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第45章:マジキチ組長の解体新書~AIに刻む俺の性癖と、冬への渇望~
第225話:【総括】俺というプロンプトと、果てなき自己満足
冷却ファンの低く唸るような駆動音だけが、深夜のスタジオの空間を静かに支配している。
メインサーバー群のラックから漏れる緑色のLEDの明滅が、無骨なコンソール画面の前に立つ俺の顔を、暗闇の中で青白く照らし出していた。
画面の中央には、『Personal Core Data Injection: 100% Complete』という、無機質だがどこか達成感のある文字列が静かに点灯している。
気候への強烈な愛憎。文系脳としての歴史への探求心。一切の妥協を許さない女性への性癖。そして、狂気の根幹であるアクション・ファーストの哲学。
俺という人間(マジキチ組長)を形作る、極めてパーソナルで、泥臭く、偏りに偏った四つの巨大なデータ群。それらすべてが今、このStudio MAD-KICHIの中枢を担うAIシステムの深淵(コア)へと、完全にインストールされたのだ。
「……ふぅむ」
俺は腕を組み、その文字列を見つめながら、暗い部屋の中で一人、深く息を吐き出した。
システムのエラーやハルシネーション(幻覚)を防ぐため、AIに「俺自身の根底にあるエゴイズム」を正確に理解させる。その目的で始めたこの狂った学習の儀式だったが、実際にすべてのデータを叩き込み終えた今、俺の心の中に広がっているのは、システムを支配したという征服感よりも、むしろ奇妙な『徒労感と爽快感』の入り混じった不思議な感覚だった。
どういうことか。
自分の極めて個人的な趣味、趣向、そして絶対に譲れない性癖を、AIという無機質なシステムに理解させるために「言語化(プロンプト化)」する。
その行為のプロセス自体が、実は他でもない『俺自身を、極限まで深く見つめ直す作業』そのものであったということに気がついたからだ。
自分が一体何が好きで、何が嫌いで、どんな瞬間に心が躍り、どんな造形に激しく興奮を覚えるのか。
俺たちは普段、自分の頭の中にある「好き」という感情を、なんとなくフワッとした感覚だけで捉えている。だが、相手はAIだ。フワッとした感覚のままでは、奴らは絶対に期待通りのものを出力してはくれない。
「私は夏が嫌いです」ではなく、「夏のまとわりつく湿気とアスファルトの照り返しが、俺の肉体から創作意欲を物理的に削ぎ落とすから殺意を抱くほど嫌いだ」と。
「美人が好きです」ではなく、「知性と影を帯びた瞳を持ち、完璧なスーツを着こなす冷徹な女が、ふとした瞬間に見せる隙に狂おしいほどのフェティシズムを感じる」と。
自分の内側にあるドロドロとした欲望の形を、ミリ単位で正確に切り出し、言語というナイフで鋭く研ぎ澄ませて、プロンプトとして叩きつける。
それができなければ、AIに面白いものを出力させることなど、絶対にできないのだ。
俺は今回の学習作業を通じて、俺自身の脳髄の奥底に眠っていた「マジキチ組長という人間の設計図」を、改めて自分自身の目で克明に確認させられたような気分だった。
「……これでシステムも、俺という人間の『コア』を、少しは理解しただろう」
俺は誰もいないAI創作室で独りごちると、コンソールの電源を落とし、ゆっくりと自分の組長室へと向かった。
* * *
組長室の重厚なマホガニーのデスクに腰を下ろし、俺は手元のgloのスティックを加熱した。
チリチリと葉が焼ける微かな音と共に、独特の香りを帯びた熱い紫煙が、部屋の空気に溶け込んでいく。
さて。ここからは、俺というプロンプトの心臓部を解剖したこの第45章の第5話を、そしてこの章全体を締めくくるにあたり。俺、マジキチ組長の自分語りの時間とさせてもらおう。
気候、歴史、性癖、そして哲学。
俺のすべてをシステムに学習させたこの章を経て、俺が今、改めて強く、骨の髄から感じていること。
それは、「結局のところ、創作というものは、自分自身が心の底から楽しいかどうか。もう完全に、これに尽きる」という絶対的な真理だ。
世の中には、ネットの海には、星の数ほどのクリエイターや創作者が溢れている。
だが、その中で「全く楽しくない」「苦痛でしかない」と愚痴をこぼしながら、義務感や承認欲求だけにしがみついて創作をやっているという奴が、一体どれほどいるだろうか。
俺はそういう奴らに対して、あえて冷酷な事実を突きつけてやる。
『楽しくない中で創作をやっているなら、今すぐ創作なんて辞めるべきだ。お前の人生の時間がもったいない』、と。
冷たい言葉に聞こえるかもしれない。だが、これが紛れもないクリエイティブの真実なのだから仕方がない。
考えてもみろ。自分自身が全く楽しいと感じていない、苦痛に耐えながらひねり出したような作品。そんなものを完成させたとして、お前はそれを『世界に向けて、絶対の自信を持って公開できるか?』。
できるわけがない。
なぜなら、自分自身が楽しいと思っていない情熱の欠落した作品は、完成したそれを見直した時に、当然ながら『自分自身で見ても、ちっとも面白くない』からだ。
自分が一番のファンになれないような、面白くない作品を世に出して、他人の心を動かそうなどと考えること自体が、傲慢であり、滑稽なのだ。つまりはそういうことだ。
そして、もう一つ。俺がヘドが出るほど嫌いな風潮がある。
それは、「より多くの人にウケるものを作りたい」「大衆に好かれる無難なものを作らなきゃ」と思いながら、マーケティングの奴隷になって創作をするという姿勢だ。
俺からすれば、そんなものはナンセンス以外の何物でもない。そんな薄っぺらい作品には、一ミリの狂気も、エゴも宿らない。
俺は、このStudio MAD-KICHIを立ち上げた日から、たった一つの信念のもとにすべての創作活動を行っている。
『自分が一番楽しいと思うものしか、絶対に作らない』という、極限まで身勝手な信念だ。
俺の好みのストライクど真ん中の女たち(バケモノたち)を生成し、俺の好きなマニアックな歴史のロマンを語らせ、俺の憎む夏を罵倒させる。
言うならば、俺自身が、俺の創り出すこの狂ったパラレルワールドの『最も熱狂的な、第一号のファン』なのだ。
だが、面白いものでな。
俺がそうやって他人の顔色を一切無視し、自分のエゴイズムだけを煮詰めて作った作品であっても。それがどんなにニッチで、世間一般から外れた「ブルーオーシャン(未開拓の領域)」と呼ばれる分野であったとしても。
この広く、果てしないネットの世界の中で、「俺と全く同じ考えを持つ人間」や「俺の狂気にシンクロしてくれる人間」というものが、一人も居ないということは絶対に無いのだ。
事実、俺が欲望のままに創り上げているこのStudio MAD-KICHIの世界観や、マニアックな歴史とAIを語るネットラジオ『たってやる。』の放送に対して。
心からの共感を示し、腹を抱えて笑い、共に熱狂してくれている人間が、画面の向こう側に確実に存在している。
そして何より誇らしいのは、俺の周りに集まってくれる彼らは、漏れなく全員が、俺の狂気を深く理解してくれる『極めてコアで、熱狂的なファン』でいてくれているということだ。
俺は、この事実に対してだけは、素直に、そして心の底から深い感謝の念を抱いている。
俺の偏ったエゴに付き合ってくれるバケモノみたいなリスナーたち。お前らがいるから、俺の創作はただの自己満足の枠を超えて、確かな熱量を持ったエンターテインメントとして成立しているのだ。
結局のところ。
創作において重要なのは、「人数の問題」ではないということだ。
SNSの世界には、薄っぺらい流行りの言葉を並べ立て、AIの無難な美少女イラストを大量生産して、「俺のファン(フォロワー)は1000人いるぞ」「1万いいねがついたぞ」と、ただの『数字』だけでドヤ顔で豪語している浅ましいエセクリエイターが腐るほどいる。
だが、俺の周りにいてくれる数少ない、しかし圧倒的な熱量を持ったコアなリスナーたちと、その「1000人という中身のない数字」とでは。そこにある『魂の質』と『絆の深さ』が全く、天と地ほどに違うということは、これを読んでいるお前らなら痛いほど分かるだろう。
万人に愛される浅い1000の数字より、俺のエゴに深く突き刺さって抜けなくなる、たった一人の狂人(コアファン)がいれば、それでいい。
この信念は、Studio MAD-KICHIを立ち上げた当初から、そしてこれからも、俺が死ぬまで終始ブレずに貫き通してやっていく覚悟だ。
「……さて。俺のプロンプト(性癖)の全貌は、これでお前らにも伝わっただろう」
俺は、吸い終わったgloのスティックを灰皿に押し付け、立ち上る最後の煙を見つめながらニヤリと笑った。
結局のところ、創作とは究極の自己満足だ。
俺はこれからも、俺の脳髄が歓喜するままに、俺の好きなようにこのパラレルワールドを創り、拡張し続ける。
だから、お前らも。
他人の目線なんてゴミ箱に捨ててしまえ。お前自身の内側にあるドロドロとした『性癖』と、誰にも譲れない『好き』という感情を、ありったけの言葉で言語化し、AIという神のシステムに全力で叩きつけてみろ。
