15 / 72
第15話
しおりを挟む
「アナさま! あのね、村のお祭り、明日なんだけど──」
「ええ、聞いておりますわ。お祭りというものには縁がございませんけれど、香りの屋台というご提案には、少し興味がございますの」
「やったー!」
「やったー!」
「うちのママも来てねって!」
「パパが『あの小屋の茶、飲んでみたい』って言ってた!」
「まあ、それは名誉なお話ですわ。では、わたくしもほんの少しだけ、茶葉と香草を持って出向きましょうか」
「ほんとに!?」
「ええ、けれど騒がしすぎるのは苦手ですから、森のはずれに静かな場所があれば……」
「あるある! 川のそばの石のベンチ!」
「木陰で風が通るところ!」
「じゃあ、そこを“香りの間”といたしましょう。静けさを大事に、お行儀よく訪ねてくださる方だけを、お迎えいたしますのよ」
「わーい! アナさま屋台だー!」
「やったー! “香りの間”って名前、かっこいい!」
「では皆さま、お祭りの準備に向けて、今日は早めに香草園を整えておきませんと」
「うん!」
「はーい!」
「ラベンダー、揃えとくね!」
「ぼくはカモミール!」
「わたし、レモンバーム持ってくる!」
小さな足音が一斉に駆け出し、小屋の周囲は朝の光と笑い声で満ちていきましたの。
わたくしも茶籠の準備を始め、乾燥棚から状態の良い香草を選び、専用の瓶に詰め直しました。
ガラス瓶に貼る小さなラベルは、手書きで──「午後のそよ風」「夕暮れの縁側」「穏やかな始まり」「甘い別れ」──など、名前と調合のイメージを添えておきますの。
名は香りの案内役ですから、きちんとお客様に届くように。
「アナさま、これ、ママがくれた!」
「まあ、布のポーチですのね。刺繍も見事」
「お茶の道具入れに使ってって!」
「ありがたく頂戴しますわ。お返しに、この“朝露のミント”を差し上げますわ。今日の香草園から摘んだばかりの、特別な香りですの」
「わーい!」
ポーチの内側には、たしかに丁寧に縫われた模様がありましたの。
おそらく村の誰かの手仕事でしょう。
糸の運びが不均一で、でもそこに確かな温かさが込められておりましたわ。
わたくしはその布に、自家製の香草小袋を三つ忍ばせ、お祭り用の道具として準備いたしました。
「アナさま、明日、お手伝いするからね!」
「ぼく、声かける係!」
「わたし、香草並べる!」
「頼もしい皆さまですわ。では、お揃いのスカーフでも巻きましょうか。香草の刺繍入りのものを三枚、明日までに用意いたしますわね」
「ほんと!?」
「うわあ、かっこいい!」
「アナさま、すごい!」
香草園の隅に設けた小さな縫い物机に向かい、わたくしは淡い緑の布に一針一針、ミントやラベンダーの刺繍を施していきましたの。
手元には少量の香草の粉末も置いて、縫い込む布にほんのり香りが移るようにしておりますのよ。
刺繍の香りは、着けたときにふわりと香る程度がよろしい。
主張が強すぎず、動くたびに香りが揺れて、気配が整うように。
「アナさま、これって魔法ですか?」
「魔法ではございませんわ。香草と手仕事、そして心の重ね合わせですの」
「……アナさまって、なんでもできるね」
「ふふ、香りに関してだけですわ」
「アナさま、ほんとにうちに住んでほしいってママが言ってたよ!」
「まあ、それは困りましたわ。わたくしはこの湖のほとりが好きでございますから」
「じゃあ、お祭りのあともここ来ていい?」
「ええ、お行儀よくしてくださるなら、いつでもどうぞ」
準備が進むうちに、外の空気がだんだん温かくなり、香草園には甘い香りが広がってまいりましたの。
その香りに誘われるように、近くの野ウサギが一匹、ひょっこりと顔を出して小屋の前で止まりました。
「あっ、ウサギ!」
「しーっ、静かにですわ」
「お茶、飲みに来たのかな?」
「ウサギにも効く香りってあるの?」
「もちろんございますわ。ラベンダーやカモミールは、動物にも優しく作用いたしますのよ」
「じゃあ、お祭りにも来るかな?」
「それはウサギ次第ですわね」
野ウサギはしばらくこちらを見つめてから、ひょいと向きを変えて、草むらの中へと消えていきました。
それだけのことが、妙にうれしく感じられましたの。
わたくしは子どもたちと並んで、ラベンダーの束を棚に吊るしながら、そっと目を細めました。
「アナさまー、ねえ、あのお兄さん、いつ帰ってくるかな?」
「旅の方は、風に任せるものですわ」
「でも、香りは残ってるよ?」
「ええ、“旅路の陽光”の残り香が、まだ棚の奥に漂っておりますのよ」
「じゃあ、帰ってきたら絶対分かるね!」
「そのときは、“迎え火の茶”をたっぷりご用意いたしますわ」
「楽しみー!」
夕方には、村からお祭りの飾りつけ係が様子を見にやってきましたの。
わたくしの小屋のことも噂になっていたようで、通りがかるたびに香りの話題が持ち上がっていたとか。
「アナさま……お噂、広がってますよ」
「それは、少々困ったことでございますわ」
「でも、良い意味で。『飲んだだけで一晩ぐっすり』『子どもが風邪を引かなくなった』って──いろんな声が届いてます」
「香草の力を正しく伝えられるのなら、光栄ですわ」
「明日、お茶の間、行列になるかもですよ?」
「それでは、“待ち時間を和らげる香り”もご用意いたしますわ」
「そんなのあるんですか!?」
「ございますわ。“待つという静けさ”──わたくしの得意とする香りの一つですの」
祭りの前日、小屋の中はいつになく活気に満ちておりましたの。
でも、それは決して喧騒ではなく、整えられた香りと調和した静けさでございました。
わたくしはポットに湯を注ぎながら、明日の朝、最初にお淹れする一杯を思い浮かべておりました。
お客様が最初に受け取る香り、それがこの小屋の印象を決めるのですから。
名前は──“始まりの一歩”。
レモンバーベナとアップルミント、少しだけメドウスイート。
春の朝のように、やさしく、きりりと澄んだ香りですわ。
「ええ、聞いておりますわ。お祭りというものには縁がございませんけれど、香りの屋台というご提案には、少し興味がございますの」
「やったー!」
「やったー!」
「うちのママも来てねって!」
「パパが『あの小屋の茶、飲んでみたい』って言ってた!」
「まあ、それは名誉なお話ですわ。では、わたくしもほんの少しだけ、茶葉と香草を持って出向きましょうか」
「ほんとに!?」
「ええ、けれど騒がしすぎるのは苦手ですから、森のはずれに静かな場所があれば……」
「あるある! 川のそばの石のベンチ!」
「木陰で風が通るところ!」
「じゃあ、そこを“香りの間”といたしましょう。静けさを大事に、お行儀よく訪ねてくださる方だけを、お迎えいたしますのよ」
「わーい! アナさま屋台だー!」
「やったー! “香りの間”って名前、かっこいい!」
「では皆さま、お祭りの準備に向けて、今日は早めに香草園を整えておきませんと」
「うん!」
「はーい!」
「ラベンダー、揃えとくね!」
「ぼくはカモミール!」
「わたし、レモンバーム持ってくる!」
小さな足音が一斉に駆け出し、小屋の周囲は朝の光と笑い声で満ちていきましたの。
わたくしも茶籠の準備を始め、乾燥棚から状態の良い香草を選び、専用の瓶に詰め直しました。
ガラス瓶に貼る小さなラベルは、手書きで──「午後のそよ風」「夕暮れの縁側」「穏やかな始まり」「甘い別れ」──など、名前と調合のイメージを添えておきますの。
名は香りの案内役ですから、きちんとお客様に届くように。
「アナさま、これ、ママがくれた!」
「まあ、布のポーチですのね。刺繍も見事」
「お茶の道具入れに使ってって!」
「ありがたく頂戴しますわ。お返しに、この“朝露のミント”を差し上げますわ。今日の香草園から摘んだばかりの、特別な香りですの」
「わーい!」
ポーチの内側には、たしかに丁寧に縫われた模様がありましたの。
おそらく村の誰かの手仕事でしょう。
糸の運びが不均一で、でもそこに確かな温かさが込められておりましたわ。
わたくしはその布に、自家製の香草小袋を三つ忍ばせ、お祭り用の道具として準備いたしました。
「アナさま、明日、お手伝いするからね!」
「ぼく、声かける係!」
「わたし、香草並べる!」
「頼もしい皆さまですわ。では、お揃いのスカーフでも巻きましょうか。香草の刺繍入りのものを三枚、明日までに用意いたしますわね」
「ほんと!?」
「うわあ、かっこいい!」
「アナさま、すごい!」
香草園の隅に設けた小さな縫い物机に向かい、わたくしは淡い緑の布に一針一針、ミントやラベンダーの刺繍を施していきましたの。
手元には少量の香草の粉末も置いて、縫い込む布にほんのり香りが移るようにしておりますのよ。
刺繍の香りは、着けたときにふわりと香る程度がよろしい。
主張が強すぎず、動くたびに香りが揺れて、気配が整うように。
「アナさま、これって魔法ですか?」
「魔法ではございませんわ。香草と手仕事、そして心の重ね合わせですの」
「……アナさまって、なんでもできるね」
「ふふ、香りに関してだけですわ」
「アナさま、ほんとにうちに住んでほしいってママが言ってたよ!」
「まあ、それは困りましたわ。わたくしはこの湖のほとりが好きでございますから」
「じゃあ、お祭りのあともここ来ていい?」
「ええ、お行儀よくしてくださるなら、いつでもどうぞ」
準備が進むうちに、外の空気がだんだん温かくなり、香草園には甘い香りが広がってまいりましたの。
その香りに誘われるように、近くの野ウサギが一匹、ひょっこりと顔を出して小屋の前で止まりました。
「あっ、ウサギ!」
「しーっ、静かにですわ」
「お茶、飲みに来たのかな?」
「ウサギにも効く香りってあるの?」
「もちろんございますわ。ラベンダーやカモミールは、動物にも優しく作用いたしますのよ」
「じゃあ、お祭りにも来るかな?」
「それはウサギ次第ですわね」
野ウサギはしばらくこちらを見つめてから、ひょいと向きを変えて、草むらの中へと消えていきました。
それだけのことが、妙にうれしく感じられましたの。
わたくしは子どもたちと並んで、ラベンダーの束を棚に吊るしながら、そっと目を細めました。
「アナさまー、ねえ、あのお兄さん、いつ帰ってくるかな?」
「旅の方は、風に任せるものですわ」
「でも、香りは残ってるよ?」
「ええ、“旅路の陽光”の残り香が、まだ棚の奥に漂っておりますのよ」
「じゃあ、帰ってきたら絶対分かるね!」
「そのときは、“迎え火の茶”をたっぷりご用意いたしますわ」
「楽しみー!」
夕方には、村からお祭りの飾りつけ係が様子を見にやってきましたの。
わたくしの小屋のことも噂になっていたようで、通りがかるたびに香りの話題が持ち上がっていたとか。
「アナさま……お噂、広がってますよ」
「それは、少々困ったことでございますわ」
「でも、良い意味で。『飲んだだけで一晩ぐっすり』『子どもが風邪を引かなくなった』って──いろんな声が届いてます」
「香草の力を正しく伝えられるのなら、光栄ですわ」
「明日、お茶の間、行列になるかもですよ?」
「それでは、“待ち時間を和らげる香り”もご用意いたしますわ」
「そんなのあるんですか!?」
「ございますわ。“待つという静けさ”──わたくしの得意とする香りの一つですの」
祭りの前日、小屋の中はいつになく活気に満ちておりましたの。
でも、それは決して喧騒ではなく、整えられた香りと調和した静けさでございました。
わたくしはポットに湯を注ぎながら、明日の朝、最初にお淹れする一杯を思い浮かべておりました。
お客様が最初に受け取る香り、それがこの小屋の印象を決めるのですから。
名前は──“始まりの一歩”。
レモンバーベナとアップルミント、少しだけメドウスイート。
春の朝のように、やさしく、きりりと澄んだ香りですわ。
249
あなたにおすすめの小説
過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~
黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。
待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金!
チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。
「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない!
輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる!
元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!
大自然を司る聖女、王宮を見捨て辺境で楽しく生きていく!
向原 行人
ファンタジー
旧題:聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。
土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。
とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。
こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。
土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど!
一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄で追放されて、幸せな日々を過ごす。……え? 私が世界に一人しか居ない水の聖女? あ、今更泣きつかれても、知りませんけど?
向原 行人
ファンタジー
第三王子が趣味で行っている冒険のパーティに所属するマッパー兼食事係の私、アニエスは突然パーティを追放されてしまった。
というのも、新しい食事係の少女をスカウトしたそうで、水魔法しか使えない私とは違い、複数の魔法が使えるのだとか。
私も、好きでもない王子から勝手に婚約者呼ばわりされていたし、追放されたのはありがたいかも。
だけど私が唯一使える水魔法が、実は「飲むと数時間の間、能力を倍増する」効果が得られる神水だったらしく、その効果を失った王子のパーティは、一気に転落していく。
戻ってきて欲しいって言われても、既にモフモフ妖狐や、新しい仲間たちと幸せな日々を過ごしてますから。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~
しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、
「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。
理由は単純。
彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。
森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、
彼女は必死に召喚を行う。
呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。
だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。
【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。
喋らないが最強の熊、
空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、
敬語で語る伝説級聖剣、
そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。
彼女自身は戦わない。
努力もしない。
頑張らない。
ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、
気づけば魔物の軍勢は消え、
王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、
――しかし人々は、なぜか生きていた。
英雄になることを拒み、
責任を背負うこともせず、
彼女は再び森へ帰る。
自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。
便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、
頑張らないスローライフが、今日も続いていく。
これは、
「世界を救ってしまったのに、何もしない」
追放聖女の物語。
-
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる