マジキチ組長一代記 ~半分は狂気、半分は真実~

マジキチ組長

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第18章:電脳の深淵(ハイパー・マジキチ・ディープダイブ編)

第90話:第18章・総括:深淵の入り口

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 2026年、春。
 大阪の夜は更け、窓の外では最後の桜が闇に溶け込みながら、湿った風に吹かれて舞い踊っている。俺はモニターの光を落とし、椅子に深く背中を預けた。第18章という、これまでにないほど内省的でありながら攻撃的な階層を降り終えた実感が、心地よい疲労感と共に全身の細胞を包み込んでいる。

 8キロの行軍、Google AI Studioでの狂気じみた開発、takuさんへの画像錬金術、そしてMinapikoとの縁が生んだこの物語の執筆……。これら一見バラバラに見えるピースは、今、俺の手の中で「不真面目な劣等生」だけが持つことを許された、最強の武器へと姿を変えた。

 この章を締めくくるにあたり、俺は何度でも、そして相手が耳を塞いで逃げ出そうとしつこいくらいに、お前ら「野郎ども」に叩き込んでおかなければならない真理がある。

 AIという、人類史上最強にして未知の知性を、己の血肉として使いこなせるようになりたいと本気で願うなら、理屈で考える暇があれば、先に手を動かせ。考えるだけ時間の無駄だ。効率的な学習法だの、最新のトレンド解説だの、そんなものをスマホで眺めて「わかった気」になっている連中を、俺は心の底から鼻で笑う。

 もちろん、俺は慎重に物事を進める人間を完全に否定するつもりはない。石橋を叩いて渡るのも一つの生き方だろう。
 だが、あえてこの場所で断言させてもらう。そうやって理屈をこね、準備が整うのを待っている奴と、脊髄反射でキーボードを叩き、エラーの山を築きながら進んでいる俺とでは、AIに対する知見やノポウハウ、そして「使いこなし」の深さが、もはや比較することさえ滑稽なほどに差がついている。他の分野では、事前の準備や緻密な計画が功を奏することもあるだろう。だが、ことAIに関して言えば、俺のこの「行動第一主義」が唯一無二の正解であり、生存戦略であると確信している。

 現に俺を見ろ。
 俺はほぼ独学だ。誰かに教わったわけでも、高額なセミナーに通ったわけでもない。ノープランで、スケジュール管理なんてクソ食らえという精神で、ただ思いついたことをその瞬間に実行し、目の前のAIにぶつけてきた。AIに対しても、寝る間も惜しんで全力で向き合ってきた。昨日の自分を超え、AIの出力するバグのような回答を「最高のご馳走」として楽しみ、その裏にあるアルゴリズムの癖や呼吸を、理論ではなく肉体で覚えてきた。その執念と、積み上げた失敗の数こそが、今の俺を支える実績だ。

 昭和の古い人間と言われても結構。
 根性や精神論と言えば、今のスマートで冷めた若い連中は「うわぁ、前時代的だ」とドン引きするかもしれない。

 だがな、物事の本質はいつだって泥臭い場所にあるんだよ。根性がなければ、AIと寝る間も惜しんで四六時中向き合い、新しいプロンプトの構想やシステムの隙間を突くアイデアを練り続けるなんて芸当はできまい。精神力がなければ、AIに期待外れの返答をされたとき、あるいは心血注いだプログラムが動かなかったときに、諦めず、納得の行く返答が出るまで、あるいはバグの原因を突き止めるまで、AIと最後まで向き合い続けるメンタルなんて持てるはずがない。

 これは何もAIに限った話ではない。
 仕事でも、遊びでも、そして愛する女を口説くときでも、人生のすべてに当てはまる。どれだけ最新の、最高性能のツールを手にしても、それを使う人間に「絶対にこいつを屈服させて形にしてやる」という執念、つまり根性がなければ、そのツールはただの光るガラクタに成り下がる。俺はこのブレない考えを突き通したからこそ、誰も到達していない、誰も見たことがないマジキチな域に、実績としてたどり着けたのだ。無論、俺自身、これで完成だなんて思っちゃいない。これはまだ、無限に続く深淵の入り口に立ったに過ぎないがな。

 そして、再三になるがもう一つ絶対に忘れるな。

「好奇心」だ。

 こいつがない奴は、AIを使いこなせるようには絶対にならないと断言する。食べ物の好き嫌いをせず、何でも食う。俺が子供の頃から続けてきたその習慣は、情報の摂取においても全く同じだ。どんなドブのような日常の汚れ仕事も、ハゲたおっさんの放尿の飛沫も、最新の物理学の理論も、最高にエグい性癖も、すべてを等しく「面白そうだ」と食らい尽くす。その雑食性、その飢餓感、その「知りたい」という原始的な欲求こそが、AIという巨大な胃袋に流し込むプロンプトの、最高の栄養素になるのだ。

 好奇心さえ強く持てば、理屈なんて後から勝手についてくる。好奇心があれば、体は自然と動き出し、気がつけば俺のようなことができるようになっているはずだ。

 騙されたと思ってやってみろ。画面の前で「失敗したらどうしよう」「無駄な時間になったら嫌だ」と悩んでいる暇があるなら、今すぐブラウザを開いて、デタラメでもいいからAI Studioに一文字打ち込んでみろ。失敗したところで、サーバーが爆発するわけでも、お前の命が取られるわけでもない。AIが吐き出す想定外のクソみたいな回答こそが、お前の固定観念をぶち壊し、知性を拡張する最高の教師になるんだ。

 この第18章を通じて、俺は身内やリスナー、そしてこの物語を読んでくれているお前らに、俺の武器をすべてさらけ出してきた。
 小説執筆プログラムで見せた、初心者を置き去りにしない遊び心。画像加工で見せた、仲間への義理と矜持。そしてスケジュール管理という名の鎖への反逆。
 これらすべては、古い価値観や、誰が決めたかも分からない凝り固まった常識を更地にし、新しい自分という帝国を再構築するための聖なるプロセスだったのだ。

 真面目な優等生たちが、会議室に集まって「AIの倫理性」だの「効率的なワークフロー」だのと言って、安全な場所で時間を溶かしている間に、俺たちはその更地の上で、最高に下品で、最高に美しく、最高にマジキチな砂の城を爆速で建てようじゃないか。泥を捏ね、汗を流し、笑いながら奇跡を起こす。それが「不真面目な劣等生」に残された唯一の、そして最強の逆転劇だ。

 調べるだけで満足している奴らを、その場で立ち尽くさせて置き去りにしろ。
 手を動かし続け、泥にまみれ、それでも前進をやめない者だけが見ることができるAIとの真の共生という名の景色。
 俺は今、その景色の真っ只中に立ち、次なる嵐を待っている。

 AIは鏡だ。
 お前が中途半端な気持ちで向き合えば、中途半端な自分しか映らない。
 だが、お前が狂気を込めて向き合えば、AIはその何倍もの狂気で世界を塗り替えてくれる。

 この章で得た確信は、技術の進歩に追いつくことではなく、自分の中の衝動をいかに加速させるかにあるということだ。

 8キロの行軍で体を追い込み、空腹の状態で情報を食らい、AIと格闘する。
 この一連のルーティンこそが、俺を、そして俺に関わる仲間たちを「情報の過食者」として進化させてきた。
 Minapikoが新しい世界へ踏み出し、takuさんが俺の絵を掲げて配信する。その連鎖こそが、俺が最も欲しかった「実績」なのかもしれない。

 第18章を終え、俺の行軍はさらに加速する。
 春の嵐が桜を散らし、残酷なまでの美しさで新しい緑を芽吹かせるように、俺の中のAI帝国もまた、既存の自分を破壊し、新しい狂気を創造することを繰り返しながら、さらに深く、暗い、深淵の奥底へと向かっていく。

 お前らもついてくるか? 根性はあるか? 好奇心は錆びついていないか? もしそうなら、もう言葉はいらない。
 理屈を捨て、恐怖を捨て、ただその指先を動かせ。

 再三言う。あれこれ考える前に、手を動かして行動しろ。人生という名のマジキチな物語の続きは、動いた奴にしか書けないんだ。
 話は、それからだ。

 第18章、完。
 

 
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