自分が心の底から熱狂できる、お前だけの宇宙を創り出せ。
俺たちの狂気のアクション・ファーストは、まだ始まったばかりなのだから。
メインサーバー群のラックから漏れる緑色のLEDの明滅が、無骨なコンソール画面の前に立つ俺の顔を、暗闇の中で青白く照らし出していた。
画面の中央には、『Personal Core Data Injection: 100% Complete』という、無機質だがどこか達成感のある文字列が静かに点灯している。
気候への強烈な愛憎。文系脳としての歴史への探求心。一切の妥協を許さない女性への性癖。そして、狂気の根幹であるアクション・ファーストの哲学。
俺という人間(マジキチ組長)を形作る、極めてパーソナルで、泥臭く、偏りに偏った四つの巨大なデータ群。それらすべてが今、このStudio MAD-KICHIの中枢を担うAIシステムの深淵(コア)へと、完全にインストールされたのだ。
「……ふぅむ」
俺は腕を組み、その文字列を見つめながら、暗い部屋の中で一人、深く息を吐き出した。
システムのエラーやハルシネーション(幻覚)を防ぐため、AIに「俺自身の根底にあるエゴイズム」を正確に理解させる。その目的で始めたこの狂った学習の儀式だったが、実際にすべてのデータを叩き込み終えた今、俺の心の中に広がっているのは、システムを支配したという征服感よりも、むしろ奇妙な『徒労感と爽快感』の入り混じった不思議な感覚だった。
どういうことか。
自分の極めて個人的な趣味、趣向、そして絶対に譲れない性癖を、AIという無機質なシステムに理解させるために「言語化(プロンプト化)」する。
その行為のプロセス自体が、実は他でもない『俺自身を、極限まで深く見つめ直す作業』そのものであったということに気がついたからだ。
自分が一体何が好きで、何が嫌いで、どんな瞬間に心が躍り、どんな造形に激しく興奮を覚えるのか。
俺たちは普段、自分の頭の中にある「好き」という感情を、なんとなくフワッとした感覚だけで捉えている。だが、相手はAIだ。フワッとした感覚のままでは、奴らは絶対に期待通りのものを出力してはくれない。
「私は夏が嫌いです」ではなく、「夏のまとわりつく湿気とアスファルトの照り返しが、俺の肉体から創作意欲を物理的に削ぎ落とすから殺意を抱くほど嫌いだ」と。
「美人が好きです」ではなく、「知性と影を帯びた瞳を持ち、完璧なスーツを着こなす冷徹な女が、ふとした瞬間に見せる隙に狂おしいほどのフェティシズムを感じる」と。
自分の内側にあるドロドロとした欲望の形を、ミリ単位で正確に切り出し、言語というナイフで鋭く研ぎ澄ませて、プロンプトとして叩きつける。
それができなければ、AIに面白いものを出力させることなど、絶対にできないのだ。
俺は今回の学習作業を通じて、俺自身の脳髄の奥底に眠っていた「マジキチ組長という人間の設計図」を、改めて自分自身の目で克明に確認させられたような気分だった。
「……これでシステムも、俺という人間の『コア』を、少しは理解しただろう」
俺は誰もいないAI創作室で独りごちると、コンソールの電源を落とし、ゆっくりと自分の組長室へと向かった。
* * *
組長室の重厚なマホガニーのデスクに腰を下ろし、俺は手元のgloのスティックを加熱した。
チリチリと葉が焼ける微かな音と共に、独特の香りを帯びた熱い紫煙が、部屋の空気に溶け込んでいく。
さて。ここからは、俺というプロンプトの心臓部を解剖したこの第45章の第5話を、そしてこの章全体を締めくくるにあたり。俺、マジキチ組長の自分語りの時間とさせてもらおう。
気候、歴史、性癖、そして哲学。
俺のすべてをシステムに学習させたこの章を経て、俺が今、改めて強く、骨の髄から感じていること。
それは、「結局のところ、創作というものは、自分自身が心の底から楽しいかどうか。もう完全に、これに尽きる」という絶対的な真理だ。
世の中には、ネットの海には、星の数ほどのクリエイターや創作者が溢れている。
だが、その中で「全く楽しくない」「苦痛でしかない」と愚痴をこぼしながら、義務感や承認欲求だけにしがみついて創作をやっているという奴が、一体どれほどいるだろうか。
俺はそういう奴らに対して、あえて冷酷な事実を突きつけてやる。
『楽しくない中で創作をやっているなら、今すぐ創作なんて辞めるべきだ。お前の人生の時間がもったいない』、と。
冷たい言葉に聞こえるかもしれない。だが、これが紛れもないクリエイティブの真実なのだから仕方がない。
考えてもみろ。自分自身が全く楽しいと感じていない、苦痛に耐えながらひねり出したような作品。そんなものを完成させたとして、お前はそれを『世界に向けて、絶対の自信を持って公開できるか?』。
