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第13話
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緑の香りが深く濃い。
さまよい温泉は、その日、広大な敷地を誇る植物公園の駐車場にそのクリーム色の車体を停めていた。
季節の花々が咲き誇る花壇、珍しい木々が並ぶ見本林、そして光を透かすガラス張りの大温室。
そこは生命の多様性と、成長していくものの力に満ち溢れた場所だった。
行き交う人々も家族連れやカップルが多く、その表情は一様に穏やかで楽しげだ。
巴はそのあたたかく幸福な空気に包まれながら、開店の準備を始めた。
彼女の心もまた、この旅を始めてから少しずつ新しい葉を広げ、伸びやかに成長している。
一杯のコーヒーを淹れるという行為が、今では彼女にとって世界と繋がるためのかけがえのない儀式となっていた。
ぬしはもちろん、檜風呂の湯を満喫している。
植物公園の豊かな緑も彼の目には、美味しそうなオヤツが豊富な場所としか映っていないのかもしれない。
その食欲と睡眠欲に忠実な究極のマイペースぶりが、このカフェの何よりの魅力だった。
昼過ぎのこと、一人の初老の男性が公園の遊歩道から目的もなくさまよい出てきた。
歳の頃は六十代半ば。
きちんと着こなしたポロシャツとスラックスは真面目な人柄をうかがわせる。
しかしその歩き方には、どこへ向かえばいいのか分からないといった戸惑いが滲んでいた。
その目は何かを探しているようでいて、その実何も見ていない。
男性はぽつんと佇むキッチンカーを見つけると、少し驚いたように足を止めた。
そして子供が不思議なものを見つけたかのような純粋な好奇心で、ゆっくりとこちらに近づいてきた。
カウンターの前に立った男性に、巴は優しく微笑みかけた。
「こんにちは。ようこそ、さまよい温泉へ」
「ああ、こんにちは。これは、面白いことをしておられるね」
男性の声には人懐っこい温かみがあった。
巴は彼の様子を静かに見つめた。
その手は何かをずっと握りしめていたかのようで、少し心許なげだ。
そして彼の全身からは、長年刻み続けてきた生活のリズムが突然止まってしまったことへの戸惑いと寂しさが感じられた。
「お客様。長年お疲れ様でしたという空気をまとっていらっしゃいますね。毎日鳴っていた鐘の音が聞こえなくなって、少し寂しいといったご様子です」
巴の核心をついた言葉に、男性は驚いて目を丸くした。
「……わかるのかね、嬢ちゃん」
彼はそう言って、少し照れたように頭を掻いた。
「わし、この春に定年退職したんだよ。小学校の教師を四十年勤め上げてね。毎日子供たちの声とチャイムの音に囲まれて、がむしゃらに走ってきた。それがぴたりとなくなった。自由な時間だけは有り余るほどあるのに、何をすればいいのかさっぱり分からんのだ」
その告白には悲壮感がなく、むしろその戸惑い自体を持て余しているような人の好さが滲んでいた。
「毎日こうして公園を散歩するんだがね。健康のためというよりは、時間を持て余してといった方が正しいかな。家にいても落ち着かなくてね」
「新しい種を蒔く時なのかもしれませんね」
巴はそう穏やかに言った。
「よろしければ足湯はいかがでしょう。今日はフェンネルの種をご用意しました。その甘くスパイシーな香りは、新しい始まりへの勇気を与えてくれると言われています。乾いた大地に新しい芽吹きを促してくれるかもしれません」
「ほう、フェンネル。それは面白い。では、いただこうかな」
男性は悪戯っぽく笑い、デッキの椅子に腰を下ろした。
巴が乳鉢で軽くすり潰したフェンネルの種を湯に入れると、甘く、それでいてどこか爽やかな独特の香りがふわりと辺りに広がった。
「おお、これはいい香りだ。なんだか心がうずうずしてくるような」
男性は心から感心したように言い、ゆっくりと湯に足を入れた。
その日、巴と元教師の男性はぽつりぽつりと色々な話をした。
男性は教え子たちの思い出を懐かしそうに、そして愛おしそうに語った。
巴は祖父のこと、そしてこのキッチンカーで旅を始めた理由を少しだけ話した。
男性は時折、遠くの子供たちが遊ぶ広場を優しい目で見つめていた。
その眼差しはまさしく、子供たちの成長を見守り続けてきた教師のそれだった。
彼の視線がふと、デッキの奥、檜風呂に浮かぶぬしへと移った。
ぬしは相変わらずだ。
食べて寝て風呂に入る。ただそれだけを毎日繰り返している。
何かを生み出すわけでもなく、誰かを教え導くわけでもない。
その究極に生産性のない存在。
「……不思議なもんだな」
男性がぽつりと呟いた。
「わしはずっと、何かを与えることが自分の役割だと思ってきた。知識を与え、未来を示し、子供たちを育て上げる。それがわしの生きる意味だった。だから教壇を去った今、自分はもう何の役にも立たない空っぽの人間になってしまったと、そう思っていた」
彼の声に寂しさの色が滲む。
「だが、あのカピバラを見ているとそんなことはどうでもよくなるな」
彼はぬしを見つめていた。その瞳にはある種の発見の光が灯っていた。
「彼は何も与えようとはしていない。ただそこにいるだけだ。なのに見ているだけで、なんだかこちらの心が勝手に温かくなってくる。それでいいのかもしれんな。存在することそれ自体に意味があるというか」
「わしは教師という役割を終えただけなんだ。わし自身の人生が終わったわけじゃない。そうか。そういうことだったのか」
彼の表情が、まるで長年の疑問が解けたかのようにすっきりと晴れやかになった。
彼は足湯から出ると丁寧に足を拭き、何かを決心したようにぐっと背筋を伸ばした。
「ありがとう、嬢ちゃん。おかげでわしも、新しい種を蒔いてみる気になったよ」
「大したものじゃない。本当に小さな、小さな種だ」
彼はそう言って悪戯っぽく片目をつぶった。
会計を済ませた彼は来た時とは全く違う確かな足取りで、公園の入り口の方へと歩いて行った。
その背中にはもう戸惑いの影はなかった。
一人になった巴は空になったコーヒーカップを片付けながら、自分の心の中にも新しい芽生えを感じていた。
自分はこのカフェを通じて人々に何かを与えているのだろうか。
そうではないのかもしれない。
自分とぬしがただここにいること。
それだけで訪れた人々が自分自身の中から答えを見つけ出していく。
この場所はそういう触媒のような存在なのかもしれない。
巴は公園の売店で朝顔の種を一袋買うことを心に決め、ぬしの方を振り返る。
ぬしはいつの間にか風呂から上がり、お気に入りのタオルケットの上で穏やかな寝息を立てていた。
その何にも縛られない自由な寝顔を見ていると、巴の心もどこまでも軽やかになっていくようだった。
生命力に満ちた植物公園の空が、ゆっくりと夕暮れの色に染まり始めていた。
さまよい温泉は、その日、広大な敷地を誇る植物公園の駐車場にそのクリーム色の車体を停めていた。
季節の花々が咲き誇る花壇、珍しい木々が並ぶ見本林、そして光を透かすガラス張りの大温室。
そこは生命の多様性と、成長していくものの力に満ち溢れた場所だった。
行き交う人々も家族連れやカップルが多く、その表情は一様に穏やかで楽しげだ。
巴はそのあたたかく幸福な空気に包まれながら、開店の準備を始めた。
彼女の心もまた、この旅を始めてから少しずつ新しい葉を広げ、伸びやかに成長している。
一杯のコーヒーを淹れるという行為が、今では彼女にとって世界と繋がるためのかけがえのない儀式となっていた。
ぬしはもちろん、檜風呂の湯を満喫している。
植物公園の豊かな緑も彼の目には、美味しそうなオヤツが豊富な場所としか映っていないのかもしれない。
その食欲と睡眠欲に忠実な究極のマイペースぶりが、このカフェの何よりの魅力だった。
昼過ぎのこと、一人の初老の男性が公園の遊歩道から目的もなくさまよい出てきた。
歳の頃は六十代半ば。
きちんと着こなしたポロシャツとスラックスは真面目な人柄をうかがわせる。
しかしその歩き方には、どこへ向かえばいいのか分からないといった戸惑いが滲んでいた。
その目は何かを探しているようでいて、その実何も見ていない。
男性はぽつんと佇むキッチンカーを見つけると、少し驚いたように足を止めた。
そして子供が不思議なものを見つけたかのような純粋な好奇心で、ゆっくりとこちらに近づいてきた。
カウンターの前に立った男性に、巴は優しく微笑みかけた。
「こんにちは。ようこそ、さまよい温泉へ」
「ああ、こんにちは。これは、面白いことをしておられるね」
男性の声には人懐っこい温かみがあった。
巴は彼の様子を静かに見つめた。
その手は何かをずっと握りしめていたかのようで、少し心許なげだ。
そして彼の全身からは、長年刻み続けてきた生活のリズムが突然止まってしまったことへの戸惑いと寂しさが感じられた。
「お客様。長年お疲れ様でしたという空気をまとっていらっしゃいますね。毎日鳴っていた鐘の音が聞こえなくなって、少し寂しいといったご様子です」
巴の核心をついた言葉に、男性は驚いて目を丸くした。
「……わかるのかね、嬢ちゃん」
彼はそう言って、少し照れたように頭を掻いた。
「わし、この春に定年退職したんだよ。小学校の教師を四十年勤め上げてね。毎日子供たちの声とチャイムの音に囲まれて、がむしゃらに走ってきた。それがぴたりとなくなった。自由な時間だけは有り余るほどあるのに、何をすればいいのかさっぱり分からんのだ」
その告白には悲壮感がなく、むしろその戸惑い自体を持て余しているような人の好さが滲んでいた。
「毎日こうして公園を散歩するんだがね。健康のためというよりは、時間を持て余してといった方が正しいかな。家にいても落ち着かなくてね」
「新しい種を蒔く時なのかもしれませんね」
巴はそう穏やかに言った。
「よろしければ足湯はいかがでしょう。今日はフェンネルの種をご用意しました。その甘くスパイシーな香りは、新しい始まりへの勇気を与えてくれると言われています。乾いた大地に新しい芽吹きを促してくれるかもしれません」
「ほう、フェンネル。それは面白い。では、いただこうかな」
男性は悪戯っぽく笑い、デッキの椅子に腰を下ろした。
巴が乳鉢で軽くすり潰したフェンネルの種を湯に入れると、甘く、それでいてどこか爽やかな独特の香りがふわりと辺りに広がった。
「おお、これはいい香りだ。なんだか心がうずうずしてくるような」
男性は心から感心したように言い、ゆっくりと湯に足を入れた。
その日、巴と元教師の男性はぽつりぽつりと色々な話をした。
男性は教え子たちの思い出を懐かしそうに、そして愛おしそうに語った。
巴は祖父のこと、そしてこのキッチンカーで旅を始めた理由を少しだけ話した。
男性は時折、遠くの子供たちが遊ぶ広場を優しい目で見つめていた。
その眼差しはまさしく、子供たちの成長を見守り続けてきた教師のそれだった。
彼の視線がふと、デッキの奥、檜風呂に浮かぶぬしへと移った。
ぬしは相変わらずだ。
食べて寝て風呂に入る。ただそれだけを毎日繰り返している。
何かを生み出すわけでもなく、誰かを教え導くわけでもない。
その究極に生産性のない存在。
「……不思議なもんだな」
男性がぽつりと呟いた。
「わしはずっと、何かを与えることが自分の役割だと思ってきた。知識を与え、未来を示し、子供たちを育て上げる。それがわしの生きる意味だった。だから教壇を去った今、自分はもう何の役にも立たない空っぽの人間になってしまったと、そう思っていた」
彼の声に寂しさの色が滲む。
「だが、あのカピバラを見ているとそんなことはどうでもよくなるな」
彼はぬしを見つめていた。その瞳にはある種の発見の光が灯っていた。
「彼は何も与えようとはしていない。ただそこにいるだけだ。なのに見ているだけで、なんだかこちらの心が勝手に温かくなってくる。それでいいのかもしれんな。存在することそれ自体に意味があるというか」
「わしは教師という役割を終えただけなんだ。わし自身の人生が終わったわけじゃない。そうか。そういうことだったのか」
彼の表情が、まるで長年の疑問が解けたかのようにすっきりと晴れやかになった。
彼は足湯から出ると丁寧に足を拭き、何かを決心したようにぐっと背筋を伸ばした。
「ありがとう、嬢ちゃん。おかげでわしも、新しい種を蒔いてみる気になったよ」
「大したものじゃない。本当に小さな、小さな種だ」
彼はそう言って悪戯っぽく片目をつぶった。
会計を済ませた彼は来た時とは全く違う確かな足取りで、公園の入り口の方へと歩いて行った。
その背中にはもう戸惑いの影はなかった。
一人になった巴は空になったコーヒーカップを片付けながら、自分の心の中にも新しい芽生えを感じていた。
自分はこのカフェを通じて人々に何かを与えているのだろうか。
そうではないのかもしれない。
自分とぬしがただここにいること。
それだけで訪れた人々が自分自身の中から答えを見つけ出していく。
この場所はそういう触媒のような存在なのかもしれない。
巴は公園の売店で朝顔の種を一袋買うことを心に決め、ぬしの方を振り返る。
ぬしはいつの間にか風呂から上がり、お気に入りのタオルケットの上で穏やかな寝息を立てていた。
その何にも縛られない自由な寝顔を見ていると、巴の心もどこまでも軽やかになっていくようだった。
生命力に満ちた植物公園の空が、ゆっくりと夕暮れの色に染まり始めていた。
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