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第四章 精霊契約編
第73話 赤ちゃん返り
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リセは三郎の事を見ていられない、それ位の状況になってきていた。余剰な精霊力の吸出しを行う度に三郎の辛さが大きくなっているのが分かるからだ。
再出発して2日目だったが、馬車の中では終始無言で、リセの胸に抱きついて押し黙っているからだ。胸に抱きつくが、頬ずりをしたり、揉んできたりもない。ただただ、顔を埋めるだけだ。
再出発してすぐは色々聞いてきたりもしていた。好きな料理とか、出身国についての話とかだ。
所が今は一言も喋らなくなった。もちろん旅の関係で必要な会話はするのだが、必要最低限の会話しかしなくなってしまったのだ。会話をしている時に時折見せていた笑顔も今では全くなくなり、無表情の能面と化していたのだ。
「頑張って耐えて!」
この一言が言えなかった。とてもではないが、それを言えるような状況ではない。
「他人事だと思って簡単に言うな!」と怒鳴られるのがオチであるからだ。
ただ、吸い出しも最初の何回かは泣いたり叫んだりしていたのだが、途中から表情が無くなってからというもの、今から精霊力を吸い上げる、その為にリセが唇を重ねようとすると、三郎は一瞬強張り、恐怖の目でリセを見ていた。
しかし口には出さなかった。リセを見て強張ったが、三郎は強張っただけで、叫び声一つ上げなくなった。痛い、頼むからやめてくれ!と叫んでくれた方が、リセにとってはどれほど気持ちが楽になったであろうか。
リセは吸い出しが終わると、頑張ったね!その一言を言うとそれが合図と言わんばかりにサブローはリセの胸に飛び込んでいた。
三郎はどんどん壊れていった 。無理もない。常人が耐えられる限界を超えた痛みが定期的に襲ってくるのだ。
痛みが和らぐ訳ではないのだが、三郎はリセの胸を求め続けた。リセの胸に飛び込むと落ち着くのだ。
リセの胸は柔らきゃいなぁ。あっちゃかいなぁそんな言葉が時折漏れ聞こえてきたのだ。
そしてリセは気づいてしまった。三郎が赤ちゃん返りをしているとしか思えなかったのだ。そんな事を感じていると、おっぱい欲しいでちゅうと聞こえてしまったのだ。
「しょうがないわね坊や。おっぱいをチュパチュパしたいの?ほらおいで」
と言って一度胸をしゃぶらせたのだが、すると道中の馬車の中ではずっと赤子が母親のおっぱいを求めるように、ひたすらリセの胸をしゃぶり続けたのだ。
こういう一幕があった。リセは涙しながら聞いたのだが、「おっぱいおいしいでちゅか?」
「うんおっぱいおいちぃ!」
完全に赤ちゃん言葉だったのだ。まだ辛うじて会話が出来るのがせめてもの救いだが、あの見事な立ち回りをしていた剛の者は、そこにはもういないのであった。
再出発して2日目だったが、馬車の中では終始無言で、リセの胸に抱きついて押し黙っているからだ。胸に抱きつくが、頬ずりをしたり、揉んできたりもない。ただただ、顔を埋めるだけだ。
再出発してすぐは色々聞いてきたりもしていた。好きな料理とか、出身国についての話とかだ。
所が今は一言も喋らなくなった。もちろん旅の関係で必要な会話はするのだが、必要最低限の会話しかしなくなってしまったのだ。会話をしている時に時折見せていた笑顔も今では全くなくなり、無表情の能面と化していたのだ。
「頑張って耐えて!」
この一言が言えなかった。とてもではないが、それを言えるような状況ではない。
「他人事だと思って簡単に言うな!」と怒鳴られるのがオチであるからだ。
ただ、吸い出しも最初の何回かは泣いたり叫んだりしていたのだが、途中から表情が無くなってからというもの、今から精霊力を吸い上げる、その為にリセが唇を重ねようとすると、三郎は一瞬強張り、恐怖の目でリセを見ていた。
しかし口には出さなかった。リセを見て強張ったが、三郎は強張っただけで、叫び声一つ上げなくなった。痛い、頼むからやめてくれ!と叫んでくれた方が、リセにとってはどれほど気持ちが楽になったであろうか。
リセは吸い出しが終わると、頑張ったね!その一言を言うとそれが合図と言わんばかりにサブローはリセの胸に飛び込んでいた。
三郎はどんどん壊れていった 。無理もない。常人が耐えられる限界を超えた痛みが定期的に襲ってくるのだ。
痛みが和らぐ訳ではないのだが、三郎はリセの胸を求め続けた。リセの胸に飛び込むと落ち着くのだ。
リセの胸は柔らきゃいなぁ。あっちゃかいなぁそんな言葉が時折漏れ聞こえてきたのだ。
そしてリセは気づいてしまった。三郎が赤ちゃん返りをしているとしか思えなかったのだ。そんな事を感じていると、おっぱい欲しいでちゅうと聞こえてしまったのだ。
「しょうがないわね坊や。おっぱいをチュパチュパしたいの?ほらおいで」
と言って一度胸をしゃぶらせたのだが、すると道中の馬車の中ではずっと赤子が母親のおっぱいを求めるように、ひたすらリセの胸をしゃぶり続けたのだ。
こういう一幕があった。リセは涙しながら聞いたのだが、「おっぱいおいしいでちゅか?」
「うんおっぱいおいちぃ!」
完全に赤ちゃん言葉だったのだ。まだ辛うじて会話が出来るのがせめてもの救いだが、あの見事な立ち回りをしていた剛の者は、そこにはもういないのであった。
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