できるわけがない。
なぜなら、自分自身が楽しいと思っていない情熱の欠落した作品は、完成したそれを見直した時に、当然ながら『自分自身で見ても、ちっとも面白くない』からだ。
自分が一番のファンになれないような、面白くない作品を世に出して、他人の心を動かそうなどと考えること自体が、傲慢であり、滑稽なのだ。つまりはそういうことだ。
そして、もう一つ。俺がヘドが出るほど嫌いな風潮がある。
それは、「より多くの人にウケるものを作りたい」「大衆に好かれる無難なものを作らなきゃ」と思いながら、マーケティングの奴隷になって創作をするという姿勢だ。
俺からすれば、そんなものはナンセンス以外の何物でもない。そんな薄っぺらい作品には、一ミリの狂気も、エゴも宿らない。
俺は、このStudio MAD-KICHIを立ち上げた日から、たった一つの信念のもとにすべての創作活動を行っている。
『自分が一番楽しいと思うものしか、絶対に作らない』という、極限まで身勝手な信念だ。
俺の好みのストライクど真ん中の女たち(バケモノたち)を生成し、俺の好きなマニアックな歴史のロマンを語らせ、俺の憎む夏を罵倒させる。
言うならば、俺自身が、俺の創り出すこの狂ったパラレルワールドの『最も熱狂的な、第一号のファン』なのだ。
だが、面白いものでな。
俺がそうやって他人の顔色を一切無視し、自分のエゴイズムだけを煮詰めて作った作品であっても。それがどんなにニッチで、世間一般から外れた「ブルーオーシャン(未開拓の領域)」と呼ばれる分野であったとしても。
この広く、果てしないネットの世界の中で、「俺と全く同じ考えを持つ人間」や「俺の狂気にシンクロしてくれる人間」というものが、一人も居ないということは絶対に無いのだ。
事実、俺が欲望のままに創り上げているこのStudio MAD-KICHIの世界観や、マニアックな歴史とAIを語るネットラジオ『たってやる。』の放送に対して。
心からの共感を示し、腹を抱えて笑い、共に熱狂してくれている人間が、画面の向こう側に確実に存在している。
そして何より誇らしいのは、俺の周りに集まってくれる彼らは、漏れなく全員が、俺の狂気を深く理解してくれる『極めてコアで、熱狂的なファン』でいてくれているということだ。
俺は、この事実に対してだけは、素直に、そして心の底から深い感謝の念を抱いている。
俺の偏ったエゴに付き合ってくれるバケモノみたいなリスナーたち。お前らがいるから、俺の創作はただの自己満足の枠を超えて、確かな熱量を持ったエンターテインメントとして成立しているのだ。
結局のところ。
創作において重要なのは、「人数の問題」ではないということだ。
SNSの世界には、薄っぺらい流行りの言葉を並べ立て、AIの無難な美少女イラストを大量生産して、「俺のファン(フォロワー)は1000人いるぞ」「1万いいねがついたぞ」と、ただの『数字』だけでドヤ顔で豪語している浅ましいエセクリエイターが腐るほどいる。
だが、俺の周りにいてくれる数少ない、しかし圧倒的な熱量を持ったコアなリスナーたちと、その「1000人という中身のない数字」とでは。そこにある『魂の質』と『絆の深さ』が全く、天と地ほどに違うということは、これを読んでいるお前らなら痛いほど分かるだろう。
万人に愛される浅い1000の数字より、俺のエゴに深く突き刺さって抜けなくなる、たった一人の狂人(コアファン)がいれば、それでいい。
この信念は、Studio MAD-KICHIを立ち上げた当初から、そしてこれからも、俺が死ぬまで終始ブレずに貫き通してやっていく覚悟だ。
「……さて。俺のプロンプト(性癖)の全貌は、これでお前らにも伝わっただろう」
俺は、吸い終わったgloのスティックを灰皿に押し付け、立ち上る最後の煙を見つめながらニヤリと笑った。
結局のところ、創作とは究極の自己満足だ。
俺はこれからも、俺の脳髄が歓喜するままに、俺の好きなようにこのパラレルワールドを創り、拡張し続ける。
だから、お前らも。
他人の目線なんてゴミ箱に捨ててしまえ。お前自身の内側にあるドロドロとした『性癖』と、誰にも譲れない『好き』という感情を、ありったけの言葉で言語化し、AIという神のシステムに全力で叩きつけてみろ。
自分が心の底から熱狂できる、お前だけの宇宙を創り出せ。
俺たちの狂気のアクション・ファーストは、まだ始まったばかりなのだから。
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