26 / 64
第26話 影の監査官と天秤の紋章
しおりを挟む
舞踏会の翌日、王都は昨夜の事件で持ちきりだった。偽の勅命を掲げたテロリスト集団と、それを鮮やかな手腕で論破した美少女、筆頭監査官ミカ・アシュフィールド。私の名前は、もはや知らない者がいないほど有名になっていた。
「うーん……有名になりすぎるのも考えものね」
私は少しだけうんざりしながら、今日の仕事場である王宮の地下牢へと向かっていた。もちろん、護衛のレオン様も一緒だ。私たちの目的は、捕らえられたヴァイスハイト家の残党のリーダー、その男の尋問だった。
地下牢は、ひんやりと湿った空気に満ちていた。男は鉄格子の向こうで、力なくうなだれている。昨夜の自信に満ちた姿は、見る影もない。
「……お前か。俺の全てを奪ったのは」
男は私の顔を見ると、怨嗟の声を上げた。
「奪ったのではありません。ただ、真実を明らかにしただけですわ」
私は冷静に言い返した。
「あなたも気づいているはずです。あなたこそが、誰かに騙され、利用されていたのだと」
私の言葉に男はぐっと唇を噛んだ。
「……そうだ。俺は信じていた。あの方の、言葉を……」
「あの方、とは?」
レオン様が鋭く問い詰める。
男はしばらくためらっていたが、やがて全てを諦めたように語り始めた。彼らに偽の勅命を渡し、決起を促したのは、常に黒いローブで顔を隠した謎の人物だったという。その人物は、自分こそがヴァイスハイト家に古くから仕える影の支援者だと名乗ったらしい。
そして、その人物は彼らにこう約束した。「決行の夜、王宮の内部から我らが呼応する。皇帝の首は、我らが取る」と。
「……内部からの呼応?」
私は眉をひそめた。つまり、この事件の黒幕は王宮の内部にいる、ということだ。
「その人物について何か分かることは?声や体格、あるいは使っていた魔法とか」
私が尋ねると、男は首を振った。
「声は魔法で変えられていた。姿も常にローブで隠されていた。ただ……」
男は何かを思い出すように、目を細める。
「一度だけ、その人物のローブの袖から、紋章のようなものが見えたことがある」
「紋章だと!?」
「ああ。それはフクロウではなかった。確か……天秤のような、デザインだったと思う」
天秤の紋章。
私はすぐさまスキルで貴族名鑑を検索した。しかし、該当する貴族は存在しない。既に断絶した家か、あるいは公式には登録されていない闇の組織か。
尋問を終え、私たちは重い足取りで地下牢を後にした。
「ミカ、どう思う」
「……分かりません。ただ、敵は私たちが思っている以上に根が深く、そして狡猾です」
私はもう一度、偽の勅命について思考を巡らせた。あの鑑定スキルを欺く特殊な魔法。そして、リーダーの男が証言した天秤の紋章。二つのバラバラな情報が、私の頭の中で一つの可能性へと結びついていく。
(待って。天秤……。天秤が象徴するものと言えば、公平、正義、そして……監査)
その瞬間、私の背筋をぞっとするような悪寒が走った。
私はレオン様をその場に残し、一人、王宮図書館の禁書庫へと駆け出した。
禁書庫の最も奥深く。そこには王家の負の歴史、公には決して語られることのない記録が封印されている。私は筆頭監査官の権限で、その封印を解いた。
そして、見つけ出した。一冊の、黒い革で装丁された古い記録簿を。その表紙には、金色の箔押しで一つの紋章が刻まれていた。それは、紛れもなく天秤の紋章だった。
記録簿のタイトルは――。
『王家直属・影の監査官 アッシュフォード家 年代記』
アッシュフォード。その名前に、私の心臓が大きく跳ねた。アシュフィールドではない。アッシュフォード。しかし、その響きはあまりにも似すぎていた。
私は震える手で、その記録簿を開いた。そこに書かれていたのは、衝撃の事実だった。
アッシュフォード家とは、代々王家の影の仕事を一手に引き受けてきた一族だったのだ。諜報、暗殺、そして王家自身の不正を裁く、『影の監査』。彼らは王家の光を守るため、最も深い闇に身を置いてきた。彼らの紋章が天秤なのも、そのためだった。
しかし五十年前、当時の当主があまりにも強大になりすぎた力を恐れた王によって、謀反の濡れ衣を着せられ追放された。歴史の表舞台から、完全にその存在を抹殺されたのだ。そしてその時、一族の一部は名前を変え、身分を隠し、田舎のしがない貴族として生き延びることを選んだ。
その名前こそが――アシュフィールド。
(……なんてこと)
私のルーツ。私の家系。それが、今回の全ての事件の黒幕かもしれない。
私はその場にへたり込みそうになるのを、必死でこらえた。頭がくらくらする。
(感傷に浸っている場合じゃない。事実を客観的に分析しろ。そして、陛下に報告するんだ。それが筆頭監査官としての、私の仕事だ)
私は自分を奮い立たせると、その黒い記録簿を固く胸に抱きしめ、皇帝陛下の執務室へと向かった。
報告を聞いたアルベルト陛下は、驚くほど冷静だった。彼は、私が自分の家系の問題を隠さずに話したことに、むしろ感心したように頷いた。
「……辛い事実を、よくぞ話してくれた、ミカ」
彼は私の前に歩み寄ると、私の震える手を両手で優しく包み込んだ。
「君のその誠実さこそが、私が君を信頼する最大の理由だ」
その温かい手に、私の張り詰めていた心の糸が少しだけ緩む。
「君の出自など関係ない。君はミカ・アシュフィールドだ。私の、唯一無二の筆頭監査官だ。……違うか?」
その力強い言葉に、私は涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。私自身も気づかないうちに、一筋の涙が流れていたらしい。
「……はい。陛下」
「ならば、顔を上げろ。我々の本当の敵が見えたのだ。これは後退ではない。前進だ」
陛下はそう言うと、私の頬をそっと指で拭った。
アッシュフォード家。彼らの目的は何か。王家への復讐か。それとも、かつての栄光を取り戻すことか。
私の異世界での最大にして最悪の『お片付け』は、どうやら私自身のルーツへと繋がっていた。
運命の皮肉を感じながらも、私の心は不思議と燃えていた。隣には、私を絶対的に信じてくれる皇帝がいる。そして、きっとすぐそばで、私を守ってくれる騎士がいる。
ならば、何も恐れることはない。私は顔を上げ、私に流れる影の監査官の血を、正面から受け止める覚悟を決めた。
「うーん……有名になりすぎるのも考えものね」
私は少しだけうんざりしながら、今日の仕事場である王宮の地下牢へと向かっていた。もちろん、護衛のレオン様も一緒だ。私たちの目的は、捕らえられたヴァイスハイト家の残党のリーダー、その男の尋問だった。
地下牢は、ひんやりと湿った空気に満ちていた。男は鉄格子の向こうで、力なくうなだれている。昨夜の自信に満ちた姿は、見る影もない。
「……お前か。俺の全てを奪ったのは」
男は私の顔を見ると、怨嗟の声を上げた。
「奪ったのではありません。ただ、真実を明らかにしただけですわ」
私は冷静に言い返した。
「あなたも気づいているはずです。あなたこそが、誰かに騙され、利用されていたのだと」
私の言葉に男はぐっと唇を噛んだ。
「……そうだ。俺は信じていた。あの方の、言葉を……」
「あの方、とは?」
レオン様が鋭く問い詰める。
男はしばらくためらっていたが、やがて全てを諦めたように語り始めた。彼らに偽の勅命を渡し、決起を促したのは、常に黒いローブで顔を隠した謎の人物だったという。その人物は、自分こそがヴァイスハイト家に古くから仕える影の支援者だと名乗ったらしい。
そして、その人物は彼らにこう約束した。「決行の夜、王宮の内部から我らが呼応する。皇帝の首は、我らが取る」と。
「……内部からの呼応?」
私は眉をひそめた。つまり、この事件の黒幕は王宮の内部にいる、ということだ。
「その人物について何か分かることは?声や体格、あるいは使っていた魔法とか」
私が尋ねると、男は首を振った。
「声は魔法で変えられていた。姿も常にローブで隠されていた。ただ……」
男は何かを思い出すように、目を細める。
「一度だけ、その人物のローブの袖から、紋章のようなものが見えたことがある」
「紋章だと!?」
「ああ。それはフクロウではなかった。確か……天秤のような、デザインだったと思う」
天秤の紋章。
私はすぐさまスキルで貴族名鑑を検索した。しかし、該当する貴族は存在しない。既に断絶した家か、あるいは公式には登録されていない闇の組織か。
尋問を終え、私たちは重い足取りで地下牢を後にした。
「ミカ、どう思う」
「……分かりません。ただ、敵は私たちが思っている以上に根が深く、そして狡猾です」
私はもう一度、偽の勅命について思考を巡らせた。あの鑑定スキルを欺く特殊な魔法。そして、リーダーの男が証言した天秤の紋章。二つのバラバラな情報が、私の頭の中で一つの可能性へと結びついていく。
(待って。天秤……。天秤が象徴するものと言えば、公平、正義、そして……監査)
その瞬間、私の背筋をぞっとするような悪寒が走った。
私はレオン様をその場に残し、一人、王宮図書館の禁書庫へと駆け出した。
禁書庫の最も奥深く。そこには王家の負の歴史、公には決して語られることのない記録が封印されている。私は筆頭監査官の権限で、その封印を解いた。
そして、見つけ出した。一冊の、黒い革で装丁された古い記録簿を。その表紙には、金色の箔押しで一つの紋章が刻まれていた。それは、紛れもなく天秤の紋章だった。
記録簿のタイトルは――。
『王家直属・影の監査官 アッシュフォード家 年代記』
アッシュフォード。その名前に、私の心臓が大きく跳ねた。アシュフィールドではない。アッシュフォード。しかし、その響きはあまりにも似すぎていた。
私は震える手で、その記録簿を開いた。そこに書かれていたのは、衝撃の事実だった。
アッシュフォード家とは、代々王家の影の仕事を一手に引き受けてきた一族だったのだ。諜報、暗殺、そして王家自身の不正を裁く、『影の監査』。彼らは王家の光を守るため、最も深い闇に身を置いてきた。彼らの紋章が天秤なのも、そのためだった。
しかし五十年前、当時の当主があまりにも強大になりすぎた力を恐れた王によって、謀反の濡れ衣を着せられ追放された。歴史の表舞台から、完全にその存在を抹殺されたのだ。そしてその時、一族の一部は名前を変え、身分を隠し、田舎のしがない貴族として生き延びることを選んだ。
その名前こそが――アシュフィールド。
(……なんてこと)
私のルーツ。私の家系。それが、今回の全ての事件の黒幕かもしれない。
私はその場にへたり込みそうになるのを、必死でこらえた。頭がくらくらする。
(感傷に浸っている場合じゃない。事実を客観的に分析しろ。そして、陛下に報告するんだ。それが筆頭監査官としての、私の仕事だ)
私は自分を奮い立たせると、その黒い記録簿を固く胸に抱きしめ、皇帝陛下の執務室へと向かった。
報告を聞いたアルベルト陛下は、驚くほど冷静だった。彼は、私が自分の家系の問題を隠さずに話したことに、むしろ感心したように頷いた。
「……辛い事実を、よくぞ話してくれた、ミカ」
彼は私の前に歩み寄ると、私の震える手を両手で優しく包み込んだ。
「君のその誠実さこそが、私が君を信頼する最大の理由だ」
その温かい手に、私の張り詰めていた心の糸が少しだけ緩む。
「君の出自など関係ない。君はミカ・アシュフィールドだ。私の、唯一無二の筆頭監査官だ。……違うか?」
その力強い言葉に、私は涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。私自身も気づかないうちに、一筋の涙が流れていたらしい。
「……はい。陛下」
「ならば、顔を上げろ。我々の本当の敵が見えたのだ。これは後退ではない。前進だ」
陛下はそう言うと、私の頬をそっと指で拭った。
アッシュフォード家。彼らの目的は何か。王家への復讐か。それとも、かつての栄光を取り戻すことか。
私の異世界での最大にして最悪の『お片付け』は、どうやら私自身のルーツへと繋がっていた。
運命の皮肉を感じながらも、私の心は不思議と燃えていた。隣には、私を絶対的に信じてくれる皇帝がいる。そして、きっとすぐそばで、私を守ってくれる騎士がいる。
ならば、何も恐れることはない。私は顔を上げ、私に流れる影の監査官の血を、正面から受け止める覚悟を決めた。
880
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています
黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。
失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった!
この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。
一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。
「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」
底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
お子ちゃま勇者に「美味しくないから追放!」された薬師、田舎でバフ飯屋を開く
風
ファンタジー
現代日本から転生した味覚オタクの薬師ユージンは、幼い勇者パーティの“保護者枠”として命を守るため口うるさくしていたが、「薬が苦い」「うるさい」と追放される。
田舎ミズナ村で薬膳小料理屋「くすり香」を開いた彼の“バフ飯”は冒険者を覚醒させ、村を救い、王都の薬利権すら揺らす。
一方、追放した子どもたちはユージンの真意を知って大泣きするが、彼は戻らない──自分の人生を取り戻すために。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる