勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

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第1章  入試篇

第45話  本拠地

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 奴隷商に着いてから、まずは昨日の初夜権の設定変更の手数料を支払った。

 次にソニアに初夜権の首輪をして貰う事になり、貞操帯の代わりにする内容でお願いした。

 何故わざわざソニアに首輪をするのかというのは、フォルクスが確認していたメールにとんでもない事が有った為に、皆と話し合った結果だ。

 十八歳未満の者との性行為を禁止する。もしもこれを破った場合は能力の全てを剥奪の上、記憶も消し元の世界に強制送還するとあった。転生前にスキルを自ら選んでいたのだが、その中にそのような制約事項があり、理解した上で同意していたのだ。

 当時はゲーム内の話だと決め付けており、エロゲーをする訳じゃないし、ゲームでエッチな事をする訳ないだろうと軽く考えていたからだ。メールにはスキル取得に際して自らが同意していたとあり、メールに有ったアドレスをクリックするとその時の動画までご丁寧に記録されていて、確かに見た目は違うが、自分が読み上げており、声は正しく自分の声であり、喋り方も自分のだった為にホントの事なんだろうなと思ったからだ。また、ぼやきや突っ込みも喋っており、信憑性が有ったからだ。

 フォルクスは全員にその事を伝えた。これから行動や生活を共にするのと、皆が好きだと言っていたのもあり、数年も行動を共にしていると体の関係になっている事は自然の事だ。ましてや15歳で結婚出来、18才の段階での女性の未婚率は10%程度の世界では。勿論関係が崩れ別れている可能性もあるが、今の段階では体の関係になる可能性が高い事を前提で考え、防止する手を考えなければならなかった。 

 話も真面目な事として揶揄したり恥ずかしがったりしないで真剣に聞いて欲しいと伝えた。

「ごめん。もしも僕が君達が18歳になるまでに男女の関係になってしまった場合は、記憶を消されて元の世界に返されるというんだ。だから君達の気持ちには今は応えられない。本当にごめん。結婚するのも十八歳までは待って欲しい。その、転生した時に記憶を消されているけど、その前に知らずに僕自身が選んでしまっていたようなんだ。それとやっぱり僕は異世界人だったよ」

 唯一目が輝いたのはユリアだった。そうフォルクスの周りの女性陣の中で一番年齢が高いのが彼女だったからだ。

 それもあり、折を見てユリアも奴隷商の所に連れて行く事にしていた。そう万が一フォルクスが意図せずに酔ったりして彼女達を襲わないようにする為の貞操帯を着ける為だ。店員がお茶とお酒を出し間違えると言うのもゼロじゃないからだ。またそういう雰囲気になり勢いでやってしまう可能性も怖い。フォルクスは既に日本に戻る気はない。帰る手立ては18歳未満の者と性行為をするだけだったのだ。

 ユリアは今日は仕事の為に一緒に行けないが、明日フォルクスと一緒に奴隷商に行く事になっている。

 奴隷商はフォルクスと一緒に来た者達を見て、どうしたものかと一瞬考えた後に

「これはこれはフォルクス様。早速お越し頂くとは有難うございます。今日は奴隷の方を見られますか?それともまた後日に致しますか?それとも別のお勧めのお話が有るのですが、そちらにされますか?」

 フォルクスがピクッとなった。

「奴隷を見るのは後日でもいいですね。今この人数で見るのはどうかと思うので。明日またこちらに来るので奴隷はその時に見させてもらおうかな。別の話が気になりますね!」

「そうですな。では不躾ながら家を買われませんか?訳有りですが、お値打ちな物件が有るのですよ」

「家ですか?」

「はい。今は宿屋暮らしと聞いておりますが、魔法学校に入ったとしても休みの日に自宅で過ごすのは良いものですよ。拠点が有れば生活も良くなりますし、帰る家が、そう我が家が有るのは皆様方にとっても良い事だと思いますよ」

「家ですか。確かに拠点があると何かと便利ですが、俺の歳では早過ぎやしませんか?それに不動産屋もやっているのですか?」

「何を仰る。既に家を買うだけの資金をお持ちですし、今後の活動には必須でございますよ。我らはあくまで奴隷も扱っている商会でございますから、家も取り扱ってございます」

「分かりました。でも見るだけですよ」

 そうして直ぐに見に行く事になり、奴隷商の主が直々に案内をするとの事で後をついて歩いて行った。フォルクス以外は皆と金魚のフン宜しくくっついてくる感じた。皆は家と聞いて目を輝かせていた。

「近いですから、散歩も兼ねて歩きましょうか」

 そう言われたので頷き、奴隷商と一緒に歩いていたのだ。元々奴隷商の館があるのは下級貴族や豪商の屋敷が立ち並ぶ一帯の一角にあった。

 奴隷商のある屋敷は、外観は単なる屋敷としか思えないような何の変哲もない屋敷だ。なので周りと違和感が無かった。歩く事約10分が経過した頃だろうか、奴隷商が何やらひとつの屋敷の所に向かって行った。まずは鍵を取りに行くか、オーナーの方に会いに行くのかなぐらいにフォルクスは思っていた。向かった先は立派な屋敷であったからだ。そう思ったのも無理はない。奴隷商の主が奴隷商にて保管されている鍵を取りに行くでもなく、そのまま向かったからだ。

 そう家ではなく屋敷に案内されていたのだが、まだ今向かっている屋敷に案内されるとは誰も思っていなかった。

 そうかこの屋敷にいる人が、この後行く家の持ち主なのだろうなと。

「着きましたので中にお入り下さい」

 そうして奴隷商が鍵を開けて玄関に入っていったのだ。あれ?とは思ったが、フォルクスは情けない声で質問をした。

「えーと、ここって今から見せて貰う家の持ち主の所じゃないのですか?」

「何をおっしゃいますかフォルクス様。ここが今回購入を打診したお屋敷そのものでございます」

「えっ?大き過ぎやしないか?それに流石にこんな立派な屋敷じゃお金が足らんやろ」

「そうですな。本来であれば金貨9000枚位の価値がある屋敷でございます。先程曰く付き物件だとお伝えさせて頂いたかと思いますが、曰く付き物件の為、金貨3000枚になっております」

「ホエー」

 フォルクスは情けない唸り声をしていた

 シーラ達が凄い凄いとはしゃいでいて、シーラが奴隷商に尋ねた

「ねえねえおじさま、中を見てもいいんですか?」

「どうぞどうぞ。だだ、この広間だけは私が一緒に入らないといけませんので、一番最後に皆で入りましょう。それ以外はどうぞお好きに見て回って頂いても大丈夫で御座います」

 そう言うと部屋を決めましょうとか何とか言いつつ、シーラ達が上の階の方に向かって行った。べソンは

「俺はあの離れの方でいいや。フォルクス、離れだけ売ってくれ」

 フォルクスの返事を待たず、離れの方にリズと奴隷商を伴い行ってしまった。ただ、ユリアは一瞬びくんとなっていた。

 そしてフォルクスはただ一人その場に取り残されたのだった。

 1階には大きな広間が有り、舞踏会が開催できるような空間がある。

 先程奴隷商の主が最後に一緒にこの広間を見ると言っていたのだが、フォルクスはちゃんと聞いていなかった。

 皆が好き勝手に屋敷の中を見に行ってしまい一人になってしまった。

 その為にまあいいかと、とりあえず一番近くの広間を見ようとし、広間のドアを開け足を踏み入れるのであった。
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