勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

文字の大きさ
36 / 73
第1章  入試篇

第36話  試験前日

しおりを挟む
「あんた達一体何をやってるのよ?」

 プルプル震えているシーラにユリアが説明をした

「あのねシーラちゃん。フォル君って冒険者の掟を知らないのだけれども、どうい事なのかしら?今それを身を持って教えているところなのよ」

「えっ?それってどういう事なの?」

「ちょっと待って、まさかシーラちゃんも知らないの?あのね冒険者たる者、同じテント等で男女混合で着替え位するじゃないの。その度にいちいち男性が女性の下着姿を見て今のフォル君のように反応していたらだめなの」

 ユリアはフォルクスが股間を押さえているその股間を指差していた。


「着替えをしている女性の姿を見ても冒険者として活動している時はね、誰かが着替えているな、ふーんそれが何?位にしか思えないようになるしかないの。流石に下着まで外すと反応しちゃうだろうけれども、下着姿を見て反応するようじゃ一流の冒険者にはなれないのよ。あなたたちのみのパーティーだけならい良いけれども、他のパーティーと組んだりした時に他のパーティーの女性の着替えを見て反応していたら喧嘩になるわよ」

「確かにそうね。私達も恥ずかしいから背中を向けていたわね。確かにあんたは私達の着替えを見て慌てて背中を向けていたわよね。ねそれってやっぱり私達に反応していたの?」

「うん、ごめん。君達の着替えを見るとやっぱり男として反応しちゃうんだ。だから背中を向けていたんだけれどさ、ユリアさんの話だと冒険者としている時に着替えている女性の下着姿を見ても何とも思わないようにならなきゃダメだって事じゃないか。まずはユリアさんとソニアさんが僕の前で着替えるから慣れなさいという話になったんだ」

「そ、そう。だったらいいんだけど。そっか。私の小さな胸でもちゃんと女として見てくれていたのね。全くもう、まぎわらしいわね。じゃあ、いつまでもセクシーな決めポーズで下着姿を披露していないで、さっさと着替えなさいよ。着替えたらとっとと食堂に行くわよ。みんなお腹をすかして待ってるんだから」

 そうやって食堂に向かっていった。フォルクスは歩きずらそうだったが。

 そして食堂に皆が座ると、ユリアとソニアがお詫びをしだした

「昨晩はごめんなさい。醜態を晒しました。その、皆さんの温かい心遣いに感謝してます。これからも仲間としてよろしくお願いします」

 カーラが優しく声を掛ける。

「うん、いいのよ。私達も似たような事があったから。フォルクスさんに救って頂くまではみんな不安定だったの。だから貴女達の気持ちはよく分かるんですよ」

「うん。ありがとう!良かった。嬉しかった。救われたのよ」

 そうしてリズ、シーラ、ラティスも問題ない、大丈夫だと2人を励ましていた。その後は黙々と食事をし、ユリアの出勤時間に合わせてギルドに向かう。そう依頼達成の手続きをしていないからだ。

 ユリアがその事に気が付いた。

「そういえば依頼達成の手続きが途中で終わってしまっているわね」

 サイクロプスの件は貢献度は付かないが、お金だけはちゃんと貰えるし、プラスして提出したオークの討伐証明分は、オークの随時的な駆除依頼というのがあり、その分の達成報酬にできると言っていた。報酬の額は大した事はない。それよりもギルドに対する貢献度がカウントアップされ、冒険者ランクが上がる可能性が高くなる事の方が大事な事であった。また、今日か明日にお金を取りに行くから後回しで良いと伝え、ギルドを引き上げた。

 ギルドでの用事も終わり、この後の事をフォルクスは考えていた。明日の2次試験の課題提出に備えて本来であれば休む所ではあるが、フォルクス達はこの町をあまりにも知らなさ過ぎた。特にフォルクスとべソンは町に着いた翌日には試験と町の中を見る余裕は無かった。

 ソニアもそうだ。町に着いてから直ぐに試験だったらしい。急に試験を受けろと言われ、里から送り出されたのだと。

 その為に今日と明日の試験までの間、町のあちこちを見て回り、どんな町なのかを把握する日に充てる事にしようと決めた。

 そうしてギルドを出た後にフォルクスがその旨を話すと、

「じゃあ、そういう事で!夕飯の時間には多分宿に戻るから」

 等と言ってべソンとリズは早々に消えてしまった。あっと言う間の事で、声を掛ける間もなく消え失せたのだ。

 シーラ等はクスクス笑っていたのだが、笑えないのはフォルクスだけだった。まったくもうあいつらときたら!そんな感じであった。

 3人は違った。
「チュパチュパね」「チュパチュパするのですね」「ちゅぱちゅぱしに行ったのだな」

「なんだよチュパチュバって?」

「フォルクス殿もしたいのだな。分かった。じゃあ人目につかない所で一肌脱ごう。誰のから吸いたいのだ?」

「吸うって何の話だ?」
 ラティスが胸を指差していたので、べソン達が何をするのかが分かった。

「そうか。はあ。今は良いよってそこ脱がない!」

 ラティスがコートを脱ぎ、ビキニアーマーを披露しようとしていたが、必死に止めていた。フォルクスはため息をついていた。

「ギルドの前でぶーたれていてもしゃーないな。そうだな、俺達5人で町を見て回るか。なあ、君達は僕より先にこの町に来ていたよね?少しは地理が分かっているのかな?そうそうラティス、言っとくが真面目に回るんだぞ」

 ラティスが手を上げ

「私だと主要な所はある程度分かりるぞ!ただ、美味しいお店等はシーラの方が詳しいのじゃないか?」

 まずはラティスに主要な場所を案内して貰った。劇場、行政府、歓楽街、騎士の詰め所を回り、武器、防具、道具、冒険者向けの服、おしゃれな服、日用品、これらを売っていそうな店を手分けして探してみて、行きつけの店を確保する感じになった。

 後でべソンとリズにはお仕置きが待っているが、取り敢えずこれから色々な買い物をするのに困らないようにした。

 また、夕方になってからソニアのパーティー登録をしていなかった事にラティスが気が付き、慌ててユリアの所へ行った。ソニアの冒険者ランクはラティスと同じだった。ユリアはまだオークの随時依頼の手続きをしていなかったので、これ幸いにとソニアとついでにユリアもパーティーに入れた。
 そして規定によりユリア、ソニア、ラティスがランクEに上げて貰った。

 お金は15万Gとごく普通だったので、フォルクスの計らいでパーティーに1万G、残りは女性陣に各2万を渡した。ユリアは遠慮したが、一応冒険者として外に出る事もあるから、冒険者用の服を買う為の必要経費として無理やり渡していた。

 そうやって手続きが終わったが、ギルドの業務終了時間間際に来ていたのと、ユリアの本日最後の仕事だった為、ユリアの着替えるのを待ってから一緒に宿へ向かうのであった。

 その日はまだ不安定な状態のソニアとユリアがフォルクスの添い寝で寝る事になった以外は、特に何も無く一日が終わるのであった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

処理中です...