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第1話 スーパーの帰りに世界を救うのは、マナー違反だろうか
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「……まじかよ。プレミアムモルツがぬるくなるだろ、これ」
俺、佐藤健二(34歳・独身・平社員)は、レジ袋を提げたまま立ち尽くしていた。
目の前にあるのは、住宅街のど真ん中に突如として口を開けた巨大な「門」。
通称、ダンジョン。
本来なら、専門の探索者たちが何重もの警戒線を張って管理しているはずのものだ。
「なんでこんな、スーパーの裏道ショートカットコースに湧いてんだよ……」
溜息しか出ない。
今日の仕事は最悪だった。
上司には無能扱いされ、取引先には頭を下げ続け、ようやく手に入れた至福の晩酌セット。
早く帰って、キンキンに冷えたビールを喉に流し込みたい。
それだけが、俺という枯れ果てたサラリーマンの生存理由だっていうのに。
ズゥゥゥン……ッ!
門の向こう側から、空気が重低音で震えるような振動が伝わってくる。
嫌な予感しかしない。
「おいおい、これ『門の崩壊』ってやつじゃないのか?」
ニュースで見たことがある。
ダンジョン内部の魔素が飽和し、中から魔物が溢れ出してくる大災害だ。
普通なら、自衛隊やS級探索者が総出で対処する案件。
俺みたいな、左遷寸前のおっさんが関わっていい事態じゃない。
だが、門のすぐそばには、無残にひしゃげた最新式のドローンが転がっていた。
そして、その奥から聞こえてくるのは、誰かの悲鳴。
「……っ! 総員、下がれ! ここは私が食い止める!」
凛とした、だが明らかな絶望に染まった声。
どこかで聞いたことがある。
そうだ。
毎朝、駅前の大型ビジョンで流れている、国民的人気探索者の『凛花』だ。
S級パーティ『フレイム・フェニックス』を率いる、日本最強の美少女。
視界の端に、彼女たちの姿が映る。
衝撃波で周囲の木々がマッチ棒のように折れ、鼓膜を劈く爆音に鳥たちが即死する。
そんな地獄のような光景の中で、彼女たちはボロボロになって倒れていた。
目の前にそびえ立つのは、黒い鱗に包まれた巨大な竜。
『アビス・ドラゴン』。
ランクは測定不能。一国を数時間で滅ぼすとされる、災厄の化身。
「はは、冗談だろ……。あんなの、核兵器でもなきゃ倒せねえよ」
俺の足は、震えていなかった。
恐怖よりも先に、猛烈な「面倒くささ」が勝っていたからだ。
俺は、左手首に巻かれた古びた銀の腕輪を、そっと撫でる。
数ヶ月前、ゴミ捨て場で偶然拾った、変な装飾品。
これを手に入れてから、俺の人生は別の意味で終わった。
だって、これ。
俺みたいな、死んだ魚の目をしたおっさんを……。
「……変身」
その瞬間、世界から色が消えた。
いや、俺の周囲だけが、異常な高密度の情報量で書き換えられていく。
肉体が再構成される。
筋肉が削ぎ落とされ、骨格が華奢な少女のものへと変貌し、肌は陶器のような白さを得る。
汚い作業着のスーツは、光の粒子と共に弾け飛んだ。
代わりに俺の体を包むのは、白と金を基調とした、過剰なまでのフリル。
腰まで伸びた銀髪が、暴力的な魔力の奔流によってツインテールへと結い上げられる。
視覚に入った瞬間、呼吸を忘れ、心臓の鼓動が耳元まで響いてくるような美貌。
鏡を見れば、そこには世界を狂わせるレベルの『魔法少女』が立っていた。
……中身は、34歳のビール大好きおっさんだけどな。
殺してくれ、この羞恥心で。
だが、腕輪は非情にも、俺に最強の力を与える。
手に現れたのは、星屑を閉じ込めたようなクリスタルの杖。
「あー、マジで嫌だ。早く帰りたい」
俺の声は、鈴を転がすような美少女のソプラノへと変わっていた。
心底うんざりした気分で、俺は戦場のど真ん中へと歩みを進める。
現場では、凛花が最後の魔力を振り絞って炎の壁を作っていた。
だが、アビス・ドラゴンの咆哮一発で、その壁は霧散する。
「これまで……なの……?」
凛花の瞳に、絶望が宿る。
背後で生き残っているドローンが、その光景を全世界に生中継していた。
【閲覧数:1億2000万】
【コメント:嘘だろ!? フレイム・フェニックスが全滅!?】
【コメント:日本が終わる……アビス・ドラゴンなんて勝てるわけない!】
【コメント:凛花ちゃん、逃げて! お願いだから!】
画面越しに、世界中が悲鳴を上げていた。
その瞬間。
コツン、と。
場違いな靴音が、瓦礫の山に響いた。
「な、に……?」
凛花が、信じられないものを見るような目でこちらを見上げる。
俺は彼女の横を通り抜け、巨大な竜の目の前に立った。
アビス・ドラゴンが、俺を獲物と認識して巨大な顎を開く。
そこには、全てを無に帰す暗黒のブレスが溜まっていた。
「うるせえよ、トカゲ。俺の晩酌を邪魔するな」
俺は雑に、本当にただのゴミを払うような動作で、杖を横に振った。
「『スターライト・ディストラクション』」
放たれたのは、銀河の煌めきを一点に凝縮したような、極太のレーザー。
それは光などという生易しいものではない。
空間そのものを削り取り、因果律を破壊して「最初から存在しなかったこと」にする情報の奔流。
ドォォォォォォォォォォォォンッ!!
一撃。
たったの一撃だった。
山脈を地図から消し去るレベルの威力が、ピンポイントで竜の頭部を消滅させた。
断末魔すら許さない。
アビス・ドラゴンは、悲鳴を上げる間もなく、その巨体を炭化させて崩壊していく。
後に残ったのは、静寂。
そして、あまりの光景に思考が停止した、世界最強の美少女探索者。
「あ……、あ……」
凛花は、口を半開きにしたまま、俺を呆然と見つめている。
その美貌が驚愕で歪んでいるが、正直、それどころじゃない。
俺はふと、足元を見た。
……レジ袋が破れてる。
中から、プレミアムモルツの缶が転がり落ちていた。
「あああ! 俺のプレモルが!」
慌てて拾い上げる。
よかった、穴は開いていない。まだ飲める。
【コメント:は????????????】
【コメント:今、何が起きた?】
【コメント:一撃……? アビス・ドラゴンを、一撃で消したのか!?】
【コメント:っていうか、あの美少女誰だよ!! 可愛いすぎて心臓止まるわ!!】
【コメント:魔法少女? コスプレ? 演出かこれ!?】
ドローンの向こう側、ネットの海が爆発しているのが手に取るようにわかる。
あ、やべ。
配信に映り込んでるじゃん、これ。
正体がバレたら、俺の安穏としたサラリーマン生活が終了する。
会社にバレたら「お前、休日に魔法少女やってんのか?」って詰められる。
社会的な死だ。物理的な死より恐ろしい。
「じゃ、お疲れ」
俺は短く告げると、重力を無視して跳躍した。
背後から「待ってください!」という凛花の必死な声が聞こえた気がしたが、無視だ。
一刻も早く、このフリフリの服を脱ぎ捨てたい。
そして、ぬるくなる前にこのビールを流し込みたい。
「特定班とか動かないよな、これ……?」
一抹の不安を覚えながら、俺は銀髪をなびかせ、夜の住宅街へと消えていった。
その頃、ネット掲示板『ダンジョン速報』では、歴史上最大級の祭りが発生していた。
【速報】謎の銀髪美少女、アビス・ドラゴンを鼻歌まじりに瞬殺
1:名無しの探索者
おい、今の見たか!? 凛花たちが手も足も出なかったボスが、一瞬で消えたぞ!
2:名無しの探索者
見た。マジで時が止まった。
なにあのアホみたいな威力? 魔法少女? 現代に魔法少女が現れたのか?
3:名無しの探索者
しかもめちゃくちゃ美人だったんだが。
銀髪ツインテール、白のドレス。あのビジュアルで、あの強さ……。
4:名無しの探索者
【悲報】特定班、全力稼働開始。
あの少女が誰なのか、全力を挙げて特定する。
日本最強の座、今日で入れ替わっただろ。
5:名無しの探索者
「俺のプレモルが!」って聞こえた気がするんだが……幻聴か?
自宅のワンルームマンションに滑り込み、変身を解いた俺は、スマホを見て絶望した。
トレンドの1位から10位まで、全部『魔法少女』と『プレモル』で埋まっている。
「……二度と変身しねえ」
俺は冷えたビールを一口飲み、ソファに沈み込んだ。
俺、佐藤健二(34歳・独身・平社員)は、レジ袋を提げたまま立ち尽くしていた。
目の前にあるのは、住宅街のど真ん中に突如として口を開けた巨大な「門」。
通称、ダンジョン。
本来なら、専門の探索者たちが何重もの警戒線を張って管理しているはずのものだ。
「なんでこんな、スーパーの裏道ショートカットコースに湧いてんだよ……」
溜息しか出ない。
今日の仕事は最悪だった。
上司には無能扱いされ、取引先には頭を下げ続け、ようやく手に入れた至福の晩酌セット。
早く帰って、キンキンに冷えたビールを喉に流し込みたい。
それだけが、俺という枯れ果てたサラリーマンの生存理由だっていうのに。
ズゥゥゥン……ッ!
門の向こう側から、空気が重低音で震えるような振動が伝わってくる。
嫌な予感しかしない。
「おいおい、これ『門の崩壊』ってやつじゃないのか?」
ニュースで見たことがある。
ダンジョン内部の魔素が飽和し、中から魔物が溢れ出してくる大災害だ。
普通なら、自衛隊やS級探索者が総出で対処する案件。
俺みたいな、左遷寸前のおっさんが関わっていい事態じゃない。
だが、門のすぐそばには、無残にひしゃげた最新式のドローンが転がっていた。
そして、その奥から聞こえてくるのは、誰かの悲鳴。
「……っ! 総員、下がれ! ここは私が食い止める!」
凛とした、だが明らかな絶望に染まった声。
どこかで聞いたことがある。
そうだ。
毎朝、駅前の大型ビジョンで流れている、国民的人気探索者の『凛花』だ。
S級パーティ『フレイム・フェニックス』を率いる、日本最強の美少女。
視界の端に、彼女たちの姿が映る。
衝撃波で周囲の木々がマッチ棒のように折れ、鼓膜を劈く爆音に鳥たちが即死する。
そんな地獄のような光景の中で、彼女たちはボロボロになって倒れていた。
目の前にそびえ立つのは、黒い鱗に包まれた巨大な竜。
『アビス・ドラゴン』。
ランクは測定不能。一国を数時間で滅ぼすとされる、災厄の化身。
「はは、冗談だろ……。あんなの、核兵器でもなきゃ倒せねえよ」
俺の足は、震えていなかった。
恐怖よりも先に、猛烈な「面倒くささ」が勝っていたからだ。
俺は、左手首に巻かれた古びた銀の腕輪を、そっと撫でる。
数ヶ月前、ゴミ捨て場で偶然拾った、変な装飾品。
これを手に入れてから、俺の人生は別の意味で終わった。
だって、これ。
俺みたいな、死んだ魚の目をしたおっさんを……。
「……変身」
その瞬間、世界から色が消えた。
いや、俺の周囲だけが、異常な高密度の情報量で書き換えられていく。
肉体が再構成される。
筋肉が削ぎ落とされ、骨格が華奢な少女のものへと変貌し、肌は陶器のような白さを得る。
汚い作業着のスーツは、光の粒子と共に弾け飛んだ。
代わりに俺の体を包むのは、白と金を基調とした、過剰なまでのフリル。
腰まで伸びた銀髪が、暴力的な魔力の奔流によってツインテールへと結い上げられる。
視覚に入った瞬間、呼吸を忘れ、心臓の鼓動が耳元まで響いてくるような美貌。
鏡を見れば、そこには世界を狂わせるレベルの『魔法少女』が立っていた。
……中身は、34歳のビール大好きおっさんだけどな。
殺してくれ、この羞恥心で。
だが、腕輪は非情にも、俺に最強の力を与える。
手に現れたのは、星屑を閉じ込めたようなクリスタルの杖。
「あー、マジで嫌だ。早く帰りたい」
俺の声は、鈴を転がすような美少女のソプラノへと変わっていた。
心底うんざりした気分で、俺は戦場のど真ん中へと歩みを進める。
現場では、凛花が最後の魔力を振り絞って炎の壁を作っていた。
だが、アビス・ドラゴンの咆哮一発で、その壁は霧散する。
「これまで……なの……?」
凛花の瞳に、絶望が宿る。
背後で生き残っているドローンが、その光景を全世界に生中継していた。
【閲覧数:1億2000万】
【コメント:嘘だろ!? フレイム・フェニックスが全滅!?】
【コメント:日本が終わる……アビス・ドラゴンなんて勝てるわけない!】
【コメント:凛花ちゃん、逃げて! お願いだから!】
画面越しに、世界中が悲鳴を上げていた。
その瞬間。
コツン、と。
場違いな靴音が、瓦礫の山に響いた。
「な、に……?」
凛花が、信じられないものを見るような目でこちらを見上げる。
俺は彼女の横を通り抜け、巨大な竜の目の前に立った。
アビス・ドラゴンが、俺を獲物と認識して巨大な顎を開く。
そこには、全てを無に帰す暗黒のブレスが溜まっていた。
「うるせえよ、トカゲ。俺の晩酌を邪魔するな」
俺は雑に、本当にただのゴミを払うような動作で、杖を横に振った。
「『スターライト・ディストラクション』」
放たれたのは、銀河の煌めきを一点に凝縮したような、極太のレーザー。
それは光などという生易しいものではない。
空間そのものを削り取り、因果律を破壊して「最初から存在しなかったこと」にする情報の奔流。
ドォォォォォォォォォォォォンッ!!
一撃。
たったの一撃だった。
山脈を地図から消し去るレベルの威力が、ピンポイントで竜の頭部を消滅させた。
断末魔すら許さない。
アビス・ドラゴンは、悲鳴を上げる間もなく、その巨体を炭化させて崩壊していく。
後に残ったのは、静寂。
そして、あまりの光景に思考が停止した、世界最強の美少女探索者。
「あ……、あ……」
凛花は、口を半開きにしたまま、俺を呆然と見つめている。
その美貌が驚愕で歪んでいるが、正直、それどころじゃない。
俺はふと、足元を見た。
……レジ袋が破れてる。
中から、プレミアムモルツの缶が転がり落ちていた。
「あああ! 俺のプレモルが!」
慌てて拾い上げる。
よかった、穴は開いていない。まだ飲める。
【コメント:は????????????】
【コメント:今、何が起きた?】
【コメント:一撃……? アビス・ドラゴンを、一撃で消したのか!?】
【コメント:っていうか、あの美少女誰だよ!! 可愛いすぎて心臓止まるわ!!】
【コメント:魔法少女? コスプレ? 演出かこれ!?】
ドローンの向こう側、ネットの海が爆発しているのが手に取るようにわかる。
あ、やべ。
配信に映り込んでるじゃん、これ。
正体がバレたら、俺の安穏としたサラリーマン生活が終了する。
会社にバレたら「お前、休日に魔法少女やってんのか?」って詰められる。
社会的な死だ。物理的な死より恐ろしい。
「じゃ、お疲れ」
俺は短く告げると、重力を無視して跳躍した。
背後から「待ってください!」という凛花の必死な声が聞こえた気がしたが、無視だ。
一刻も早く、このフリフリの服を脱ぎ捨てたい。
そして、ぬるくなる前にこのビールを流し込みたい。
「特定班とか動かないよな、これ……?」
一抹の不安を覚えながら、俺は銀髪をなびかせ、夜の住宅街へと消えていった。
その頃、ネット掲示板『ダンジョン速報』では、歴史上最大級の祭りが発生していた。
【速報】謎の銀髪美少女、アビス・ドラゴンを鼻歌まじりに瞬殺
1:名無しの探索者
おい、今の見たか!? 凛花たちが手も足も出なかったボスが、一瞬で消えたぞ!
2:名無しの探索者
見た。マジで時が止まった。
なにあのアホみたいな威力? 魔法少女? 現代に魔法少女が現れたのか?
3:名無しの探索者
しかもめちゃくちゃ美人だったんだが。
銀髪ツインテール、白のドレス。あのビジュアルで、あの強さ……。
4:名無しの探索者
【悲報】特定班、全力稼働開始。
あの少女が誰なのか、全力を挙げて特定する。
日本最強の座、今日で入れ替わっただろ。
5:名無しの探索者
「俺のプレモルが!」って聞こえた気がするんだが……幻聴か?
自宅のワンルームマンションに滑り込み、変身を解いた俺は、スマホを見て絶望した。
トレンドの1位から10位まで、全部『魔法少女』と『プレモル』で埋まっている。
「……二度と変身しねえ」
俺は冷えたビールを一口飲み、ソファに沈み込んだ。
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