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婚約者(幼なじみ)だ。
しおりを挟むさて、気合いは十分だ。
学園に早めに着いて一仕事終わらせて、シルを探す。
馬車が分かりやすいのですぐに見つかった、カイは目があったのに無視したな…。
「僕のかわいいシル、新しい環境で緊張するだろうけど頑張ってね。」
「もちろんです兄様。ですが1つお願い事をしてもいいですか?」
「もちろん、何でも言ってごらん。」
「寂しくなったら会いに行っていいですか?」
「会いに来なくても、僕が駆け付けるから大丈夫だよ。」
何だその可愛いお願いは!抱きしめたい!
何でお前が ハグをする、絶対わざとだろう。
今度こそ仕事を山のように押し付けて、1日シルに会えないようにして見せる。
「んんっ!」
少しわざとらしいが、早く離れろ~
「おはよう、シル、カイ。」
「「おはようございます殿下。」」
「生まれた時からの仲だそんなにかしこまらないで、楽に話してくれ。」
これでシルから話しかけやすくなるし、仲が良いことをアピール出来た。
「カイは在校生代表で準備があるのでは?行かなくていいのか?」
シルを渡せ、いい加減近寄らせろ。
「そうですね、そろそろ行きます。シルあんまりはしゃぐなよ。」
今舌打ちしたな…。
一応王子だぞ。
「大丈夫だ、私が見ておく。」
当分、独占させてもらう。
自分の仕事をしてろ、私は早く来て終わらせたからな。
「見てなくても私は大丈夫ですよ。兄様も、クロウ殿下も心配しすぎです。」
「見てないともったいないからな。」
「確かに、じゃあ帰りに迎えにいくからね。」
私の馬車で送りたかったが無理か。
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