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変身しちゃってどうしよう……。
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野村君の言う通りにして「変身!」と叫んだ私は光に包まれ……、変身したんだけど……。
……やっぱり──なんだかとっても恥ずかしい姿になっていた。
「……あ、あの……これ、露出多すぎじゃない……かな?」
その姿は、水着みたいな露出度で……。
……まあ厳密に言うと、手袋とかブーツとかを付けている分だけ水着より露出度は少ないといえるのだろうけど……いや、そこは別に見せても構わないし……。
というか、さっきまでの野村君が着ていた変身していた姿では、ヘルメットのような感じで覆われてて、地肌が出てたのは口とおでこの部分くらいって感じだったのに、どうして私の頭の部分には耳当てにバイザー付いてるだけなの? ってか、これじゃあ顔がバレバレじゃない!?
おへそなんかも丸出しだし……うーん、ご飯食べた後にこの格好はしたくないなぁ……っていうか、太っちゃったりしたら即バレだ……。
という感じで、『この服、胸しか守る気ないんじゃない?』という謎デザインにあたふたしていると、察しの良い野村君は言った。
「大丈夫、そのスーツは俺のやつよりも高性能だ。一見、肌が露出しているように見える部分も目には見えないシールド効果で覆われているから……」
「というか、目に見えるシールド効果で覆ってください!」
野村君は年頃な女の子の気持ちは察してはくれていないようだったので、私はめずらしくツッコミを入れてしまった。
「……それは、そいつを作ったオッサンに言ってくれ」
「え……?」
戸惑う私にはお構いなしに、野村君は心持ち項垂れながら独り呟く。
「……最近、俺のスーツの調子が悪いから新しいのを作ってくれって頼んだら、そんなのを作りやがって……。リングにハートマークなんて付いてるから怪しいと思ったんだよ……。やっぱり、俺が使わなくてよかった……」
「あ……あのー。私は、実験台?」
……まあ、確かにこの衣装を着た野村君は見たくはないけど……。というか、もし野村君が今私の着ている方の姿で現れていたとしたら、さすがにもう愛せなくなっていたかも……。
「でも今、君が助かるにはそれしかない……。そのスーツを装着していれば、元の何倍ものパワーと運動能力が発揮される……ハズだ」
野村君は、背中の痛みに表情をゆがめながらそう説明してくれた。
なんだか私は、この話の流れはなんだかヤバそうだと思っていたんだけど、それに続く言葉は、私の想像した言葉じゃなかった。
「……その力で、君は逃げられるよ」
「……え?」
私は戸惑ってしまう。
だって、てっきり私は「その力であいつと戦ってくれ」なんて言われるんだと思っていたから……。
「早く逃げろ!」
野村君は力を振り絞るように私にそう叫ぶ。
……で、でも……
「そ、それじゃあ、野村君はどうなるの?」
「さあね……。それはあいつに訊いてくれ……」
野村君はそう言うと、覚悟を決めたように目を閉じた。
そんな彼の言葉に……私は立ち上がり、ロボットさんの前まで歩いていく。
──そして私は……。
「あなた! 野村君をどーするつもりなの?」
と訊いていた。
「本当に訊いてどーすんだ。てか逃げてくれよ……」
と、力尽きたはずの野村君が地面に突っ伏したまま力なくツッコミを入れている声が、耳に装着されているヘットフォンのような装置から聞こえる……。
――野村君が訊けって言ったから訊いてみたのに……。
そんな事を思っていると、ロボットさんは何の気まぐれか、私の質問に答えてくれる。
『アレハ敵。敵ハ、排除スル』
「排除って……?」
『生命活動ヲ停止サセル』
「訊く方も訊く方なら、答える方も答える方だな……」
野村君は地面に突っ伏したまま、そう呟いていた。
でも、私はその親切に説明してくれたロボットさんの言った内容の方が、今は問題だった。
「生命活動を停止って……殺すっていうの?」
その問いにもロボットさんは律儀に答えてくれる。
『ソウダ』
「そんなのダメ!」
私はその言葉に頭が真っ白になって、ついつい相手を突き飛ばしてしまっていた。
……やっぱり──なんだかとっても恥ずかしい姿になっていた。
「……あ、あの……これ、露出多すぎじゃない……かな?」
その姿は、水着みたいな露出度で……。
……まあ厳密に言うと、手袋とかブーツとかを付けている分だけ水着より露出度は少ないといえるのだろうけど……いや、そこは別に見せても構わないし……。
というか、さっきまでの野村君が着ていた変身していた姿では、ヘルメットのような感じで覆われてて、地肌が出てたのは口とおでこの部分くらいって感じだったのに、どうして私の頭の部分には耳当てにバイザー付いてるだけなの? ってか、これじゃあ顔がバレバレじゃない!?
おへそなんかも丸出しだし……うーん、ご飯食べた後にこの格好はしたくないなぁ……っていうか、太っちゃったりしたら即バレだ……。
という感じで、『この服、胸しか守る気ないんじゃない?』という謎デザインにあたふたしていると、察しの良い野村君は言った。
「大丈夫、そのスーツは俺のやつよりも高性能だ。一見、肌が露出しているように見える部分も目には見えないシールド効果で覆われているから……」
「というか、目に見えるシールド効果で覆ってください!」
野村君は年頃な女の子の気持ちは察してはくれていないようだったので、私はめずらしくツッコミを入れてしまった。
「……それは、そいつを作ったオッサンに言ってくれ」
「え……?」
戸惑う私にはお構いなしに、野村君は心持ち項垂れながら独り呟く。
「……最近、俺のスーツの調子が悪いから新しいのを作ってくれって頼んだら、そんなのを作りやがって……。リングにハートマークなんて付いてるから怪しいと思ったんだよ……。やっぱり、俺が使わなくてよかった……」
「あ……あのー。私は、実験台?」
……まあ、確かにこの衣装を着た野村君は見たくはないけど……。というか、もし野村君が今私の着ている方の姿で現れていたとしたら、さすがにもう愛せなくなっていたかも……。
「でも今、君が助かるにはそれしかない……。そのスーツを装着していれば、元の何倍ものパワーと運動能力が発揮される……ハズだ」
野村君は、背中の痛みに表情をゆがめながらそう説明してくれた。
なんだか私は、この話の流れはなんだかヤバそうだと思っていたんだけど、それに続く言葉は、私の想像した言葉じゃなかった。
「……その力で、君は逃げられるよ」
「……え?」
私は戸惑ってしまう。
だって、てっきり私は「その力であいつと戦ってくれ」なんて言われるんだと思っていたから……。
「早く逃げろ!」
野村君は力を振り絞るように私にそう叫ぶ。
……で、でも……
「そ、それじゃあ、野村君はどうなるの?」
「さあね……。それはあいつに訊いてくれ……」
野村君はそう言うと、覚悟を決めたように目を閉じた。
そんな彼の言葉に……私は立ち上がり、ロボットさんの前まで歩いていく。
──そして私は……。
「あなた! 野村君をどーするつもりなの?」
と訊いていた。
「本当に訊いてどーすんだ。てか逃げてくれよ……」
と、力尽きたはずの野村君が地面に突っ伏したまま力なくツッコミを入れている声が、耳に装着されているヘットフォンのような装置から聞こえる……。
――野村君が訊けって言ったから訊いてみたのに……。
そんな事を思っていると、ロボットさんは何の気まぐれか、私の質問に答えてくれる。
『アレハ敵。敵ハ、排除スル』
「排除って……?」
『生命活動ヲ停止サセル』
「訊く方も訊く方なら、答える方も答える方だな……」
野村君は地面に突っ伏したまま、そう呟いていた。
でも、私はその親切に説明してくれたロボットさんの言った内容の方が、今は問題だった。
「生命活動を停止って……殺すっていうの?」
その問いにもロボットさんは律儀に答えてくれる。
『ソウダ』
「そんなのダメ!」
私はその言葉に頭が真っ白になって、ついつい相手を突き飛ばしてしまっていた。
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