神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第四章 精霊契約編

第66話 苦悶

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 三郎は馬車の中でリセに抱きつかれ、キスをされそうになっていたが、拒否をしていた。といってもキスではなく、精霊力の暴走を食い止める為の応急処置だ。

「だから言っているでしょ!美少女の接吻なんだから、ありがたくされなさいよ!」

「だってあれモノすごく痛いんだぞ!」 

 リセは嘘泣きをし始めた。

「私とのキスは嫌だったって言うの?初めてのキスだったんだからね!酷い!」

 三郎は女の涙に弱い。

「違うって。リセのキスは心が踊るよ!でもいきなりはやだよ。必要な処置って分かるけど、痛いのは痛いんだ。だから心の準備をさせてくれ!それと、これはキスじゃないんだろ?精霊と契約できたら、ちゃんとしたキスをするからさ、だから機嫌を直して欲しいな」

 ぱっと明るくなった。

「仕方がないわね。そういう事なら許してあげるんだから。これで少しは落ち着きなさいよ!」

 そういうと三郎の手を胸に当てた。

 えっ?となったが、その隙にキスをされ、間髪入れずに舌が侵入してきた。精霊力の吸い出しが始まるまでの2秒くらいは美少女との接吻だから全力でその感触を堪能した。

 その後は地獄の苦しみだ。
 例えば麻酔無しで虫歯の治療をする、ナイフで刺された傷口に塩を塗り込みぐりぐりする位の痛みだ。

 三郎でも辛いのだ。
 胸に手を持っていたのはリセの優しさだ。三郎がおっぱい好きと紗代子が言っていたし、実際チラチラと自分の胸を見ていたから、胸を触らせてあげる事により、痛みから気を逸らそうとしたのだが、恥ずかしいだけで無駄だった。というより、力を込めて掴まれていたからリセは痛く、指が乳房に食い込み血が出ていた。

 しかしリセは恍惚に浸っていた。快感に浸っていた。三郎とは逆の状況だった。
 必要な時間は今は5分程だが、回数を重ねると1回あたりの時間が増えていくのだ。しかも間隔も短く。発作の間隔と、一回当たりの時間が逆転するとボムだ。

 三郎は泣いていた。見るなと言ってリセに背を向けていた。男が耐えられずに涙を流すほどの傷みなのだ。

 他に方法がないのかをきいてみた。

「有るのは有るのだけど、もう手遅れよ。召喚直後になら効果があったけど、その、男と女が合体し、女に子種を送り込むの。三郎が求めるなら私にすれば良いのだけれども、もう遅いの。多分子種が出された瞬間に爆烈する段階になっているの。それだと一瞬で終わるの。もしも発作の間隔が10分を切ったら駄目もとでやるわよ」 

「お前にそんな事をさせられない。キスをした事が無いって事は男性経験はないんだろ?それは最終手段だよ」

 ふと自分の手を見ると血塗れだった。
 はっとなりリセを見ると、胸から血を流していた。

 取り敢えず治療をした。

「済まない。俺がやったのか?」

「こんな痛みじゃないんでしょ?私が引き受けられたら良いのに。頑張るのよ。ね」

 三郎は膝枕をされた。
 有り難かった。
 ただ、痛みからかなり体力を消耗しており、すぐに寝てしまったのであった。

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