転生ヲタク光秀~本能寺、したくなあぁあ~~い!

👼天のまにまに

文字の大きさ
11 / 70
第3章:美濃攻めしよう

ハートマンはテンプレ

しおりを挟む
 1565年8月


 さっきは散々だったよ。
 危うく収入源が全部信長に持っていかれる所だった。
 とりあえず難を逃れたら、最強部隊を作れと。

 そりゃ面白いよ。
 男の子の夢だからね。

「為すべきことはただ一つ、地獄を作れ!」
 とか
「シュヴァルツランツェンレイター、フォーリュッケン!」
(黒色槍騎兵艦隊。前進せよ!)
 とか、誰もいない場所で思わず叫んじゃう。

 男の子なら誰でも通る道。

 え?
 俺はしない? ヲタクだけだって。
 そうですか、そうですね。はい。


 とりま。
 作り始めましたよ。
 最強軍隊。
 軍隊の背骨は下士官。軍曹・伍長。
 こいつらを育成しないことには話にならない。

 だけどな。
 俺ってシティーボーイじゃん?
 武ばった事できね~
 切羽詰まらないとね。自分でやらないでいいものはやらない主義です。


 そう思っていたら、信ちゃん気が利いているね~
 利家を寄騎に付けてくれました。

 寄騎よりきとは、あの下町八丁堀の与力と同じですね。あれは奉行の寄騎で旗本身分の武士(同心はお目見え以下)。これを部将に付けてやる。独立した直参武士身分で部将の家臣とは違うけど、一応指揮権は部将にある。

 部将って、現代でいえば准将くらい?
 必要な時に、軍を指揮するとか応用の利く立場。いいように使われる奴ともいう。

 そこまで身分が高くない俺。
 でも信ちゃんに俺の収入、知られちゃったから。

 部下、必要だろ?
 こいつら使え、という親切心。
 でもな、みんなは事情を知らないんだ。こんなに色々と寄騎付けないで~と送り返しました。

 来る予定だった人。
 毛利良勝(義元討つはずだった人)
 島田秀満(バリバリの官僚)
 加藤弥三郎(小姓上がりの旗本)

 毛利・加藤とか戦闘しかできないじゃんか。
 島田君欲しいけど、この人こっち来たら織田家内政どうすんのよ。


 ということで、一応内政もできるし戦闘もこなせる万能選手、いい方変えれば器用貧乏な奴。
 前田利家が来ました~

 あと変な奴もついて来た。
 いつも酒飲んだり釣り行ったり、ガキと遊んだりしている男。
 利家の親戚だって。

 名前聞いて、衛星軌道までぶっ飛んじゃいそうになったよ。

 慶次?
 一夢庵?
 穀蔵院飄戸斎?


 いわゆるひとつの~、慶次郎だよ。マンガで有名になった。
 利家の義理の甥だっけ?
 そりゃついてくるかもしれないよ、仲が悪くても仕事だもんね。まだそんなに傾奇いていないし。

 俺、こいつら使いこなす自信ねぇ~泣


「光秀殿。差配よろしく頼みまする。まさか貴様の寄騎になるとはなぁ。あの十兵衛が出世したもんだ。だが最初出会った時から、なにか俺たちと違うと感じていたぞ」

 うん。
 やっぱりこいつはいい奴だよ。
 出世争いで負けても友情は変わらない?

 でもな。
 そうじゃなけりゃ、奥さんのお松っちゃんに往復ビンタだろう。
 俺らん家、隣だから仲良くしないと寧々&松連合軍に蹂躙される運命。俺も巻き込まれる!


「で、そっちのゴツい武者は誰かな?」

 普通の背丈でとした体格の男が利家の後ろについて来た。

「これは我が兄の養子で、前田利益という。俺同様によろしく頼む」

 ?
 利益?
 け、慶次?
 まさかのデブマッチョ??
 細マッチョじゃないの??
 誰か嘘だと言って~~~
 俺の夢を返せ~~~~~~~~~!!


「前田慶次郎利益と申す。今後良しなに」

 とだけ言って、黙る。
 ああ、一応性格だけは慶次ね。
 ……違っていたら俺、泣いちゃうぞ。




「では今後の予定を説明するぞ。まずは鉄砲の増産。これは俺の友達、冬木ってやつが担当している。
 取り敢えず今、鉄砲は冬木1号銃が100丁。これは普通の種子島に銃床取り付けカルカを折れないように改良したやつね。
 冬木2号銃。カラクリ構造を頑丈で軽くして不発なくしたやつが50丁。
 3号銃。照星と照門つけて軽いライフリングつけたやつ。
 これが10丁。
 今のとここんだけ」

 利家は大分、俺の訳の分からない説明を聞き流しつつ、すげ~ことに要点だけきちっと質問してくる。銃床あると普通の桶川胴使えないのではとか。こいつこんなに優秀だったの?

 慶次(ああ、利益じゃかっこ悪いから慶次って呼んでいる)はブスッとして黙り込んでいるけど、わかってんのか?
 まあ、訓練とか始めればわかるっしょ。


「そろそろ美濃攻略に向かうことになるだろうから、出来るだけ鉄砲隊の練度をあげる。これ、信長様の命令。命懸けでやろう!」

 応!

 相変わらず威勢の良い利家。
 慶次は……鼻ほじっていやがる。
 このずんぐりむっくりで性格だけ慶次かよ!
 今度、コスプレタイムで世紀末救世主に、最初にやられた悪役のコス着せさせよう。
「お前はもう死んでいる」
 知らないだろうから思いっきり笑ってやる。


 ◇ ◇ ◇ ◇


 俺は10人毎の縦列を25列作った俺の隊員たちに訓示をしている。
 背が低いので、乗っかるジャガイモの箱がないのが残念だ。あれは精鋭増強大隊を率いる小柄な隊長にはテンプレなグッズ。今度、アホ毛を立ててプロイセン風軍服コスするか。

「いいか。俺たちの備えの名前は明智機動部隊だ。
 備えとかいう、前時代的な名前は使わん。
 全てWW2以降の用語に置き換える!
 あとで用語集作るから憶えてね」

 我ながら、コロコロと言い方が変化する変な奴だ。
 まあこれがサブカルの神髄。設定遊び。説明の時は声音が変わる。
 これでいいのだ。



「現在の兵員総数、250名1個中隊。
 これを5個小隊に分ける。
 第1第2第3は各50名。鉄砲で銃列を作り戦闘を行う。
 雨の時は長柄に持ち替える。攻撃時にもだ。
 装備が配備でき次第、弩弓も使用可能なように訓練を行う。
 第4は輜重段列。兵糧火薬予備武器などを荷駄や馬車で輸送する。

 残る40名は手槍と太刀での切込みの訓練。
 追って騎馬も練習してもらう。
 そして残った10名は狙撃の腕を練ってもらう。敵の兜首、指揮官を狙う」


 どこまで伝わっているか、全く持って不安だ。
 しかし発破はかけられる。


「貴様たちは何を望む?
 名誉か地位か、財産か?
 女か酒か、それとも長生きか?
 そんなくだらないものは捨てちまえ!
 ここで吐き捨てろ。
 今寄って来るのは腐れ売女・しけた褒美・どぶろくのようなまずい酒。
 そんなものをお前らは望むのか?
 いいか。これから1年間。貴様らは虫けらだ。
 何の役にも立たないクズ野郎だ!
 だが、この1年間を耐えれば、もう立派な最強兵士だ。
 その時、一番の財産はなんだ?
 戦友だ。助けあいだ。どんな敵をも倒す最強部隊に配属された名誉だ!
 今の女子おなごも酒も名誉もかすんで見える、天女のような女子と一口で酔えるほどの美酒。全ての者が恐れ憧れる名誉が待っているっ!
 皆の者、これから1年。俺たちは一緒に地獄を潜り、これから向かうどのような地獄の戦場でも耐えられる兵士になる!
 以上!」


 あ~あ。
 もっとかっこよく出来ないものかな。
 はーとまんの真似をしたいけど、この時代、愛国心なんてないし。
 酒や女と名誉で釣るしかないんだよね。


 うぉおおおおおお!!!!!


 え“?
 何、その盛り上がり。
 拳振り上げて叫んで、コワイワ~
 慶次まで、釣られるなよ。おい!

 ああ……そうね。
 この時代では、はーとまん的なのは初耳だから、きっと新鮮だったのか。


 結果オーライ!だ。


しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

俺が悪役令嬢になって汚名を返上するまで (旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

南野海風
ファンタジー
気がついたら、俺は乙女ゲーの悪役令嬢になってました。 こいつは悪役令嬢らしく皆に嫌われ、周囲に味方はほぼいません。 完全没落まで一年という短い期間しか残っていません。 この無理ゲーの攻略方法を、誰か教えてください。 ライトオタクを自認する高校生男子・弓原陽が辿る、悪役令嬢としての一年間。 彼は令嬢の身体を得て、この世界で何を考え、何を為すのか……彼の乙女ゲーム攻略が始まる。 ※書籍化に伴いダイジェスト化しております。ご了承ください。(旧タイトル・男版 乙女ゲーの悪役令嬢になったよくある話)

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

名もなき民の戦国時代

のらしろ
ファンタジー
 徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。  異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。  しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。  幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。  でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。  とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...