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第四章 精霊契約編
第71話 目覚め
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三郎はリーナに頬を舐められ目覚めた。
「こらリーナくすぐったいって。甘えん坊だな」
そうすると、リセが泣きながら抱きついてきた。
「良かった!目が覚めたのね!心配したんだからね!」
取り敢えず頭を撫でたが、良くわからなかった。
「ごめん。気分が悪くなってからの事をあまり覚えていないんだ。何があったの?」
幼児の罹る病気に罹り死にかけた事、紗代子の持つ解熱剤を分けて貰い、それを飲んで熱を下げ、2日後に漸く意識を取り戻した事を話してくれた。
少し思い出した。薬師が熱を下げないと死ぬと言っていて、紗代子が解熱薬を持っているはずと誰かが取ってきてくれたんだと。紗代子は扁桃腺と口蓋が弱く、時折熱を出すから絶対に持っていたはずだったんだよね。やっ張り持っていたかとホッとした。
「アイツラは大丈夫だったか?」
「うん。少し熱が出始めていて、何が起こるか説明したら、今ならなんとでもなるからと、二人は大丈夫よ。紗代子が持っていた薬の半分を私が貰ってきたの」
「リセに命を救われたんだね。ありがとう。ところでルセは?」
「うん。無理をして飛ばしちゃったから数日療養してから、こっちに来てもらうの。リーナを褒めてあげて!この子が私を乗せてくれなかったら間に合わなかったかもなの」
「そっか。リーナ偉いぞ!ありがとうな!ゆっくり休むんだぞ」
短くワオンとひと鳴きした。
「リセ、本当にありがとう。ルセは大丈夫なのか?あいつにも借りができたな。」
「ううん。あの子はタフだから大丈夫よ。一日寝ればね。それより大丈夫なの?」
「うん。少しフラフラする感じがあるけど、気持ち悪いのとかないから、ずっと寝てたからか、お腹が減っているからかと思うんだ。悪いけど、消化に良いのを作ってもらうように言ってもらっても良いかな?」
「お安い御用よ」
少ししてからパンとスープを持ってきたが、三郎が拒否してもリセがパンを少しスープにひたしてから口に運んでくる。
三郎は涙を流していた。
「ちょっと何よ?何泣いてるのよ?」
「嬉しくてさ。リセと出会って少ししか立っていないのに、こんなに良くしてくれて嬉しいんだ。感謝しても感謝しきれないよ」
「良いのよ。そのね、感謝してるっていうのなら、一つお願いがあるの」
「わ、わかった。俺に出来る事なら何でもするぞ」
「そんなに身構えなくても大丈夫よ。そのね、お前って時々言っているけど、ちゃんと名前で読んで欲しいかなって。駄目?」
「俺の悪い癖だな。分かったよ努力するよ。また言っちゃったら指摘してな」
「うん。お願いね」
三郎は胸が苦しくなった。ツンデレのリセがしおらしくしていたからそのギャップにドキドキしたのだ。見た目はどストライクで、今の仕草も女らしく、男心をくすぐるからだ。
「ありがとう。ありがとう」
「ほら、泣かないの。困った人ね。ほら、はなをかんで・・・」
すっかりお世話をされる三郎だったが、三郎が起きた事を聞いた隊長がドアをノックしてきたのであった。
「こらリーナくすぐったいって。甘えん坊だな」
そうすると、リセが泣きながら抱きついてきた。
「良かった!目が覚めたのね!心配したんだからね!」
取り敢えず頭を撫でたが、良くわからなかった。
「ごめん。気分が悪くなってからの事をあまり覚えていないんだ。何があったの?」
幼児の罹る病気に罹り死にかけた事、紗代子の持つ解熱剤を分けて貰い、それを飲んで熱を下げ、2日後に漸く意識を取り戻した事を話してくれた。
少し思い出した。薬師が熱を下げないと死ぬと言っていて、紗代子が解熱薬を持っているはずと誰かが取ってきてくれたんだと。紗代子は扁桃腺と口蓋が弱く、時折熱を出すから絶対に持っていたはずだったんだよね。やっ張り持っていたかとホッとした。
「アイツラは大丈夫だったか?」
「うん。少し熱が出始めていて、何が起こるか説明したら、今ならなんとでもなるからと、二人は大丈夫よ。紗代子が持っていた薬の半分を私が貰ってきたの」
「リセに命を救われたんだね。ありがとう。ところでルセは?」
「うん。無理をして飛ばしちゃったから数日療養してから、こっちに来てもらうの。リーナを褒めてあげて!この子が私を乗せてくれなかったら間に合わなかったかもなの」
「そっか。リーナ偉いぞ!ありがとうな!ゆっくり休むんだぞ」
短くワオンとひと鳴きした。
「リセ、本当にありがとう。ルセは大丈夫なのか?あいつにも借りができたな。」
「ううん。あの子はタフだから大丈夫よ。一日寝ればね。それより大丈夫なの?」
「うん。少しフラフラする感じがあるけど、気持ち悪いのとかないから、ずっと寝てたからか、お腹が減っているからかと思うんだ。悪いけど、消化に良いのを作ってもらうように言ってもらっても良いかな?」
「お安い御用よ」
少ししてからパンとスープを持ってきたが、三郎が拒否してもリセがパンを少しスープにひたしてから口に運んでくる。
三郎は涙を流していた。
「ちょっと何よ?何泣いてるのよ?」
「嬉しくてさ。リセと出会って少ししか立っていないのに、こんなに良くしてくれて嬉しいんだ。感謝しても感謝しきれないよ」
「良いのよ。そのね、感謝してるっていうのなら、一つお願いがあるの」
「わ、わかった。俺に出来る事なら何でもするぞ」
「そんなに身構えなくても大丈夫よ。そのね、お前って時々言っているけど、ちゃんと名前で読んで欲しいかなって。駄目?」
「俺の悪い癖だな。分かったよ努力するよ。また言っちゃったら指摘してな」
「うん。お願いね」
三郎は胸が苦しくなった。ツンデレのリセがしおらしくしていたからそのギャップにドキドキしたのだ。見た目はどストライクで、今の仕草も女らしく、男心をくすぐるからだ。
「ありがとう。ありがとう」
「ほら、泣かないの。困った人ね。ほら、はなをかんで・・・」
すっかりお世話をされる三郎だったが、三郎が起きた事を聞いた隊長がドアをノックしてきたのであった。
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