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第11章:マジキチ流・破邪顕正(外敵掃討編)
第55話:夜明けの進軍(第11章・総括)
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2026年1月。大阪の街は、深夜3時を回ってもなお、どす黒い静寂と微かな生活音を孕んで息をしている。事務所のデスクには、戦いの痕跡のように空になったエナジードリンクの缶と、熱を帯びたままの配信機材が鎮座している。
俺は椅子に深く体を沈め、天井を見上げた。第11章「マジキチ流・破邪顕正編」。怒涛のような日々だった。
他人の人生を統計学という名の檻に閉じ込めようとした占い師の水晶玉を、俺の「意志」で叩き割った。
姿を見せず、匿名という名の安全圏から泥を投げつけてくるガチアンチ「F」と「H」の憎悪を、「マジキチ流の愛」で飲み込んでやった。
心霊スポットの闇の中で、幽霊という名の「脳のバグ」を物理的ロジックと缶コーヒーの熱さで消し去った。
そして、国の在り方を冷笑する若者たちに、「自分の砂場を守る」という愛国心の旗を突き立てた。
外敵たち。奴らは皆、形を変えて俺の「直立」を揺るがそうとしてきた。だが、終わってみればどうだ。俺の足元は揺らぐどころか、度重なる衝撃によって地盤が固まり、より強固なものになっている。
俺はゆっくりと立ち上がり、リュックを背負った。今夜もまた、恒例の深夜の行軍が始まる。だがその前に、俺はこの戦いを通じて再確認した、揺るぎない「真理」について語っておかねばならない。
結局のところ、俺がなぜこうしてマイクに向かい、文章を書き、夜の街を歩くのか。その答えは極めてシンプルだ。「自分が楽しければ、それでいい」。これに尽きる。
YouTubeも、この『たってやる。』の配信も、noteの執筆も、すべては俺自身の魂を喜ばせるための娯楽であり、生存証明だ。誰かのためにやっているわけじゃねえ。俺が笑い、俺が怒り、俺が叫ぶ。その振動が結果として誰かの心に響けば儲けもの、というだけの話だ。
よく、アンチどもが得意げにこう言ってくる。
「誰もお前のコンテンツなんて興味ない」
「おもしろくない」
「需要がない」
ガハハ! 笑わせんじゃねえぞ。
そういう戯言はな、俺と同じ土俵に立って、俺と同じリスクを背負い、俺と肩を並べてから言えってんだ。
お前らは観客席でポップコーンを食いながら、リングの上で血を流している人間に野次を飛ばしているだけだ。リングに上がる恐怖も、照明の眩しさも、マイク一本で世界と対峙する孤独も知らない分際で、偉そうな口を利くんじゃねえ。俺は、俺の人生というリングの絶対王者だ。評価を下せるのは、戦っている俺自身だけなんだよ。
現に、数字を見てみろ。
現時点で俺のYouTubeチャンネルの登録者数は約200人だ。世間一般のインフルエンサー気取りから見れば、「少ない」「底辺」と嘲笑される数字かもしれない。だがな、俺にとってはこの200人は、単なる数字じゃねえ。有象無象の100万人よりも、俺の狂気と熱量に共鳴し、付いてきてくれる「精鋭」たちだ。
『たってやる。』の配信もそうだ。コアなリスナーが、確実に、着実に増えている。noteにも、ありがたいことに「いいね」やフォローが付き始めている。
これは「バズり」のような一過性の花火じゃねえ。地熱のようにじわじわと広がる、本物の熱だ。俺は薄っぺらい数字遊びには興味がねえ。俺が欲しいのは、俺の言葉で魂を震わせる「家族」だ。それが一人でもいる限り、俺はマイクを握り続ける。いや、たとえ誰もいなくなったとしても、俺自身という最強のリスナーがいる限り、俺は叫び続けるだろう。
ここで、一つ重要な話をしよう。
最近、ありがたいことに「もっとこうした方がいい」「リスナーや読者の意見を取り入れれば、もっと伸びる」というアドバイスを貰うことがある。マーケティング的には正解かもしれない。だがな、俺の答えは「NO」だ。
俺は、俺がやりたいと思えることなら、何の迷いもなく即座に実行する。だが、そうでない場合、それがどれだけ正論であっても、どれだけ数字に繋がるとしても、断固として取り入れない。
「人の話を聞かない」?
