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第二部
最終話
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帝国の第四皇女モニカがギルマン王国に嫁いできて約三年。
晴れているのに小雨が降っているという不思議な天気の日に、グロスター公爵夫妻の離婚は認められた。
仲睦まじく夜会に出席する姿が確認されていただけに、おしどり夫婦と言われていた公爵夫妻の離婚は衝撃的だった。
だが結局、貴族の女性は後継を産むことが最大の仕事。3年子ができなかったモニカは周囲から色々と言われていたのだろう。しばらくの間はそんな嘘か誠かわからぬ憶測が社交界を賑わせていたらしい。
一方で城下では、ひそかに皇女に想いを寄せていた忠実な騎士が、反旗を翻して皇女を連れ去り、駆け落ちしたなんて噂もちらほら出てきている。そのうちロマンス小説の題材にでもされそうだ。
いずれにせよ、多くの人が、何だかんだで人を惹きつけた第四皇女モニカの幸せを陰ながら祈っているという。
***
「グロスター公爵は子ができない妻を守れなかった自分を許すことができず、今後しばらくは誰かを娶る気もないらしいわよ」
港町へと向かう車の中で、モニカは車窓の外を眺めながら呟いた。
噂をうまく利用したノアは、いもしない『口うるさい身内』の存在を理由に、『相手方のお嬢さんを不幸にしたくないから』とか何とか言って今後しばらくは縁談を断るそうだ。
「離婚して早々にブライアンさんを連れ込んでましたよね」
「まあ、そういう約束だったからね」
ブライアンはあれからひと月もしないうちにまんまと丸め込まれて、モニカと入れ替わりで公爵邸に入った。
しょうがないからとか言いつつ、目の前の豪邸に目をキラキラさせていた彼は最高に可愛かったとモニカは笑う。
そんな彼女に、ジャスパーもつられて笑みをこぼした。
「それにしても、良く国王陛下は離婚をお認めになられましたね。まさか3年で離婚できるとは思っておりませんでしたわ」
エリザは3年きっかりで離婚できるとは思っていなかったのか、コテンと首を傾げた。
「タイミングが良かったのよ」
「タイミング?」
「ええ。今、祖国である帝国は宮廷の派閥が複雑化し内政が不安定だから、有事の際でもあまり頼りにならない。だから国王陛下としてはこれといって帝国に気を使う必要もない」
「なるほど…」
「むしろ、陛下は『王弟公爵の妻』という使い勝手の良さそうな切り札が、再び手元に帰ってきたことを喜んでるんじゃないかしら」
「それで好きにすれば良いと…」
「そういうこと」
その切り札を使わせないよう、これからノアは色々と画策するのだろうが、3年間遠巻きながらにあの兄王を観察した感じだと、そう簡単に弟の意に反する事はしないだろうと思う。
だから心配ないと、モニカは悪戯っぽくウインクした。そんな彼女にエリザはキャッ声をあげて顔を隠す。
どうやらその笑顔にやられたらしい。エリザの対面に座るジャスパーは妹の残念さに呆れた顔をした。
「…これからどうするんですか?」
「とりあえず港に行って、船に乗る」
「それは聞きました。そうじゃなくて、長期的な目標というか…」
具体的にはいつ結婚してくれるのか、ということが聞きたいのにいざ手に入るとなると途端に攻められなくなる。
ジャスパーはそんな自分が情けなく思えた。
すると彼の心情を察したのか、モニカは彼の手にとある手紙を置く。
「なんです?これ」
「辞令みたいなものよ」
「辞令?」
ジャスパーは首をかしげながら、手紙の封を切る。
そこに入っていたのは、王家の紋章が入った身分証と手紙、そして船のチケットだった。
