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youれい!
14.つないだ手。
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戸惑う彼女に手を差し出したまま僕はさらに挑発するように言った。
「とにかく自分が幽霊では無いっていうなら、とりあえずこの手を握ってほしんだけどな?」
「そんなことを言われましても……」
こちらからすれば、その場しのぎで頭に浮かんでくる言葉をただ口にしているだけだったのだが、それは彼女にとってはもう詰んでいる状態だと言える選択だった。
精神状態が追い込まれて錯乱していた女の子を更に追い詰めるような事をしてどうすんだと、我ながらそんな事を思ったのだが……。
「うう……分かりました……」
よほど負けず嫌いなのか彼女はそう答えると、おずおずと自分の手を差し出してその華奢な手を僕の手の平に乗せてみせる。
「こ……これでどうでしょう? もし感触が無いとかいうのなら、それはタケトさんの身体機能に異常があると思うので病院に行かれた方が良いと思いますよ?」
「ああそうだな……」
どうやら彼女は諦め悪く尚もそんな無理のある理屈を通そうと考えているようだった。そのバイタリティーにはあきれるばかりだが、結果的にはそれまでの良からぬ妄想から彼女の意識をずらす事に成功しているようだ。
ただその、見た目には触れているように見えいるにも関わらず、その感触に……いや、その感触が無いという、慣れない状況に改めてゾクリとした恐怖感が背筋を這い上がってくる。
僕はそんな恐怖心を表には出さないように気を配りながら、自分の手の上に乗ったその手を軽く握っているような演技を続けて言葉を続ける。
「ま、当たり前か。君は透明なだけで他は普通の人間の筈だもんな」
「はい、当然です!」
手に触れてみせたというだけで何だか勝ち誇っているみたいな彼女に、こちらは更に追い打ちを掛けた。
「んじゃ引っ張るぞ、立てるか?」
「え? ええ、も、もちろんです……」
彼女はそう答えると、その手を引っ張り上げようとするこちらの動きに合わせてその場から立ち上がってみせた。まあ空中浮遊が出来るのだから、そんな演技も容易いのだろう。そんな様子を確認してから間髪入れず一方的に告げる。
「よし。そんじゃ行くか、絶対この手を離すんじゃないぞ!」
「え……? 行くって……ちょっと、きゃっ!」
なんだかんだ言ってノリが良いのか、それとも絶対に幽霊だと認めたくないという意地がそうさせるのか、その手を引っ張って移動させようとすると、彼女もそれに合わせるように、こちらに引っ張られている動きをしてみせた。
「ん、信号が変わったな、んじゃ行こうか」
「は? え?」
その言葉に、彼女は狼狽えていた。僕は相手の意識をこちらに向けさせていたその裏で、こっそり歩行者信号のボタンを押していたのだ。
「さあ、レッツゴー!!」
「は、はい?」
そうして僕は、彼女の手を引いている演技をしたまま横断歩道を駆け出すのだった。
「きゃぁああっ!! ちょ、ちょっと待ってください!!」
彼女は悲鳴を上げながらも、僕の手に引っ張られているかのように付いて来る。
繋がっているその手は、視覚的にいえば多少ズレていたりはするものの、いちおうはこの掌から離れてはいない。
彼女は僕以外には見えないのだが、それは置いといて、傍から見れば僕が強引に横断歩道を渡らせているように見えただろう。
うーむ……なんだか知らんがムッチャ怖くて仕方ないな。こんな時なのに情けない。
幽霊に触れているという状況に対して動揺を抑えられない、そんな自分に対し少しばかり自虐的になってしまうのだが、それもすぐに終わってしまう。
「ほい、無事到着、だな」
済んでみれば、さっきまでの盛り上がりは何だったのだろうと思えるくらい、あっさりとその横断歩道を渡り切ってしまうのだった。
「って、なんで横断歩道を渡るだけで、こんなちょっとしたイベントみたいな感じになっちゃってるんだかなぁ……」
演技でしかないとはいえ同世代の女の子の手を引いて走るという、非モテ生活の中では想定出来なかったシチュエーションに高揚していて、そんな自分を誤魔化すために柄にもなく軽口を叩いた僕だった。
彼女は驚きを隠せない様子で言う。
「ちょちょちょ……ちょっとタケトさん!! ど、どうして、こんな事が出来たのですか!?」
「は……?」
どうやら彼女は僕に合わせて演技をしていたという、そんな自覚は無いようだった。
――そういえば、これまであんなに嘘が下手だったにもかかわらず、その演技だけは不自然さを感じなかったな……。
それが演技では無いのだとするならば、彼女はいわゆる暗示に掛けられた状態にあったのだろうか。
それが思い込みによるものなのか、それとも自分が幽霊だというのを認めたくないという意地からだったのかは分からない。
