではタオル類、バスタオル、洗濯物を干すロープやハンガー類、かご、食器類だ。
食器は統一をする事になり、皿なら皿で同じ種類を10づつ購入する。5つは予備兼来客用だ。
レグナスはグラスを探していた。彼女はセンスが良くお洒落なのだったが、洗いにくいとシャクラに却下されてしょぼんとしていた。そこで当夜が助け舟を出す。
グラスは各自好きなのを選び、各自の専用のを買うとした。デザインが違うので皆バラバラにすると。
来客用のをレグナスに選ばせて、皿はシャクラ、フォークとスプーンをアモネスが選ぶ。
当夜は箸を探したが、残念ながら箸がない。店での食事もそうだが見た事が無いので、そうだろうとは思っていたが、現実を知り少し寂しかった。マイ箸を作ろうと心に誓う。
ルナにはバスタオルを選んで貰う。当夜はタオルだ。
ルナは可もなく不可もなくとオーソドックスなのを選んでいる。
ひとまず会計を済ませて、一旦店を出て脇道に入ると当夜の収納に入れて行った。
次に道具屋で調理道具を揃える。調理経験のない当夜とルナは荷物持ちだ。
シャクラが喜々として駆け回り、レグナスとアモネスが鍋敷きや鍋掴み等の補助的な道具を選んでいた。
正直かなりの量だ。鍋も浅いの、深いの、小さいの、フライパンや各種蓋、等々だ。
そしてここからが問題だ。服屋に出掛けるからだ。時間が掛かるだろうなと覚悟を決め服屋に向かうのであった。
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