違うな。それは「自分を持っている」と言うんだよ。
俺がもし、数字欲しさにリスナーの顔色を窺い、言われるがままにコンテンツを変え、大衆に迎合したとしよう。その瞬間、俺は「組長」ではなくなり、ただの「道化」に成り下がる。そんなツマラナイ男の配信を、誰が見たいと思う? 俺自身が一番見たくねえよ。
俺の最大の魅力は、この予測不能な「ブレなさ」にある。頑固? 結構だ。その頑固さが、この混沌としたネットの海で、唯一無二の羅針盤になるんだ。
これからも俺は、誰になんと言われようと、俺のスタイルを貫く。
気に入らない奴は去ればいい。付いてきたい奴だけが、俺の背中を見ればいい。この選別こそが、俺の王国「砂場」を守るための城壁なんだ。
俺は事務所の照明を消し、ドアを開けた。
冬の大阪の冷気が、火照った体に突き刺さる。
「……よし。行くか」
俺は歩き出した。いつもの8キロのコース。
アスファルトは冷たく硬いが、俺の足取りは軽い。頭の中では、次の第12章の構想が渦巻いている。外敵を排除した俺が次に向かうのは、より内面的な、そしてより壮大な「創造」の領域だ。
赤信号で立ち止まる。「いらち」な俺は、信号機の変わる数秒が永遠のように感じる。貧乏ゆすりをする右足。だが、そのリズムすらも、今夜は心地よいビートに変わる。
「おい、アンチども。そして俺を愛する共犯者たちよ。見てろよ」
俺は独り言ちた。
俺はこれからも、お前らの常識という物差しをへし折り続ける。
「おもしろくない」と言われれば、もっとおもしろくない、だが俺だけが腹を抱えて笑える企画をやってやる。
「需要がない」と言われれば、需要なんてクソ食らえと叫びながら、供給過多な熱量を押し付けてやる。
歩き続けるうちに、空の色が変わってきた。
漆黒だった夜空が、東の方から徐々に濃紺へ、そして紫色へとグラデーションを描き始めている。
夜明けだ。
占い師が予言した不吉な未来なんて来なかった。
アンチが望んだ俺の挫折なんて訪れなかった。
幽霊が潜む闇は、朝日に照らされて消え失せる。
無関心な世界は、俺の足音で目を覚ます。
8キロの行軍の果て、橋の上で俺は立ち止まり、昇ってくる太陽を睨みつけた。
眩しい光が、俺のサングラスに反射する。
「……おはようさん。今日も世界は、俺のために回ってるな」
俺はニヤリと笑い、拳を空に突き上げた。
第11章、完結。
外敵との戦いは終わった。いや、これからも続くだろうが、もう俺の敵ではない。奴らは俺の物語を彩るスパイスに過ぎない。
さあ、次は第12章だ。
舞台は整った。俺の「砂場」は、もはや公園の一角ではない。この広大な世界すべてが、俺の遊び場だ。
「たってやる。……全宇宙の常識人たちが、俺の狂気に呆れ、そして最後には愛さずにはいられなくなるその日までな!」
俺は朝日を背に受け、長い影を路面に焼き付けながら、再び歩き出した。
ブレない、媚びない、止まらない。
マジキチな組長の進軍は、太陽よりも高く、どこまでも続いていく。
「ガハハ! 最高に楽しい人生じゃねえか!」
第55話、完。
第11章、これにて閉幕です。
外敵をすべて自身の養分に変え、朝日と共に凱旋した組長。
「自分が楽しければそれでいい」という究極のエゴイズムこそが、最強のエンターテインメントであると証明しました。
そして物語は、新章・第12章へと突入します。
「内なる創造」「新たなる野望」、あるいは……?
組長の「砂場」は、次はどんな形を見せるのでしょうか。
「俺の歩く道が、そのまま地図になるんだよ!」
第12章の開幕を、震えて待て!
俺は椅子に深く体を沈め、天井を見上げた。第11章「マジキチ流・破邪顕正編」。怒涛のような日々だった。
他人の人生を統計学という名の檻に閉じ込めようとした占い師の水晶玉を、俺の「意志」で叩き割った。
姿を見せず、匿名という名の安全圏から泥を投げつけてくるガチアンチ「F」と「H」の憎悪を、「マジキチ流の愛」で飲み込んでやった。
心霊スポットの闇の中で、幽霊という名の「脳のバグ」を物理的ロジックと缶コーヒーの熱さで消し去った。
そして、国の在り方を冷笑する若者たちに、「自分の砂場を守る」という愛国心の旗を突き立てた。
外敵たち。奴らは皆、形を変えて俺の「直立」を揺るがそうとしてきた。だが、終わってみればどうだ。俺の足元は揺らぐどころか、度重なる衝撃によって地盤が固まり、より強固なものになっている。
俺はゆっくりと立ち上がり、リュックを背負った。今夜もまた、恒例の深夜の行軍が始まる。だがその前に、俺はこの戦いを通じて再確認した、揺るぎない「真理」について語っておかねばならない。
結局のところ、俺がなぜこうしてマイクに向かい、文章を書き、夜の街を歩くのか。その答えは極めてシンプルだ。「自分が楽しければ、それでいい」。これに尽きる。
YouTubeも、この『たってやる。』の配信も、noteの執筆も、すべては俺自身の魂を喜ばせるための娯楽であり、生存証明だ。誰かのためにやっているわけじゃねえ。俺が笑い、俺が怒り、俺が叫ぶ。その振動が結果として誰かの心に響けば儲けもの、というだけの話だ。
よく、アンチどもが得意げにこう言ってくる。
「誰もお前のコンテンツなんて興味ない」
「おもしろくない」
「需要がない」
ガハハ! 笑わせんじゃねえぞ。
そういう戯言はな、俺と同じ土俵に立って、俺と同じリスクを背負い、俺と肩を並べてから言えってんだ。
お前らは観客席でポップコーンを食いながら、リングの上で血を流している人間に野次を飛ばしているだけだ。リングに上がる恐怖も、照明の眩しさも、マイク一本で世界と対峙する孤独も知らない分際で、偉そうな口を利くんじゃねえ。俺は、俺の人生というリングの絶対王者だ。評価を下せるのは、戦っている俺自身だけなんだよ。
現に、数字を見てみろ。
現時点で俺のYouTubeチャンネルの登録者数は約200人だ。世間一般のインフルエンサー気取りから見れば、「少ない」「底辺」と嘲笑される数字かもしれない。だがな、俺にとってはこの200人は、単なる数字じゃねえ。有象無象の100万人よりも、俺の狂気と熱量に共鳴し、付いてきてくれる「精鋭」たちだ。
『たってやる。』の配信もそうだ。コアなリスナーが、確実に、着実に増えている。noteにも、ありがたいことに「いいね」やフォローが付き始めている。
これは「バズり」のような一過性の花火じゃねえ。地熱のようにじわじわと広がる、本物の熱だ。俺は薄っぺらい数字遊びには興味がねえ。俺が欲しいのは、俺の言葉で魂を震わせる「家族」だ。それが一人でもいる限り、俺はマイクを握り続ける。いや、たとえ誰もいなくなったとしても、俺自身という最強のリスナーがいる限り、俺は叫び続けるだろう。
ここで、一つ重要な話をしよう。
最近、ありがたいことに「もっとこうした方がいい」「リスナーや読者の意見を取り入れれば、もっと伸びる」というアドバイスを貰うことがある。マーケティング的には正解かもしれない。だがな、俺の答えは「NO」だ。
俺は、俺がやりたいと思えることなら、何の迷いもなく即座に実行する。だが、そうでない場合、それがどれだけ正論であっても、どれだけ数字に繋がるとしても、断固として取り入れない。
「人の話を聞かない」?
違うな。それは「自分を持っている」と言うんだよ。
俺がもし、数字欲しさにリスナーの顔色を窺い、言われるがままにコンテンツを変え、大衆に迎合したとしよう。その瞬間、俺は「組長」ではなくなり、ただの「道化」に成り下がる。そんなツマラナイ男の配信を、誰が見たいと思う? 俺自身が一番見たくねえよ。
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これからも俺は、誰になんと言われようと、俺のスタイルを貫く。
気に入らない奴は去ればいい。付いてきたい奴だけが、俺の背中を見ればいい。この選別こそが、俺の王国「砂場」を守るための城壁なんだ。
俺は事務所の照明を消し、ドアを開けた。
冬の大阪の冷気が、火照った体に突き刺さる。
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俺は歩き出した。いつもの8キロのコース。
アスファルトは冷たく硬いが、俺の足取りは軽い。頭の中では、次の第12章の構想が渦巻いている。外敵を排除した俺が次に向かうのは、より内面的な、そしてより壮大な「創造」の領域だ。
赤信号で立ち止まる。「いらち」な俺は、信号機の変わる数秒が永遠のように感じる。貧乏ゆすりをする右足。だが、そのリズムすらも、今夜は心地よいビートに変わる。
「おい、アンチども。そして俺を愛する共犯者たちよ。見てろよ」
俺は独り言ちた。
俺はこれからも、お前らの常識という物差しをへし折り続ける。
「おもしろくない」と言われれば、もっとおもしろくない、だが俺だけが腹を抱えて笑える企画をやってやる。
「需要がない」と言われれば、需要なんてクソ食らえと叫びながら、供給過多な熱量を押し付けてやる。
歩き続けるうちに、空の色が変わってきた。
漆黒だった夜空が、東の方から徐々に濃紺へ、そして紫色へとグラデーションを描き始めている。
夜明けだ。
占い師が予言した不吉な未来なんて来なかった。
アンチが望んだ俺の挫折なんて訪れなかった。
幽霊が潜む闇は、朝日に照らされて消え失せる。
無関心な世界は、俺の足音で目を覚ます。
8キロの行軍の果て、橋の上で俺は立ち止まり、昇ってくる太陽を睨みつけた。
眩しい光が、俺のサングラスに反射する。
「……おはようさん。今日も世界は、俺のために回ってるな」
俺はニヤリと笑い、拳を空に突き上げた。
第11章、完結。
外敵との戦いは終わった。いや、これからも続くだろうが、もう俺の敵ではない。奴らは俺の物語を彩るスパイスに過ぎない。
さあ、次は第12章だ。
舞台は整った。俺の「砂場」は、もはや公園の一角ではない。この広大な世界すべてが、俺の遊び場だ。
「たってやる。……全宇宙の常識人たちが、俺の狂気に呆れ、そして最後には愛さずにはいられなくなるその日までな!」
俺は朝日を背に受け、長い影を路面に焼き付けながら、再び歩き出した。
ブレない、媚びない、止まらない。
マジキチな組長の進軍は、太陽よりも高く、どこまでも続いていく。
「ガハハ! 最高に楽しい人生じゃねえか!」
第55話、完。
第11章、これにて閉幕です。
外敵をすべて自身の養分に変え、朝日と共に凱旋した組長。
「自分が楽しければそれでいい」という究極のエゴイズムこそが、最強のエンターテインメントであると証明しました。
そして物語は、新章・第12章へと突入します。
「内なる創造」「新たなる野望」、あるいは……?
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