2 / 7
❚2.すきなきみ
しおりを挟むあたしの家。
いるのは……ずるずる引きずって腐れ縁のハル。
「じゃ、センセー、よろしく☆」
「なんでこーなる……」
「センセー呼びイヤ?」
「そうじゃないけど」
「じゃ、友香教授で!」
なんかランクアップしてない? たかがホットケーキ作りに教授ぬて……ウケる。
「とにかく最初にそれ、ボウルにいれて混ぜて」
「ラジャー」
うーわ。
こいつ、ぶっきよーっ。
ボウルにミックス粉いれるんだけど、ぼろぼろ周囲にこぼしてるし。牛乳、こぼさないように見てなくちゃ。
下手くそというより、彼の手元が心配で目が離せない。
「あのさ、友香」
ハルは卵を手にとって、硬直した。
「オレ、割れないんだけど」
は。
あたしもフリーズ。
「え、じゃ、あたしやろっか。見ててよ」
「……うん」
どこまで情けない奴なんだ。
✿
「わー、すご、できた!」
「……はいはい、よかったねー」
結局、あのあと、ほとんどあたしが作ったんだけど。
でも、ハル、めっちゃ喜んでる。
うん! 良しとしよ。
「じゃ、いただきまーす!」
「いただきまーす」
「うまっ。いける!」
「って、ハル。こっち向いて」
「ん? 何?」
ほっぺ。
クリームついてる。
て、なんで、あたし、こいつの世話してんだ。
「さんきゅ」
まぁ、ハルがそういうから。
ほんと、つぶらな瞳で。
だから、しゃーないなって、思っちゃう。
だから……好き。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる