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14:ペリドット(1)
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「やっぱりどこにもないわね」
3日間、至る所を探したが、結局ブラックオパールの耳飾りは見つからなかった。
この間、罪悪感がすごくてクロードからのお誘いを断り続けていたアンリエッタは、そろそろ限界かもしれないと考えている。もう素直に謝罪したほうが良いかもしれない。
「最悪だわ……」
アンリエッタは自室のテーブルの上に置かれた宝石箱を覗き込み、大きくため息をこぼした。
「奥様。やっぱり、使用人の部屋も調査してみませんか?」
グレイスは意を決したようにアンリエッタに提案した。それはアンリエッタもニコルも考えていたことだった。
けれど、それをして何も出なかった場合を考えると、どうしても躊躇してしまう。
ただでさえ良く思われていないのに、疑って何も出なければ彼女たちとの関係は確実に悪化するだろう。
「これから先、長く一緒にいるわけだから……」
アンリエッタが懸念点をひとつひとつ丁寧に説明した。
するとグレイスは、そんなに心配しなくても楽観的に大丈夫だと笑った。
「私たちは疑われたからと言って、それを不快に思ったりなどしませんよ。むしろ宝石がなくなったのだから、隅々まで捜索するのは当たり前だと考えると思います」
「そうかしら……」
「そうですよ!だから気にすることないです!」
「……そう、わかったわ。ありがとう、グレイス」
「いえいえ!」
「では使用人の部屋も調べましょう。でもその前にクロードにはきちんと謝るって、捜索の許可を取ってくるわ」
使用人の部屋を調べる以上、大ごとになる。流石に許可を取らねば。
アンリエッタは宝石箱からペリドットのネックレスを取り、それを身につけると重たい気持ちのままクロードの執務室へと向かった。
*
一方その頃。ここ数日、アンリエッタとまともに会話出来ていないクロードは、執務室のソファに寝転がり、ぼーっと天井を眺めていた。
書類整理を手伝いに来ていたミゲルは、自分にだけ仕事を押し付けて休憩する主人に軽蔑の眼差しを向ける。
「急に在宅仕事に切り替えたかと思えば、やっぱり奥様絡みですか?……ったく。仕事溜まってるのに」
「夫婦の危機だ。許せ」
「なら話して来たらどうです?無視されてるんでしょ?」
「違う。無視はされてない。避けられているだけだ」
「それ、あんまり変わらないかと」
「……うるさいぞ、ミゲル」
「で、一体何をしたんです?」
「何もしてない……はず……」
「自信はないんですね」
「彼女の地雷はどこにあるかわからないからな」
「なるほど。奥様は地雷原だったのですね。怖……」
「おい。失礼なことを言うな。アンリエッタは悪くない。俺が勝手に地雷を踏んでいるだけだ」
「……もしかしてお二人ってあんまり相性が良くないのでは?」
「……………うるさい」
いつもなら「違う、そんなことない」と言い返せるのに、今日のクロードは何故か言い返せず、口を尖らせてそっぽを向くしかできなかった。
「それなりに上手くいってると思ってたんだけどな……」
この屋敷に移動してからは、特に喧嘩することもなく比較的穏やかな日々を送れていた。
相変わらず寝室は別だが、朝も夜も一緒に食事を取り、夕食の後にはコンサバトリーで二時間くらい時事ネタとビジネスの話で盛り上がったりもした。一度デートに誘った時も、割と素直についてきてくれた。
それが3日前くらいから突然素っ気なくなった。食事は自室で取るようになり、会話も無くなった。偶然廊下ですれ違えば逃げるようにどこかへ行ってしまう。
「しかも、部屋に引きこもってるってわけじゃなくて、屋敷中を歩き回っているのも引っかかるんだよなぁ」
自分を避けていることもそうだが、コソコソと何かをしている様子であるのも気になる。
「何か困っていることでもあるんだろうか」
もしそうなら、話してくれればいいのに。クロードは天井を見上げたまま、大きなため息をこぼした。
「言えないようなことだから話してくださらないのでは?」
ミゲルはクロードの話を半分聞き流しながら、彼の前にコーヒーを置いた。
乱暴な置き方と話口調で、ミゲルがこの問題をどうでも良いと思っていることは十分に窺えたが、クロードは敢えて気付かぬふりをして話を続けた。
「言えないようなことって?」
「たとえば不倫とか?」
「それはないな。だって彼女はそういうゲスなことができる人ではないから」
「じゃあ、離婚するために会長の弱点を探してるとか?」
「……微妙にあり得そうなことを言うのはやめろよ」
「後は……、リアルなところで言うと、使用人たちとの関係がうまくいないことでしょうか」
「……………………え?」
予想外の言葉にクロードは起き上がった。
「え、何ですか?その顔」
「うまくいっていないのか?」
「だと思いますよ?」
「どうしてそんなことがわかるんだよ」
「うちのメイドサービスの子達って基本、良くも悪くも素直で従順で、主人に染まりやすい子たちです」
「だから?」
「だから、そんな子たちが奥様の色に染まっていないってことは、うまくいっていないってことでは?」
アンリエッタは一見すると高飛車な女に見えてしまうが、ああ見えて柔和で謙虚な人だ。態度が悪くなるのは決まってクロードの前でだけ。巷でよくいる高慢なお貴族様とは違って、使用人との関係もアットホームなものにしたいと望んでいる。
つまり、もしもそんなアンリエッタの色に染まっているのなら、メイドたちはニコルを手本として彼女のように振る舞おうと努力するはずだ。
けれど、この屋敷のメイドたちは皆、淡々と仕事をこなすだけの存在。主人とまともにコミュニケーションを取ろうとしない。
「余計なことを喋らないのも、勤勉なところも、空気に徹することも全て貴族のお屋敷で働くメイドとしては大事なことですけど、彼女たちはそれを理解した上でさらに主人により尽くそうとします。そうあるべきだと教えてきましたから。しかし、今の彼女たちはそうじゃない。それがつまり何を意味するか、会長ならわかるでしょう?」
そう言われたクロードはぎゅっと唇を引き結んだ。
「アンリエッタを主人として認めていないのか……?」
「そのようですね」
「どうしてだ?アンリエッタにしっかりと仕えるようにと言ったはずだが?」
「はい。僕も皆にはそう伝えましたよ」
「グレイスは何と言っている?」
「詳しくは聞いていませんが、彼女曰く、奥様の方が心を開いてくれていないから、メイドの皆んなも距離を置いているのでははないかと」
「心を開いてない?そんなわけないだろ?確かにアンリエッタは警戒心が強い方だけど、それは対貴族の話だ。デートに出かけた時もカフェのウェイトレスとかには初対面から親しげに接していたぞ?」
「そんなこと言われても知りませんよ。……ただ単にメイドとの相性が悪いだけなのかもしれませんし」
「なら、いっそメイドを入れ替えるか?」
「まあ、最終的にはそうなるかと思いますね。ただ一つ気がかりなのは、本来ならばグレイスが奥様とメイドたちとの橋渡しをすべきなのに、それが出来ていないという点です。もしかしたらグレイス自身が奥様と相性悪いのかも……」
「あいつが?誰とでもすぐ仲良くなれる、あのグレイスが?」
「生理的に受け付けない、というのは誰にでもある話です」
「確かに、それはそうだけど……」
「とにかく、会長は仕事で屋敷にいないことも多いですし、屋敷のことを知るためにも一度グレイスかフランツに話を聞いてみると良いでしょう」
「……わかった」
「本当は奥様に直接聞けば済む話なのですがね。……ヘタレ」
「うるさいな!」
クロードは揶揄うようにこちらを見てくるミゲルが腹立たしくて、当てつけのように彼が用意したコーヒーを味わいもせず雑に気飲みした。
そして、そこでガラッと目つきを変えた。
「……なあ、このコーヒー。あんまり美味しくないな」
「やっぱりそう思いますか?」
「これ、Sランクの豆だろう?」
「はい」
「そうだよな。だが、味はAランク以下だ」
商会プティアンジュで取り扱うコーヒーは、いくつかのランクがあり、最上級の豆は普段は紅茶しか飲まないお貴族様でさえ、好んで買うほどのクオリティだ。そして今回味が落ちたのはその最上級であるはずのモノ。
庶民に売るのなら問題ないが、お貴族様を相手にするなら質の低下は大問題だ。
不安が募るクロードは確かめるようにもう一口飲んだ。やはり、いつもと違う。
「これ、どこから仕入れた?」
「いつもと同じところですよ?仕入れたのは今朝ですから、まだ出回ってはいません。一応、販売はストップかけてます」
「……そうか」
クロードの顔が曇る。部屋の雰囲気が一気に普段の商会事務所と同じものになった。
ミゲルは棚の整理をやめ、メモとペンをクロードの前におく。そしてコーヒー事業のファイルを探した。
「明日には工場の視察に行きたい。スケジュールを調整してくれ」
「承知しました」
「あと、念のために今出回っている同じ銘柄のものも、一旦回収したい。リュース子爵にアポを取ってくれ。それと……」
真剣な眼差しで次々と指示を出すクロードと、それに応えるミゲル。書斎は一気にいつもの仕事モードになった。
だが、その空気はとある来訪者によって一瞬で戻された。
3日間、至る所を探したが、結局ブラックオパールの耳飾りは見つからなかった。
この間、罪悪感がすごくてクロードからのお誘いを断り続けていたアンリエッタは、そろそろ限界かもしれないと考えている。もう素直に謝罪したほうが良いかもしれない。
「最悪だわ……」
アンリエッタは自室のテーブルの上に置かれた宝石箱を覗き込み、大きくため息をこぼした。
「奥様。やっぱり、使用人の部屋も調査してみませんか?」
グレイスは意を決したようにアンリエッタに提案した。それはアンリエッタもニコルも考えていたことだった。
けれど、それをして何も出なかった場合を考えると、どうしても躊躇してしまう。
ただでさえ良く思われていないのに、疑って何も出なければ彼女たちとの関係は確実に悪化するだろう。
「これから先、長く一緒にいるわけだから……」
アンリエッタが懸念点をひとつひとつ丁寧に説明した。
するとグレイスは、そんなに心配しなくても楽観的に大丈夫だと笑った。
「私たちは疑われたからと言って、それを不快に思ったりなどしませんよ。むしろ宝石がなくなったのだから、隅々まで捜索するのは当たり前だと考えると思います」
「そうかしら……」
「そうですよ!だから気にすることないです!」
「……そう、わかったわ。ありがとう、グレイス」
「いえいえ!」
「では使用人の部屋も調べましょう。でもその前にクロードにはきちんと謝るって、捜索の許可を取ってくるわ」
使用人の部屋を調べる以上、大ごとになる。流石に許可を取らねば。
アンリエッタは宝石箱からペリドットのネックレスを取り、それを身につけると重たい気持ちのままクロードの執務室へと向かった。
*
一方その頃。ここ数日、アンリエッタとまともに会話出来ていないクロードは、執務室のソファに寝転がり、ぼーっと天井を眺めていた。
書類整理を手伝いに来ていたミゲルは、自分にだけ仕事を押し付けて休憩する主人に軽蔑の眼差しを向ける。
「急に在宅仕事に切り替えたかと思えば、やっぱり奥様絡みですか?……ったく。仕事溜まってるのに」
「夫婦の危機だ。許せ」
「なら話して来たらどうです?無視されてるんでしょ?」
「違う。無視はされてない。避けられているだけだ」
「それ、あんまり変わらないかと」
「……うるさいぞ、ミゲル」
「で、一体何をしたんです?」
「何もしてない……はず……」
「自信はないんですね」
「彼女の地雷はどこにあるかわからないからな」
「なるほど。奥様は地雷原だったのですね。怖……」
「おい。失礼なことを言うな。アンリエッタは悪くない。俺が勝手に地雷を踏んでいるだけだ」
「……もしかしてお二人ってあんまり相性が良くないのでは?」
「……………うるさい」
いつもなら「違う、そんなことない」と言い返せるのに、今日のクロードは何故か言い返せず、口を尖らせてそっぽを向くしかできなかった。
「それなりに上手くいってると思ってたんだけどな……」
この屋敷に移動してからは、特に喧嘩することもなく比較的穏やかな日々を送れていた。
相変わらず寝室は別だが、朝も夜も一緒に食事を取り、夕食の後にはコンサバトリーで二時間くらい時事ネタとビジネスの話で盛り上がったりもした。一度デートに誘った時も、割と素直についてきてくれた。
それが3日前くらいから突然素っ気なくなった。食事は自室で取るようになり、会話も無くなった。偶然廊下ですれ違えば逃げるようにどこかへ行ってしまう。
「しかも、部屋に引きこもってるってわけじゃなくて、屋敷中を歩き回っているのも引っかかるんだよなぁ」
自分を避けていることもそうだが、コソコソと何かをしている様子であるのも気になる。
「何か困っていることでもあるんだろうか」
もしそうなら、話してくれればいいのに。クロードは天井を見上げたまま、大きなため息をこぼした。
「言えないようなことだから話してくださらないのでは?」
ミゲルはクロードの話を半分聞き流しながら、彼の前にコーヒーを置いた。
乱暴な置き方と話口調で、ミゲルがこの問題をどうでも良いと思っていることは十分に窺えたが、クロードは敢えて気付かぬふりをして話を続けた。
「言えないようなことって?」
「たとえば不倫とか?」
「それはないな。だって彼女はそういうゲスなことができる人ではないから」
「じゃあ、離婚するために会長の弱点を探してるとか?」
「……微妙にあり得そうなことを言うのはやめろよ」
「後は……、リアルなところで言うと、使用人たちとの関係がうまくいないことでしょうか」
「……………………え?」
予想外の言葉にクロードは起き上がった。
「え、何ですか?その顔」
「うまくいっていないのか?」
「だと思いますよ?」
「どうしてそんなことがわかるんだよ」
「うちのメイドサービスの子達って基本、良くも悪くも素直で従順で、主人に染まりやすい子たちです」
「だから?」
「だから、そんな子たちが奥様の色に染まっていないってことは、うまくいっていないってことでは?」
アンリエッタは一見すると高飛車な女に見えてしまうが、ああ見えて柔和で謙虚な人だ。態度が悪くなるのは決まってクロードの前でだけ。巷でよくいる高慢なお貴族様とは違って、使用人との関係もアットホームなものにしたいと望んでいる。
つまり、もしもそんなアンリエッタの色に染まっているのなら、メイドたちはニコルを手本として彼女のように振る舞おうと努力するはずだ。
けれど、この屋敷のメイドたちは皆、淡々と仕事をこなすだけの存在。主人とまともにコミュニケーションを取ろうとしない。
「余計なことを喋らないのも、勤勉なところも、空気に徹することも全て貴族のお屋敷で働くメイドとしては大事なことですけど、彼女たちはそれを理解した上でさらに主人により尽くそうとします。そうあるべきだと教えてきましたから。しかし、今の彼女たちはそうじゃない。それがつまり何を意味するか、会長ならわかるでしょう?」
そう言われたクロードはぎゅっと唇を引き結んだ。
「アンリエッタを主人として認めていないのか……?」
「そのようですね」
「どうしてだ?アンリエッタにしっかりと仕えるようにと言ったはずだが?」
「はい。僕も皆にはそう伝えましたよ」
「グレイスは何と言っている?」
「詳しくは聞いていませんが、彼女曰く、奥様の方が心を開いてくれていないから、メイドの皆んなも距離を置いているのでははないかと」
「心を開いてない?そんなわけないだろ?確かにアンリエッタは警戒心が強い方だけど、それは対貴族の話だ。デートに出かけた時もカフェのウェイトレスとかには初対面から親しげに接していたぞ?」
「そんなこと言われても知りませんよ。……ただ単にメイドとの相性が悪いだけなのかもしれませんし」
「なら、いっそメイドを入れ替えるか?」
「まあ、最終的にはそうなるかと思いますね。ただ一つ気がかりなのは、本来ならばグレイスが奥様とメイドたちとの橋渡しをすべきなのに、それが出来ていないという点です。もしかしたらグレイス自身が奥様と相性悪いのかも……」
「あいつが?誰とでもすぐ仲良くなれる、あのグレイスが?」
「生理的に受け付けない、というのは誰にでもある話です」
「確かに、それはそうだけど……」
「とにかく、会長は仕事で屋敷にいないことも多いですし、屋敷のことを知るためにも一度グレイスかフランツに話を聞いてみると良いでしょう」
「……わかった」
「本当は奥様に直接聞けば済む話なのですがね。……ヘタレ」
「うるさいな!」
クロードは揶揄うようにこちらを見てくるミゲルが腹立たしくて、当てつけのように彼が用意したコーヒーを味わいもせず雑に気飲みした。
そして、そこでガラッと目つきを変えた。
「……なあ、このコーヒー。あんまり美味しくないな」
「やっぱりそう思いますか?」
「これ、Sランクの豆だろう?」
「はい」
「そうだよな。だが、味はAランク以下だ」
商会プティアンジュで取り扱うコーヒーは、いくつかのランクがあり、最上級の豆は普段は紅茶しか飲まないお貴族様でさえ、好んで買うほどのクオリティだ。そして今回味が落ちたのはその最上級であるはずのモノ。
庶民に売るのなら問題ないが、お貴族様を相手にするなら質の低下は大問題だ。
不安が募るクロードは確かめるようにもう一口飲んだ。やはり、いつもと違う。
「これ、どこから仕入れた?」
「いつもと同じところですよ?仕入れたのは今朝ですから、まだ出回ってはいません。一応、販売はストップかけてます」
「……そうか」
クロードの顔が曇る。部屋の雰囲気が一気に普段の商会事務所と同じものになった。
ミゲルは棚の整理をやめ、メモとペンをクロードの前におく。そしてコーヒー事業のファイルを探した。
「明日には工場の視察に行きたい。スケジュールを調整してくれ」
「承知しました」
「あと、念のために今出回っている同じ銘柄のものも、一旦回収したい。リュース子爵にアポを取ってくれ。それと……」
真剣な眼差しで次々と指示を出すクロードと、それに応えるミゲル。書斎は一気にいつもの仕事モードになった。
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