48 / 149
第二章 マリーナフカの棺とハルの妖精
15:マリーナフカ(3)
しおりを挟む
鮮やかな橙褐色の衣を着て可愛らしい声で春を告げる鳥、“マリーナフカ“。
侵入してきた魔族の子どもをその鳥と同じ名で呼ぶのは、彼らが着ている羽織がそれを連想させるからという理由らしい。
春を告げる鳥が死を持ち込むという矛盾。目の前で無残な死を遂げた彼の姿を思い出し、アイシャは口元を抑えた。油断すると色々と出てきそうだ。
「壁を超えて侵入してくるのは、いつも自爆目的の魔族の子どもだけ。彼らが現れた時は鐘が鳴ることが多くて、だからあたしたちは砦に突っ込んでくるのが陽動で、子どもを使った自爆が本命とも考えてる。でも、鐘とか関係なく現れる時もあるからその真偽は不確か。加えて何故子どもだけが壁を超えられるのかもまだわかってない。とりあえず、彼らは皆あの鮮やかな橙褐色の羽織を着ているから、それが手がかりになるかもと調査を進めてるところ」
自室に設置された浴室で湯浴みをするアイシャに、リズベットは淡々とそう説明する。
衝立があり表情が見えないことが有難いとアイシャは思った。きっとこんな、今にも泣きそうな顔を見せてしまっては彼女を苛立たせてしまうだろうから。
「今までどのくらいの子どもが……、その……」
アイシャは声が震えないよう注意しながら、リズベットに尋ねた。彼女の髪を洗うランは平常心を保とうとする主人を悲痛な表情で見つめる。
しかしリズベットはアイシャが今どんなことを考えていてどんな表情をしているのか想像できるのか、ふぅ、と小さくため息をこぼした。
「……2年で9、いや、10かな。今日のを入れてね」
「そう……」
「ちなみにその殆どが爆散して即死。たまに死にきれなかった子もいるけど、そういう場合はあたしたちがトドメを刺してやる事になってる」
「……っ!」
アイシャは余計な言葉を漏らさぬよう、唇を引き結んだ。
イアンはその10人のうちの何人を手にかけたのだろう。何人が彼の手によってあの世へと旅立ったのだろう。どうしてもそんな事を考えてしまう。
(考えてはだめ。だめよ……)
イアンは戦争の英雄なのだ。その手が血に染まっているのは当たり前のこと。アイシャたち帝国民の生活を守るために汚したその手を穢らしく感じるなど、あってはならない。
それこそ当時、何も知らず、何もしなかったアイシャにそんな事を言う権利はないし、思うことすら許されない。
けれど、あの時イアンの手により生き絶えた彼の横顔が頭から離れない。彼の真紅の瞳がアイシャの心を曇らせる。
「そうするしか……、ないのよね……」
気がつくと、そんな事を口からこぼしていた。リズベットは不快そうに眉根を寄せる。
「……何が言いたいの?」
「助ける方法は、絶対にないのよね……」
「はあ……。言ったでしょ?魔族と人間は体の構造がまるで違うの。どうすることもできない」
苦しみながら痛い痛いと死を待つくらいならいっその事、早く楽にしてやった方が良いに決まっている。それは仲間がそうなった時だって同じだ。
だからイアンのしたことは優しさなのだとリズベットは言う。
アイシャだってそれは理解している。けれど、今日孤児院の様子を見たせいだろうか。やはり子どもが犠牲になるのは現実を受け入れたくはないと思ってしまう。
アイシャは大きく息を吸い込み、湯船から上がった。そしてランが用意したバスローブを羽織り、衝立の向こうへと顔を出す。
「……魔族はどうしてこんな事をするの?」
どうしてそんな非道なことができるのだろう。
子どもは宝だ。国の未来を担う大切な存在。それを何故捨て駒のように扱えるのだろう。
目尻に涙をため、けれど決して泣かぬようはを食いしばっているような顔をしてアイシャがそう聞くと、リズベットはフッと笑った。
「魔族はね、知性に欠ける単純な奴らなの」
「どういうこと?」
「過去の魔族との戦いにおいて、どうして人間は勝利を治めることができたのか、わかる?魔族の知能が人間に比べて著しく劣っていたからよ」
