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るみのげーむじっきょうー!
コンビニ実況 part.04
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「あれ? お酒切れちゃったー……」
コンビニで買ってきた缶ビールを全部飲み干してしまったルミはすでに顔が真っ赤だった。
どうやらかなりいける口らしい。いや、いける口だった。
うまそうに缶を開ける様を見て釣られて俺も結構飲んでしまった。
生活費すら厳しい俺は仕事を辞めてからずっと禁酒していたが、どうやら飲み方を忘れてしまっていたらしい。すでに頭が痛くとても眠かった。
「ねえ幸ちゃん。ちょっとコンビニまで行ってビール買ってきてよ! あとお腹すいたー」
「もう辞めておいた方がいいんじゃないか? 顔真っ赤だぞルミ……。毎日こんなに飲んでたらそりゃバイト代も吹っ飛ぶだろ……」
ルミの顔を見て呆れる俺に真面目な顔して言い返してきた。
「毎日こんなに飲んでるわけないでしょー……。誰かと飲むの久しぶりだからさー、つい飲みすぎちゃった」
まったくだらしのないやつめ。
酔いを醒まさせてやろう。
「ルミ」
「なに? 幸ちゃん」
「パンツ……見えてるぞ」
ルミは焦ってバッとスカートを伸ばし姿勢を正した。
本当に見えていたわけではないが、どうやら少しはルミの酔いは冷めたようだ。
焦ったルミの顔に満足した俺はどっこいしょっと立ち上がる。
「それじゃ、俺そろそろ帰るわ。ごちそうさまなー」
「ええっ!? 帰っちゃうのー? つーまーんーなーいー!!」
そこらかしらに散らかった缶ビールをビニール袋にまとめながら俺は答える。
「何言ってんだよ。今日も仕事だろ? 起きれなくなるぞ」
今日も俺とルミは昨日と変わらず夜勤のシフトを組まされていた。
初日の感じだとあまり忙しいとは思えなかったが、それでも二日酔いで行くわけにはいかないだろう。
と言うよりそろそろいずくが迎えに来る時間だから帰らなくては不味い。
「じゃあ布団ひいてー! 寝かせれー!!」
「ったく、しょうがねえな……」
初めて入った部屋だったが俺には布団がどこに収納されているか一瞬でわかった。
なぜなら俺の部屋とまったく同じ間取りだったからである。
この部屋に押入れは一つしかない。
押入れを開くと上下2段に仕切られている。上の段には布団が、下の段には予想通り山のようにゲームソフトが積んである。
俺は布団を敷くとすでに満足に体も動かせないルミを寝かせてやった。
「ありがとねー。幸ちゃん……」
フフフと笑ってZZZと寝息を立て始めたルミの顔を確認すると、俺は静かに外に出た。
ルミの部屋に来た時より、更に上空に太陽が昇っている。
まさかこんな朝っぱらから酒を飲むことになるなんて……
重い足取りで階段を上がると、すでにいずくが俺の家の前に立っていた。
「あ、幸。起きないと思ったら出かけてたのかあ!!」
いずくが腕に抱えている婦人警官の制服にはとりあえず突っ込まない。
「ああ、昨日初バイトでな。風呂入りたいからちょっと待っててもらっていいか?」
「寝ないで大丈夫? 別に午後でも大丈夫だけど……」
「平気だよ。前職で九州から東北まで長距離やってた時に比べたら、数日寝なくても問題ない」
「そっか。わかった。じゃあ、部屋で待ってるから準備できたら声かけてよ」
なにより午後には大切な予定が入ってるからな……。なんとしても撮影は小学生の下校時間までに終わらせなければ。
いずくは俺に衣装を手渡すと自宅のノブを掴んだ。
「ああ、そうだいずく。ちょっと聞きたいんだけど」
「ん? どうしたの幸?」
「いずくって、ゲームとかやる?」
いずくはちょっと考えた後不思議そうに答えた。
「子供の頃はやってたけど今はなぁ……。しいて言えばパソコンのギャルゲーくらいだけど」
「そっか。じゃあさ。ゲーム実況って見る?」
「たまに見るよ。昔やってたゲームとか……、それがどうしたの? 手出す気?」
俺は首を横に振った。
「いや。そういうわけじゃないんだけどさ。じゃあ好きな実況者っている?」
「実況者? あんまり名前とか見ないからなあ……。覚えてないって意味じゃいないかな」
「そっか。わかった。変なこと聞いて悪かったな。それじゃあまた後で」
納得いかなそうないずくの顔から目をそらし、俺は自分の部屋へと帰った。
いずくの話を聞いて思ったが、やはりあれが一般人の感想である。
実況者は俺たちと違って大半は顔を出す事がない。
声だけだと記憶に残りずらいんだろう。
勿論固定のファンを多く掴む実況者もいる。
だがゲーム実況の主役はあくまでゲームの主人公だ。
今まで見ていた実況者よりゲームが上手な実況者、あるいはおもしろい実況者が現れたらすぐに移住されてしまうだろう。
同じ内容のゲームを2回見る程、リスナーだって暇じゃないだろうしな。
自分の人生を懸けてまで動画を作っているルミの歩む道も、やはり楽ではないのだろう。
*
その日の撮影を無事に終えた俺であったが、思ったより時間が押してしまった。
時間が無かったのでいずくと別れた俺は仕方なく、婦人警官の姿で荒川公園へと向かっていた。
どうやら俺の羞恥心はどこかへ消え去ってしまったらしい。
むしろ見られる事に快感を覚え始めている。これはまずい。俺にでもそれくらいわかる。舐めるな。
婦人警官がブランコに揺られていると見慣れた姿が通りがかる。
早速大声で呼ぶことにしよう。
「師匠~~~! 止まりなさーーーい!! 逮捕するわよーーー!!」
師匠は相変わらず全速力で走ってきて、俺に大型バイクですら負けるんじゃないかと思うほどのタックルをかました。当たり所が悪かったのか息が出来ない。
「逮捕されんのはおまえだあああああああああああああああ!!」
「ゴホッ! ゴホッ!! いや師匠、撮影終わりなんだよ……。時間が無くってさ……」
息を吹き返した俺は27歳の男がなぜスカートを着用しているのかを説明した。
別にどうでもいいと言いたげな表情で師匠はブランコに揺られだした。
「昨日と一昨日も撮影だったのかしら? 幸おじさん」
俺の全身の汗腺から汗がブワアアアアア!! っと噴き出した音が聞こえた気がした。
絶対怒ってるとは思っていたが、これは最悪のパターンだ。
師匠の怒り方を俺はくまなく分析し、研究していた。
今日予想されたパターンは以下の3つである。
A・出合頭からマシンガンの様に罵声を浴びせてくる。
B・無視する。
C・ネチネチと言われ続ける。なお、その間俺は完全に師匠の玩具だ。
Aの場合は簡単だ。師匠の怒りが収まるまで耐えればいい。所詮人間の怒りなど4,5分程度しか続きはしない。生き残れば俺の勝ちだ。一番の理想だった。
Bの場合はテクニックを要求される。俺はその間師匠に話しかけ続け師匠が口を開くきっかけを作り続けなければならない。非常に難しいがこのパターンはほぼあり得ないと推測できた。なぜなら俺は今現在男児にあるまじき恰好をしているからである。師匠がこれに突っ込みを入れないわけがない。念を持って俺は師匠の呼び方をアレンジした。そしてその作戦は見事に成功し、師匠は俺を無視することは出来なかった。
Cの場合は俺にとって一番きつかった。なぜなら師匠が怒りを納めるまで俺は完全に奴隷と化す。おわかりだろう? 財布の紐をゆるめざるを得ない状態なのだ。金に物言わせて師匠の機嫌を取り続けるしかない。
ここまで念入りに計画を練ってきたが、今日の師匠はなんとそれら全てに属さなかった。
「あ、ああ。撮影だったんだよ。悪かったな……、師匠……」
「いいわよ別に。今日会えてよかったわ。私幸おじさんに言いたいことあったのよね」
――師匠は、怒っていなかったのである。
なぜそれが最悪のパターンなのか。
俺が師匠の講義をすっぽかしたことは揺るがぬ事実だ。
怒られることを密かに期待していた。
怒られることを望んでいた。
怒られることを楽しみにしていた。
だが、怒られなかった。
それを咎められなかった。
俺の心には罪悪感が残り続ける。
師匠が怒るより効率的だと思ったのか、単に機嫌が良かったのか、怒る気にもならなかったのかは俺の頭には想像もできない話だが、一つだけ言えることがある。