チケットの行き先はローゼンシュタイン王国。海に囲まれた美しい島国だ。
モニカは国王から、大使としてしばらくこの島国に駐在してみないかと言われたらしい。彼女はジャスパーが知らぬうちにそれを承諾していた。
「陛下が仰るには、この先、帝国は私の生みの親である第二妃の派閥が大きくなっていくって。そうなると必ず私を巻き込もうとしてくるだろうから、しばらくは身を隠した方がいいって」
「それも聞きました。そうじゃなくて…その…」
「ジャスパー、ちゃんと身分証を見て?」
「はぁ…」
嬉しそうに顔を覗き込んでくるモニカに、少し頬を赤らめつつも、ジャスパーは身分証へと視線を落とした。
そして、そこに書かれていた名前を見て、彼は目を見張った。
「大使の名前、なんて書いてある?」
「ジャスパー・オーウェンと…モニカ・オーウェン」
大使として海を渡ることは離婚が成立する前に聞いていたが、モニカの名前が変わっていることについては今、この瞬間に知った。
ジャスパーはなんとも言えない複雑な表情でモニカを見る。
「…どういうことですか?」
「指輪をもらってしばらくした頃、廃教会で誓約書を書いてもらったでしょ?あれを離婚が成立したら承認して欲しいとノア様がお願いしてくださっていたの」
「聞いてないんですけど?」
「言っていないもの」
サプラーイズ、とモニカは両手でピースサインを作った。
もう少しロマンチックな形で婚姻の申請をしたかった彼は、わなわなと肩を震わせる。
「ありゃ?怒った?」
「姫様。お兄様はどこの教会で式を挙げるかとか、誰を招待するかとか色々考えておられましたの」
「まあ、そうだったの?ごめんね?」
モニカが両手を合わせて軽めに謝ると、ジャスパーはふいっと顔を背けた。これは確実に拗ねている。
「拗ねても仕方がないですわよ?お兄様」
「そうよ。もし盛大に式を挙げたいのなら、あともう三年は待たないと誰も認めてくれないし、今すぐ式を挙げようものなら貴方は公爵から夫人を略奪した男になってしまうわよ?」
「そうなると色々と面倒ですわ。噂が噂ではなくなってしまいます」
「わかってるよ…言うな…」
追い討ちをかける2人に、ジャスパーは両手で顔を覆ってしまった。
そんな彼に2人はふうっと小さく息を吐く。
「ねえ、ジャスパー」
「………何すか」
「私は早くあなたの妻になりたかったのだけど、あなたは違った?」
「…違わない」
「私は名実共にあなたのモノとなったわけだけど、嬉しくないの?」
「…嬉しいに決まってる」
「じゃあ拗ねてないで顔を上げて欲しいな」
子どもをあやすように優しく諭されたジャスパーは、ゆっくりと顔を上げた。すると、途端に軽く口付けられた。
「…不意打ち反対」
「夫婦なのに、許可が必要?」
「いや、不要かも」
ジャスパーはグッと顔を近づけてくる妻に今度は少し長めのキスを返す。
そして唇を離した2人はニコッと微笑みあった。
「………エリザがここにいるの、忘れてません?」
途中から完全に2人の世界に入ってしまった兄と兄嫁に、エリザは生暖かい視線を向ける。
その目はいちゃつくなら場所を選べと言っていた。
モニカはハッと気が付いて、少しだけジャスパーから離れた。だが次の瞬間には彼に抱き寄せられ、再び距離を詰める。
「姫様、子どもは何人作ります?」
「……4人」
「増えましたね。頑張ります」
「何を頑張るのよ」
「それは色々ですよ」
ジャスパーはニヤリと口角を上げると、またモニカに口付けた。
「もう我慢しなくて良いのなら、遠慮はしませんので」
そういう彼の表情はまさに飢えた獣だった。
それなのに何故か獣を目の前に、顔を真っ赤にして喜ぶ主人。
エリザはそんな2人の姿を見て、大きなため息をこぼす。
「ダメだ、こりゃ…」
今まで我慢した分、思う存分いちゃついてくれと開き直ったエリザは窓を開けて外を眺めた。
