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第二章 逃亡編
第15話 魔石
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「何って、どこからどう見ても魔石ですよ?」
「宝石か石の種類か名前なの?」
「えっ!?わ、私の事をからかっておいでですか?」
「いや、至って真面目に聞いているよ。何か不思議な感じがする石だね。僕は初めて見るよ。トニーは知っている?」
「いや、僕も初めて見たよ。確かに不思議な力を感じるね。これは一体なんなんだい?」
「トニー様?ひょっとしてトニー様達の世界には魔物がいないのですか?」
「魔物ってゲームや小説での空想の物だよね。勿論見た事がないよ。そう言えばあの獣の死体はどこに行ったんだろう?誰か知らない?」
「そのですね、魔物と言うのは・・・」
ミライがこの二人は知らないんだと理解し、説明を始めた。
この世界には魔法が有り、魔力を消費する事により魔法を使える。一部の者は魔法を使う力を持っており、自力で魔法を使える。特殊なアイテムを使えば魔法適正がなくても魔法を使う事ができる。いくつかの属性があり、その属性の魔法が使える。
その魔力が集まり、コアとなる魔石を形成し、ある程度の大きさになると肉体を形成し、魔物となる。先程の魔物が一番多く見られ、弱い部類に入る。
死ぬと魔石を残し霧散する。稀にアイテムをドロップする。
魔石を燃料代わりにして日常生活に必要な魔道具を使う。ランプだったり、お湯を沸かしたり。
勿論攻撃手段にも使われる。杖に魔石をセットし、その魔力を使い、封じ込められた魔法を使う。
一番多いのは、咄嗟に魔力を放出する魔力弾だという。
杖を振るうと魔力弾がターゲットに向かって飛んでいく。
何より杖が安価なのだ。
魔法を放つのに少なくとも補助道具の杖は必須なのだ。補助道具なしに魔法を発動するより、補助道具である杖を使う方が威力が倍位になる。
またその上、杖に関しては副産物として魔力弾を放つ事ができるようになり、もちろん詠唱がいらない為素早く攻撃ができるので、一瞬の出来事であれば魔法使いは魔法ではなく魔力弾を使わざるを得ない。こちらは安価な杖ではあっても放つ事が可能だ。意匠を凝らした装飾がされた物、彫刻がされた物はもちろん高い。
その為杖のデザインを見ればある程度だが、その魔法使いのランクや強さが推測される。もちろん付加価値がついている物は高い。
杖の事は一般常識であるが、残念ながらルースは知らなかった。もちろんトニーもだ。
しかも奴隷の三人もまさかそんな当たり前の事を知らないとは考えられず、説明しなかった。常識レベルの事であればそういう事が多くなるのだ。
車に乗る時はシートベルトを締めるし、幼児を車に乗せる時はチャイルドシートに乗せるのと同じである。それをしない者がいたら、えっ?となるのと同じレベルだ。
会話をして違和感があった時に始めて知らない事なのだなと気がつく、そういう感じだ。
奴隷が主人に手を上げられないというと、ルースは設定を変えられないのか?と聞いた。
一応あるが、普通はしないが、悪意や殺意、つまり怪我をさせる意図さえ無ければ平手打ちや肘鉄、足踏み位は出来るが、それをすると多少の痛みを主人に与える事ができる。しかし報復が恐ろしくて出来ないと。
ルースは伝えた。
「えっと、もしも僕が君達に不埒な事をしたら遠慮なく殴ってね。例えばこうやってお尻を撫でたりしたら」
ドサクサに紛れて二人の尻を撫でた。きゃっと短い悲鳴を上げ、わなわなと手を震わせていた。
「ほら、僕は君たちのお尻を触ったよ。エッチ!と言って平手打ちする時だよ。さあやって」
二人が躊躇していた。
「じゃあ、命令する事になるけど、どうする?」
すると一瞬こわばり、失礼しますと二人はペチット撫でるように頬を軽く叩いた。
二人は恐る恐るルースを見た。
「うーん、もっと力を入れなよ。ストレスが溜まってるだろ?僕は奴隷が何をできるのかちゃんと知らないと行けないんだ。本気で殴って。大丈夫、痛みはヒールを使えばすぐに消えるから」
そう言うと、二人は言われた通りにエッチ!といいながらルースを殴った。と言うか、本気のストレートが炸裂し、ガチーンといい音がした。
すかさず二人の手を取りヒールを掛けた。まずは二人の手の痛みを取ったのだ。
「えっ?何をしているのですか?ルース様の頬の痛みを先に取るべきです!何故私達が先なのですか?」
「おんにゃのきょの痛みをとりゅのがさきだじょ」
口の中を切ってしまったのと、頬が腫れてまともに喋れなかった。
二人は少し笑った。ルースがあまりにも変な顔になり、ゴニョゴニョだったからだ。
ルースは首を振り自分の頬に手を当てヒールを使った。
ルースは二人の前に土下座をした。
「ごめんなさい。その、お尻を触ってしまった」
慌てて二人はルースが謝るのを止めさせるべく、起こして止めたのであった。
「宝石か石の種類か名前なの?」
「えっ!?わ、私の事をからかっておいでですか?」
「いや、至って真面目に聞いているよ。何か不思議な感じがする石だね。僕は初めて見るよ。トニーは知っている?」
「いや、僕も初めて見たよ。確かに不思議な力を感じるね。これは一体なんなんだい?」
「トニー様?ひょっとしてトニー様達の世界には魔物がいないのですか?」
「魔物ってゲームや小説での空想の物だよね。勿論見た事がないよ。そう言えばあの獣の死体はどこに行ったんだろう?誰か知らない?」
「そのですね、魔物と言うのは・・・」
ミライがこの二人は知らないんだと理解し、説明を始めた。
この世界には魔法が有り、魔力を消費する事により魔法を使える。一部の者は魔法を使う力を持っており、自力で魔法を使える。特殊なアイテムを使えば魔法適正がなくても魔法を使う事ができる。いくつかの属性があり、その属性の魔法が使える。
その魔力が集まり、コアとなる魔石を形成し、ある程度の大きさになると肉体を形成し、魔物となる。先程の魔物が一番多く見られ、弱い部類に入る。
死ぬと魔石を残し霧散する。稀にアイテムをドロップする。
魔石を燃料代わりにして日常生活に必要な魔道具を使う。ランプだったり、お湯を沸かしたり。
勿論攻撃手段にも使われる。杖に魔石をセットし、その魔力を使い、封じ込められた魔法を使う。
一番多いのは、咄嗟に魔力を放出する魔力弾だという。
杖を振るうと魔力弾がターゲットに向かって飛んでいく。
何より杖が安価なのだ。
魔法を放つのに少なくとも補助道具の杖は必須なのだ。補助道具なしに魔法を発動するより、補助道具である杖を使う方が威力が倍位になる。
またその上、杖に関しては副産物として魔力弾を放つ事ができるようになり、もちろん詠唱がいらない為素早く攻撃ができるので、一瞬の出来事であれば魔法使いは魔法ではなく魔力弾を使わざるを得ない。こちらは安価な杖ではあっても放つ事が可能だ。意匠を凝らした装飾がされた物、彫刻がされた物はもちろん高い。
その為杖のデザインを見ればある程度だが、その魔法使いのランクや強さが推測される。もちろん付加価値がついている物は高い。
杖の事は一般常識であるが、残念ながらルースは知らなかった。もちろんトニーもだ。
しかも奴隷の三人もまさかそんな当たり前の事を知らないとは考えられず、説明しなかった。常識レベルの事であればそういう事が多くなるのだ。
車に乗る時はシートベルトを締めるし、幼児を車に乗せる時はチャイルドシートに乗せるのと同じである。それをしない者がいたら、えっ?となるのと同じレベルだ。
会話をして違和感があった時に始めて知らない事なのだなと気がつく、そういう感じだ。
奴隷が主人に手を上げられないというと、ルースは設定を変えられないのか?と聞いた。
一応あるが、普通はしないが、悪意や殺意、つまり怪我をさせる意図さえ無ければ平手打ちや肘鉄、足踏み位は出来るが、それをすると多少の痛みを主人に与える事ができる。しかし報復が恐ろしくて出来ないと。
ルースは伝えた。
「えっと、もしも僕が君達に不埒な事をしたら遠慮なく殴ってね。例えばこうやってお尻を撫でたりしたら」
ドサクサに紛れて二人の尻を撫でた。きゃっと短い悲鳴を上げ、わなわなと手を震わせていた。
「ほら、僕は君たちのお尻を触ったよ。エッチ!と言って平手打ちする時だよ。さあやって」
二人が躊躇していた。
「じゃあ、命令する事になるけど、どうする?」
すると一瞬こわばり、失礼しますと二人はペチット撫でるように頬を軽く叩いた。
二人は恐る恐るルースを見た。
「うーん、もっと力を入れなよ。ストレスが溜まってるだろ?僕は奴隷が何をできるのかちゃんと知らないと行けないんだ。本気で殴って。大丈夫、痛みはヒールを使えばすぐに消えるから」
そう言うと、二人は言われた通りにエッチ!といいながらルースを殴った。と言うか、本気のストレートが炸裂し、ガチーンといい音がした。
すかさず二人の手を取りヒールを掛けた。まずは二人の手の痛みを取ったのだ。
「えっ?何をしているのですか?ルース様の頬の痛みを先に取るべきです!何故私達が先なのですか?」
「おんにゃのきょの痛みをとりゅのがさきだじょ」
口の中を切ってしまったのと、頬が腫れてまともに喋れなかった。
二人は少し笑った。ルースがあまりにも変な顔になり、ゴニョゴニョだったからだ。
ルースは首を振り自分の頬に手を当てヒールを使った。
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