神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第五章 魔軍襲来

第97話 レスキュー

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 リセが三郎を救うべく王都を離れ、マーリンの後継者たるアンナを連れ帰ったのは、三郎が倒れてから11日目の事だった。

 リセがアンナを三郎の部屋に、正確には紗代子の部屋に連れて行ったが、紗代子のお尻に顔を隠してしまう状態だった。

 その状態にアンナはショックを受けたようだった。以前見た時の精悍さはどこにも無いのだ。聞いてはいたが、実際に見るのとは違うのだ。

 リセが三郎のところに行くと、三郎はぱっと明るくなり、胸に顔を埋めぐりぐりしていた。

「三郎、アンナ姉さんを覚えている?」

 三郎は不思議そうに見ていたが、近付くのを許していた。
 ふと頭を撫でていた。

「姉様、大丈夫そうです。どうやら覚えているようです」

「良かったわ。それよりも思ったより重症ね。早速始めたいけど、二人は手を握ってあげて」

 三郎は不思議そうにしていた。後ろから紗代子が抱きついているので、三郎は安心しているようだった。

 アンナは三郎の額に手を当て、リセにも手を重ねさせた。そして精霊力を注ぎ始めると、三郎は引きつりだし、やがて痙攣をしていった。

「押さえなさい。口にハンカチか何かを含ませて舌を噛まないようになさい」

 アンナの厳しい声に皆黙って指示に従った。

 三郎はひどい状態だった。その場で失禁し、がぁあぁと呻いており、やがて痙攣が収まると気絶した。

 するとそこにはシルフがいた。

「アンナと言いましたね。礼を言います。それにしても酷い状態ね。それだけ負担が大きかったのですね。ただ、多少は体に負担が掛かるのだろうとは思いましたが、これ程の状態になるとは思いも寄りませんでした」

「シルフ様。三郎は元に戻れるのでしょうか?」

「愛する者の無償の愛しか彼の心には届かないでしょう。祈るのです。それしかありません」

 紗代子、ソフィア、アルテミス、リセ、リーナ、ルーナ、が祈りを捧げていた。

 すると紗代子達が少し光、やがてその光が三郎のなかに入っていった。

 三郎は暖かく心地よい愛に満ち溢れていたが、下半身に違和感を感じた。下半身だけ妙に冷たいのだ。それに良い香りがするが、強烈なアンモニア臭も感じる。

 嫌な予感しかしないが、とりあえず自分と周囲にクリーンを掛けた。すると女性陣達から反応が有った。

 臭いが急に消え、シーツが濡れていたがそれも無くなったのだ。

「三郎?起きて!」

 紗代子は必死に呼び掛けた。すると三郎がゴホゴホと咳き込みだしたのであった。

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