仄かに潮の香りがする。多分、港はもうすぐだ。
(完)
晴れているのに小雨が降っているという不思議な天気の日に、グロスター公爵夫妻の離婚は認められた。
仲睦まじく夜会に出席する姿が確認されていただけに、おしどり夫婦と言われていた公爵夫妻の離婚は衝撃的だった。
だが結局、貴族の女性は後継を産むことが最大の仕事。3年子ができなかったモニカは周囲から色々と言われていたのだろう。しばらくの間はそんな嘘か誠かわからぬ憶測が社交界を賑わせていたらしい。
一方で城下では、ひそかに皇女に想いを寄せていた忠実な騎士が、反旗を翻して皇女を連れ去り、駆け落ちしたなんて噂もちらほら出てきている。そのうちロマンス小説の題材にでもされそうだ。
いずれにせよ、多くの人が、何だかんだで人を惹きつけた第四皇女モニカの幸せを陰ながら祈っているという。
***
「グロスター公爵は子ができない妻を守れなかった自分を許すことができず、今後しばらくは誰かを娶る気もないらしいわよ」
港町へと向かう車の中で、モニカは車窓の外を眺めながら呟いた。
噂をうまく利用したノアは、いもしない『口うるさい身内』の存在を理由に、『相手方のお嬢さんを不幸にしたくないから』とか何とか言って今後しばらくは縁談を断るそうだ。
「離婚して早々にブライアンさんを連れ込んでましたよね」
「まあ、そういう約束だったからね」
ブライアンはあれからひと月もしないうちにまんまと丸め込まれて、モニカと入れ替わりで公爵邸に入った。
しょうがないからとか言いつつ、目の前の豪邸に目をキラキラさせていた彼は最高に可愛かったとモニカは笑う。
そんな彼女に、ジャスパーもつられて笑みをこぼした。
「それにしても、良く国王陛下は離婚をお認めになられましたね。まさか3年で離婚できるとは思っておりませんでしたわ」
エリザは3年きっかりで離婚できるとは思っていなかったのか、コテンと首を傾げた。
「タイミングが良かったのよ」
「タイミング?」
「ええ。今、祖国である帝国は宮廷の派閥が複雑化し内政が不安定だから、有事の際でもあまり頼りにならない。だから国王陛下としてはこれといって帝国に気を使う必要もない」
「なるほど…」
「むしろ、陛下は『王弟公爵の妻』という使い勝手の良さそうな切り札が、再び手元に帰ってきたことを喜んでるんじゃないかしら」
「それで好きにすれば良いと…」
「そういうこと」
その切り札を使わせないよう、これからノアは色々と画策するのだろうが、3年間遠巻きながらにあの兄王を観察した感じだと、そう簡単に弟の意に反する事はしないだろうと思う。
だから心配ないと、モニカは悪戯っぽくウインクした。そんな彼女にエリザはキャッ声をあげて顔を隠す。
どうやらその笑顔にやられたらしい。エリザの対面に座るジャスパーは妹の残念さに呆れた顔をした。
「…これからどうするんですか?」
「とりあえず港に行って、船に乗る」
「それは聞きました。そうじゃなくて、長期的な目標というか…」
具体的にはいつ結婚してくれるのか、ということが聞きたいのにいざ手に入るとなると途端に攻められなくなる。
ジャスパーはそんな自分が情けなく思えた。
すると彼の心情を察したのか、モニカは彼の手にとある手紙を置く。
「なんです?これ」
「辞令みたいなものよ」
「辞令?」
ジャスパーは首をかしげながら、手紙の封を切る。
そこに入っていたのは、王家の紋章が入った身分証と手紙、そして船のチケットだった。
チケットの行き先はローゼンシュタイン王国。海に囲まれた美しい島国だ。
モニカは国王から、大使としてしばらくこの島国に駐在してみないかと言われたらしい。彼女はジャスパーが知らぬうちにそれを承諾していた。
「陛下が仰るには、この先、帝国は私の生みの親である第二妃の派閥が大きくなっていくって。そうなると必ず私を巻き込もうとしてくるだろうから、しばらくは身を隠した方がいいって」
「それも聞きました。そうじゃなくて…その…」
「ジャスパー、ちゃんと身分証を見て?」
「はぁ…」
嬉しそうに顔を覗き込んでくるモニカに、少し頬を赤らめつつも、ジャスパーは身分証へと視線を落とした。
そして、そこに書かれていた名前を見て、彼は目を見張った。
「大使の名前、なんて書いてある?」
「ジャスパー・オーウェンと…モニカ・オーウェン」
大使として海を渡ることは離婚が成立する前に聞いていたが、モニカの名前が変わっていることについては今、この瞬間に知った。
ジャスパーはなんとも言えない複雑な表情でモニカを見る。
「…どういうことですか?」
「指輪をもらってしばらくした頃、廃教会で誓約書を書いてもらったでしょ?あれを離婚が成立したら承認して欲しいとノア様がお願いしてくださっていたの」
「聞いてないんですけど?」
「言っていないもの」
サプラーイズ、とモニカは両手でピースサインを作った。
もう少しロマンチックな形で婚姻の申請をしたかった彼は、わなわなと肩を震わせる。
「ありゃ?怒った?」
「姫様。お兄様はどこの教会で式を挙げるかとか、誰を招待するかとか色々考えておられましたの」
「まあ、そうだったの?ごめんね?」
モニカが両手を合わせて軽めに謝ると、ジャスパーはふいっと顔を背けた。これは確実に拗ねている。
「拗ねても仕方がないですわよ?お兄様」
「そうよ。もし盛大に式を挙げたいのなら、あともう三年は待たないと誰も認めてくれないし、今すぐ式を挙げようものなら貴方は公爵から夫人を略奪した男になってしまうわよ?」
「そうなると色々と面倒ですわ。噂が噂ではなくなってしまいます」
「わかってるよ…言うな…」
追い討ちをかける2人に、ジャスパーは両手で顔を覆ってしまった。
そんな彼に2人はふうっと小さく息を吐く。
「ねえ、ジャスパー」
「………何すか」
「私は早くあなたの妻になりたかったのだけど、あなたは違った?」
「…違わない」
「私は名実共にあなたのモノとなったわけだけど、嬉しくないの?」
「…嬉しいに決まってる」
「じゃあ拗ねてないで顔を上げて欲しいな」
子どもをあやすように優しく諭されたジャスパーは、ゆっくりと顔を上げた。すると、途端に軽く口付けられた。
「…不意打ち反対」
「夫婦なのに、許可が必要?」
「いや、不要かも」
ジャスパーはグッと顔を近づけてくる妻に今度は少し長めのキスを返す。
そして唇を離した2人はニコッと微笑みあった。
「………エリザがここにいるの、忘れてません?」
途中から完全に2人の世界に入ってしまった兄と兄嫁に、エリザは生暖かい視線を向ける。
その目はいちゃつくなら場所を選べと言っていた。
モニカはハッと気が付いて、少しだけジャスパーから離れた。だが次の瞬間には彼に抱き寄せられ、再び距離を詰める。
「姫様、子どもは何人作ります?」
「……4人」
「増えましたね。頑張ります」
「何を頑張るのよ」
「それは色々ですよ」
ジャスパーはニヤリと口角を上げると、またモニカに口付けた。
「もう我慢しなくて良いのなら、遠慮はしませんので」
そういう彼の表情はまさに飢えた獣だった。
それなのに何故か獣を目の前に、顔を真っ赤にして喜ぶ主人。
エリザはそんな2人の姿を見て、大きなため息をこぼす。
「ダメだ、こりゃ…」
今まで我慢した分、思う存分いちゃついてくれと開き直ったエリザは窓を開けて外を眺めた。
仄かに潮の香りがする。多分、港はもうすぐだ。
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