サハギンに転生した俺、最弱から進化して海の覇王になりました

☆ほしい

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第51話

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リヴァイアサンの死骸を喰らい尽くし、俺は脳内に浮かび上がるウィンドウを確認した。

【ステータス確認】
種族:アビサルオーバーロード
レベル:50
HP:500/500
MP:60/60
筋力:210
敏捷:240
耐久:190
知力:45
スキル一覧:
・水流支配(超級)
・捕食本能(超級)
・血潮の加護(超級)
・硬鱗化(超級)
・渦潮掌握(超級)
・高速遊泳(超級)
・地踏掌握(上級)
・感知(超級)
・火耐性(上級)
・深海適応(超級)
・重力耐性(上級)
・精神耐性(上級)
・超再生(中級)
・海神の加護(超級)
・深海覇王(称号)

(完璧だ)

レベルは最大に到達していた。
スキル群も異常なまでに充実している。
この海に俺に勝てる存在など、もう一匹もいない。

「……まさか」

「たった一匹で、ここまで……」

「世界が……変わる……」

遠くから怯えた声が聞こえる。

(変えるんじゃない。俺が、変わったんだ)

俺は水を蹴り、さらに先へ進む。

この海域は完全に制圧した。
だが、異世界の海は無限に広がっている。

もっとだ。
もっと力を。
もっと進化を。

「待てっ!」

声が響いた。

「俺たちが……!」

「まだ、抗う……!」

「この海は……渡さない!!」

小型のモンスターたちが、震える声で叫びながら俺に向かってきた。

(いい度胸だ)

俺は水流支配を展開し、一瞬で迎撃体勢に入った。

「全員でかかれ!」

「奴を止めるんだ!」

「このままでは……!」

水中を切り裂きながら、彼らは突撃してくる。

だが、雑魚は雑魚だ。

俺は一撃で一体、また一体と蹴散らした。

「がはっ!」

「ぎゃああああ!」

「うわあああああ!!」

叫び声と血の匂いが海中に広がる。

「止まらない……!」

「こんな、バケモノ……!」

「誰が、誰が止められるっていうんだよおおお!!」

(誰にも止められない)

俺は次々と牙を突き立て、肉を裂き、骨を砕いた。

「やめろおおおお!」

「逃げろ、逃げろおおお!!」

「無理だ、逃げ切れない……!」

絶望の声が海中に響き渡る。

俺はそれらすべてを喰らい尽くした。

血肉と力が、俺の一部になっていく。

【経験値を吸収しました】
【成長限界に達しているため、超過分をスキル進化に振り分けます】

スキル進化。
また一歩、上へ。

「バケモノが……!」

「神が……!」

「世界を……!」

(喰らい続けるだけだ)

牙を剥き、爪を振るい、すべてを蹂躙する。

まだだ。
まだ足りない。

海の果てすら、俺の支配下に置いてやる。

俺はさらに深く、さらに遠く、未踏の領域へと進んだ。
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