俺は二度と師匠の講義をサボらないだろう。
コンビニで買ってきた缶ビールを全部飲み干してしまったルミはすでに顔が真っ赤だった。
どうやらかなりいける口らしい。いや、いける口だった。
うまそうに缶を開ける様を見て釣られて俺も結構飲んでしまった。
生活費すら厳しい俺は仕事を辞めてからずっと禁酒していたが、どうやら飲み方を忘れてしまっていたらしい。すでに頭が痛くとても眠かった。
「ねえ幸ちゃん。ちょっとコンビニまで行ってビール買ってきてよ! あとお腹すいたー」
「もう辞めておいた方がいいんじゃないか? 顔真っ赤だぞルミ……。毎日こんなに飲んでたらそりゃバイト代も吹っ飛ぶだろ……」
ルミの顔を見て呆れる俺に真面目な顔して言い返してきた。
「毎日こんなに飲んでるわけないでしょー……。誰かと飲むの久しぶりだからさー、つい飲みすぎちゃった」
まったくだらしのないやつめ。
酔いを醒まさせてやろう。
「ルミ」
「なに? 幸ちゃん」
「パンツ……見えてるぞ」
ルミは焦ってバッとスカートを伸ばし姿勢を正した。
本当に見えていたわけではないが、どうやら少しはルミの酔いは冷めたようだ。
焦ったルミの顔に満足した俺はどっこいしょっと立ち上がる。
「それじゃ、俺そろそろ帰るわ。ごちそうさまなー」
「ええっ!? 帰っちゃうのー? つーまーんーなーいー!!」
そこらかしらに散らかった缶ビールをビニール袋にまとめながら俺は答える。
「何言ってんだよ。今日も仕事だろ? 起きれなくなるぞ」
今日も俺とルミは昨日と変わらず夜勤のシフトを組まされていた。
初日の感じだとあまり忙しいとは思えなかったが、それでも二日酔いで行くわけにはいかないだろう。
と言うよりそろそろいずくが迎えに来る時間だから帰らなくては不味い。
「じゃあ布団ひいてー! 寝かせれー!!」
「ったく、しょうがねえな……」
初めて入った部屋だったが俺には布団がどこに収納されているか一瞬でわかった。
なぜなら俺の部屋とまったく同じ間取りだったからである。
この部屋に押入れは一つしかない。
押入れを開くと上下2段に仕切られている。上の段には布団が、下の段には予想通り山のようにゲームソフトが積んである。
俺は布団を敷くとすでに満足に体も動かせないルミを寝かせてやった。
「ありがとねー。幸ちゃん……」
フフフと笑ってZZZと寝息を立て始めたルミの顔を確認すると、俺は静かに外に出た。
ルミの部屋に来た時より、更に上空に太陽が昇っている。
まさかこんな朝っぱらから酒を飲むことになるなんて……
重い足取りで階段を上がると、すでにいずくが俺の家の前に立っていた。
「あ、幸。起きないと思ったら出かけてたのかあ!!」
いずくが腕に抱えている婦人警官の制服にはとりあえず突っ込まない。
「ああ、昨日初バイトでな。風呂入りたいからちょっと待っててもらっていいか?」
「寝ないで大丈夫? 別に午後でも大丈夫だけど……」
「平気だよ。前職で九州から東北まで長距離やってた時に比べたら、数日寝なくても問題ない」
「そっか。わかった。じゃあ、部屋で待ってるから準備できたら声かけてよ」
なにより午後には大切な予定が入ってるからな……。なんとしても撮影は小学生の下校時間までに終わらせなければ。
いずくは俺に衣装を手渡すと自宅のノブを掴んだ。
「ああ、そうだいずく。ちょっと聞きたいんだけど」
「ん? どうしたの幸?」
「いずくって、ゲームとかやる?」
いずくはちょっと考えた後不思議そうに答えた。
「子供の頃はやってたけど今はなぁ……。しいて言えばパソコンのギャルゲーくらいだけど」
「そっか。じゃあさ。ゲーム実況って見る?」
「たまに見るよ。昔やってたゲームとか……、それがどうしたの? 手出す気?」
俺は首を横に振った。
「いや。そういうわけじゃないんだけどさ。じゃあ好きな実況者っている?」
「実況者? あんまり名前とか見ないからなあ……。覚えてないって意味じゃいないかな」
「そっか。わかった。変なこと聞いて悪かったな。それじゃあまた後で」
納得いかなそうないずくの顔から目をそらし、俺は自分の部屋へと帰った。
いずくの話を聞いて思ったが、やはりあれが一般人の感想である。
実況者は俺たちと違って大半は顔を出す事がない。
声だけだと記憶に残りずらいんだろう。
勿論固定のファンを多く掴む実況者もいる。
だがゲーム実況の主役はあくまでゲームの主人公だ。
今まで見ていた実況者よりゲームが上手な実況者、あるいはおもしろい実況者が現れたらすぐに移住されてしまうだろう。
同じ内容のゲームを2回見る程、リスナーだって暇じゃないだろうしな。
自分の人生を懸けてまで動画を作っているルミの歩む道も、やはり楽ではないのだろう。
*
その日の撮影を無事に終えた俺であったが、思ったより時間が押してしまった。
時間が無かったのでいずくと別れた俺は仕方なく、婦人警官の姿で荒川公園へと向かっていた。
どうやら俺の羞恥心はどこかへ消え去ってしまったらしい。
むしろ見られる事に快感を覚え始めている。これはまずい。俺にでもそれくらいわかる。舐めるな。
婦人警官がブランコに揺られていると見慣れた姿が通りがかる。
早速大声で呼ぶことにしよう。
「師匠~~~! 止まりなさーーーい!! 逮捕するわよーーー!!」
師匠は相変わらず全速力で走ってきて、俺に大型バイクですら負けるんじゃないかと思うほどのタックルをかました。当たり所が悪かったのか息が出来ない。
「逮捕されんのはおまえだあああああああああああああああ!!」
「ゴホッ! ゴホッ!! いや師匠、撮影終わりなんだよ……。時間が無くってさ……」
息を吹き返した俺は27歳の男がなぜスカートを着用しているのかを説明した。
別にどうでもいいと言いたげな表情で師匠はブランコに揺られだした。
「昨日と一昨日も撮影だったのかしら? 幸おじさん」
俺の全身の汗腺から汗がブワアアアアア!! っと噴き出した音が聞こえた気がした。
絶対怒ってるとは思っていたが、これは最悪のパターンだ。
師匠の怒り方を俺はくまなく分析し、研究していた。
今日予想されたパターンは以下の3つである。
A・出合頭からマシンガンの様に罵声を浴びせてくる。
B・無視する。
C・ネチネチと言われ続ける。なお、その間俺は完全に師匠の玩具だ。
Aの場合は簡単だ。師匠の怒りが収まるまで耐えればいい。所詮人間の怒りなど4,5分程度しか続きはしない。生き残れば俺の勝ちだ。一番の理想だった。
Bの場合はテクニックを要求される。俺はその間師匠に話しかけ続け師匠が口を開くきっかけを作り続けなければならない。非常に難しいがこのパターンはほぼあり得ないと推測できた。なぜなら俺は今現在男児にあるまじき恰好をしているからである。師匠がこれに突っ込みを入れないわけがない。念を持って俺は師匠の呼び方をアレンジした。そしてその作戦は見事に成功し、師匠は俺を無視することは出来なかった。
Cの場合は俺にとって一番きつかった。なぜなら師匠が怒りを納めるまで俺は完全に奴隷と化す。おわかりだろう? 財布の紐をゆるめざるを得ない状態なのだ。金に物言わせて師匠の機嫌を取り続けるしかない。
ここまで念入りに計画を練ってきたが、今日の師匠はなんとそれら全てに属さなかった。
「あ、ああ。撮影だったんだよ。悪かったな……、師匠……」
「いいわよ別に。今日会えてよかったわ。私幸おじさんに言いたいことあったのよね」
――師匠は、怒っていなかったのである。
なぜそれが最悪のパターンなのか。
俺が師匠の講義をすっぽかしたことは揺るがぬ事実だ。
怒られることを密かに期待していた。
怒られることを望んでいた。
怒られることを楽しみにしていた。
だが、怒られなかった。
それを咎められなかった。
俺の心には罪悪感が残り続ける。
師匠が怒るより効率的だと思ったのか、単に機嫌が良かったのか、怒る気にもならなかったのかは俺の頭には想像もできない話だが、一つだけ言えることがある。
俺は二度と師匠の講義をサボらないだろう。
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