ある日の出来事-THE NANAKO'S STORY-

まっく

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24章

マイセルフ

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ピピピピ… ピピピピ…


バンッ!
目覚まし時計を止める。


う~ん……… 

あったま痛ぇ~………


スルッ… スルッ…


タン… タン… タン… タン…


「あら…?奈々子… 今日はえらく早起きねぇ… どうしたの?奈々子?奈々子…?」 

「行ってきまぁ~す…」 

「奈々子!朝ごはんはいいの?奈々子!返事しなさい!」


ガチャ! 

バンッ!


「う~…体が重い………」



「おいっ!おいっ!来たぞ!」 

「へっ?来たって?なんでこんなに早く…おーい!源さん!ストップウォッチ…!」 

「あれ?あ…歩いてる?なんで今日は走ってねぇ~んだ?」 

「えっ?走ってない???ホントだ…トボトボ歩いてる…」 

「奈々子ちゃん…なんかあったのかなぁ~…おーい!奈々子ち…」

「源さん…やめとけ!そっとしといてやろう…」 

「で…でも…」 

「あの年頃の女の子は色々あんだよ…なっ?」 

「そ…そうだな…」



学校の前の信号機。 

ポチッ



「……さぁ~ん…おーい…」


遠くから声が近づいてくる。


「……したんですか……なんでこんなに早く……」


ん…?誰だっけ…?


「………ななこさぁぁん~!」


お…お…お…


「ふぅ~…やっと追いついた!ななこさん、なんで今日はこんなに早いんですかぁぁ?」 

「お…大野!!!」 

「そうですよ!ぼくです!大野くんですぅ!」 

「な…なんで…ここにいるんだ…?」 

「ここ…?何言ってんですかぁ~?学校に向かってるんですよぉぉ…」 

「いや…大野…」

「まさか朝もななこさんと一緒に学校に行けるなんて…超ラッキー!あっ…ひょっとして、ぼくに会うために時間を変えて…」 

「ちょ…ちょっと待て!何が起きてるか混乱して…」 

「ぼくもななこさんに会えて、テンションアゲアゲですよぉぉ~!」 

「ち…違う…そうじゃなくって……お前、未来に戻ったんじゃ…」 

「み、未来…?何言ってんですかぁぁ~…朝早いから、まだ寝ぼけてんですかぁぁ?さっ!信号が変わりましたよ!」 

大野に手を引っ張られる。 

「お…おぅ………」


何が起きてんだ…?
俺は長い夢でも見てたのか…?


「さっ!ななこさん!前に進みますよ!」


ずっと大野に手を引っ張られている。 

やっぱり夢だったんだろうか。 

ずっと笑いっぱなしの大野が、確かに俺の横にいる。


そうか………
何があったとか、どうでもいいんだ……… 

今、俺の横に大野がいる。
手を引っ張って、一緒に歩いてくれる大野がいる。 

それだけでいいんだ。


「そうよね!大野くん!」 

「な…なんですか、いきなり…」 

「もう…手を離さないでよね!」 

「えっ…?手…?うぎゃ!ご…ごめんなさい!ななこさんと会えたのが嬉しくて、ずっと手を…」 

「ううん…いいの… これでいいの…」 

「だ…ダメですよぉぉ~…あ~なんてことを…恥ずかしいぃぃ~!」

大野が慌てて手を離す。


そうか…
これだよな… 

いつもの生活に戻さないと…


「あ~!手を離したぁ!もう繋いであげないからねっ!」 

「えっ…そ…それは…」 

「ウフフ…さっ!行くよっ!」 

「あっ…ななこさぁぁん!待って下さいよぉぉ…」



上履きに履き替えて教室へ。


「大野くん…お先にぃ~♪」





「進め…!」
トンッ




「何で押すのよぉ~も~う………」




誰もいない玄関。




「お…大野く…ん……」





なんだよこれ… 

どうなってんだよ………




『僕はななこさんと一緒に走りたいんです!ななこさんじゃないとダメなんです!』




嘘じゃねーかよ…




『ななこさんは、ななこさんのままでいいんですよ♪』




なんだよ…
涙が止まらねぇ………





『さっ!ななこさん!前に進みますよ!』




進めねぇよ…
俺だけじゃダメだよ………




『諦めたらダメって言ったでしょ!そこで終わっちゃうって言ったでしょ!』




大野………




『進め…!』



下を向き、唇を噛み締める。




そうだよな…
そう言うことなんだよな…
大野………




ぎゅっと両手の拳を握りしめる。





まずは涙を拭いて…と… 

次に、顔を上げて…と…




くるっと振り返り教室へ。





タン… タン… タン… タン…





タッ…タッ…タッ…タッ…





もう迷わねぇ。





タッタッタッタッ…





俺には大野がいる。





タッタッタッタッ…





自分を信じて。





タタタタタッ…




一歩前へ。





ガラッ!




教室の前の扉から入り教壇へ。




「………なんだよ…?」

「………あいつ… 相沢か…?」 

「………相沢が前から入ってきた…?」


ザワ…ザワ…ザワ…ザワ………






教壇を思いっきり叩く。

バーーーンッ!!!




「えっ…なに…?」 

「なんで相沢がこんなに早く…?」

一斉に教室中の生徒の視線が集まる。




今、出来る
精一杯の大きな声で。



すぅ~………………
大きく深呼吸。






「俺が『相沢奈々子』だっ!」

「これからもヨロシクなっ!」






これが俺の

ある日の出来事





ピース!





























家の前。



「今回、また長くなりそうなの…?」

「うん…いつも心配かけて、ごめんね…」 

「しょうがないわよ。仕事なんだから…」


優しく両手を握り、じっと目を見つめる。


「母さん…ぼくはいつも母さんの側にいるから…」 

「大丈夫よ!」 

「母さん…愛してるよ!」 

ギュッと抱き締める。 

「と、突然何よ!びっくりしちゃうじゃない!」 

「たまにはいいじゃん!」 

「ウフフ…そうね。たまにはね…」 

「じゃあ、行くね!」 

「はい。頑張って!」


玄関で見送り。


「自分を信じて行動するのよ!」 

「うん!わかってる!」 

「諦めちゃダメよ!諦めたらそこで終わっちゃうんだから…」

「はいはい…母さんが大切にしてる言葉でしょ!いつも言われてるから、わかってるって…」


「あのね~!」 

「ん…?なに?よく聞こえなーい!」


「私も愛してるよー!」 

「はーい!母さん知ってるよー!」


行っちゃった…
今回も無事に帰ってきますように…


「あっ…すみませーん!宅急便でーす!」

家に入ろうとすると呼び止められた。

「あ…はいはい。」

「えっと…大野…なな…奈々子さんで間違えないですね…?」

「はい!私です!」



車に乗り込む。


バンッ!


『ゴシュジンサマ オハヨウゴザイマス ゴシュッキンデスカ』 

「おはよう。そうだね、本庁に行ってくれないか?」 

『カシコマリマシタ ノッドシステム ケンサクチュウ ノッドシステム ケンサクチュウ ポイントカクテイ シートベルト カクニン オッケー スタートシマス』 

「安全運転で頼むよ。」 

『リョウカイデス』


ブロロロロ………



警視庁会議室。



「警視庁公安部特務機関、大野誠、入ります!」 

「おう、来たか。入れ。」



「今回の任務はこれになる。」


スクリーンに映し出される情報。


「え~……… 今回のターゲットは、ダイリック本郷。彼の救出及び歴史正常化が目的だ。」



- Fin. -
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感想 1

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みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

2021.08.20 まっく

ありがとーございまっする!
とても嬉しいです。
幼稚な文章ですが
良かったら引き続き
読んで下さいな♪

解除

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