だが言ってみれば、霊体というのは思考そのものと言っていい存在だ。その認識から影響を受け、催眠術に掛かったような状態となって、こちらの指示通りに動いてしまったとしても不思議ではないだろう。
ただ、ここでそんな説明をしたのなら、彼女が幽霊である事を指摘する結果となってしまい、それでまたひと悶着起こりかねない気もする。なので僕は、その場のノリに任せるような口から出まかせを続ける。
「はい? 透明人間だからって実体が無いわけじゃないんだから普通に触れるはずだろ?」
「むうう……」
もちろんそんな僕の言葉は詭弁だ。
ただ彼女がそれを指摘するのは、自分が霊体である事を認めてしまうようなものなので、それも出来ないのだろう。
「それはそうなのですが……」
幽霊扱いすると怒るくせに、普通の人間扱いをすると戸惑っている。そんな彼女にいたずら心のような感情と共に頭の中に次々とそれらしい言葉が湧いてきて、ちょっとした悪ふざけの感覚で僕は続ける。
「ああ、手はもう離していいよ」
「え、あ、はい……」
戸惑いながらも指示通りに手を離した彼女に僕は説明を始めた。
「……ま、さっきの君は被害妄想に取り憑かれている状態に見えたからな。それを解消するためには、その恐れている事を無理やりにでも体験してもらうのが得策だと思ったんだよ」
「はあ……」
まだ納得できていない様子で自分の手を見詰めている彼女だったが、何故だか妙に饒舌になっていた僕は構わずに続ける。
「どうだい? 実際にこうして道路を渡ってみても何も起こらなかっただろ。訳が分からない不安感はまだあるか?」
「え、いえ……そういえば消えてますね。どうしてでしょう、あの時はあんなに不安だったのに……」
「幻覚の対処法のひとつさ。脳が視覚的に視えていると錯覚している物を、視覚以外の感覚で確認させてみると、その認識が修正されて幻覚が消える事があるんだ。それを、たまたま知っていたもんで今回はそれを応用してみたってわけだ」
「むう……。よく咄嗟にそんな強引な方法を思い付きましたね……」
そんな僕の説明を聞いた彼女は、ほっとしたような驚いてるような……そんな複雑な表情で唸っている。
「まあ、たまたま思い付きで試してみただけで別に、脳科学とか精神医学とかを学んだわけでもない素人療法だから、やるなら自己責任でね。という感じだけどな」
「医学的根拠は無い!? もしこれが裏目に出たらどう責任を取るつもりだったのですか」
「その時はその時で、きっとなんとかなったさ」
「根拠のない希望的観測でしかないですかそれ」
今回はちょっとばかりカッコよく問題を解決してみせたせいで、戸惑っているのだろう。というか、自分でもさすがに出来すぎな気がしてならないのだった。
「とにかく自分が幽霊では無いっていうなら、とりあえずこの手を握ってほしんだけどな?」
「そんなことを言われましても……」
こちらからすれば、その場しのぎで頭に浮かんでくる言葉をただ口にしているだけだったのだが、それは彼女にとってはもう詰んでいる状態だと言える選択だった。
精神状態が追い込まれて錯乱していた女の子を更に追い詰めるような事をしてどうすんだと、我ながらそんな事を思ったのだが……。
「うう……分かりました……」
よほど負けず嫌いなのか彼女はそう答えると、おずおずと自分の手を差し出してその華奢な手を僕の手の平に乗せてみせる。
「こ……これでどうでしょう? もし感触が無いとかいうのなら、それはタケトさんの身体機能に異常があると思うので病院に行かれた方が良いと思いますよ?」
「ああそうだな……」
どうやら彼女は諦め悪く尚もそんな無理のある理屈を通そうと考えているようだった。そのバイタリティーにはあきれるばかりだが、結果的にはそれまでの良からぬ妄想から彼女の意識をずらす事に成功しているようだ。
ただその、見た目には触れているように見えいるにも関わらず、その感触に……いや、その感触が無いという、慣れない状況に改めてゾクリとした恐怖感が背筋を這い上がってくる。
僕はそんな恐怖心を表には出さないように気を配りながら、自分の手の上に乗ったその手を軽く握っているような演技を続けて言葉を続ける。
「ま、当たり前か。君は透明なだけで他は普通の人間の筈だもんな」
「はい、当然です!」
手に触れてみせたというだけで何だか勝ち誇っているみたいな彼女に、こちらは更に追い打ちを掛けた。
「んじゃ引っ張るぞ、立てるか?」
「え? ええ、も、もちろんです……」
彼女はそう答えると、その手を引っ張り上げようとするこちらの動きに合わせてその場から立ち上がってみせた。まあ空中浮遊が出来るのだから、そんな演技も容易いのだろう。そんな様子を確認してから間髪入れず一方的に告げる。
「よし。そんじゃ行くか、絶対この手を離すんじゃないぞ!」
「え……? 行くって……ちょっと、きゃっ!」
なんだかんだ言ってノリが良いのか、それとも絶対に幽霊だと認めたくないという意地がそうさせるのか、その手を引っ張って移動させようとすると、彼女もそれに合わせるように、こちらに引っ張られている動きをしてみせた。
「ん、信号が変わったな、んじゃ行こうか」
「は? え?」
その言葉に、彼女は狼狽えていた。僕は相手の意識をこちらに向けさせていたその裏で、こっそり歩行者信号のボタンを押していたのだ。
「さあ、レッツゴー!!」
「は、はい?」
そうして僕は、彼女の手を引いている演技をしたまま横断歩道を駆け出すのだった。
「きゃぁああっ!! ちょ、ちょっと待ってください!!」
彼女は悲鳴を上げながらも、僕の手に引っ張られているかのように付いて来る。
繋がっているその手は、視覚的にいえば多少ズレていたりはするものの、いちおうはこの掌から離れてはいない。
彼女は僕以外には見えないのだが、それは置いといて、傍から見れば僕が強引に横断歩道を渡らせているように見えただろう。
うーむ……なんだか知らんがムッチャ怖くて仕方ないな。こんな時なのに情けない。
幽霊に触れているという状況に対して動揺を抑えられない、そんな自分に対し少しばかり自虐的になってしまうのだが、それもすぐに終わってしまう。
「ほい、無事到着、だな」
済んでみれば、さっきまでの盛り上がりは何だったのだろうと思えるくらい、あっさりとその横断歩道を渡り切ってしまうのだった。
「って、なんで横断歩道を渡るだけで、こんなちょっとしたイベントみたいな感じになっちゃってるんだかなぁ……」
演技でしかないとはいえ同世代の女の子の手を引いて走るという、非モテ生活の中では想定出来なかったシチュエーションに高揚していて、そんな自分を誤魔化すために柄にもなく軽口を叩いた僕だった。
彼女は驚きを隠せない様子で言う。
「ちょちょちょ……ちょっとタケトさん!! ど、どうして、こんな事が出来たのですか!?」
「は……?」
どうやら彼女は僕に合わせて演技をしていたという、そんな自覚は無いようだった。
――そういえば、これまであんなに嘘が下手だったにもかかわらず、その演技だけは不自然さを感じなかったな……。
それが演技では無いのだとするならば、彼女はいわゆる暗示に掛けられた状態にあったのだろうか。
それが思い込みによるものなのか、それとも自分が幽霊だというのを認めたくないという意地からだったのかは分からない。
だが言ってみれば、霊体というのは思考そのものと言っていい存在だ。その認識から影響を受け、催眠術に掛かったような状態となって、こちらの指示通りに動いてしまったとしても不思議ではないだろう。
ただ、ここでそんな説明をしたのなら、彼女が幽霊である事を指摘する結果となってしまい、それでまたひと悶着起こりかねない気もする。なので僕は、その場のノリに任せるような口から出まかせを続ける。
「はい? 透明人間だからって実体が無いわけじゃないんだから普通に触れるはずだろ?」
「むうう……」
もちろんそんな僕の言葉は詭弁だ。
ただ彼女がそれを指摘するのは、自分が霊体である事を認めてしまうようなものなので、それも出来ないのだろう。
「それはそうなのですが……」
幽霊扱いすると怒るくせに、普通の人間扱いをすると戸惑っている。そんな彼女にいたずら心のような感情と共に頭の中に次々とそれらしい言葉が湧いてきて、ちょっとした悪ふざけの感覚で僕は続ける。
「ああ、手はもう離していいよ」
「え、あ、はい……」
戸惑いながらも指示通りに手を離した彼女に僕は説明を始めた。
「……ま、さっきの君は被害妄想に取り憑かれている状態に見えたからな。それを解消するためには、その恐れている事を無理やりにでも体験してもらうのが得策だと思ったんだよ」
「はあ……」
まだ納得できていない様子で自分の手を見詰めている彼女だったが、何故だか妙に饒舌になっていた僕は構わずに続ける。
「どうだい? 実際にこうして道路を渡ってみても何も起こらなかっただろ。訳が分からない不安感はまだあるか?」
「え、いえ……そういえば消えてますね。どうしてでしょう、あの時はあんなに不安だったのに……」
「幻覚の対処法のひとつさ。脳が視覚的に視えていると錯覚している物を、視覚以外の感覚で確認させてみると、その認識が修正されて幻覚が消える事があるんだ。それを、たまたま知っていたもんで今回はそれを応用してみたってわけだ」
「むう……。よく咄嗟にそんな強引な方法を思い付きましたね……」
そんな僕の説明を聞いた彼女は、ほっとしたような驚いてるような……そんな複雑な表情で唸っている。
「まあ、たまたま思い付きで試してみただけで別に、脳科学とか精神医学とかを学んだわけでもない素人療法だから、やるなら自己責任でね。という感じだけどな」
「医学的根拠は無い!? もしこれが裏目に出たらどう責任を取るつもりだったのですか」
「その時はその時で、きっとなんとかなったさ」
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