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「始まり、そして旅立ち」1
ミシェルのデート6
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ある日のレイピア術部。私は練習を終え女子更衣室で体防具を外して着替えると、同じく男子更衣室で体防具を外し着替えて武術館の端に来たニッシュと鉢合わせた。
「ニッシュお疲れ様。今日の練習も頑張ってたわね」
「――ん……ああ……」
なんだかニッシュの返事の歯切れが悪いな――と感じていたら、ニッシュから私に話しかけてきた。
「なぁミシェル――ミシェルはレイピア術の前後に着る服ってどうしてる?」
「なぁにニッシュ、レイピア術の前後に着る服?……そうねぇ――」
ニッシュからいきなり質問されたけど、そんなに難しいことではないので私はちょっと考えてから答えてみた。
「レイピア術の前は、がさばらないならそんなに気にしないで、動きやすい服装でいればいいわね……レイピア術の後は、汗をかいているから通気性のいい、肌に優しい素材の服とかがいいわよね」
私は自分の意見を率直に話した。ニッシュはどう感じているか話す。
「そうだな、やっぱりそうだよなぁ……ミシェル、おれこの間ジェイクに『ニッシュも、デザインのいい練習着とか着るといいぜ。レイピア術のモチベーションだって上がるんだから』って言われたんだけれど、やっぱり着心地の良い服が一番いいよな」
「そうね、練習着だもの、練習に使える着心地のいい服が一番よ」
「そうだな」とニッシュも言い、意見がまとまったと思ったのだけれど、ニッシュがまたなにか喋り出した。
「でもデザインのいい練習着を着てレイピア術をするとモチベーションが上がるってジェイクの言うこともなんか説得力あったな――うーん、どうだろうか……」
ニッシュはまたなにか悩みだしそうだったので、私はニッシュを元気付けようと素直に私の気持ちを言った。
「ニッシュ、デザインのいい練習着がレイピア術のモチベーションを上げるっていうなら、今度機会があったら私がプレゼントしてあげるわよ」
ニッシュにはいつも助けられているから、私はそう言った。
「えっ、でもミシェル――」
「ううん、いいわ、ニッシュ」
目と目で会話する私達。ニッシュは私の目を見ると、優しい目つきで私にこう言った。
「そうか、なら今度ミシェルに甘えようかな」
「ふふ、そうして!ニッシュ!」
私達は、二人でニコニコと笑っていた――
「ニッシュお疲れ様。今日の練習も頑張ってたわね」
「――ん……ああ……」
なんだかニッシュの返事の歯切れが悪いな――と感じていたら、ニッシュから私に話しかけてきた。
「なぁミシェル――ミシェルはレイピア術の前後に着る服ってどうしてる?」
「なぁにニッシュ、レイピア術の前後に着る服?……そうねぇ――」
ニッシュからいきなり質問されたけど、そんなに難しいことではないので私はちょっと考えてから答えてみた。
「レイピア術の前は、がさばらないならそんなに気にしないで、動きやすい服装でいればいいわね……レイピア術の後は、汗をかいているから通気性のいい、肌に優しい素材の服とかがいいわよね」
私は自分の意見を率直に話した。ニッシュはどう感じているか話す。
「そうだな、やっぱりそうだよなぁ……ミシェル、おれこの間ジェイクに『ニッシュも、デザインのいい練習着とか着るといいぜ。レイピア術のモチベーションだって上がるんだから』って言われたんだけれど、やっぱり着心地の良い服が一番いいよな」
「そうね、練習着だもの、練習に使える着心地のいい服が一番よ」
「そうだな」とニッシュも言い、意見がまとまったと思ったのだけれど、ニッシュがまたなにか喋り出した。
「でもデザインのいい練習着を着てレイピア術をするとモチベーションが上がるってジェイクの言うこともなんか説得力あったな――うーん、どうだろうか……」
ニッシュはまたなにか悩みだしそうだったので、私はニッシュを元気付けようと素直に私の気持ちを言った。
「ニッシュ、デザインのいい練習着がレイピア術のモチベーションを上げるっていうなら、今度機会があったら私がプレゼントしてあげるわよ」
ニッシュにはいつも助けられているから、私はそう言った。
「えっ、でもミシェル――」
「ううん、いいわ、ニッシュ」
目と目で会話する私達。ニッシュは私の目を見ると、優しい目つきで私にこう言った。
「そうか、なら今度ミシェルに甘えようかな」
「ふふ、そうして!ニッシュ!」
私達は、二人でニコニコと笑っていた――
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