6 / 24
6章
どうすりゃいいんだ?
しおりを挟む
……ったく!
何なんだ、あのじじいは!!!
夜の8時。
俺は、家へと走っていた。
もう、こんなに暗くなってんじゃねーかよ!
ヤバい!絶対母ちゃんに怒られる……
「帰りに偶然、変な爺さんに出会っちまってさ……」なんて、絶対信じてくれないだろうな……
でも、何だったんだ?
ブランコの事やら、黒黒ブラザーズの事やら、絶対あれは夢なんかじゃねーぞ!
大体、爺さんも黒黒ブラザーズの事を言ってたしな……
走りながら、色々考えていたその時……
「げっ!また出てきた……!」
やっぱり現実だった……
目の前から来る大量の黒い服の軍団……
10~20人はいるぜ……
とっさに身を隠す。
なんだよ!これ!
コンビなんかじゃねーじゃんか!
なんであんなに大勢いるんだよ?
ザッザッザッザッ……
ヤバい!
だんだんこっちに来る!
必死に隠れる俺。
頼む!気付かないでくれ!
「ふ~ぅ……」
なんとか無事に通り過ごしてくれた。
何か変な事になってやがる!
こりゃ早く家に戻らないと……!
悪い予感は的中。
家に戻るまで、何回、黒黒軍団に出会った事か……
お陰で心臓がバクバクだぜ。
なんとか家に到着。
ピンポーン…
あれ…?
「ただいまー!おーい!誰もいないのかよー!」
何で返事がないんだ…?
ピンポーン…
ピンポーン…
……………
おかしい……
部屋の電気は付いてるのに……
「母ちゃん、開けてくれよ!俺だよ!奈々子だよ!」
何で誰も返事をしてくれない…???
こっそり裏口に回って、台所を覗き込む。
あっ!母ちゃんだ!
どこかに電話をしている。
だから出てこれなかったのか……
ちょっと安心。
「こちら0079地区の認識番号HFA783、捜索中の者らしき人物が現在こちらに……」
???!!!
「母ちゃん……何し…てんだ……?」
「キャーーー!!!」
母ちゃんの悲鳴……
「い、い、今、家の中に入って来て……」
なんでそんなに怯えてるんだ……
「い、嫌ぁー!!!来ないでぇーーー!!!」
「……か、母ちゃん……俺だよ、奈々子だよ……」
頼むから逃げないでくれ。
母ちゃん、いつものギャグだろ?
なあ!頼むからギャグと言ってくれ!
そうでないと、この状況に押し潰されちまいそうだ……
「それ以上来たら刺すわよ!」
台所の包丁をこちらに向ける母ちゃん。
………!!!!
もう頭がおかしくなりそうだ。
「……か、母ちゃん!何してんだよ!」
「そこを動くんじゃないわよ!」
じりじりと電話に近づく。
「一歩でも動いたら刺すからね!」
母ちゃん、母ちゃんったら……
どうしちまったんだよ……
母ちゃん……
ちきしょう……
ドカッ!!!
「ぐはっ!」
その場に倒れ込む母ちゃん………
母ちゃん……痛いだろ?
ごめん……許してくれ……
こうするしかないんだ……
泣きながら、家を飛び出した。
遠くから警報が近づいて来る。
逃げなくちゃ……
何で…… 何で……
ひたすら走った。
止まったら、すべてを受け止めなくちゃいけないような気がして……
優しい母ちゃん……
面白い母ちゃん……
強い母ちゃん……
何でこんな事に……
どうなっちゃってるんだ……?
どれぐらい走っただろう。
町の異常さに気が付いた。
いつもなら、賑やかな商店街の全てのシャッターが下りている。
いや、シャッターだけじゃない。
誰1人として、外にいない。
まるでゴーストタウンみたいだ。
ここは違う世界……
頭の中で、爺さんの言葉が繰り返される……
ホントに…
ホントに違うのかよ……
ヤバい!
また来やがった!
慌てて隠れる。
町中、黒い服の奴らだらけだ。
どうすりゃいいんだ……?
どうすりゃ……
あっ!大野!!!
すっかり、大野の事を忘れてた!
急いで大野の家へと急ぐ。
ヤバい!ヤバいぞ!
大野……
胸の鼓動が高まる……
確か、この角を曲がったら
大野の家だ……
ヤバッ!
とっさに隠れる。
「なんですかぁ~!やめてくださぁぁい!!!」
「離せ~!離せよぉ~!離してくださぁぁい!!!」
凄い数の黒黒軍団に囲まれて、両腕をしっかりと捕まれている。
助けに行かなくちゃ……
「てめーら……! ……ん???」
飛び出そうとすると、背後から捕まえられた。
しまった!!!
「離せ!離せよ!!!」
必死に腕を振り払おうとする。
「しっ!静かにっ!!!」
んぐ……
口を塞がれちまった。
「私はあなたの味方です。安心して下さい。」
なんだ…?誰なんだ?
もがきながら振り返ると、全身黒ずくめの兄ちゃん……
うげっ!やっぱり黒黒軍団じゃねーかよ!!!
「うぐぅー… うぐぅー…」
なんて力だ…
逃げられりゃしない……
「私はトミー。博士の指示であなたを守りに来ました。」
博士…???
よく見ると、同じ黒い服でも、あの黒黒軍団とはまったく違う。
「とにかく私と一緒に……」
「ちょ、ちょっと待てよ! 何が何だか……」
「いいですから、ここは私と一緒に……」
「おい!どこ行くんだよ!」
引っ張られる腕を振り払う。
今は大野を助ける方が先なんだよ!
大野!!!
そこには、もうすでに大野の姿は無かった。
どこかに連れて行かれたみたいだ。
体中の力が抜ける。
どこに行っちまいやがったんだよ……
「早く!早く行かないと、ブラックスーツたちに見つかってしまいます!!!」
なんだよ…これ……
夢なら早く覚めてくれよ……
「さあ!早く…!」
頭の中が真っ白になってしまった俺は、仕方なく兄ちゃんに付いて行った。
何なんだ、あのじじいは!!!
夜の8時。
俺は、家へと走っていた。
もう、こんなに暗くなってんじゃねーかよ!
ヤバい!絶対母ちゃんに怒られる……
「帰りに偶然、変な爺さんに出会っちまってさ……」なんて、絶対信じてくれないだろうな……
でも、何だったんだ?
ブランコの事やら、黒黒ブラザーズの事やら、絶対あれは夢なんかじゃねーぞ!
大体、爺さんも黒黒ブラザーズの事を言ってたしな……
走りながら、色々考えていたその時……
「げっ!また出てきた……!」
やっぱり現実だった……
目の前から来る大量の黒い服の軍団……
10~20人はいるぜ……
とっさに身を隠す。
なんだよ!これ!
コンビなんかじゃねーじゃんか!
なんであんなに大勢いるんだよ?
ザッザッザッザッ……
ヤバい!
だんだんこっちに来る!
必死に隠れる俺。
頼む!気付かないでくれ!
「ふ~ぅ……」
なんとか無事に通り過ごしてくれた。
何か変な事になってやがる!
こりゃ早く家に戻らないと……!
悪い予感は的中。
家に戻るまで、何回、黒黒軍団に出会った事か……
お陰で心臓がバクバクだぜ。
なんとか家に到着。
ピンポーン…
あれ…?
「ただいまー!おーい!誰もいないのかよー!」
何で返事がないんだ…?
ピンポーン…
ピンポーン…
……………
おかしい……
部屋の電気は付いてるのに……
「母ちゃん、開けてくれよ!俺だよ!奈々子だよ!」
何で誰も返事をしてくれない…???
こっそり裏口に回って、台所を覗き込む。
あっ!母ちゃんだ!
どこかに電話をしている。
だから出てこれなかったのか……
ちょっと安心。
「こちら0079地区の認識番号HFA783、捜索中の者らしき人物が現在こちらに……」
???!!!
「母ちゃん……何し…てんだ……?」
「キャーーー!!!」
母ちゃんの悲鳴……
「い、い、今、家の中に入って来て……」
なんでそんなに怯えてるんだ……
「い、嫌ぁー!!!来ないでぇーーー!!!」
「……か、母ちゃん……俺だよ、奈々子だよ……」
頼むから逃げないでくれ。
母ちゃん、いつものギャグだろ?
なあ!頼むからギャグと言ってくれ!
そうでないと、この状況に押し潰されちまいそうだ……
「それ以上来たら刺すわよ!」
台所の包丁をこちらに向ける母ちゃん。
………!!!!
もう頭がおかしくなりそうだ。
「……か、母ちゃん!何してんだよ!」
「そこを動くんじゃないわよ!」
じりじりと電話に近づく。
「一歩でも動いたら刺すからね!」
母ちゃん、母ちゃんったら……
どうしちまったんだよ……
母ちゃん……
ちきしょう……
ドカッ!!!
「ぐはっ!」
その場に倒れ込む母ちゃん………
母ちゃん……痛いだろ?
ごめん……許してくれ……
こうするしかないんだ……
泣きながら、家を飛び出した。
遠くから警報が近づいて来る。
逃げなくちゃ……
何で…… 何で……
ひたすら走った。
止まったら、すべてを受け止めなくちゃいけないような気がして……
優しい母ちゃん……
面白い母ちゃん……
強い母ちゃん……
何でこんな事に……
どうなっちゃってるんだ……?
どれぐらい走っただろう。
町の異常さに気が付いた。
いつもなら、賑やかな商店街の全てのシャッターが下りている。
いや、シャッターだけじゃない。
誰1人として、外にいない。
まるでゴーストタウンみたいだ。
ここは違う世界……
頭の中で、爺さんの言葉が繰り返される……
ホントに…
ホントに違うのかよ……
ヤバい!
また来やがった!
慌てて隠れる。
町中、黒い服の奴らだらけだ。
どうすりゃいいんだ……?
どうすりゃ……
あっ!大野!!!
すっかり、大野の事を忘れてた!
急いで大野の家へと急ぐ。
ヤバい!ヤバいぞ!
大野……
胸の鼓動が高まる……
確か、この角を曲がったら
大野の家だ……
ヤバッ!
とっさに隠れる。
「なんですかぁ~!やめてくださぁぁい!!!」
「離せ~!離せよぉ~!離してくださぁぁい!!!」
凄い数の黒黒軍団に囲まれて、両腕をしっかりと捕まれている。
助けに行かなくちゃ……
「てめーら……! ……ん???」
飛び出そうとすると、背後から捕まえられた。
しまった!!!
「離せ!離せよ!!!」
必死に腕を振り払おうとする。
「しっ!静かにっ!!!」
んぐ……
口を塞がれちまった。
「私はあなたの味方です。安心して下さい。」
なんだ…?誰なんだ?
もがきながら振り返ると、全身黒ずくめの兄ちゃん……
うげっ!やっぱり黒黒軍団じゃねーかよ!!!
「うぐぅー… うぐぅー…」
なんて力だ…
逃げられりゃしない……
「私はトミー。博士の指示であなたを守りに来ました。」
博士…???
よく見ると、同じ黒い服でも、あの黒黒軍団とはまったく違う。
「とにかく私と一緒に……」
「ちょ、ちょっと待てよ! 何が何だか……」
「いいですから、ここは私と一緒に……」
「おい!どこ行くんだよ!」
引っ張られる腕を振り払う。
今は大野を助ける方が先なんだよ!
大野!!!
そこには、もうすでに大野の姿は無かった。
どこかに連れて行かれたみたいだ。
体中の力が抜ける。
どこに行っちまいやがったんだよ……
「早く!早く行かないと、ブラックスーツたちに見つかってしまいます!!!」
なんだよ…これ……
夢なら早く覚めてくれよ……
「さあ!早く…!」
頭の中が真っ白になってしまった俺は、仕方なく兄ちゃんに付いて行った。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる