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第三章 新天地編
第63話 適性検査
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「次からはちゃんと回りを見ろよ」
「えっ?それだけ?」
「うん。俺に聞いてきた位だからもう何がいけなかったのか分かっているんだろ?まあいいや。分ってない者もいるから、口に出して言うよ。確かに君は強い。でも危なっかしいな。力に振り回されているのかな。武術家としては第一級かと思うし、槍だけを見たら俺より強いしね。もう少し周りを見て戦略や戦術を理解すれば今よりもっと強くなると思うぞ」
リセは目を輝かしていた。予測外の言葉だったからだ。
「その、三郎さん?私は強くなれるの?もう打ち止めだと思っていたのよ」
「戦いが真っ直ぐすぎるんだよ。だから攻撃が読めるし、読めるなら対処ができる。それと冷静さがない。俺の術にまんまとハマったろ。胸を揉むって言って怒って、一度揉まれて切れて、三度目で自我を失った。ただあの力は予想の斜め上だったかな。俺のミスはリセの力を知らないのに、それを使わせた事かな」
そうしていると主席魔道士が慌てて来た。
「おお三郎様ここにいらっしゃいましたか。先の試合見事でした!取り急ぎ適正の確認をしたいので、お手数ですがご足労願います」
皆席を立ち、主席魔道士の後ろをついていった。
宮廷魔道士の本部にてあれよあれよという間に適性検査をする事になった。
どうやら誰かが何かに気がついたようで、急ぎ調べる事になった。と思っていたのだが、何の意思で何の影響からそうする必要があるのかを今は知らなかった。
それはともかく、魔力測定と適性検査をする為の石版やオーブが用意されていた。
先ずはと言われ、魔力量の測定をする事になった。
「えっと、ステータスを見ると99999になっているけど、それ以上を測定出来るの?」
「なんですと?無理ですな。それでしたらこちらに手を翳してください」
言われるがままに石版に手を置いた。主席魔道士が石版に魔力を込めると一瞬石版が光ったが、バーンとかなりの音と共に粉々に砕けた。
「そのですな、魔力量が100万を超えております。これ程の魔力量は聞いた事がございません。」
宮廷魔導師達が狼狽えていた。
「因みに私で1500程、主席で12000程です。三郎様は規格外でございます」
「どうして分かるの?」
「石版の割れ方と言うか砕け方で分かります」
次いで得意属性と敵性属性の確認だった。
確認は三度行った。
オーブに手を翳すのだ。しかし反応がなかった。
予測していたらしく慌ててはいなかった。
次に杖に魔力を込めて、それを窓から上空に解き放つように言われ実行したが、かなりのエネルギー弾のようなのが発射され、大気が震えた。
もう少し弱くと言われたが、制御が難しく、サッカーボール位のがやっとだった。
見本を見せてくれたが、ゴルフボール位の大きさだった。
今度は窓から地面に向けて投げたが、直径1m程のクレーターが出来た。
そして見守っていたリセに何やらお願いをしていた。
すると顔を赤らめたリセが指示に従うように言ってきた。
「いいと言うまで絶対に目を開けては駄目なんだからね!分かった?」
「分かったけど、何すんだ?」
「分かったなら黙って目を瞑りなさいよ!」
「何なんだよ。まったく。はいはい、これでいいか?」
すると両頬を手で挟まれたのだと分かった。手の温もりが伝わってきたからだ。
そして多分額を合わせてきたのだと分かった。まあそうなるよなと何となく理解したが。
リセの吐息が鼻孔をくすぐる。
ただ、じっとしているが、目の前に、手を少し伸ばせば胸に手が触れられるが、それをしたら怒られるだろうなと黙って従っていた。
何やら指示を受けていたようで、ぶつぶつと何かを言っていた。
やがて額が離れ、頬からも手が離れたのであった。
「えっ?それだけ?」
「うん。俺に聞いてきた位だからもう何がいけなかったのか分かっているんだろ?まあいいや。分ってない者もいるから、口に出して言うよ。確かに君は強い。でも危なっかしいな。力に振り回されているのかな。武術家としては第一級かと思うし、槍だけを見たら俺より強いしね。もう少し周りを見て戦略や戦術を理解すれば今よりもっと強くなると思うぞ」
リセは目を輝かしていた。予測外の言葉だったからだ。
「その、三郎さん?私は強くなれるの?もう打ち止めだと思っていたのよ」
「戦いが真っ直ぐすぎるんだよ。だから攻撃が読めるし、読めるなら対処ができる。それと冷静さがない。俺の術にまんまとハマったろ。胸を揉むって言って怒って、一度揉まれて切れて、三度目で自我を失った。ただあの力は予想の斜め上だったかな。俺のミスはリセの力を知らないのに、それを使わせた事かな」
そうしていると主席魔道士が慌てて来た。
「おお三郎様ここにいらっしゃいましたか。先の試合見事でした!取り急ぎ適正の確認をしたいので、お手数ですがご足労願います」
皆席を立ち、主席魔道士の後ろをついていった。
宮廷魔道士の本部にてあれよあれよという間に適性検査をする事になった。
どうやら誰かが何かに気がついたようで、急ぎ調べる事になった。と思っていたのだが、何の意思で何の影響からそうする必要があるのかを今は知らなかった。
それはともかく、魔力測定と適性検査をする為の石版やオーブが用意されていた。
先ずはと言われ、魔力量の測定をする事になった。
「えっと、ステータスを見ると99999になっているけど、それ以上を測定出来るの?」
「なんですと?無理ですな。それでしたらこちらに手を翳してください」
言われるがままに石版に手を置いた。主席魔道士が石版に魔力を込めると一瞬石版が光ったが、バーンとかなりの音と共に粉々に砕けた。
「そのですな、魔力量が100万を超えております。これ程の魔力量は聞いた事がございません。」
宮廷魔導師達が狼狽えていた。
「因みに私で1500程、主席で12000程です。三郎様は規格外でございます」
「どうして分かるの?」
「石版の割れ方と言うか砕け方で分かります」
次いで得意属性と敵性属性の確認だった。
確認は三度行った。
オーブに手を翳すのだ。しかし反応がなかった。
予測していたらしく慌ててはいなかった。
次に杖に魔力を込めて、それを窓から上空に解き放つように言われ実行したが、かなりのエネルギー弾のようなのが発射され、大気が震えた。
もう少し弱くと言われたが、制御が難しく、サッカーボール位のがやっとだった。
見本を見せてくれたが、ゴルフボール位の大きさだった。
今度は窓から地面に向けて投げたが、直径1m程のクレーターが出来た。
そして見守っていたリセに何やらお願いをしていた。
すると顔を赤らめたリセが指示に従うように言ってきた。
「いいと言うまで絶対に目を開けては駄目なんだからね!分かった?」
「分かったけど、何すんだ?」
「分かったなら黙って目を瞑りなさいよ!」
「何なんだよ。まったく。はいはい、これでいいか?」
すると両頬を手で挟まれたのだと分かった。手の温もりが伝わってきたからだ。
そして多分額を合わせてきたのだと分かった。まあそうなるよなと何となく理解したが。
リセの吐息が鼻孔をくすぐる。
ただ、じっとしているが、目の前に、手を少し伸ばせば胸に手が触れられるが、それをしたら怒られるだろうなと黙って従っていた。
何やら指示を受けていたようで、ぶつぶつと何かを言っていた。
やがて額が離れ、頬からも手が離れたのであった。
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