本来であれば、人間は圧倒的な力を持つ魔族には敵わない。現に、奇襲をかけられた旧アッシュフォード領は驚異的な速さで制圧され、そのまま進軍してきた奴らによってヴィルヘルムも甚大な被害を受けた。多くの人が死に、家は焼け、街が壊滅状態になった。
けれどイアンたちが魔族に立ち向かい始めると徐々に状況は好転した。
それは何故か。理由は簡単で魔族の攻撃は行き当たりばったりで戦略も何もなかったからだ。
魔族は単純な力押しの攻撃しかしてこない。そのため真正面から立ち向かえば勝機はないが、待ち伏せや囮など、対策を打てば勝てるのだとリズベットは言う。
「そして彼らは一度成功した作戦をずっと繰り返す。だからこのマリーナフカもそう。過去に子どもで油断させ、何人もの人間を殺すことに成功したから、懲りもせずにこちらに送り込むの」
「そんな……」
「まあ、今はもうみんな警戒してるし、マリーナフカの自爆によるこちら側の死者はほぼゼロになっているから、作戦としてはあまり効果はないんだけどね。でも奴らは次に有効的な策を見つけるまで子どもを使い続けるわ」
「やめるよう交渉することは……で、できないの?」
「理屈も言葉も通じない奴らと何を話し合うと言うのよ」
戦後、帝国と魔族側で行われた停戦交渉は、皇室お抱えの魔族研究者が活躍したから何とか合意に至ることができたが、彼のような人物がいないアッシュフォードでは魔族と交渉の場を設けることすらできない。
「あたしたちは魔族とのパイプを持たない。皇室がアッシュフォードで起きていることに目を向けて、魔族側と再度交渉してくれるなら、マリーナフカのこともどうにかできるでしょうけど。でもイアンがいくら進言してもここ以外に被害が出てないからと、皇室は動いてはくれない。北部の他の領地は物資は支援してくれるけど、人は出してくれない。足りない人員は志願した他領の傭兵団とエレノア子爵家の志願兵でどうにかまかなってる」
「……そんな、どうして」
「さあね。魔族が怖いんじゃない?知らないけど。……とにかく、あたしらは魔族が諦めるのを待つか、皇室が動くのを待つしかできない。そして、その待ってる間にこれ以上の被害を出さないよう頑張ることしかできないわけ」
だから、魔族の子どもの安全まで考えている余裕などこのアッシュフォードにはない。
リズベットはそう告げるとポンとアイシャの頭に手を置いた。濡れた髪が冷たく感じる。
「……別に受け入れろとは言わないわ。違う生き物だと言われても見た目は人間とほぼ同じなのだから、お嬢様のあんたが子供にトドメを刺したイアンを拒絶してしまう気持ちも理解はできる。でもね、あたし達は一方的に危害を加えられた被害者なの。たくさん死んで、たくさん壊されて、あたしたちは数えきれないほどにいろんな物を失った。だから、領主夫人がそんな風にマリーナフカに心を砕いている姿を領民に見せるのはやめてほしい。彼らにとってもあたし達にとっても、魔族は敵でありとても憎い相手なのだから。そしてそれは相手が子どもであろうときっと変わらない」
余所者が少し現実を見ただけで『子どもを手にかけるのは間違っている』なんて綺麗事をほざくのは、その地で苦しんできた者たちの心を乱すだけだ。
アッシュフォードが受けた被害を考えるならば、魔族の子どもに心を砕いていてはいけない。
「テオは、結婚してもあんただけ生活の拠点をアッシュフォードの外に移すこともできるって言ってたわ。ずっと首都にいて領地のことは管理人に全て任せてる貴族も多いって聞くし、あんたがそれをしても別に誰も責めない。何もしないのは心苦しいって言うなら、首都の社交界で人脈を作って人々の目をアッシュフォードに向けるとかしてよ。領地の外からアッシュフォードを救ってよ」
受け入れられないのならここにいるべきではない。リズベットはそう言っている。それはアイシャもわかっているのに、何故か頷けなかった。
「別に、ここを離れたい訳では……、ない。でも、少し時間が欲しい……」
「……そう、イアンに伝えておけばいいの?」
「うん……」
「わかった。とりあえず、今日はもう休みな」
ちゃんと髪を乾かせよ、とアイシャの頭を乱暴に撫でたリズベットは少し寂しそうに笑って部屋を出た。
アイシャは扉が閉まる音を聞いた瞬間、膝から崩れ落ちる。
「お、奥様!?」
「ごめんラン、大丈夫よ。少しつかれただけだから」
「……何か、軽いお食事をお持ちしましょうか?」
「ううん。食欲がないの。着替えたら横になるわ。あなたも疲れたでしょう?もう休んでもいいわよ」
「……でも」
「私は大丈夫だから、ね?」
「はい……」
心配するランをアイシャは柔らかく拒絶した。一人にしてほしいをいう主人の意図を汲んだのか、ランは着替えだけを手伝ってすぐに部屋を後にした。
ベッドに寝転がり、天井を見上げたアイシャは深くため息をつく。自然と涙が溢れてきた。
「自分が嫌になる……」
今日は自分の認識の甘さをいやというほど痛感した日だった。あれだけ、覚悟はできているなんて豪語しておきながら、いざ残酷な現実を目にした途端これだ。
情けないにも程がある。結局アイシャはただの箱入りのお嬢様に過ぎなかった。
「……私に、彼の隣に立つ資格なんてあるのかな」
侵入してきた魔族の子どもをその鳥と同じ名で呼ぶのは、彼らが着ている羽織がそれを連想させるからという理由らしい。
春を告げる鳥が死を持ち込むという矛盾。目の前で無残な死を遂げた彼の姿を思い出し、アイシャは口元を抑えた。油断すると色々と出てきそうだ。
「壁を超えて侵入してくるのは、いつも自爆目的の魔族の子どもだけ。彼らが現れた時は鐘が鳴ることが多くて、だからあたしたちは砦に突っ込んでくるのが陽動で、子どもを使った自爆が本命とも考えてる。でも、鐘とか関係なく現れる時もあるからその真偽は不確か。加えて何故子どもだけが壁を超えられるのかもまだわかってない。とりあえず、彼らは皆あの鮮やかな橙褐色の羽織を着ているから、それが手がかりになるかもと調査を進めてるところ」
自室に設置された浴室で湯浴みをするアイシャに、リズベットは淡々とそう説明する。
衝立があり表情が見えないことが有難いとアイシャは思った。きっとこんな、今にも泣きそうな顔を見せてしまっては彼女を苛立たせてしまうだろうから。
「今までどのくらいの子どもが……、その……」
アイシャは声が震えないよう注意しながら、リズベットに尋ねた。彼女の髪を洗うランは平常心を保とうとする主人を悲痛な表情で見つめる。
しかしリズベットはアイシャが今どんなことを考えていてどんな表情をしているのか想像できるのか、ふぅ、と小さくため息をこぼした。
「……2年で9、いや、10かな。今日のを入れてね」
「そう……」
「ちなみにその殆どが爆散して即死。たまに死にきれなかった子もいるけど、そういう場合はあたしたちがトドメを刺してやる事になってる」
「……っ!」
アイシャは余計な言葉を漏らさぬよう、唇を引き結んだ。
イアンはその10人のうちの何人を手にかけたのだろう。何人が彼の手によってあの世へと旅立ったのだろう。どうしてもそんな事を考えてしまう。
(考えてはだめ。だめよ……)
イアンは戦争の英雄なのだ。その手が血に染まっているのは当たり前のこと。アイシャたち帝国民の生活を守るために汚したその手を穢らしく感じるなど、あってはならない。
それこそ当時、何も知らず、何もしなかったアイシャにそんな事を言う権利はないし、思うことすら許されない。
けれど、あの時イアンの手により生き絶えた彼の横顔が頭から離れない。彼の真紅の瞳がアイシャの心を曇らせる。
「そうするしか……、ないのよね……」
気がつくと、そんな事を口からこぼしていた。リズベットは不快そうに眉根を寄せる。
「……何が言いたいの?」
「助ける方法は、絶対にないのよね……」
「はあ……。言ったでしょ?魔族と人間は体の構造がまるで違うの。どうすることもできない」
苦しみながら痛い痛いと死を待つくらいならいっその事、早く楽にしてやった方が良いに決まっている。それは仲間がそうなった時だって同じだ。
だからイアンのしたことは優しさなのだとリズベットは言う。
アイシャだってそれは理解している。けれど、今日孤児院の様子を見たせいだろうか。やはり子どもが犠牲になるのは現実を受け入れたくはないと思ってしまう。
アイシャは大きく息を吸い込み、湯船から上がった。そしてランが用意したバスローブを羽織り、衝立の向こうへと顔を出す。
「……魔族はどうしてこんな事をするの?」
どうしてそんな非道なことができるのだろう。
子どもは宝だ。国の未来を担う大切な存在。それを何故捨て駒のように扱えるのだろう。
目尻に涙をため、けれど決して泣かぬようはを食いしばっているような顔をしてアイシャがそう聞くと、リズベットはフッと笑った。
「魔族はね、知性に欠ける単純な奴らなの」
「どういうこと?」
「過去の魔族との戦いにおいて、どうして人間は勝利を治めることができたのか、わかる?魔族の知能が人間に比べて著しく劣っていたからよ」
本来であれば、人間は圧倒的な力を持つ魔族には敵わない。現に、奇襲をかけられた旧アッシュフォード領は驚異的な速さで制圧され、そのまま進軍してきた奴らによってヴィルヘルムも甚大な被害を受けた。多くの人が死に、家は焼け、街が壊滅状態になった。
けれどイアンたちが魔族に立ち向かい始めると徐々に状況は好転した。
それは何故か。理由は簡単で魔族の攻撃は行き当たりばったりで戦略も何もなかったからだ。
魔族は単純な力押しの攻撃しかしてこない。そのため真正面から立ち向かえば勝機はないが、待ち伏せや囮など、対策を打てば勝てるのだとリズベットは言う。
「そして彼らは一度成功した作戦をずっと繰り返す。だからこのマリーナフカもそう。過去に子どもで油断させ、何人もの人間を殺すことに成功したから、懲りもせずにこちらに送り込むの」
「そんな……」
「まあ、今はもうみんな警戒してるし、マリーナフカの自爆によるこちら側の死者はほぼゼロになっているから、作戦としてはあまり効果はないんだけどね。でも奴らは次に有効的な策を見つけるまで子どもを使い続けるわ」
「やめるよう交渉することは……で、できないの?」
「理屈も言葉も通じない奴らと何を話し合うと言うのよ」
戦後、帝国と魔族側で行われた停戦交渉は、皇室お抱えの魔族研究者が活躍したから何とか合意に至ることができたが、彼のような人物がいないアッシュフォードでは魔族と交渉の場を設けることすらできない。
「あたしたちは魔族とのパイプを持たない。皇室がアッシュフォードで起きていることに目を向けて、魔族側と再度交渉してくれるなら、マリーナフカのこともどうにかできるでしょうけど。でもイアンがいくら進言してもここ以外に被害が出てないからと、皇室は動いてはくれない。北部の他の領地は物資は支援してくれるけど、人は出してくれない。足りない人員は志願した他領の傭兵団とエレノア子爵家の志願兵でどうにかまかなってる」
「……そんな、どうして」
「さあね。魔族が怖いんじゃない?知らないけど。……とにかく、あたしらは魔族が諦めるのを待つか、皇室が動くのを待つしかできない。そして、その待ってる間にこれ以上の被害を出さないよう頑張ることしかできないわけ」
だから、魔族の子どもの安全まで考えている余裕などこのアッシュフォードにはない。
リズベットはそう告げるとポンとアイシャの頭に手を置いた。濡れた髪が冷たく感じる。
「……別に受け入れろとは言わないわ。違う生き物だと言われても見た目は人間とほぼ同じなのだから、お嬢様のあんたが子供にトドメを刺したイアンを拒絶してしまう気持ちも理解はできる。でもね、あたし達は一方的に危害を加えられた被害者なの。たくさん死んで、たくさん壊されて、あたしたちは数えきれないほどにいろんな物を失った。だから、領主夫人がそんな風にマリーナフカに心を砕いている姿を領民に見せるのはやめてほしい。彼らにとってもあたし達にとっても、魔族は敵でありとても憎い相手なのだから。そしてそれは相手が子どもであろうときっと変わらない」
余所者が少し現実を見ただけで『子どもを手にかけるのは間違っている』なんて綺麗事をほざくのは、その地で苦しんできた者たちの心を乱すだけだ。
アッシュフォードが受けた被害を考えるならば、魔族の子どもに心を砕いていてはいけない。
「テオは、結婚してもあんただけ生活の拠点をアッシュフォードの外に移すこともできるって言ってたわ。ずっと首都にいて領地のことは管理人に全て任せてる貴族も多いって聞くし、あんたがそれをしても別に誰も責めない。何もしないのは心苦しいって言うなら、首都の社交界で人脈を作って人々の目をアッシュフォードに向けるとかしてよ。領地の外からアッシュフォードを救ってよ」
受け入れられないのならここにいるべきではない。リズベットはそう言っている。それはアイシャもわかっているのに、何故か頷けなかった。
「別に、ここを離れたい訳では……、ない。でも、少し時間が欲しい……」
「……そう、イアンに伝えておけばいいの?」
「うん……」
「わかった。とりあえず、今日はもう休みな」
ちゃんと髪を乾かせよ、とアイシャの頭を乱暴に撫でたリズベットは少し寂しそうに笑って部屋を出た。
アイシャは扉が閉まる音を聞いた瞬間、膝から崩れ落ちる。
「お、奥様!?」
「ごめんラン、大丈夫よ。少しつかれただけだから」
「……何か、軽いお食事をお持ちしましょうか?」
「ううん。食欲がないの。着替えたら横になるわ。あなたも疲れたでしょう?もう休んでもいいわよ」
「……でも」
「私は大丈夫だから、ね?」
「はい……」
心配するランをアイシャは柔らかく拒絶した。一人にしてほしいをいう主人の意図を汲んだのか、ランは着替えだけを手伝ってすぐに部屋を後にした。
ベッドに寝転がり、天井を見上げたアイシャは深くため息をつく。自然と涙が溢れてきた。
「自分が嫌になる……」
今日は自分の認識の甘さをいやというほど痛感した日だった。あれだけ、覚悟はできているなんて豪語しておきながら、いざ残酷な現実を目にした途端これだ。
情けないにも程がある。結局アイシャはただの箱入りのお嬢様に過ぎなかった。
「……私に、彼の隣に立つ資格なんてあるのかな」
61
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―
鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。
泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。
まだ八歳。
それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。
並ぶのは、かわいい雑貨。
そして、かわいい魔法の雑貨。
お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、
冷めないティーカップ、
時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。
静かに広がる評判の裏で、
かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。
ざまぁは控えめ、日常はやさしく。
かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。
---
この文面は
✔ アルファポリス向け文字数
✔ 女子読者に刺さるワード配置
✔ ネタバレしすぎない
✔ ほのぼの感キープ
を全部満たしています。
次は
👉 タグ案
👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字)
どちらにしますか?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
婚約破棄されたので、戻らない選択をしました
ふわふわ
恋愛
王太子アルトゥールの婚約者として生きてきた
貴族令嬢ミディア・バイエルン。
だが、偽りの聖女シエナに心を奪われた王太子から、
彼女は一方的に婚約を破棄される。
「戻る場所は、もうありませんわ」
そう告げて向かった先は、
王都から遠く離れたアルツハイム辺境伯領。
権力も、評価も、比較もない土地で、
ミディアは“誰かに選ばれる人生”を静かに手放していく。
指示しない。
介入しない。
評価しない。
それでも、人は動き、街は回り、
日常は確かに続いていく。
一方、王都では――
彼女を失った王太子と王政が、
少しずつ立ち行かなくなっていき……?
派手な復讐も、涙の和解もない。
あるのは、「戻らない」という選択と、
終わらせない日常だけ。
第二王女と次期公爵の仲は冷え切っている
山法師
恋愛
グレイフォアガウス王国の第二王女、シャーロット。
フォーサイス公爵家の次期公爵、セオドア。
二人は婚約者であるけれど、婚約者であるだけだった。
形だけの婚約者。二人の仲は冷め切っているし冷え切っている。
そもそも温度など、最初から存在していない。愛も恋も、友情も親しみも、二人の間には存在しない。
周知の事実のようなそれを、シャーロットもセオドアも否定しない。
お互いにほとんど関わりを持とうとしない、交流しようとしない、シャーロットとセオドアは。
婚約者としての親睦を深める茶会でだけ、顔を合わせる。
親睦を深める茶会だというのに、親睦は全く深まらない。親睦を深めるつもりも深める意味も、二人にはない。
形だけの婚約者との、形だけの親睦を深める茶会。
今日もまた、同じように。
「久しぶりに見る君が、いつにも増して愛らしく見えるし愛おしく思えて、僕は今にも天に召されそうなほどの幸福を味わっている。──?!」
「あたしのほうこそセオ様とお顔を合わせること、夢みたいに思ってるんですからね。大好きなセオ様を独り占めしているみたいに思えるんですよ。はっ?!」
顔を合わせて確認事項を本当に『確認』するだけの茶会が始まるはずが、それどころじゃない事態に陥った。
東雲の空を行け ~皇妃候補から外れた公爵令嬢の再生~
くる ひなた
恋愛
「あなたは皇妃となり、国母となるのよ」
幼い頃からそう母に言い聞かされて育ったロートリアス公爵家の令嬢ソフィリアは、自分こそが同い年の皇帝ルドヴィークの妻になるのだと信じて疑わなかった。父は長く皇帝家に仕える忠臣中の忠臣。皇帝の母の覚えもめでたく、彼女は名実ともに皇妃最有力候補だったのだ。
ところがその驕りによって、とある少女に対して暴挙に及んだことを理由に、ソフィリアは皇妃候補から外れることになる。
それから八年。母が敷いた軌道から外れて人生を見つめ直したソフィリアは、豪奢なドレスから質素な文官の制服に着替え、皇妃ではなく補佐官として皇帝ルドヴィークの側にいた。
上司と部下として、友人として、さらには密かな思いを互いに抱き始めた頃、隣国から退っ引きならない事情を抱えた公爵令嬢がやってくる。
「ルドヴィーク様、私と結婚してくださいませ」
彼女が執拗にルドヴィークに求婚し始めたことで、ソフィリアも彼との関係に変化を強いられることになっていく……
『蔦王』より八年後を舞台に、元悪役令嬢ソフィリアと、皇帝家の三男坊である皇帝ルドヴィークの恋の行方を描きます。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる