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魔術師ギルドの塔の前は、まさに戦場と化していた。たいまつが煌々と夜を照らし、剣と剣がぶつかり合う甲高い音が響き渡っている。
「ひ、ひどい……」
マルス子爵が隣で声を震わせている。塔の入り口は、ラウダ伯爵が雇ったのであろう傭兵たちによって固められ、中の様子をうかがうことすらできない。
「どうやら、正面から入るのは難しそうだな」
俺がそう呟くと、リリが俺の服の袖をくいっと引いた。
「ノボルさん、私が行って、道をこじ開けます」
その小さな体から発せられる闘気は本物だ。彼女なら、この程度の包囲網、単独で突破できるのかもしれない。
「いや、その必要はない。もっとスマートにいこう」
俺はリリの頭を撫でると、塔の壁を見上げた。石造りの頑丈そうな壁だ。
「子爵、あなたはここにいてください。下手に動くと巻き込まれますよ」
「は、はい! お気をつけて……!」
俺はリリの手を引くと、傭兵たちの視界の死角になっている路地裏へと回り込んだ。そして、魔術師ギルドの塔の壁に向かって、スキルを発動させる。
狙うのは、二階部分の壁。窓のない、ただの石壁だ。
「収納」
心の中で念じると、目の前の壁が縦横五メートル四方にわたって、ごっそりと音もなく消え去った。壁の向こう側、塔の内部がぽっかりと口を開けている。
「さあ、リリ。行くぞ」
「は、はい!」
俺たちは、スキルで作り出した即席の入り口から、塔の中へと侵入した。
内部は、想像以上の激戦が繰り広げられていた。ギルドに所属する魔術師たちが、襲撃してきた黒服の男たちと戦っている。だが、数は明らかに不利で、防戦一方といった状況だ。
「セレスティーナ様は最上階だ! ここは俺たちで食い止める!」
「くっ、こいつら、魔法への対策が完璧すぎる……!」
魔術師たちは必死に魔法を放つが、黒服の男たちは魔法を弾く特殊な盾や、素早い動きでそれを回避し、着実に距離を詰めてきている。
俺たちは、そんな戦場を誰にも気づかれることなく、上階へと向かう階段を目指した。
階段を駆け上がっていくと、階を上がるごとに戦闘の激しさが増していく。壁には魔法が当たった跡が生々しく残り、床には倒れた魔術師や傭兵たちの姿があった。
そして、ついに最上階のギルドマスター室の扉の前にたどり着く。扉は力ずくでこじ開けられたのか、無残に壊れていた。
中からは、ひときわ大きな戦闘音が聞こえてくる。
俺とリリは顔を見合わせると、静かに部屋の中へと足を踏み入れた。
部屋の中央で、セレスティーナがたった一人で戦っていた。彼女の周りには、十人ほどの黒服の男たち。そして、その中心には、一際腕が立ちそうな、リーダー格の大柄な男が立っている。
セレスティーナは、燃えるような赤い髪を振り乱し、次々と強力な魔法を放っていた。炎の槍が空を走り、氷の嵐が吹き荒れる。だが、男たちは巧みな連携でそれを防ぎ、じりじりと彼女を追い詰めていた。
「さすがはギルドマスター。大した魔力だ。だが、それもいつまで続くかな?」
リーダー格の男が、下品な笑みを浮かべながら言った。
「……あなたたちがラウダの手先ね。卑劣な真似を」
「お嬢様育ちのあんたには分からんだろうな。これが、俺たちの世界のやり方でね」
セレスティーナの額には汗が浮かび、その呼吸は少しずつ乱れてきている。魔力の消耗が激しいのだろう。このままでは、彼女がやられるのは時間の問題だった。
「さて、と。そろそろ出番かな」
俺はリリに目配せすると、部屋の中央へと歩み出た。
「お前ら、人の家に土足で上がり込んで、何してるんだ?」
俺の突然の登場に、その場にいた全員の動きが止まった。
「な、誰だ、貴様は!?」
リーダー格の男が、驚きと怒りの入り混じった声で叫ぶ。
セレスティーナも、俺の姿を見て目を見開いていた。
「あなた……なぜ、ここに?」
「いやあ、ちょっと野暮用で。それより、ずいぶんとお困りのようですね、ギルドマスター殿」
俺はひょうひょうとした態度で、彼女に話しかける。
「ふざけたことを……! どこから入ってきたか知らんが、部外者は消えろ! こいつを殺せ!」
リーダーの男が命令すると、近くにいた黒服の一人が、剣を振りかぶって俺に襲いかかってきた。
リリが前に出ようとするのを、俺は手で制する。
「ここは俺に任せろ」
男が剣を振り下ろす、その瞬間。俺は男の足元の床を、スキルで収納した。
「うおっ!?」
足場を失った男は、見事にバランスを崩す。俺はその男の体を軽々と飛び越えると、リーダー格の男の目の前に、収納しておいた巨大な岩を出現させた。
ドンッ!!
何の予兆もなく現れた巨岩に、リーダーの男は反応できない。岩は彼の鼻先でぴたりと止まっている。
「……な……」
部屋にいた全員が、何が起こったのか理解できずに固まっていた。
「さて、交渉の時間だ。あんたたち、今すぐここから立ち去るなら、命だけは助けてやってもいい。どうする?」
俺がそう言うと、リーダーの男は我に返ったように顔を真っ赤にした。
「き、貴様……! 訳の分からん妖術を使いおって! 全員かかれ! そいつを八つ裂きにしろ!」
その言葉を合図に、黒服の男たちが一斉に俺とリリに襲いかかってきた。
「やれやれ。交渉決裂、か」
「ノボルさん、私がやります!」
リリが俺の前に立ち、ナイフを構える。
「ああ、頼む。でも、殺すなよ。後始末が面倒だからな」
「はい、承知しました!」
リリは風のように駆け出した。黒服の男たちの間をすり抜け、急所を的確に狙ってナイフの柄を叩き込んでいく。
「ぐっ!」
「がはっ!」
リリの動きは洗練されていて、無駄がない。屈強な男たちが、面白いように次々と意識を失って倒れていった。
俺も、リリの援護に回る。
セレスティーナに向かっていた男がいれば、その男と彼女の間に分厚い石の壁を突然出現させて進路を塞ぐ。
遠くから魔法を撃とうとする敵がいれば、その魔法が発射された瞬間に空間ごと切り取って消し去る。
「な、魔法が消えた!?」
「壁が、突然……!」
黒服の男たちは、完全にパニックに陥っていた。自分たちの常識が全く通用しない、理解不能な現象が次々と起こるのだから無理もない。
その間にも、リリは着実に敵の数を減らしていく。
あっという間に、立っている黒服の男は、リーダー格の男一人だけになっていた。
「ば、馬鹿な……。俺の精鋭たちが、こんなガキ二人に……」
リーダーの男は、信じられないといった様子で、震える声で呟いた。
セレスティーナも、目の前の光景が信じられないといった様子で、ただ呆然と立ち尽くしている。彼女ほどの魔術師でさえ、俺のスキルは理解の範疇を超えているのだろう。
「さて、と。これで一対一だな。あんた、どうする? まだやるか?」
俺がそう問いかけると、リーダーの男はギリ、と歯ぎしりをした。
「……面白い。その不思議な術、一体何だ?」
「さあな。あんたに教える義理はない」
「そうか。ならば……力ずくでその秘密を暴かせてもらうまでだ!」
男はそう叫ぶと、腰に差していた長剣を抜き放ち、凄まじい速度で俺に斬りかかってきた。その剣筋は、これまでの傭兵たちとは明らかにレベルが違う。速く、そして重い一撃だ。
だが、俺には通用しない。
剣が俺の首筋に届く寸前、俺はスキルを発動した。俺と男との間の空間、厚さわずか数センチを切り取って収納する。
男の剣は、何の手応えもなく空を切った。
「なっ!?」
男が驚きで動きを止めた、その一瞬の隙。俺は彼の背後に回り込み、首筋に手刀を軽く叩き込んだ。
「ぐ……」
リーダーの男は、白目をむいてその場に崩れ落ちた。
こうして、魔術師ギルドを襲った襲撃者たちは、俺とリリの二人によって、あっけなく鎮圧されたのだった。
「ひ、ひどい……」
マルス子爵が隣で声を震わせている。塔の入り口は、ラウダ伯爵が雇ったのであろう傭兵たちによって固められ、中の様子をうかがうことすらできない。
「どうやら、正面から入るのは難しそうだな」
俺がそう呟くと、リリが俺の服の袖をくいっと引いた。
「ノボルさん、私が行って、道をこじ開けます」
その小さな体から発せられる闘気は本物だ。彼女なら、この程度の包囲網、単独で突破できるのかもしれない。
「いや、その必要はない。もっとスマートにいこう」
俺はリリの頭を撫でると、塔の壁を見上げた。石造りの頑丈そうな壁だ。
「子爵、あなたはここにいてください。下手に動くと巻き込まれますよ」
「は、はい! お気をつけて……!」
俺はリリの手を引くと、傭兵たちの視界の死角になっている路地裏へと回り込んだ。そして、魔術師ギルドの塔の壁に向かって、スキルを発動させる。
狙うのは、二階部分の壁。窓のない、ただの石壁だ。
「収納」
心の中で念じると、目の前の壁が縦横五メートル四方にわたって、ごっそりと音もなく消え去った。壁の向こう側、塔の内部がぽっかりと口を開けている。
「さあ、リリ。行くぞ」
「は、はい!」
俺たちは、スキルで作り出した即席の入り口から、塔の中へと侵入した。
内部は、想像以上の激戦が繰り広げられていた。ギルドに所属する魔術師たちが、襲撃してきた黒服の男たちと戦っている。だが、数は明らかに不利で、防戦一方といった状況だ。
「セレスティーナ様は最上階だ! ここは俺たちで食い止める!」
「くっ、こいつら、魔法への対策が完璧すぎる……!」
魔術師たちは必死に魔法を放つが、黒服の男たちは魔法を弾く特殊な盾や、素早い動きでそれを回避し、着実に距離を詰めてきている。
俺たちは、そんな戦場を誰にも気づかれることなく、上階へと向かう階段を目指した。
階段を駆け上がっていくと、階を上がるごとに戦闘の激しさが増していく。壁には魔法が当たった跡が生々しく残り、床には倒れた魔術師や傭兵たちの姿があった。
そして、ついに最上階のギルドマスター室の扉の前にたどり着く。扉は力ずくでこじ開けられたのか、無残に壊れていた。
中からは、ひときわ大きな戦闘音が聞こえてくる。
俺とリリは顔を見合わせると、静かに部屋の中へと足を踏み入れた。
部屋の中央で、セレスティーナがたった一人で戦っていた。彼女の周りには、十人ほどの黒服の男たち。そして、その中心には、一際腕が立ちそうな、リーダー格の大柄な男が立っている。
セレスティーナは、燃えるような赤い髪を振り乱し、次々と強力な魔法を放っていた。炎の槍が空を走り、氷の嵐が吹き荒れる。だが、男たちは巧みな連携でそれを防ぎ、じりじりと彼女を追い詰めていた。
「さすがはギルドマスター。大した魔力だ。だが、それもいつまで続くかな?」
リーダー格の男が、下品な笑みを浮かべながら言った。
「……あなたたちがラウダの手先ね。卑劣な真似を」
「お嬢様育ちのあんたには分からんだろうな。これが、俺たちの世界のやり方でね」
セレスティーナの額には汗が浮かび、その呼吸は少しずつ乱れてきている。魔力の消耗が激しいのだろう。このままでは、彼女がやられるのは時間の問題だった。
「さて、と。そろそろ出番かな」
俺はリリに目配せすると、部屋の中央へと歩み出た。
「お前ら、人の家に土足で上がり込んで、何してるんだ?」
俺の突然の登場に、その場にいた全員の動きが止まった。
「な、誰だ、貴様は!?」
リーダー格の男が、驚きと怒りの入り混じった声で叫ぶ。
セレスティーナも、俺の姿を見て目を見開いていた。
「あなた……なぜ、ここに?」
「いやあ、ちょっと野暮用で。それより、ずいぶんとお困りのようですね、ギルドマスター殿」
俺はひょうひょうとした態度で、彼女に話しかける。
「ふざけたことを……! どこから入ってきたか知らんが、部外者は消えろ! こいつを殺せ!」
リーダーの男が命令すると、近くにいた黒服の一人が、剣を振りかぶって俺に襲いかかってきた。
リリが前に出ようとするのを、俺は手で制する。
「ここは俺に任せろ」
男が剣を振り下ろす、その瞬間。俺は男の足元の床を、スキルで収納した。
「うおっ!?」
足場を失った男は、見事にバランスを崩す。俺はその男の体を軽々と飛び越えると、リーダー格の男の目の前に、収納しておいた巨大な岩を出現させた。
ドンッ!!
何の予兆もなく現れた巨岩に、リーダーの男は反応できない。岩は彼の鼻先でぴたりと止まっている。
「……な……」
部屋にいた全員が、何が起こったのか理解できずに固まっていた。
「さて、交渉の時間だ。あんたたち、今すぐここから立ち去るなら、命だけは助けてやってもいい。どうする?」
俺がそう言うと、リーダーの男は我に返ったように顔を真っ赤にした。
「き、貴様……! 訳の分からん妖術を使いおって! 全員かかれ! そいつを八つ裂きにしろ!」
その言葉を合図に、黒服の男たちが一斉に俺とリリに襲いかかってきた。
「やれやれ。交渉決裂、か」
「ノボルさん、私がやります!」
リリが俺の前に立ち、ナイフを構える。
「ああ、頼む。でも、殺すなよ。後始末が面倒だからな」
「はい、承知しました!」
リリは風のように駆け出した。黒服の男たちの間をすり抜け、急所を的確に狙ってナイフの柄を叩き込んでいく。
「ぐっ!」
「がはっ!」
リリの動きは洗練されていて、無駄がない。屈強な男たちが、面白いように次々と意識を失って倒れていった。
俺も、リリの援護に回る。
セレスティーナに向かっていた男がいれば、その男と彼女の間に分厚い石の壁を突然出現させて進路を塞ぐ。
遠くから魔法を撃とうとする敵がいれば、その魔法が発射された瞬間に空間ごと切り取って消し去る。
「な、魔法が消えた!?」
「壁が、突然……!」
黒服の男たちは、完全にパニックに陥っていた。自分たちの常識が全く通用しない、理解不能な現象が次々と起こるのだから無理もない。
その間にも、リリは着実に敵の数を減らしていく。
あっという間に、立っている黒服の男は、リーダー格の男一人だけになっていた。
「ば、馬鹿な……。俺の精鋭たちが、こんなガキ二人に……」
リーダーの男は、信じられないといった様子で、震える声で呟いた。
セレスティーナも、目の前の光景が信じられないといった様子で、ただ呆然と立ち尽くしている。彼女ほどの魔術師でさえ、俺のスキルは理解の範疇を超えているのだろう。
「さて、と。これで一対一だな。あんた、どうする? まだやるか?」
俺がそう問いかけると、リーダーの男はギリ、と歯ぎしりをした。
「……面白い。その不思議な術、一体何だ?」
「さあな。あんたに教える義理はない」
「そうか。ならば……力ずくでその秘密を暴かせてもらうまでだ!」
男はそう叫ぶと、腰に差していた長剣を抜き放ち、凄まじい速度で俺に斬りかかってきた。その剣筋は、これまでの傭兵たちとは明らかにレベルが違う。速く、そして重い一撃だ。
だが、俺には通用しない。
剣が俺の首筋に届く寸前、俺はスキルを発動した。俺と男との間の空間、厚さわずか数センチを切り取って収納する。
男の剣は、何の手応えもなく空を切った。
「なっ!?」
男が驚きで動きを止めた、その一瞬の隙。俺は彼の背後に回り込み、首筋に手刀を軽く叩き込んだ。
「ぐ……」
リーダーの男は、白目をむいてその場に崩れ落ちた。
こうして、魔術師ギルドを襲った襲撃者たちは、俺とリリの二人によって、あっけなく鎮圧されたのだった。
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