27 / 36
26:本当の初対面(2)
しおりを挟む
夕食を終え、湯浴みを済ませる頃にはもうすっかり夜になっていた。
「裏切られた気分です」
ニコルは頬を膨らませながら、アンリエッタに就寝前のハーブティーを淹れた。
「謹慎が解けたなら、真っ先に私の元へ来てくださると思ってたのに」
「それはごめんって」
「私が一人寂しく謹慎しているときに、奥様は旦那様とイチャイチャと」
「してない」
「私、本当に一人で寂しかったんですよ?」
「嘘つき。悠々自適な謹慎生活を送っていたくせに」
アンリエッタはティーカップを手に取ると、フンッとそっぽを向いた。
後から聞いた話だが、実はニコルの謹慎生活が快適になるようにと、ミゲルが色々と差し入れをしていたらしい。
高級なお菓子や最近流行りの大衆小説を差し入れてもらったニコルは、結果的に若干太って仕事に復帰した。
「ミゲルさん、本当は全部知ってたそうです。盗難事件の犯人はグレイスさんだって。でも、彼女がもっと取り返しがつかないような、決定的な悪事を犯すのを期待してあえて泳がせていたそうですよ?差し入れは、あの時わざと無実を証明しなかったから、そのお詫びだとか」
ニコルは呑気に「律儀ですよねー」なんて言いながら、ちゃっかり自分の分のハーブティーも淹れて飲む。
アンリエッタは、そんな大事な事を軽く話す彼女に呆れるしかない。
「もっと怒りなさいよ」
「えー、でもお菓子美味しかったし。正直言って、私もグレイスさんのこと信用してなかったしぃ……」
「ミゲルも十分信用できない男よ」
「でも結果的には丸く収まったわけですし、悪い人ではないと思いますよ?」
もらった小説もセンスあったし、とニコルは楽しそうに語る。
自分の大切な侍女があのペテン師に懐柔されている姿を見るのは、少し気に食わない。
アンリエッタはムッと口を尖らせた。
「すっかり懐柔されちゃって。ニコルの馬鹿」
「はいはい、馬鹿ですよー……。あ、そうだ!忘れてた」
何かを思い出したニコルはティーカップを置くと、不貞腐れる主人を適当にあしらいながら、新しく用意していた花瓶に花を生けはじめた。
それは先ほどグレイスが割った花瓶とよく似たデザインのものだった。
「あれ?それ、新しい花瓶?」
「はい。割れたと聞いたので余っていた物をもらって来ました。何でも、奥様が好きな色はどちらの青かわからなかったから、二つとも購入していたそうです」
「へえ……」
「ちなみに花は旦那様が自ら摘んで来てくださったものですよ」
「…………そう」
ニコルは「愛されてますね」と、クスッと笑った。
いつもならここで「別に愛されてるとかじゃないから」と反論するところだが、今のアンリエッタにはそれができない。
そう反論できるほど、頭は悪くない。
彼女は今日の一連の出来事を思い返し、深くため息をこぼした。
もう流石に、分からないふりはできそうにない。
「.………………ク、クロードって、私のこと好きよね」
ギリギリ聞こえるくらいの小声でポツリと呟くアンリエッタ。顔を見られないように俯く彼女に、ニコルはニマァッと口角を上げた。
「ようやく認める気になりました?」
「う、うるさい!」
「そりゃあ、認めるしかないですよねぇ?誰がどう見ても奥様に非があるようにしか思えない状況で、迷う事なく味方をしてくれる人ですよ?認めるしかないですよぉ」
「……ニコル。うるさい」
「知ってます?夫が妻の嫉妬を喜ぶのは、妻のことが好きだからなんですよ?」
「……………え?」
「あ、ちなみにぃ、ライラックの花言葉は『初恋』ですよっ!」
「…………………」
「ライラックに意味があるのだとしたら、『俺の初恋は君だよ、アンリエッタ』って感じですかね?」
ニコルはわざとらしく、キャーッと顔を両手で覆い、恥ずかしがるフリをした。
アンリエッタはそんな彼女をものすごい表情で睨みつける。
「……あ、やば」
指の隙間からその形相を見てしまったニコルはすぐに、ピンと背筋を伸ばして姿勢を正した。
少し揶揄いすぎたかもしれない。
「お、お顔怖いですよー?」
「……」
「やだ、そんなに怒らないでくださいよ。少しからかっただけじゃないですか。はは……」
「…………………………ねえ」
「はい!」
「どうしてライラックの意味のことを知ってるの?」
ーーーイリスに意味はないよ。でもライラックにはちゃんと意味がある。
クロードは確かにそう言った。
だが、その時まだニコルは部屋に来ていなかったはずだ。
アンリエッタは口角をピクリと動かした。
「ニコル、あなた盗み聞きしていたわね?」
「な、何のことでしょう……?」
「目が泳いでいるわよ。正直に答えなさい」
「……………あっ!!そういえば私、フランツさんに呼ばれてたんだった!それでは奥様、お休みなさいませ!」
ニコルは光の速さでティーセットを片付けると、わかりやすすぎる嘘をついて部屋を出て行った。
「まったくもう。ニコルったら!」
アンリエッタは無礼な侍女にプリプリと怒りながら、ランタンの火を消してベッドに潜り込んだ。
そして頭まで布団をかぶり、膝を曲げて体を丸めた。
心が疲れるようなことがあると、いつもこうして自分を守るように小さくなって眠る。彼女の昔からの癖だ。
「……クロードと私、どこで出会ったんだろう」
もし彼の初恋が自分なのだとしたら、どこで出会ったのだろう。彼が13歳の時の話だとすると、アンリエッタが10歳の頃という計算になるが……。
「あの頃の自分、すごく嫌いなんだけどなぁ……」
当時はまだ何も理解していなかった。現実を知らなかった。
家族や友人からの惜しみない愛情を受け、自分は世界一幸せな女の子だと信じていた。
だからだろうか。あの頃のアンリエッタは自分に絶対的な自信があった。
そして肥大化した自意識をどう拗らせたのか、当時の彼女は傲慢にも、自分には恵まれない子どもたちを救ってやれるだけの力があると思い込んでいた。
「ああああ……」
あの頃に出会っていたのなら、当時の自分を知られていたのなら、恥ずかしすぎる。
アンリエッタは膝を抱えたまま、一晩中悶々と過ごした。
*
一方その頃。アンリエッタが過去の自分を思い出し、悶え苦しんでいるなど思いもしないクロードはテラスに出て、一人晩酌をしていた。
少しキツめの酒を一気に呷るのは、やりきれない思いがあるからだ。
「信用していたのに。グレイス……」
まさか、こんな形で裏切られるなど思いもしなかった。
クロードはテラスの手すりにもたれ掛かり、満点の星空を見上げて大きなため息をこぼした。
「アンリエッタがいなければ、俺は今も路地裏暮らしだった……、という話は何度もしたはずなんだがなぁ」
アンリエッタがいたから、クロードは商会を立ち上げることが出来て、グレイスを雇うことが出来た。
グレイスの所属するメイドサービスの事業だって、元を正せば全てアンリエッタの案だ。クロードはそれを形にしただけ。
つまりグレイスはアンリエッタに救われたと言っても過言ではない。
それなのに、何が『その女はクロードには相応しくない』だ。何も知らないくせに、勝手なことばかり言いやがって。
「相応しくないのは、昔も今も変わらず俺の方だっての」
「裏切られた気分です」
ニコルは頬を膨らませながら、アンリエッタに就寝前のハーブティーを淹れた。
「謹慎が解けたなら、真っ先に私の元へ来てくださると思ってたのに」
「それはごめんって」
「私が一人寂しく謹慎しているときに、奥様は旦那様とイチャイチャと」
「してない」
「私、本当に一人で寂しかったんですよ?」
「嘘つき。悠々自適な謹慎生活を送っていたくせに」
アンリエッタはティーカップを手に取ると、フンッとそっぽを向いた。
後から聞いた話だが、実はニコルの謹慎生活が快適になるようにと、ミゲルが色々と差し入れをしていたらしい。
高級なお菓子や最近流行りの大衆小説を差し入れてもらったニコルは、結果的に若干太って仕事に復帰した。
「ミゲルさん、本当は全部知ってたそうです。盗難事件の犯人はグレイスさんだって。でも、彼女がもっと取り返しがつかないような、決定的な悪事を犯すのを期待してあえて泳がせていたそうですよ?差し入れは、あの時わざと無実を証明しなかったから、そのお詫びだとか」
ニコルは呑気に「律儀ですよねー」なんて言いながら、ちゃっかり自分の分のハーブティーも淹れて飲む。
アンリエッタは、そんな大事な事を軽く話す彼女に呆れるしかない。
「もっと怒りなさいよ」
「えー、でもお菓子美味しかったし。正直言って、私もグレイスさんのこと信用してなかったしぃ……」
「ミゲルも十分信用できない男よ」
「でも結果的には丸く収まったわけですし、悪い人ではないと思いますよ?」
もらった小説もセンスあったし、とニコルは楽しそうに語る。
自分の大切な侍女があのペテン師に懐柔されている姿を見るのは、少し気に食わない。
アンリエッタはムッと口を尖らせた。
「すっかり懐柔されちゃって。ニコルの馬鹿」
「はいはい、馬鹿ですよー……。あ、そうだ!忘れてた」
何かを思い出したニコルはティーカップを置くと、不貞腐れる主人を適当にあしらいながら、新しく用意していた花瓶に花を生けはじめた。
それは先ほどグレイスが割った花瓶とよく似たデザインのものだった。
「あれ?それ、新しい花瓶?」
「はい。割れたと聞いたので余っていた物をもらって来ました。何でも、奥様が好きな色はどちらの青かわからなかったから、二つとも購入していたそうです」
「へえ……」
「ちなみに花は旦那様が自ら摘んで来てくださったものですよ」
「…………そう」
ニコルは「愛されてますね」と、クスッと笑った。
いつもならここで「別に愛されてるとかじゃないから」と反論するところだが、今のアンリエッタにはそれができない。
そう反論できるほど、頭は悪くない。
彼女は今日の一連の出来事を思い返し、深くため息をこぼした。
もう流石に、分からないふりはできそうにない。
「.………………ク、クロードって、私のこと好きよね」
ギリギリ聞こえるくらいの小声でポツリと呟くアンリエッタ。顔を見られないように俯く彼女に、ニコルはニマァッと口角を上げた。
「ようやく認める気になりました?」
「う、うるさい!」
「そりゃあ、認めるしかないですよねぇ?誰がどう見ても奥様に非があるようにしか思えない状況で、迷う事なく味方をしてくれる人ですよ?認めるしかないですよぉ」
「……ニコル。うるさい」
「知ってます?夫が妻の嫉妬を喜ぶのは、妻のことが好きだからなんですよ?」
「……………え?」
「あ、ちなみにぃ、ライラックの花言葉は『初恋』ですよっ!」
「…………………」
「ライラックに意味があるのだとしたら、『俺の初恋は君だよ、アンリエッタ』って感じですかね?」
ニコルはわざとらしく、キャーッと顔を両手で覆い、恥ずかしがるフリをした。
アンリエッタはそんな彼女をものすごい表情で睨みつける。
「……あ、やば」
指の隙間からその形相を見てしまったニコルはすぐに、ピンと背筋を伸ばして姿勢を正した。
少し揶揄いすぎたかもしれない。
「お、お顔怖いですよー?」
「……」
「やだ、そんなに怒らないでくださいよ。少しからかっただけじゃないですか。はは……」
「…………………………ねえ」
「はい!」
「どうしてライラックの意味のことを知ってるの?」
ーーーイリスに意味はないよ。でもライラックにはちゃんと意味がある。
クロードは確かにそう言った。
だが、その時まだニコルは部屋に来ていなかったはずだ。
アンリエッタは口角をピクリと動かした。
「ニコル、あなた盗み聞きしていたわね?」
「な、何のことでしょう……?」
「目が泳いでいるわよ。正直に答えなさい」
「……………あっ!!そういえば私、フランツさんに呼ばれてたんだった!それでは奥様、お休みなさいませ!」
ニコルは光の速さでティーセットを片付けると、わかりやすすぎる嘘をついて部屋を出て行った。
「まったくもう。ニコルったら!」
アンリエッタは無礼な侍女にプリプリと怒りながら、ランタンの火を消してベッドに潜り込んだ。
そして頭まで布団をかぶり、膝を曲げて体を丸めた。
心が疲れるようなことがあると、いつもこうして自分を守るように小さくなって眠る。彼女の昔からの癖だ。
「……クロードと私、どこで出会ったんだろう」
もし彼の初恋が自分なのだとしたら、どこで出会ったのだろう。彼が13歳の時の話だとすると、アンリエッタが10歳の頃という計算になるが……。
「あの頃の自分、すごく嫌いなんだけどなぁ……」
当時はまだ何も理解していなかった。現実を知らなかった。
家族や友人からの惜しみない愛情を受け、自分は世界一幸せな女の子だと信じていた。
だからだろうか。あの頃のアンリエッタは自分に絶対的な自信があった。
そして肥大化した自意識をどう拗らせたのか、当時の彼女は傲慢にも、自分には恵まれない子どもたちを救ってやれるだけの力があると思い込んでいた。
「ああああ……」
あの頃に出会っていたのなら、当時の自分を知られていたのなら、恥ずかしすぎる。
アンリエッタは膝を抱えたまま、一晩中悶々と過ごした。
*
一方その頃。アンリエッタが過去の自分を思い出し、悶え苦しんでいるなど思いもしないクロードはテラスに出て、一人晩酌をしていた。
少しキツめの酒を一気に呷るのは、やりきれない思いがあるからだ。
「信用していたのに。グレイス……」
まさか、こんな形で裏切られるなど思いもしなかった。
クロードはテラスの手すりにもたれ掛かり、満点の星空を見上げて大きなため息をこぼした。
「アンリエッタがいなければ、俺は今も路地裏暮らしだった……、という話は何度もしたはずなんだがなぁ」
アンリエッタがいたから、クロードは商会を立ち上げることが出来て、グレイスを雇うことが出来た。
グレイスの所属するメイドサービスの事業だって、元を正せば全てアンリエッタの案だ。クロードはそれを形にしただけ。
つまりグレイスはアンリエッタに救われたと言っても過言ではない。
それなのに、何が『その女はクロードには相応しくない』だ。何も知らないくせに、勝手なことばかり言いやがって。
「相応しくないのは、昔も今も変わらず俺の方だっての」
157
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
時が巻き戻った悪役令嬢は、追放先で今度こそ幸せに暮らしたい
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【その断罪、待っていました!】
私は侯爵令嬢オフィーリア・ドヌーブ。王太子アシル・バスチエの婚約者だった。良い国母になる為、日々努力を怠らなかった。そんなある日、聖女を名乗る女性ソネットが現れ、あっという間にアシルは彼女に夢中になってしまう。妃の座を奪われることに危機感を抱いた私は、ありとあらゆる手段でソネットを陥れようとして失敗。逆に罰として侯爵家から除籍され、辺境の地へ幾人かの使用人達と共に追放されてしまう。追放先の村での暮らしは不便だったが、人々は皆親切だった。けれど元侯爵令嬢というプライドから最後まで私は素直になれなかった。そんな自分に後悔しながら長い時を孤独に過ごしていたある日。不思議な懐中時計の力によって、何故か断罪の真っ最中に時が巻き戻っていた。聖女への嫌がらせは無かったことに出来ない。それなら今世はおとなしく追放されて和やかに過ごそう。今度こそ幸せに暮らす為に——
※他サイトでも投稿中
言いたいことは、それだけかしら?
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【彼のもう一つの顔を知るのは、婚約者であるこの私だけ……】
ある日突然、幼馴染でもあり婚約者の彼が訪ねて来た。そして「すまない、婚約解消してもらえないか?」と告げてきた。理由を聞いて納得したものの、どうにも気持ちが収まらない。そこで、私はある行動に出ることにした。私だけが知っている、彼の本性を暴くため――
* 短編です。あっさり終わります
* 他サイトでも投稿中
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【だって、私はただのモブですから】
10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした――
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる