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第63話
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深淵域を掌握したその瞬間、体内で何かが弾けた感覚があった。
力が溢れる。止めどなく、爆発するかのように。
目の前に、システムウィンドウが次々と立ち上がる。
――【レベルアップ】
――【レベル50→レベル65に上昇】
――【能力値上昇】
――【新スキル獲得】
――【進化スキル獲得】
(よし、確認する)
素早くステータスを開いた。
【ステータス】
種族:アビサルオーバーロード
レベル:65
HP:820/820
MP:130/130
筋力:285
敏捷:310
耐久:270
知力:60
(上がったな……!)
筋力も敏捷も、耐久も大幅に底上げされている。
特に耐久、これは深海渓谷での戦闘と進化素材の影響だろう。
次にスキル確認。
【スキル】
・水流支配(超級)
・捕食本能(超級)
・血潮の加護(超級)
・硬鱗化(超級)
・渦潮掌握(超級)
・高速遊泳(超級)
・地踏掌握(上級)
・感知(超級)
・火耐性(上級)
・深海適応(超級)
・重力耐性(上級)
・精神耐性(超級)
・超再生(上級)【進化】
・海神の加護(超級)
・深海覇王(称号)
・瘴気耐性(新)
・瘴気操作(新)
・核撃(新)
(……増えたな)
新たに手に入れた【瘴気耐性】【瘴気操作】【核撃】。
明らかに胎動を倒した影響だ。
フィンが近づいてきた。
(王、何か変化は?)
(レベルが65に上がった。スキルもいくつか手に入れた)
(さすが……! これで外洋制圧もさらに加速しますね)
(ああ)
フィンが興味ありげに聞いてきた。
(新しいスキル、どんなものですか?)
(瘴気を操れる。あと、核に対する攻撃特化スキルだ)
(それは……対ボス戦用ですね)
(使えるものは全部使う)
フィンがニヤリと笑った。
(王、強すぎです)
(当然だ)
すでに体内には新たな力が馴染み、骨と筋肉を塗り替えている感覚すらある。
深海適応もさらに強化され、圧力に対する耐性も増した。
フィンがさらに続けた。
(ところで王、次は外洋への進出ですよね?)
(ああ。外洋偵察部隊を即座に編成する)
(了解! 遊撃隊から選抜します)
俺は続けて命じた。
(深淵域拠点には、防衛専用の重装兵を新設する。甲殻型を中心に選抜)
(了解、防衛強化班を編成します)
フィンが手早く部隊再編を進める。
突撃隊、遊撃隊、防衛隊、それぞれが新たな指揮系統に従い、次々と動き出す。
俺は、さらに深く指示を出した。
(補給線も拡張する。深淵域から外洋への拠点補給を二重化しろ)
(了解!)
(繁殖地の保護も強化しろ。兵站を絶やすな)
(任せてください!)
フィンたちが動き回り、兵たちも次々に新体制へと適応していく。
深淵域はもはや単なる拠点ではなかった。
完全な要塞、そして外洋侵略の跳躍台だ。
俺は牙を鳴らしながら、さらなる指示を飛ばした。
(特殊工作隊を創設する。瘴気操作を使える者を選抜しろ)
(了解、すぐに選抜します!)
(特殊工作隊は暗殺、撹乱、奇襲を担当。目標は外洋の敵性勢力だ)
(王、徹底的にやるんですね)
(当然だ)
新たな指揮系統、新たな戦術、新たな支配網。
すべてが整いつつある。
フィンがふと呟いた。
(これで、本当に海の王ですね)
(まだだ。外洋を制圧してからだ)
フィンが笑った。
(王に続きます!)
周囲の兵たちも拳を突き上げ、吼える。
「王に続けぇぇ!」
「次は外洋だ!」
「海すべてを我らのものに!!」
血と闘志が海中を満たす中、俺は前を見据えた。
力が溢れる。止めどなく、爆発するかのように。
目の前に、システムウィンドウが次々と立ち上がる。
――【レベルアップ】
――【レベル50→レベル65に上昇】
――【能力値上昇】
――【新スキル獲得】
――【進化スキル獲得】
(よし、確認する)
素早くステータスを開いた。
【ステータス】
種族:アビサルオーバーロード
レベル:65
HP:820/820
MP:130/130
筋力:285
敏捷:310
耐久:270
知力:60
(上がったな……!)
筋力も敏捷も、耐久も大幅に底上げされている。
特に耐久、これは深海渓谷での戦闘と進化素材の影響だろう。
次にスキル確認。
【スキル】
・水流支配(超級)
・捕食本能(超級)
・血潮の加護(超級)
・硬鱗化(超級)
・渦潮掌握(超級)
・高速遊泳(超級)
・地踏掌握(上級)
・感知(超級)
・火耐性(上級)
・深海適応(超級)
・重力耐性(上級)
・精神耐性(超級)
・超再生(上級)【進化】
・海神の加護(超級)
・深海覇王(称号)
・瘴気耐性(新)
・瘴気操作(新)
・核撃(新)
(……増えたな)
新たに手に入れた【瘴気耐性】【瘴気操作】【核撃】。
明らかに胎動を倒した影響だ。
フィンが近づいてきた。
(王、何か変化は?)
(レベルが65に上がった。スキルもいくつか手に入れた)
(さすが……! これで外洋制圧もさらに加速しますね)
(ああ)
フィンが興味ありげに聞いてきた。
(新しいスキル、どんなものですか?)
(瘴気を操れる。あと、核に対する攻撃特化スキルだ)
(それは……対ボス戦用ですね)
(使えるものは全部使う)
フィンがニヤリと笑った。
(王、強すぎです)
(当然だ)
すでに体内には新たな力が馴染み、骨と筋肉を塗り替えている感覚すらある。
深海適応もさらに強化され、圧力に対する耐性も増した。
フィンがさらに続けた。
(ところで王、次は外洋への進出ですよね?)
(ああ。外洋偵察部隊を即座に編成する)
(了解! 遊撃隊から選抜します)
俺は続けて命じた。
(深淵域拠点には、防衛専用の重装兵を新設する。甲殻型を中心に選抜)
(了解、防衛強化班を編成します)
フィンが手早く部隊再編を進める。
突撃隊、遊撃隊、防衛隊、それぞれが新たな指揮系統に従い、次々と動き出す。
俺は、さらに深く指示を出した。
(補給線も拡張する。深淵域から外洋への拠点補給を二重化しろ)
(了解!)
(繁殖地の保護も強化しろ。兵站を絶やすな)
(任せてください!)
フィンたちが動き回り、兵たちも次々に新体制へと適応していく。
深淵域はもはや単なる拠点ではなかった。
完全な要塞、そして外洋侵略の跳躍台だ。
俺は牙を鳴らしながら、さらなる指示を飛ばした。
(特殊工作隊を創設する。瘴気操作を使える者を選抜しろ)
(了解、すぐに選抜します!)
(特殊工作隊は暗殺、撹乱、奇襲を担当。目標は外洋の敵性勢力だ)
(王、徹底的にやるんですね)
(当然だ)
新たな指揮系統、新たな戦術、新たな支配網。
すべてが整いつつある。
フィンがふと呟いた。
(これで、本当に海の王ですね)
(まだだ。外洋を制圧してからだ)
フィンが笑った。
(王に続きます!)
周囲の兵たちも拳を突き上げ、吼える。
「王に続けぇぇ!」
「次は外洋だ!」
「海すべてを我らのものに!!」
血と闘志が海中を満たす中、俺は前を見据えた。
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