神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第五章 魔軍襲来

第107話 国王への報告

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 インペリアルはザッツお姫様だ。所作も服装もだ。ただ、言質だけは子供のそれである。

 子煩悩の国王がかなり甘やかしてはいるが、大人ばりの頭の良さと、キレを持っていた。

 そんなインペリアルが退出して10分と立たずに政務室に現れたものだから、国王も困っていた。

 ただ短く要件を伝えた。

「陛下、勇者三郎様が先程マウンテン山にて魔王軍と対峙されたとの事で、緊急事態を伝えに来ました」

 流石に慌てて会議を中断した。

「三郎殿をこちらに」

 三郎達が中に入ると、シルフが出てきた。何をするでもなく、ただ付き添って万が一失言があった場合フォローする為だった。

「インペリアル、敵の死体をこの場で出す事になる。見ない方が良いよ」

「私も王族の一員ですわ。国難に際して目を背ける事は出来ません」

「分かったけど、皆、死体はかなりグロいから、気分が悪くなったら部屋を出るんだよ」

 ソフィアも紗代子も首を横に振った。ため息を付きつつ、三郎は床に倒した隊長の死体を出した。

「突撃隊第7隊長と言っていました。先にこの町を攻撃していたのは第5と言っており、その配下には精神支配された異世界からの召喚者が居ました」

 その場にいた者は死体の検分を始めた。

 インペリアルは損傷の激しい死体を最初はなんとか見ていたが、やはり辛いようだった。

 インペリアルを抱き寄せた。

「済まない。配慮が足りなかった。やはり見せるべきじゃ無かった。王族とはいえ君の歳の者には辛いよな。悪いけどルーナの面倒を見てやって欲しいな」

 有無を言わせずにアルテミスからルーナを受け取り、強引に抱かせた。

 インペリアルは涙を浮かべながら、部屋の片隅でルーナを抱っこしていた。

 先程はインペリアルとの婚約話の為、話しそびれたが、マウンテン山の事を詳しく説明していった。

 報告を終えると国王が一言お願いをしてきた。

「その、三郎殿、もし可能なら次回は生かして捉えて欲しい。この者達がどこから来たのかを知りたい。頼めるか?」 

「考えませんでした。最後のこいつはシルフに言われ名乗らせましたが、それまでの分隊長か小隊長は我こそはと言った段階で魔力弾で潰していましたから。それとこれはどうしますか?」

「各騎士団やギルドマスター達に見せたいのでそのままで頼むよ。報告は以上かな?」

「そうですね。マウンテン山の方は完成したら詳細を報告しますね。とりあえず以上ですね」

「うむ。ならば今の話を皆と協議するとするよ。ありがとう」

 そうして政務室を引き上げた。

 町に繰り出すので、一旦インペリアルが着替えるのを待つ事になった。流石にザッツお姫様では目立つかからと、町民の服に着替えると言っていたからだ。町民の格好なら連れて行くのは大丈夫としたが、着替えて来た姿を見て皆驚いた。

 それはメイド服だったからだ。紗代子付きの侍女を装うとの事で、確かにそれっぽく見えるので連れて行く事にしたのであった。
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